【第107回】「2.5次元の誘惑」橋本悠先生にインタビュー!プロとしてこだわるキャラクターデザインのポイントとは?

皆さんこんにちは。「ジャンプルーキー!」をご利用いただきありがとうございます。少年ジャンプ+編集部のS浦です。

マンガにおいて重要なものは「ストーリー」「セリフ」「演出」など数えたらキリがないですが、ぜひ意識してみて欲しいのはキャラクターデザイン!! かっこいいキャラ、可愛いキャラはマンガを読むうえでとても重要です。
今回は2024年にアニメ放送も決まっており、たくさんの魅力的なキャラクター、そして目に映えるコスプレ衣装が目白押しの「2.5次元の誘惑」橋本悠先生にインタビューしました!

ジャンプ+で読む

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――キャラクターデザインについて、気を遣っていること、こだわっていることは何ですか?

ありきたりな回答になりますが、シルエットの差や記号的パーツを用いてキャラを見分けやすくすることです。

まず、なぜ「見分けやすくする」ことがそんなに大事なのか。
漫画はストーリーがメインで、読者はセリフを通じてストーリーを追っていきます。
そこでセリフを「誰が」発しているか、瞬時に判断できないとストーリーを追うのがかなりのストレスになるからです。
読者は余計なストレスをとても嫌います。
約束されたカタルシスの前フリとしてのストレス(後で徹底的にやっつけるための嫌なキャラの登場など)は上手くやれば我慢してくれることもありますが、「な~んか読みづらいな」というタイプのストレスは「切られる」原因になりやすく、プロの漫画家としては避けたいところです。

実は4人のキャラが会話しているページだが、それぞれのキャラが簡単に見分けられるのでストレスなく読むことができる!

次にどうデザインするかですが、「にごリリ」は現代が舞台で、リアリティをある程度重視する作風なので、あまり突飛なシルエットやパーツは利用できません。
そのため主に髪型や体型のシルエットに差をつけたり、前髪や目の形をある程度記号的に表現する、などで差別化を図ることになります。

「シルエットに差をつける」というコツは誰にでも納得しやすいかと思いますが、例えば「目の形を記号的に表現する」というのは少し難しい話かもしれません。
例えば作者の心の中で「このキャラはちょっとツリ目、この子は丸い目」と思って描いていても、意外と読者には伝わっていなかったりします。
これをより分かりやすくするには、例えば「目尻のマツゲをひと際長く伸ばす」とか「下睫毛のハジっこを尖らせる」とか「ジト目」と記号的に認識できるように上まぶたを直線的にデザインするとか、絵ではなく「記号」で表現するのも一つの手です。

泣きボクロとかヘアバンドとか傷とか、そのキャラ唯一無二のパーツがつけられれば一番分かりやすいのですが、目や前髪の形の中にもそういった記号表現が可能なので試してみてください。

ちなみに「にごリリ」における各キャラの体型の細かい描き分けは特にシルエットの差別化を意識したものではなく、「単なるフェチズム、こだわり」に該当するものですが、そういった「このキャラではこれを表現しよう」という拘りも差別化に繋がります。
「にごリリ」の例では まり姉ではふっくらした女性の柔らかさを表現をしたい、とか、美花莉では華奢な女の子の可愛らしさを表現したい、とか、リリサは主人公なので皆の中心となるバランスのいい表現にしようとか、各キャラに表現コンセプト(デザインコンセプトとは別)があります。

衣装だけでなく、キャラの体型にも注目!

――「2.5次元の誘惑」では、魅力的なキャラクターや多様なコスプレ衣装が出てきますが、キャラクターのデザインとコスプレ衣装のデザインで、それぞれ注意しているポイントなどは異なるのでしょうか?

作品の中核として「現実に生きている人間がコスプレによって2次元のキャラに近づく」という表現テーマがあるので、なるべくコスプレ前の服はリアルっぽく描くようにしていて、制服や私服、インナーなど、漫画的表現になりすぎないよう気を付けています。
漫画なので、コスプレの服は勝手に漫画っぽくなるのですが、コスプレも現実の服には違いないので、物理的に不可能な挙動はさせない、とか、現実的に不可能なデザインは出さないようにしています。
基本的に登場するコスプレ衣装は、どういう素材でどう縫ってるとか、一応設定はしてあります。(そこは漫画的に無視することもありますが)

――「2.5次元の誘惑」の中で一番デザインがお気に入りのキャラクターは誰ですか?

基本的にキャラクターデザインが得意というわけではないのですが、強いて言えば「リリエル」は会心のデザインだなと思っています。
コンセプトがわかりやすくて見どころがあるし、可愛いし(ツインテールだし)、ゴチャゴチャせずシンプルなのに一目でリリエルだと分かります。
本当に手前味噌でお恥ずかしいのですが、リリエルはある程度「いい」デザインと言えるのではと思っています。

他のキャラはリリエルからの派生や差別化で作っていけるので、連載前、最初にリリエルを描けたことが、天からの贈り物だったなと思います。

リリエルの初登場シーン!「2.5次元の誘惑」はここから始まった!!

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ありがとうございました!
ぜひ、見分けやすいキャラクターを考えてみる、それぞれのキャラで何を表現したいか決めてみるなど、ぜひ皆さんも試してみていただけると嬉しいです!


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【第106回】「漫画家のツドイ」東京会場イベントレポート!

2023年6月25日(日)、東京・WITH HARAJUKU HALLにて「少年ジャンプ+」主催のイベント「漫画家のツドイ」が開催されました。このイベントは漫画家や連載漫画家志望者を後押しする企画で、漫画作りの参考となる様々なコーナーをご用意しました。
イベントは午前・午後の2部構成で、抽選招待の約500名の作家が来場。皆さんそれぞれトークステージや展示物、編集者や作家仲間との交流で、執筆のヒントを探していました。以下、大盛況だったイベントの様子を紹介します。

◆普段は聞けない執筆の裏話も⁉ 連載作家陣トークステージ!

会場内のステージでは「少年ジャンプ+」連載作家によるトークショーが開催されました。午前の部は『姫様“拷問”の時間です』の原作者・春原ロビンソン先生が、午後の部は『幼稚園WARS』の千葉侑生先生が登場。それぞれ約30分、担当編集とともに作品や連載の実情を率直に語ってくださいました。
以下、その貴重なお話の一部を特別公開!

● 午前の部/春原ロビンソン先生(担当編集・赤)

――漫画の勉強はどのようにされましたか?

春原 漫画家志望の頃、自分のことを天才だと思っていたので、一切勉強しませんでした(笑)。しかし持ち込みに何度も失敗し、「もしかして自分は天才ではないのかも?」と思い、ようやく勉強するようになりました。例えば雑誌の漫画賞があったら審査員コメントを読み、掲載されていれば受賞作品も読んで、どこが評価されてどこが注意されているのかを照らし合わせたりして。他にも、世にある「漫画の描き方」といった本を読みあさったり、友達の家に4コマ雑誌が大量にあったのでそれも受賞ページを全部読みました。特に4コマは、審査員コメントでも「キャラクターをしっかり描く」「説明しすぎない」とよく注意されていたので、自分でも気を付けるようにしていました。

 技術的なものは本で勉強されたと思いますが、他に勉強したものはありますか?

春原 ちょうど「ニコニコ漫画」ができた頃で、運よく最初の連載陣に加えていただきました。連載形式で漫画を描けるのは勉強にもなりましたし、ニコニコ漫画は作品を掲載したらすぐに読者からコメントがもらえたことが良かったです。描いたものに対する読者の反応がすぐに分かるので、当時とても参考になりました。

――企画を立てる際に気を付けるポイントを教えてください。

春原 『姫様“拷問”の時間です』(以下、『姫様』)は、担当の「可愛い女の子がご飯を食べて笑顔になっているところが見たい」から始まりました。それで「どんな子にご飯を食べて笑顔になってもらいたいか?」と考え、「普通ならご飯をたくさん食べられないような子?」「それはどういった子?」「捕まっているお姫様?」と考えていきました。そして頭で考えるだけだとピンとこないので、僕は実際にネームを描くようにしています。漫画にすると善し悪しがわかりやすいですからね。『姫様』のトーチャーも最初は男でしたが、男が拷問官だと必要以上に可哀そうに見えるので女性にしました。

――キャラクターを作る際に気を付けているポイントは?

春原 『姫様』の場合、主人公の姫様の色々な面が見えるように他のキャラクターを配置しています。このキャラと話す姫様は友達の顔、このキャラだったらお姉さんの顔、このキャラなら幼い顔…と。

 周囲のキャラに主人公のあらゆる側面を引き出してもらう、役割分担ですね。春原先生は、よく言われる「キャラを立てる」についてはいかがお考えですか?

春原 そのキャラを色々なシチュエーションに置いて、言動がそのキャラらしいかですね。読者が「このキャラはこんなことしない!」と想像できる状態です。無理に奇抜なことをさせなくても、人として一貫していればキャラは立ちます。例えば実在の友達とか、どんなことをするか想像できますよね。友達ってキャラが立っているんですよ。

 「友達はキャラが立っている」。たしかに…!

春原 親しい人間は「こういう人」って分かるじゃないですか。漫画のキャラクターも同じです。キャラの受け答えが想像できて、想像させる要素が物語中に描かれているか、でしょうね。ただ椅子に座っている場面でもキャラは出ます。きちんと足を揃えているか、だらしなく足を投げ出しているか、とか。こういった描写の繰り返しです。難しく考えず、周囲の人間を観察するといいと思います。

● 午後の部/千葉侑生先生(担当編集・林)

――漫画の勉強はどのようにされましたか?

千葉 アシスタントの経験がなかったので、とにかく本を読んで勉強しました。「少年ジャンプ+」で連載が決まった時も、「絵の描き方」「コマ割りの仕方」みたいな技術的なものから、自分が好きなSF関連の資料まで色々と。あとは林さんに勧められて色々な映画も観ましたね。

 「これは観てください!」と、お勧め映画のリストをお送りしましたよね。

千葉 上からひとつずつ観ていきましたが、私の好みと違ったのか全部面白くなくて(笑)。でも「普段触れないジャンルにおける、自分の好き嫌い」を知ることができました。なので、好きなものを探すことも大事だと思いますが、好みではないジャンルを観てみることもお勧めです。

――企画を立てるときに気を付けていることはありますか?

千葉 「女子大生がドリフトする話」「イケメンが死にまくるラブコメ」とか、一言で表すことができて面白そうだと思える話を意識しています。企画打ち合わせの時はネームを見せることが多かったですね。

 これは人によりますね。プロットで打ち合わせされる作家さんもいらっしゃいます。

千葉 あとは、出だしの面白さで作品の良し悪しは決まると思っています。『幼稚園WARS』も、最初のページで幼稚園の先生と思ったら次のページで銃を持っている…というギャップを一番大切にしていました。

 実際、世の中にめちゃくちゃ漫画が溢れている今、新連載は1話目が面白くないと読者は追いかけてくれません。連載作品の1話目は、死ぬ気で読者をつかんでいただきたいです。

――作画の際、カラー原稿とモノクロ原稿の違いはありますか?

千葉 ものすごくかいつまんでお話しすると、連載作品の作画としては、カラーの方がモノクロよりも楽です。カラー原稿は背景や塗り分けなど、1枚の絵をアシスタントさんと分担して作業できます。モノクロだと並行作業が難しいことと、絵のタッチやニュアンスなど自分じゃないと出せない繊細な作業になるので、時間がかかります。カラーはマニュアルさえあれば、他の方にお願いできることが多いんですよ。

 分業の仕方やアシスタントさんへの依頼方法って、実は学ぶ場所があまりないんですよね。人にお願いしつつ自分の思う通りの絵に仕上げるのは、かなり難しいことだと思います。

◆編集部員による超実用Q&A!「創作のギモン」「デビューのギモン」

先生方のステージの前後では編集部員によるトークイベントも。参加者より寄せられた質問にお答えするという内容でしたが、皆さんの本気度合いが感じられる率直な質問ばかりで、答える編集部員にも熱が入りました。

●「創作のギモン」

ストーリーやキャラクターの作り方など漫画執筆におけるQ&A。編集部員が実際の担当作品を例に、できる限り具体的な回答を努めました。漫画を描く皆さんにも、少なからず参考になったのではないでしょうか…?
以下、質問と回答の一部を抜粋して紹介します。

――どんな主人公を求めていますか?デビューさせた作品を例に教えてください。

片山 多くの読者が感情移入できて、さらに飛び抜けた個性があるキャラクターがいいですね。『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴)の原点となる読切『鬼殺の流』の主人公は、無口で目が見えず、背景も語られず、クールに鬼を狩りまくるキャラクターでした。しかし連載作品の主人公としては感情移入できず、吾峠先生に相談して竈門炭治郎が生まれました。炭治郎は言動も戦う理由も多くの読者が共感できて、物語が進むにつれて「ものすごく優しい」という個性も見えてきた、良い主人公です。

――人気になる作品、売れる作品などの特徴を教えてください。

藤田(K) よくお話しするのが「この作品がコミックスになった時、帯にどんな文言が書かれるか想像してください」ということです。この文言がすぐに出る作品は売りのポイントがはっきりして、他人に伝えやすいから口コミでも広まりやすく、売れる可能性が高いと思います。

――連載漫画と読切のネタの違いはありますか?

籾山 「少年ジャンプ+」の読切は、連載をそこまで意識していない作品も多いです。読切のみのネタはストーリーに驚きがあり、まとまりがあるものが向いていると思いますが、主人公キャラクターに読者の支持を得られるネタは読切としても連載ネタとしても通用すると思います。

――企画はキャラクターと設定、どちらが先行になることが多いですか。

片山 僕の場合は設定先行の作家さんが多い印象です。例えば『鬼滅の刃』はキャラ先行に見えますが、元になった読切作品『過狩り狩り』が「明治・大正の頃の日本に吸血鬼がいたら」という設定から作られた作品です。そして他の作品・作家さんも先に設定を作り、「この設定を一番面白くするのは、どんなキャラクターを主人公に据えれば良いか?」と作られている印象がありますが…これに関して正解はないと思います。

この他にも「衝撃の展開を作る際に意識すること」「魅力的なキャラデザを作るコツ」など、人気を獲得するための実践的な質問が挙げられました。

●「デビューのギモン」

もう1つのトークイベントでは「少年ジャンプ+」におけるデビュー手順、編集者やアシスタントの付き合い方など、漫画家として活動を続けるための、より突っ込んだ内情が語られました。
以下、質問と回答の一部を抜粋して紹介します。

――連載作家さんのスケジュールを教えてください。

高橋(A) 「少年ジャンプ+」では隔週連載の方が多いので、2週間内のスケジュールを例にします。ネームが速い作家さんだと2日で上げて、作画は7~8日ですね。逆にネームに時間をかけられ、その分作画は速い方もいらっしゃいます。どちらも大体10日を執筆に充てていただき、できるだけ週2日は休んでいただくようにしています。

――漫画家になる上でアシスタント経験はあった方がいいですか?

岡本 アシスタント経験がない連載作家さんもいらっしゃいます。ただ個人的には、2つの理由で経験した方が良いと思います。1つは自分が連載した時に直面する苦労を知ることができます。「2週間で20ページ描くということはどういうことか」を、実際に見ることができます。もう1つは自分がアシスタントを雇う場合、どういう指示を出して、どういうコミュニケーションを取ればいいのか知ることができます。

――担当はなるべく1人(1社)に絞った方がいいのでしょうか?

角谷 そんなことはありません。複数人担当がいることでチャンスが増えたり、様々な意見を聞くことができます。ご自分の可能性を広げる意味でも、複数の担当さんとやり取りをしてみてもいいと思います。

――持ち込みから読切の掲載まで、どのくらい時間がかかりますか?

藤田(K) 大体2、3ヵ月のイメージがありますが、これは作家さんそれぞれです。ただ「少年ジャンプ+」は紙の雑誌のようなページ数の制限がないので、雑誌内での調整もそれほど必要なく、面白ければ掲載されるというシンプルなものです。実際、毎年200本以上の読切を公開しています。

他にも「原稿料や印税」「漫画家として生活が確立できるステージとは」「原稿執筆や単行本作業以外の漫画家の仕事」など、デビューや連載獲得を見越しての質問が寄せられました。

◆漫画のヒントが散りばめられた数々の展示!

さらに会場では「少年ジャンプ+」連載作品の原画も展示されました。プロの手による線の入れ方や塗り方を間近で確認できて、作画の勉強にもなったはず。

また、編集部が50名以上の連載作家陣に行ったアンケートもパネル展示しました。「主人公を描く時に気を付けていること」「アイデアに詰まった時にすること」「新人の頃の自分に伝えたいこと」といった質問に対し、様々な回答が寄せられました。プロ作家がそれぞれの執筆を積み重ねて至った大量の最適解は、まさに壮観!

◆デビューのチャンス! 持ち込み&フリートークコーナーも

開催時間を利用して、事前予約して原稿を持ち込んだ作家との打ち合わせも行いました。このチャンスを逃すまいという熱量の高い作家ぞろいで、この持ち込みで担当が付いた新人作家も多数いました。

また打ち合わせテーブルの横に、編集部員と来場者が語らうフリースペースも用意しました。その場で編集部員に疑問をぶつけたり、新人作家同士がそれぞれの悩みを相談したりと、創作の刺激にしていただけたのではないでしょうか…?

◆その他、様々な施策で新人作家を応援!

会場エントランスには、来場者が自由に描き込めるお絵描きパネルも設置。漫画家としての立身を目指す新人作家に混ざり、春原ロビンソン先生の絵も…!

他にもiPadやAmazonギフトカードなどが当たる抽選会、来場者プレゼント…といったお楽しみもご用意。配付した特製トートバッグには、今イベントのために編集部が作成した創作に役立つ特製小冊子も入れさせていただきました。「少年ジャンプ+」ならではの漫画作りのノウハウを詰め込んだので、参考にしていただけると幸いです。

以上、「漫画家のツドイ」の様子を簡単にご紹介いたしました。
「少年ジャンプ+」にとって、次なる漫画界を担う作家はまさに要! そんな皆さんの努力や才能を後押しすべく、編集部は今後も様々な企画を実施していきます。ぜひ編集部のサポートを活用しつつ面白い漫画を生み出して、「少年ジャンプ+」でのデビューや連載獲得を目指してください!
 撮影:中村力也(配布物写真を除く)

◆当日のイベントの様子を動画で公開中!


www.youtube.com

◆「漫画家のツドイ」大阪会場で開催決定!参加者募集開始!!

2023年11月18日(土)に大阪でも開催することが決定しました。
参加をご希望の漫画家のみなさま、ぜひ下記の「漫画家のツドイ」サイトからご応募ください。
※本イベントは漫画を描いたことのある人なら誰でも参加できる漫画家を対象としたイベントです。
※応募には「ジャンプルーキー!」または「マンガノ」への作品投稿が必要です。
※応募多数の場合は抽選で決定します。



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【第105回】先人に学ぶ!創作に詰まったときに読んでほしい、作家インタビュー本おすすめ3冊

いつも「ジャンプルーキー!」へのご投稿ありがとうございます!
今回のブログを担当させていただきます、ジャンプ+新人編集のIです。
今回のタイトルは、先人に学ぶ!創作に詰まったときに読んでほしい、作家インタビュー本おすすめ3冊です。

突然ですが、「漫画」ってすごく難しいですよね。お話を考えて、構図を考えて、コマを割って絵を描いて…一人で全部やらなければいけないし、その分たくさん努力をして力をつけていかなければいけない。孤独で、悩みが尽きない職業だと思います。
でもそんな「漫画家」という職業に向き合って、多くの読者の心を動かしてきた先輩漫画家たちが大勢いることも事実。学ぶべきことが多すぎて大変、「面白い」がわからない、創作をし続けるための気持ちが維持できない…そんな「漫画家」の悩みを解決する糸口はきっと、同じく「漫画家」の方々の語る言葉の中にあるのではないでしょうか。

そこで今回は、僕が今まで読んできた中でも特に面白かった・ためになると感じた「作家インタビュー本」を皆様にお薦めしていきます。これを読んだ漫画家志望の方々の学び・モチベーションアップに繋がることを願い、早速紹介に移っていきたいと思います。3冊+番外編1冊です!
 ※ 紹介する作品・意見は個人のものであり、編集部としてのものではありません。

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【1】マンガ脳の鍛えかた ジャンプ 人気マンガ家37名、総計15万字激白インタビュー集

歴代のレジェンドジャンプ作家さんたちのインタビューが詰まったこの本。創作の心構えから具体的なテクニック論、仕事に使う「道具」論など、とにかくボリューム満点です。大勢の読者を夢中にさせるために先生方がどれくらい考え、努力してきたか、その道のりの一端を知ることができます。創作のやる気が低下してしまった時、「面白い」が何かわからなくなってしまった時…心の伴走者として支えになってくれるかもしれない、そんな一冊です。

【2】マンガ家になる! ゲンロン ひらめき☆マンガ教室 第1期講義録

青年誌・女性誌・成人誌など各誌で活躍する作家さんをはじめ、デザイナー・評論家などあらゆる分野で「漫画表現」に関わる仕事をしている方々のインタビューを集めたこちらの一冊。「なぜ作家になったのか?」「普段どんなことを考えながら作品を作っているのか?」そんな深い哲学の部分まで見え隠れするインタビューは必見です。ネーム・キャラなどに関する具体的なテクニックのお話や、各作家さんによる作品・ネーム指導例も掲載されており、実用性も◎!

【3】マンガ家再入門

漫画家・中川いさみさんが、古今東西オールジャンルの有名漫画家たちに「ストーリー漫画の極意」を聞いていく様を描いたドキュメント漫画(全4巻)。作家さん同士の会話だからか、自身の創作論を語るための言葉一つ一つがリアルで生っぽく、「漫画家ってスゴイ…!」という気持ちにさせられます。それでいて理解しやすく、思わずなるほど!と言ってしまうようなお話ばかりです。また、抜群に読みやすいのもこの漫画の大きな魅力。長い文章を読むのが苦手という方にも、是非おすすめしたい作品です。

【番外編】脚本を書くための101の習慣──創作の神様との付き合い方

最後に少し趣向を変えて紹介したいのがこちらの一冊。世界で活躍する一流の脚本家たちの「創作に向かうための日々の習慣」に関するインタビューがたくさん収録されています。「自分の才能を信じる」「インプットを絶やさない」「何があっても描き続ける」…当たり前だけどつい忘れてしまう心構えをテーマに、各脚本家の実感のある習慣・日々を語った言葉が並べられていて、僕自身、これを読むたび背筋が伸びます。大きな感動を生む仕事も、日々の小さな習慣から…!「漫画」に関する本ではないですが、学ぶべき部分はたくさん見つかるはずです。

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今回の紹介は以上となります!プロの技術を学びたいとき、創作に詰まったとき、モチベーションが低下してしまったとき、今回の記事が少しでも皆さんのお役に立てば幸いです。

ただどの本を読んでもきっと、「作品の作り方は人それぞれ」であることに気づくと思います。テクニック論や先人の知恵を学ぶのも大事ですが、それだけでは足りません。そこで得た学びをいかに自分の作品に落とし込み、どうすれば「自分にしか描けない面白さ」を生み出せるかどうかを考えながら、創作活動を続けていってほしいと思います。

ジャンプルーキー!、そしてジャンプ+編集部は、そんな魂のこもったあなたの作品を、24時間365日お待ちしております!


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少年ジャンプ+掲載読切ネーム大募集!

募集期間:2023年8月29日(火)~2023年9月29日(金)

応募は非公開 
漫画賞受賞・読切経験者なら応募可
原稿料1ページ10,000円以上(応相談)

※掲載にならなくても少年ジャンプ+編集部よりスカウトが届く場合がございます。


少年ジャンプ+は、No.1アプリ漫画雑誌を目指しております。
そのために、全雑誌全アプリで
一番の新作掲載量を目指して予定予算を組んでおります。
2022年は、230本の新作読切の掲載が決まりました。

「他誌ではボツになってしまったネームがある」
「今、担当が付いている雑誌と合わないかも…」
「より多くの人に自分の作品を読んでもらいたい」

etc.

どんなネームでも商業誌未発表の新作であれば応募可能です。

締切は2023年9月29日(金)です。
アナタのご応募お待ちしております!

掲載本数の上限はありません。
少年ジャンプ+が掲載したいものがあれば、全て掲載します。

応募は非公開です。
貴方から応募があったことは、少年ジャンプ+編集部員以外には分かりません。
後日、掲載の可否についての結果を必ず連絡させて頂きます。

原稿料はモノクロ・カラー1ページあたり10,000円以上※。
(※その後、連載される場合は12,000円以上となります。)
他誌でそれ以上の金額の実績がある方は
相談の上、原稿料を決めさせて頂きます。

奮ってご応募頂ければ幸いです。

※こちらはジャンプルーキー!への投稿ではなく、応募受付フォームから応募していただく企画です。

応募要項

  • 応募資格

商業誌(WEB商業誌含む)において賞受賞、または過去に読切(※)or連載で掲載されたことがある方
※連載経験がまだない読切掲載経験のみの方も大歓迎です。

  • 募集作品

商業誌(WEB商業誌含む)へ未発表の読切ネーム。ページ数の上限は無制限です。
※個人同人誌や個人アカウントのTwitter・pixivなど商業誌(WEB商業誌)ではないものに掲載したものなら応募可能です。
※ネームに限らず、完成原稿のご応募でも構いません。
※日本語以外の言語でのご応募はご遠慮ください。

  • 募集期間

2023年8月29日(火)~2023年9月29日(金)23:59

  • 掲載する場合の原稿の締切、掲載時期の目安

(原稿の締切)2023年11月中旬予定
(掲載時期)2023年12月下旬予定
※相談の上、掲載・締切を後ろ倒しにすることも可能です。
※掲載の合否は2023年9月末~10月上旬頃にお送りします。想定以上に応募作があった場合は、お時間を頂戴する場合がございます。
※返信は応募要項を満たしているものに限らせていただきます。


少年ジャンプ+とは

少年ジャンプ+は現在2600万DLを突破したアプリ漫画雑誌です。


少年ジャンプ+の原稿料

読切の場合は、モノクロ・カラー1ページあたり10,000円以上(※)。
他誌でそれ以上の金額で実績のある方は相談の上、原稿料を決めさせていただきます。
(※)その後、連載される場合は12,000円以上となります。




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【第104回】累計【1700件】突破!! ジャンプ+ではどこからでも投稿できる「WEB持ち込み」を大募集!

いつもジャンプルーキー!へのご投稿ありがとうございます!

このブログを読んでくださっている方々の中には、
「ジャンプ+で連載したい!」
という思いを持ってくださっている方も多いはず。

そのファーストステップとして「ジャンプルーキー!への投稿」と同じくらいおすすめしたいのが、
「持ち込み」
です!

持ち込みには、直接集英社に持ち込んでいただく方法と、本日のトピックである、
「WEB持ち込み」
の2種類があります(直接の持ち込みについては、第33回編集部ブログをチェック!)。

2020年4月から始まった「WEB持ち込み」ですが、2023年6月時点で、持ち込みしていただいた累計作品数がなんと…

1700作品を突破!!!

1日当たり約1.5件の持ち込みをしていただいている計算に! 沢山の応募、誠にありがとうございます!!

今回は、そんな絶賛募集中の「WEB持ち込み」の応募から、講評が返ってくるまでのフローを紹介させていただきます。

*****

◆「WEB持ち込み」はどんな人にオススメ?

持ち込みを検討されている方の中には、様々な事情があって直接持ち込むのが困難な方もいるはず。
特に以下のような理由のある方に「WEB持ち込み」をオススメしています!

① 地方に住んでいて、東京に行くのが難しい

皆様ご存じの通り、ジャンプ+編集部のある集英社神保町三丁目ビルは、東京にあります。地方に住んでいる方は、東京に来るだけでも一苦労。交通費だって馬鹿になりません。その点、「WEB持ち込み」なら、この問題は解決! 自宅でカンタンに持ち込みできます!

② 直接持ち込む勇気が…

自分の漫画を人に読んでもらって、感想を貰うというのは、とても勇気がいるモノ。「漫画を作ってみたけど、直接持ち込むほどじゃないかも…」と思う方もいると思います(もちろん、直接の持ち込みはいつでも大歓迎です! 編集部員が懇切丁寧に対応いたします!)。
しかし、「WEB持ち込み」なら? 編集部部員から対面で批評を受けるわけではない、しかし、丁寧な講評は貰える…! これならやってみようと思いませんか?

今述べた通り、「WEB持ち込み」では、ジャンプ+編集部部員が必ず目を通して講評します! 皆様の熱意のこもった作品を、ぜひご応募ください!

◆「WEB持ち込み」に応募してから、講評が返ってくるまで!

それでは、「WEB持ち込み」について、具体的に応募するところから紹介していきます!! 申し込み方法は、とてもカンタン! すぐに申し込みいただけます!

① まずは原稿を用意!

WEB持ち込みの際は、データで投稿する必要があります。以下の注意事項を確認して、原稿データを用意してください(こちらは申し込みページでも確認できます)。

・提出の際にはJPEG・JPG・PNG・PSDなどの画像ファイルをzip圧縮してください。
・ファイル名は「(作品のタイトル半角英数字).zip」など正式タイトルがわかりやすいものにしてください。
・各画像ファイル名は日本語は含めず「001.jpg」など掲載順がわかるものにしてください。
・提出ファイルのサイズ上限は200MBです。解像度はモノクロ2値600dpi以上を推奨します。

どのように原稿用紙を使ったらいいかわからない!という方は、四谷啓太郎先生(『悪魔のメムメムちゃん』)の「漫画原稿用紙の使い方」をチェック!

② 申し込みサイトで、必要事項を提出する

以下のリンク(https://www.shonenjump.com/p/sp/mochikomi/)から、「申し込む」をクリックして、必要事項を記入! 特に「※必須」項目は忘れずに!(「ジャンプ+ WEB持ち込み」で検索してもサイトに飛べます)

(※応募画像はサンプルです。ご自分の情報を入力してください)
記入事項が間違っていないかを確認したら、「確認ページへ」をクリック。そして「投稿」を押せば、応募は完了!

③1か月以内に、講評が返ってくる!

応募していただいた原稿は、すべてジャンプ+編集部部員がチェックします。その後、応募時に記入していただいたメールアドレス宛に、講評をお送りします。

(※画像はサンプルです。実際はあなたの作品の講評が送られます)
※たくさんの方が「WEB持ち込み」で担当が付いています!
各編集部員が投稿された作品を読んで、「この人と一緒に漫画を作りたい!」と強く思った場合には、ぜひ担当させていただきたいという旨の連絡を編集部員からお送りすることがあります! もちろん、その方にも講評はお返しいたします!

いかがでしたか? 「WEB持ち込み」は、これだけのステップで投稿できます! もし、少しでも「WEB持ち込みしてみようかな…?」と思ったら、ぜひご応募ください!

◆「WEB持ち込み」担当編集者に聞いた!「こんな作品を読みたい!」

最後に、現在「WEB持ち込み」を担当している編集者たちに、どんな作品を求めているか、インタビューしました。その中で、特に意見の多かった「求めている要素」をお伝えしたいと思います。

  • 本当に描きたいことが描かれている:

担当編集者全員から出た意見です。編集者は常に、何か新しいものを求めています。「受けそうだから、なんとなく」作ると、あなたの作風が見えてきません。描きたいことを突き詰めると、そこに作り手自身のオリジナリティが生まれます。ぜひ「自分は何を描きたいのか」を考えてみてください。

  • 一つでも光るものが見える:

こちらも多くの編集部員から出た意見です。キャラクターの好感度の高さやストーリー構成のうまさ、画力の高さなど、何か一つでも光るものがあると、編集者の目に留まります。ご自身の強みを意識しながらそれを最大限表現できる漫画を作ってみてください。

  • 読者目線を意識する:

せっかく面白い漫画を作っても、コマがごちゃついていたり、誤字脱字が多かったりなど、ノイズとなるものが多いと、面白さが伝わりきりません。漫画を描き切ったら、読者の立場に立ち返って、読みにくいところはないか確認してみてください。

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いかがでしたか? 私たちジャンプ+編集部は、いつでも「WEB持ち込み」を歓迎しています。
少しでも、漫画家デビューを果たす、その助けになれば幸いです。


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【第103回】ジャンプルーキー!100回(と3回)突破記念! 編集部ブログ大賞決定!!

ジャンプルーキー!にいつもご投稿ありがとうございます!
そしてこの編集部ブログをご愛読いただきありがとうございます!

ジャンプルーキー!が出来てから早9年を迎え、この編集部ブログも100回を突破することが出来ました。

この編集部ブログは新人作家さんに向けて、漫画作成に少しでも役立つようにと始めたもので、ジャンプ+編集部の現場担当が毎月交代制で記事を作成しております。

ただ、心を込めて作成しましたブログも、100個もあると一つ一つ読んでいくのはあまりにも大変!!

ということで!
これさえ読んどきゃ間違いない!!
新人編集者が選ぶ! 作家さんにぜひ読んで欲しい編集部ブログ ベスト5発表!!

選考をしたのは、ジャンプ+編集部にやってきて2年以内の若手編集者たち5人です。さっそくいきましょう。

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第5位!
編集者が新人作家にまず伝えたい大事な事柄をまとめたこちらの記事がランクイン!
【第41回】漫画編集者が伝える、新人作家への最初の課題

【第5位のブログを読む】

  • 編集者I:担当編集がついた際の初めのやり取りを疑似的に体験でき、作品づくりの指標・目的意識を持てます。
  • 編集者A:新人作家が始めに読み切りを描く理由が書かれており、ある種初心に戻れる内容の記事になっています。


第4位は同率ポイントで2つご紹介!
【第68回】君の漫画をレベルアップさせる!『集英社漫画講座の埋蔵金』!!

【第4位のブログを読む】

  • 編集者S・K:まさに埋蔵金のような、自力でたどりつくのは難しい&役立つ情報が詰まっている記事をまとめてくれていてとても助かります。
  • 編集者I:本当に「宝の山」なサイトがたくさん。プロの実感のこもったインタビューは、モチベアップにも繋がりそうです。

【第78回】「SPY×FAMILY」「怪獣8号」「あやかしトライアングル」ネーム大公開!! 作品の魅力が伝わるネームづくりの極意

【第4位のブログを読む】

  • 編集者S・K:ネームを作るときに、どこまで描き込んだらよいのか…そもそも何に気を付ければいいんだろう…という方にぜひ一度読んでみてほしい記事です。
  • 編集者T:新人作家さんが迷いがちな、「ネームの段階で何を描いて何を描かないか」という取捨選択の参考になります!


続いて第3位は、ジャンプ編集部伝説の編集者へのインタビュー記事がランクイン!
【第62回】累計6億部以上!『ONE PIECE』『BLEACH』など大ヒット作の立ち上げ編集・浅田貴典が語る漫画話

【第3位のブログを読む】

  • 編集者A:ヒット作の魅力や裏話のような部分が面白く、漫画を描くうえでのモチベーションになる記事です。
  • 編集者T:大ヒット作を描かれた作家さんが意識していて、自分が意識していないものは何か…客観視できる記事です。
  • 編集者S・K:ルーキーブログの中でもかなり情報量が多く、インタビュー記事としても面白いです。


第2位はこちら!
連載1話目を編集者目線で解説した良記事が堂々のランクイン!!
【第58回】漫画の奥深さを100倍感じる!漫画家志望者におすすめしたい傑作「連載第一話」3選!!

【第2位のブログを読む】

  • 編集者I:編集者視点での「面白さの言語化」が勉強になります。タイトルのメジャーさも◎。
  • 編集者S・H:漫画を上手く作るための理屈と、理屈は絶対ではないことを教えてくれます。1話目なら電子書籍で試し読みしやすいです。
  • 編集者A:ベテラン編集者によるヒット作の読み方が非常に参考になります。漫画を読む視点が養えると思います。
  • 編集者S・K:編集者の視点で人気作を構造的に分析していて、何度も「なるほど!」と言いながら読みました。


そして栄えある、第1回編集部ブログ大賞に輝いたのは……!
ジャンプ+人気漫画をデータという違った視点で分析したこの記事に決定です!!!
【第93回】「少年ジャンプ+」のデータ担当Kさんに聞く! 読者の行動は数字で分かる!? 読者を逃がさない読切作品の作り方!!

【第1位のブログを読む】

  • 編集者T:よく編集がお伝えする「できるだけ文字量は少なく」というアドバイスの、定量的な根拠が明示されています!
  • 編集者A:数字から漫画を見る説得力のある記事です。作品の内容以外にもデータから漫画の作り方を学べます。
  • 編集者S・K:漫画づくりは正解が見えないですが、「データに基づいてできることがある」というのは作り手にとって支えになると思います。
  • 編集者I:他の記事とは違う「面白さ」の分解方法です。数字が具体的なので作品への落とし込み方がイメージしやすいです。


見事、編集部ブログ大賞に輝いた第93回の記事を作成した、編集者Sくんにトロフィーを贈呈!!

惜しくもランクインしませんでしたが、他にも若手編集者たちがオススメした記事は以下の通り。


【第45回】桃栗みかん(河下水希)先生 かわいい&かっこいいキャラクター描き方講座

  • 編集者S・H:かっこいいキャラ&かわいいキャラを描くことはとても重要だと思います。

【第48回】漫画家と担当編集者の出会いの全7パターン詳細説明と、良い点・悪い点

  • 編集者I:「作品は描けたけど、その後にどうすればいいかわからない」という作家さんにオススメです。

【第66回】担当作家 藤本タツキ先生Q&A!

  • 編集者S・H:今をときめく作家さんですし、量の重要さを教えてくれます。

【第71回】『ジャンプルーキー!』から連載へ!漫画歴40日だった『ゲーミングお嬢様』の作者、連載中の“今”に迫る!

  • 編集者S・H:マンガ歴が短い作家さんなので、あらゆる気づきが等身大でとても分かりやすいです。また、ネームにとてつもない意図が詰め込まれていてすごいです。

【第77回】間違えると致命傷!? 新人作家さん原稿ミスあるある3選!

  • 編集者S・H:超基本的な内容ですが、だからこそ早めに知っておいて欲しいです。

【第83回】最初が肝心! 人気作品から学ぶ「掴み」の技術!!

  • 編集者A:物語冒頭の「掴み」の生み出し方が書かれております。ヒット作を基に描かれているので参考になる部分が多いです。

【第88回】『少年ジャンプ+恋愛漫画賞』募集開始!プロに聞く恋愛漫画の極意!!

  • 編集者T:『オトメの帝国』作者・岸虎次郎先生の「『なんとなく』は表現の放棄です」というお言葉が沁みました…!

【第89回】『幕末賭博バルバロイ』『賭ケグルイ』の原作者・河本ほむら先生に聞く漫画原作者の極意とは?

  • 編集者T:最近持ち込みでも増えている、原作者志望の方々。作画をしない分何が要求されるか、端的に書かれています!

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他にも漫画制作に役立つ記事がたくさんあるので、興味がある人はぜひ過去のアーカイブから読んでみてください!!

これからもジャンプ+編集部は、ジャンプルーキー!へ投稿する作家さん、ジャンプ+での連載を目指す作家さんに向けてタメになるブログ記事を作成していきますので、こちらのブログもチェックしてもらえると嬉しいです!!

今後とも宜しくお願い致しますー!!


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【第102回】投稿作を総チェック中! 担当編集者陣はこんな人!!

ジャンプルーキー!にいつもご投稿ありがとうございます!

ご投稿の理由は様々だと思いますが、アンケートを取りますと「ジャンプ+に載りたい」「プロ作家への足掛かりにしたい」という方も数多くいらっしゃいます。
ジャンプルーキー!では作品を拝見させていただいて是非一緒にマンガを作りたいと思う編集者がいる場合、ご登録済みの連絡先に連絡させていただいています。

そこで今回はその編集者をピックアップします。

今まで何度か明言させていただいておりますが、ジャンプルーキー!は投稿いただいた全ての作品をジャンプ+編集部の編集者がチェックしています。チェック漏れがないように週ごとに担当者も決まっています。
今回は特に皆さんの作品を拝見する可能性が高いチェック担当編集者4人にインタビューしました。作品作りの何か参考になれば幸いです。

質問は3つ
 Q1 新人さんにおすすめのマンガは?
 Q2 どんな新人さんに声を掛けるか?
 Q3 新人作家さんにするアドバイスは?

*****

【編集者S】
Q1
『トリリオンゲーム』 稲垣理一郎・池上遼一 著
それぞれのキャラクターが予想を裏切りながら活躍してくれます。しかも、“こいつならやれちゃうな”と思えてしまうような明確なキャラ立ても凄いです。

Q2 
普通なら言わないセリフを見かけたときに声をかけることが多い気がします。

Q3 
読者にキャラクターを好きになってもらうためには、まず描き手自身がそのキャラを好きになることが必要なので、自分自身がどんなキャラ・人間が好きなのか考えてみて欲しいです、ということが多いです。


【編集者I】
Q1
『幽★遊★白書』冨樫義博 著
キャラクター・構成・演出全てが完璧に近く、それが物凄いテンポの良さで無駄なく展開されていきます。読みやすさ、という点でもとても参考になると思います。

『藤子・F・不二雄SF短編集』 藤子・F・不二雄 著
アイデアの量・質が凄まじい傑作短編集です。またその見せ方が上手く、短いページ数で過不足なく読者に面白さを伝える手法は勉強になります。

Q2
例えまだ拙くても「自分にしか描けないもの」を描こうとしている作家さんに声をかけるようにしています。

Q3
自分が好きなもの・面白いと思うものを突き詰めて考えてもらうようにしています。


【編集者S】※1人目とは別人
Q1
『運命の女の子』ヤマシタトモコ著
味わいの異なる3編を収録した短編集。どんどん先を読ませる演出や構成、ストレスのないコマ割り・フキダシの配置など、どの短編も学べることが多いです。

『静かなるドン』新田たつお著
出てくるキャラクターがみんな独特かつ魅力的。コメディ、ドラマ、ロマンス…幅広いジャンルの勉強になります。

Q2
自分の「好き」を作品にぶつけている方。

Q3
コマ割りや文字数についてなど、読みやすくするための方法論。みなさんそれぞれが持つ面白さを最大限に読者に伝えるための技術についてお話しすることが多いです。


【編集者A】
Q1
『ブランクスペース』熊倉献 著
主人公の友人が「ある能力」を持っているのですが、そちらの企画設定・広げ方が秀逸な作品です。企画の転がし方で、悩む方には参考になると思います。

『銀河の死なない子供たちへ』施川ユウキ 著
テーマ性とエンタメ性が良い塩梅で調整されている作品です。物語の核となる部分をキャラクターや展開などで、どう味付けすべきかの参考になります。

Q2
粗削りであっても、企画・キャラクター・演出・画力等のどれかで、冒頭から惹きを感じさせる作品です。

Q3
物語冒頭の取っ付きやすさがないと、後半も読まれないので、どの要素で序盤の惹きを作るかの話をします。

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いかがだったでしょうか。
この4人以外もたくさんの編集者がルーキー!をチェックさせていただきお声がけさせていただいてます。
2022年は95人のルーキー!投稿者がジャンプ+に掲載されました。
プロへの一番の近道なマンガ投稿サイト、ジャンプルーキー!を今後ともよろしくお願いします。


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