【第33回】ジャンプ編集部は持ち込みも大歓迎! 恐がらないで最初の一歩を踏み出そう!

ジャンプルーキー投稿者&読者の皆さん、こんにちは!

ジャンプ編集部のTです。


これは姪っ子(5歳)が描いてくれた僕の似顔絵です。

ほら、見て下さい。上手いでしょう!
ポイントは鎖骨までちゃんと表現された観察眼の鋭さ!!
5歳が描いたとは思えないでしょう!!? ね!!?



すでに耳元で
「集英社…集英社…集英社…いつか漫画家になるなら集英社…!」



と姪っ子には日々教え込んでいます。
「プリキュア」が大好きな彼女が、いつかどんな絵を描くようになるのか今から楽しみです!!




おっと……妙な時に叔父バカを発揮してしまった…。本題に戻りましょう。

今回は少しジャンプの原点に帰って、漫画家志望者の皆さんが一度は興味を持ったことがあるであろう
「アレ」について、お話をさせていただきます。



僕たち編集者は有望な漫画家さんと出会わないことには、本当に何も出来ません。



当たり前のことなのですが、どんなに僕たちが、毎日足が臭くなるまで働こうと、
仕事に没頭するあまり大学時代の彼女にフラれ(当社比で95%の新人がすれ違いを理由に別れる。)ようと、



真にやる気と可能性に溢れた漫画家志望者さんの担当につけないことには、何も作れないのです。

そんな僕たちが昔から一番大事にしているのが、そう…





持ち込み



です。





「持ち込みがこわい!」
という方も多いと思うので、いくつか写真を交えながら、今回はその様子を軽く紹介させていただきます。


『バクマン。』で見たことがある人も多いでしょう。

東京は神保町に立つ、このビルの1フロアにジャンプ編集部はあります。
向かいのビルが綺麗に映るほどにピカピカに磨かれたガラス張りのビル…。



でも恐れてはいけません。
ずばり、



編集部はここまで綺麗じゃありません(笑)


中の写真をいま撮って載せようかと思いましたが、正直「うわぁ…」って声が思わず漏れてしまったので、自主規制ということで止めておきます。


たまに取材やTwitterで写真が上がっているので、興味がある人は検索してみてください。きっと「うわぁ…」って声が思わず漏れるに違いありません。






さあ、エントランスから中に入ってみましょう!




肝心の持ち込みスペースの前に、まず目に飛び込んでくるのは、正面入って右手にある
「集英社ギャラリー」です。
ここでは、その時々の話題作が展示されています。
持ち込みの帰りに是非寄ってみて、こんな風にイメージを膨らませてみてください…




数年後、ここに展示されているのは、自分の作品かも!!と





ここが玄関を入ってすぐにある受付と持ち込みスペースになります。
発売中の雑誌もここなら読めちゃうので、志望の雑誌以外の情報も広く仕入れましょう!





そして、こちらが打ち合わせスペースです。
たまに妙な選曲のBGMが流れていますが(笑)非常に落ち着いて打ち合わせが出来るようになっています。



毎日打ち合わせをしていると見慣れてしまいましたが、漫画家志望者の皆さんにも、ぜひ
「見飽きたよ!」って言えるようになるまで、ここに来てもらえたらと思います。



そう言える頃にはきっと、あなたの努力に見合っただけの力がついているのではないかと思います。



そして今日は、デビューを目指す新人作家のHさんが持ち込みに来てくれました。

この方は、昨年「ジャンプルーキー」に作品を投稿してくれて、僕の方から声をかけさせてもらいました。
最近、東京に上京してきて、今は毎月、こうやって持ち込みに来てくださいます。



そして、なんと今日は…



2週間で4本!




ものネームを描いて持ってきてくれました。



(うお、すごいな…!いやいや、待てよ、でも4本もあるんだったら、クオリティはそうでもないのではないか…。よし、読ませてもらおう!)




・・・・・




(おお、1本目、社会問題をコミカルに料理している。なかなか面白い…)




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(おお、2本目はバイクの話か…アクションがカッコいいし、これもなかなか面白い…!)




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(3本目はヒロインが可愛いぞ…。この方向で伸びていく可能性もあるのか…!!)




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(4本目はリアルなスポーツを扱いながら、バカバカしいテーマを楽しく描いている。これも良い!!!)




なんでしょう…なんと言うか、


驚くとともに、


すごく嬉しい気持ちになりました。




この内の何作品かは、近いうちにジャンプルーキーに投稿されるのではないかと思います。楽しみにしていてもらえたらなと思います!





あ、でも、4本も持ってきてくれたから飲み物を出したというわけではありません(笑)
よく「コーヒーが出てくるようになったら期待されている!」という説を聞きますが、多分、担当者によってマチマチだと思います。





ちなみに、うちの名物は「氷コーヒー」です。
氷にコーヒーの味がついていて、飲んでいるうちにだんだん美味しくなっていくという一品。ぜひ、頼んでみてください。






つらつらと書いて疲れてきたので、まとめに入りますと、漫画家さんが、こちらの想像を超えてきてくれた時、その驚きこそが、僕たちにとって



最大の幸福



なのだと考えています。


それこそ疲れも足の臭さも一瞬で吹き飛びます。この驚きが、時にドカンと、時にじわじわと、読者の皆さんに広がっていくようにしたいなと思っています。





最初の一歩は「持ち込み」でも、地方にお住まいの方は「ジャンプルーキー」への投稿」でもどちらでも良いと思います。皆さんと皆さんの作品にお会いできるのを、心から楽しみにしています!!!





さぁ、一緒に面白い漫画を作りましょう!!!












オマケ1
:ジャンプ編集部のフロアにある打ち合わせスペース。

ここでは連載中の先生もよく打ち合わせをしています。最近しれっと椅子が新しくなって、座り心地が良くなりました。
このフロアで打ち合わせするようになったら、もしかして認められた証かも…!?



オマケ2
:親愛なる後輩のSQ.編集部O君です。

『ヘタリア World☆Stars』を担当しています。新人さんとの打ち合わせを頑張りすぎて、あまりに疲れた彼は、上司が椅子として持ち込んだバランスボールにへたり込んでしまいました。
あ、僕もたまにこっそり座りますが、はっきり言って、バランスボールは仕事がしづらいと思います。