【第85回】インディーズ連載のぶっちゃけ話。「ミス・リトルグレイ」穂高汐先生インタビュー!

突然ですがみなさん、個人で自由に少年ジャンプ+で連載できる “インディーズ連載” についてご存じでしょうか?

ジャンプルーキー!の “連載争奪ランキング” で人気1位を勝ち取れば、担当編集が付くことなく少年ジャンプ+で連載ができるこのシステム。しかも原稿料に加え、閲覧数に応じて人気ボーナス金が出るので、人気次第では大きな収入も夢じゃない! また少年ジャンプ+の人気連載陣と同じ枠で掲載されるので、人気作と競って連載できます!

ですが、「ぶっちゃけインディーズ連載ってどうなの?」と悩んでいるそこの皆さん…。
昨年7月よりインディーズ連載として「ミス・リトルグレイ」を連載中の穂高汐先生が、インディーズ連載の内情を本音で語ってくださいました!


*****


<インディーズ連載を目指したきっかけ──1人でできる喜び>

―――本日はお忙しいところありがとうございます! まずは、インディーズ連載を目指したきっかけを教えていただけますか?

編集者さん怖そうで喋りたくなかったからです…こんなこと言ってすみません…。

―――あはは。1人でできるって最高じゃんみたいな感じですよね。

そうですね。


<インディーズ連載の魅力①──多くの漫画好きに読んでもらえる>

―――インディーズ連載のどんなところが魅力的だと思いますか?

たくさんの読者に読んでもらえることです。アプリが1900万ダウンロードされているのは知っていましたが、最近友人や親がジャンプ+を読んでるのを聞いて改めてその媒体力を実感しました。

―――いやいや、ありがたいです。

また、ジャンプ+は漫画が好きな層にリーチできるのも魅力でした。Twitterは拡散力が強いですが、漫画を読むのを一番の目的にしている人は少ないと思います。

―――確かに、ジャンプ+は漫画が好きな人に集まっていただいていますね。

あとは、実績がなくてもOKだったのがすごかったです。これまでどんな漫画を描いてどんな賞を取って…みたいな経歴が全然問われませんでした。「あなたには連載する実力がないのでお断りさせてください」みたいな連絡が来てもおかしくないと思ってましたが、何も来ませんでした。


<インディーズ連載の魅力②──お金をもらって連載できる>

お金が出るのが1番ですね。原稿料があるから毎日漫画だけ描くことができてます。

―――人気ボーナス金ってどうですか?ぶっちゃけ…

どのくらいのPV数がいい数字かよく分からないので、人気ボーナス金の早見表で今の自分のレベルを知れるのが良かったです。


<インディーズ連載の魅力③──周りのレベルが高い>

―――人気作品と競って連載できることに魅力を感じる方も多いですよね。

周りを見ると人気漫画家と競えるっていうのに魅力を感じてる方は多い印象です。私はそんな競い合えるレベルじゃないですが、ただマラソンで周りがハイレベルだと自分も速くなる現象とかあるじゃないですか。

―――引きずられて速くなるんですよね

そうですそうです。周りのレベルが異次元に高いので、今のクオリティーで載ってるの申し訳ないな、もっと頑張ろう!ってなります。

―――いいですね、周りに引っ張られて自分のレベルが上がっていくみたいな。

はい。あとは、Twitterやpixivと違って、ジャンプ+はある程度掲載している漫画の数が決まっていますよね。限られた作品数だからこそ差が浮き彫りになって、より目指す所が明瞭になると思います。


<インディーズ連載の魅力④──1人で自由に連載できる>

―――自由に連載できるっていうのはどうでしょう?

失敗しても編集さんに迷惑がかからないのがとても良いです。自分1人が責任を被るので、その辺の心理的負担がないです。

―――確かに編集と組むと2人1組になるから、よくも悪くも一蓮托生ですよね。


<インディーズ連載の魅力⑤──締切が自分を追い詰めてくれる>

―――今はTwitterやpixivに自分の作品を載せられる時代。インディーズ連載との大きな違いってなんでしょう?

個人でやることと商業でやることの1番の違いは、締切の有無だと思います。私は締切がなかったらこんなにたくさん描けないです。

―――じゃあ穂高さんはインディーズ連載にすごく向いてるってことですね。

そうかもしれません。締切があると強制的にやる気が出ます。漫画描くのってしんどいので、個人だとなかなか継続できないという方にもインディーズ連載がマッチするかもです。

―――締切がないと、人間ほんとにやらないですからね、分かります。


<インディーズ連載へのぼやきと不安──1人で描き続ける心細さ>

―――インディーズ連載に対してマイナスな印象ってありますか?

そうですね…。相談窓口が欲しかったです。基礎的なことですが、原稿の枠があるじゃないですか。その外枠超えてもアプリ上で表示されてることがあって、どこまで描けばいいのかよく分からなくて困りました。

―――窓口はあることにはあるのですが、作品について相談できる人はいないですからね。確かに、編集がいない分そういう苦労はありそうですね。

そうだったんですね、調べ不足ですみません。

―――とんでもないです!毎週描くのはやっぱり大変でしたか?

次の話思いつくのかいつも不安です。

―――お一人でやられてますから猶更ですよね。それってどんなふうに乗り切ったんですか?

妥協点を決める。明日の自分に期待。そして追い詰められると何とかなります。

―――妥協というと言葉は悪いですが…。あと、連載の形式で鍛えられてるってことですよね。

そうだといいです。


<連載争奪ランキングへの不満あるある──フォロワー数が多い作家さんには勝てない?>

―――現状のインディーズ連載は、ジャンプルーキー!の連載争奪ランキングで1位を取ったら連載権利を勝ち取れる仕組みです。ランキングは閲覧数の順なので、フォロワー数が多い作家さんに勝てそうにないっていう意見はよく伺いますね。どう思われますか?

確かにその気持ちは分かります。ただどういう人に来て欲しいかの決定権はプラットフォームを持つ側にあるので、掲載させていただく側は与えられたルールの中でできることをやるしかないと思っています。もし編集部が企画を走らせていく中で集客力ではなく純粋な漫画の内容で競争させたいと考えたなら、そのときルールがアップデートされるんじゃないでしょうか。

―――自分をプロデュースする力も含めて試されている、というイメージですね。

はい。作品を告知する力とか自分で自分をブランディングする力とか、今の時代あって絶対に損はないと思います。せっかくの機会なので、どうやったら集客力を高められるのか色々試してみると楽しい気がします。私ももっと試行錯誤したいです。

―――1人でやられている方が言うと説得力がありますね。確かに本来だったら編集や宣伝の担当分野ではあるので、ご自身でカバーしていくっていうのは大変ですよね。


<インディーズ連載を始めてから変化──自分への自信>

―――インディーズ連載を始めて良い変化はありましたか?

自分に連載ができるのか不安でしたが、曲がりなりにも半年続けてこられて少し自信がつきました。ちょっとずつできることが増えていくのが楽しいですし、漫画を読んでくれる読者さんの存在もありがたいです。

―――自分描けるじゃんって思えたってことですよね。自分を見直せたみたいな…

はい。やってきたことしか自信につながらないので。ジャンプ+さんには、連載をさせていただいて本当に感謝しています。


<インディーズ連載を目指している方々へ一言!>

―――最後に、インディーズ連載目指してる人たちに一言お願いします!

自分は連載前にジャンプ+の読者の傾向をちゃんと分析できてなかったことを後悔しています。なるべく良質な仮説を立てて漫画を描いた方が、より改善にもつながったはずです。なのでどうか私と同じ轍を踏まないでください。

―――実感がこもっている…!読者の研究は大事ですよね。

こんなんですみませんって感じですが…

―――いやいや、リアルな意見でとても参考になると思います。本日はありがとうございました!


*****


穂高先生のぶっちゃけトーク、いかがでしたか?
苦楽あるインディーズ連載ですが、ご自分の作品をより多くの人に見てもらえる大きなチャンスです!是非皆さんのエントリーお待ちしております。


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【第84回】デビューするには『ジャンプルーキー!』が一番です!

新人さんや持ち込みの方からよく質問されることがあります。
それは

【どうやったらデビューできますか?】

皆さんなんとなくわかってるような、わかってないようなことが多いです。
一般的な出版社及び電子レーベルだと漫画賞に応募して賞を獲る、フリーの投稿サイトやTwitterなどでスカウトを受けるなどが第一歩です。でも、それぞれ枠が限られていますね。

そんな中で、私が自信を持ってお勧めするのが、投稿サービスジャンプルーキー!です。常に編集者がチェックしておりますし、たくさんの漫画賞を開催しております。特に毎月必ず行うルーキー賞はチャンスが大きいです。
そんな『ジャンプルーキー!』からデビューし、まさに今現在、連載中の皆さんの(将来の)先輩にあたる2人の先生にデビュー前、後のインタビューをしました。
ぜひぜひ、チャレンジへの参考にしていただければと思います!


◆海野久遠先生インタビュー
 <先生のルーキー!投稿作はコチラ
① ジャンプルーキー!で賞を獲るまでどんな漫画の勉強をしてましたか?
商業誌の作品を見て、コマ割りやベタ・トーンの処理はどう工夫したら読みやすいか学んでました。演出やキャラ作りは受賞前はあまり深く考えておらず、賞を獲った後に担当さんの指導で意識するようになりました。

② ジャンプ+で連載コンペを通過するのに、どんなことを意識してコンペ用作品を描いていましたか?
私の場合は通常の連載コンペではなく、連載グランプリ2020でしたが…読みやすさと、何が描きたいのかが伝わるようにを特に強く意識していたと思います。とはいえ一番苦労したのは3話分のストーリー作りだったと思います。

③ ジャンプルーキー!からジャンプ+デビューを目指す皆へ一言お願いします!
ジャンプルーキー!の一番の強みは投稿からデビューまでのスピード感だと思います。一刻も早く漫画家としてプロデビューしたい方はぜひ活用してみて欲しいです。


◆タイザン5先生インタビュー
 <先生のルーキー!投稿作はコチラ
① ジャンプルーキー!で賞を獲るまでどんな漫画の勉強をしてましたか?
映画をなるべくたくさん見るようにしていました。『トレインスポッティング』『2人のローマ教皇』など好きな作品は繰り返し見ています。

② ジャンプ+で連載コンペを通過するのに、どんなことを意識してコンペ用作品を描いていましたか?
暗い話数でも、なるべく一息つけるような明るいシーンを入れること・1話あたりをできる限り短めにすること・引きを作ることを意識しました。

③ ジャンプルーキー!からジャンプ+デビューを目指す皆へ一言お願いします!
編集さんのアドバイス通りに直すのが非常に勉強になるので、持ち込みや投稿は気軽にやってみるといいと思います!共に頑張りましょう…!


いかがでしたか?
ジャンプルーキー!は投稿も気軽にできますし、努力次第では連載作家として活躍も夢ではありません。気になる方はぜひジャンプルーキー!へアカウントを作ってみてください。


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【第83回】最初が肝心! 人気作品から学ぶ「掴み」の技術!!

ジャンプルーキー!をご覧の皆様、こんにちは。
今回のブログを担当させていただく、ジャンプ+編集部の岡本です。

今回のテーマは、【最初が肝心!人気作品から学ぶ「掴み」の技術!!】ということで、
漫画における冒頭部分についてお話しします。

冒頭、導入、掴み、言い方は色々ですが、漫画の最初の10p程度だと想定してみましょう。
ここで読者に「ややこしいな」「退屈だな」「面白くなさそう」と思われてしまうと、どんなに時間を費やし、全力で仕上げた作品でも、その続きを読んでもらうことは難しいでしょう。
残酷な話ですが、だからこそ、冒頭で読者の気を惹き、次のページへと進んでもらうことが重要です。
そのための技術を、人気作品から学んでみよう!というのが本日のテーマです。
※紹介する作品・意見は岡本個人によるものであり、編集部としてのものではありません。

では早速、1作品目です。

説明不要の大ヒット作ですが、

  • 教壇に立つ謎のタコ型生物
  • 「起立!」の号令とともに向けられる銃口
  • 圧倒的弾幕を華麗に避けながら出席を取る

…いかがでしょうか。強烈なインパクトと同時に、「この生物は何!?」「一体どんな状況!?!?」と、次の展開が気になって仕方ないのではないでしょうか。誰もが知っている教室という舞台で繰り広げられる「暗殺」という異常事態…もはや不可抗力で、ページをめくってしまいます。
読者がよく知っているものを基盤にして、複雑さや理解するための労力を排除しつつ、そこに目を惹く異常な要素を組み合わせる。応用が効きそうな技術ですね。


続いても週刊少年ジャンプのヒット作から。
主人公・トリコの初登場シーンは編集部でも「お手本」と言われるほどの名シーンです。
具体的な内容としては、

  • 数メートルの巨大な虫を餌に、鉄骨とロープで釣りをしている
  • エビを手掴みで丸齧り
  • ブランデーの瓶を手刀で切り、一気飲み
  • 近くに生えていた「葉巻木」を折ってくわえ、指パッチンで着火

…というものです。
トリコの豪胆で健啖家な面を強烈に印象付けると同時に、葉巻木というそのまま葉巻になる植物の存在、巨大な虫、さらにそれを餌として釣りをする=さらに巨大な生物がいる、という、「キャラ見せ+この世界がどんな場所かの説明」を非常にスマートに達成しています。
やることが多い冒頭ですが、こういった複数の役割を「兼ねる」シーンを入れることで、上手く読者を楽しませつつ、キャラや世界観が説明できるのではないでしょうか。
ちなみにこの「兼ねる」技術については、『暗殺教室』の松井優征先生も、「ジャンプの漫画学校」で語られています。


冒頭、ではないのですが…主人公、一歩の才能の見せ方が非常に巧みです。
いじめられっ子の一歩は、プロボクサー・鷹村に出会い、憧れを抱きます。
「ボクシングをやりたい!」と言う一歩に、鷹村は「ジャブで空中の木の葉を、10枚掴みとれ」という課題を出します。
期限となる一週間後…

  • 一歩は見事に成功し、10枚の木の葉を掴み取る。
  • 驚く鷹村。「なんでできちゃったんだよ…」と、プロである鷹村さえまさか出来るとは思っていなかったレベルの課題だったことが判明。
  • しかも一歩は左手だけでこの課題をクリア。「両手で10枚のつもりだったのに」とさらに驚く鷹村。

見事な「キャラ見せ」ですね!
ここでは、一歩が、プロの第一線で活躍する鷹村を驚かせる存在であること、さらには「両手で10枚の課題を片手でクリアした」と明かし、一歩の才能にもう一段の凄みを持たせています。
漫画において主人公の存在は重要です。特に冒頭では、「こいつは凄い」「ずっとこいつを見ていたい」と思わせることで、次のページをめくってもらえる確率も高くなります。

以上、漫画の冒頭についてお話しさせていただきました。
あくまで今回ご紹介したのは先例、参考意見として、「続きが気になって仕方ない」「凄い作品に出会った!」と鳥肌が立つような冒頭を考えてみてください。
いつか漫画賞や持ち込みで、皆様の作品を拝見できる日を楽しみにしております。



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【第82回】ジャンプ+連載・読切作家を十数名輩出!『プロ漫画家のための「NEXTステップ」作品募集』出身者にインタビュー!

いつもジャンプルーキー!へのご投稿ありがとうございます!
現在、ジャンプ+では第3回となる『プロ漫画家のための「NEXTステップ」作品募集』という企画を実施中です。こちらは2年以内に連載または読切経験のある漫画家の方から作品を募集するというもの。つまり、ジャンプ+以外の雑誌での掲載経験ある方向けの作品募集企画となっています。

そこで今回は、そんな『プロ漫画家のための「NEXTステップ」作品募集』への応募をきっかけにジャンプ+での連載、読切に至った方へインタビュー。「賞への応募のきっかけ」や、「ジャンプ+と他誌との違い」について聞きました!

(『プロ漫画家のための「NEXTステップ」作品募集』はプロの方が気軽に投稿して頂けるように「過去に他媒体に掲載された原稿」や「没ネーム」でも投稿OKで、投稿作は非公開となっています。そのため、今回のインタビューも出身作家の方は匿名とさせていただきます。)

ジャンプ+連載経験者A先生

  • NEXTステップ作品募集へ応募してみようと思った理由を教えてください

将来の事を考え仕事の幅を広げようと考えていた時に、タイミングよく「他社での没ネームOK」だったNEXTステップ作品募集を見つけたからです。他の連載もあり、新しい持ち込み原稿を用意する余裕がなかったので、手持ちの駒で勝負できる所が魅力的でした。

  • 別の媒体で描かれていた時と、原稿を描く上で違う部分はありましたか?

以前は読者の年齢層が高い媒体で描いていたので、描く題材に制限がありました。あまりファンタジー過ぎてはいけない、とかです。その点、少年ジャンプ+は「少年」とついてはいますが、幅広いアプローチが可能かなと思います。

  • 実際に作品を発表してみて、どう感じましたか?

なんといっても反響が多いです。読者さんが多いので、賛否両論どちらの意見もバシバシきます。良くも悪くも鍛えられます。

ジャンプ+読切経験者B先生

  • NEXTステップ作品募集へ応募してみようと思った理由を教えてください

掲載先の見つからないネームが手元に溜まっており、新たな持ち込み先を探していた折に本企画を目にしました。
募集要件が新人作家をターゲッティングしているところがユニークで、興味を持ちました
ジャンプ+については、以前よりマンガテックなどいくつかの試みには注目していたのですが、掲載先としては考えていませんでした。これは単純にジャンプ+がジャンプルーキー!の生え抜き作家の掲載に力を入れているのではないかという思い込みがあったためです。
ジャンプ+のメディアとしての理念には将来性を感じており、掲載はされずとも見聞のために良い機会だと思い応募しました。

  • 別の媒体で描かれていた時と、原稿を描く上で違う部分はありましたか?

作品のディレクションが極めて論理的で明快で大変助かりました。またスケジュール管理や事務的調整も丁寧に対応していただいたので、作品のクオリティアップに注力出来ました。
まず、紙媒体とは喜ばれる作品の傾向や読者層が違うと思われるのですが、特に電子メディア固有の問題としては効果的なアイキャッチやフォント調整などに気を使いました
何よりスマートフォンでマンガを読む体験には乏しかったので、実際に様々なメディア機器試してながら読みやすいレイアウトデザインを模索しました。

  • 実際に作品を発表してみて、どう感じましたか?

公開直後からレスポンスがいただけるため、作品と読者の相互作用によって本作が本来のポテンシャル以上に楽しく読まれているなと思いました
特に作中の個人的な体験を投影出来るような空白的部分について、感想を通して相互補完的な面白い読書体験を生んでいるように感じました。
刹那的な感傷や思弁、様々な言い表せない個人的経験が感想欄で共有されていてたように思います。
流通によるタイムラグがない斉時的な発表媒体であることの効果は想像以上に大きかったなという感想です。
また、以前はこういった即時性はマンガ的手法のバラエティ的な過度な最適化を促すのではないかと考えていたのですが、本作の掲載を通してジャンプ+の作品群がむしろ多様的な表現を生み出すことに成功しているように感じられて興味深かったです。

***

以上。どちらの先生も、この作品募集の手元にあった「没ネーム」で投稿できる点や、ジャンプ+の多様性、反響の多さを挙げてくださっているのが印象的でした。応募を迷っている方がいましたら、ぜひ気軽に投稿してみて頂ければ嬉しいです。

また、ジャンプ+は今回ご紹介した『プロ漫画家のための「NEXTステップ」作品募集』以外にも、常に様々な漫画賞・作品募集企画で新たな才能を求めています。

皆様の作品に出会える日を楽しみにしております。



第3回 プロ漫画家のための「NEXTステップ」作品募集はコチラ↓

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第7回ジャンプルーキー!アナログ部門賞はコチラ↓

【第81回】〜全ての漫画は“ネーム”から始まる〜『少年ジャンプ+ ネーム原作マンガ賞』受賞作家インタビュー!!

いつもジャンプルーキー!へのご投稿ありがとうございます!
先日、少年ジャンプ+初の漫画賞である『少年ジャンプ+ ネーム原作マンガ賞』が開催され、900作品を超える多くのご投稿をいただき、類稀なる才能の作家さん方と出会うことが出来ました。

ネームは漫画を描く上での設計図となり、非常に大切な工程の一つです。新人作家さんや連載作家さん問わず、漫画を描いたことがある誰しもがネームに悩んだことがあるかと思います。今回のブログでは、『少年ジャンプ+ ネーム原作マンガ賞』において編集部や審査員の先生が満場一致で大賞・準大賞に推した3名の作家さんに<ネームの作り方について>インタビューを行いました。

大賞受賞
『勇者ミーリは58歳』 寺屋キハチ先生

準大賞受賞
『骸骨と恋はできるのか?』 小東のら先生

『スミレちゃんレシーブ!』 宮野あのね先生


*****


【寺屋キハチ先生】
―――普段、もしくは今回の賞に応募するにあたって、ネームを描く際に大事にしていること、気をつけていることはありますでしょうか?
(1)大勢の目を引くキャッチーさをテーマに据えること
(2)小さく笑えるやり取りをいれることを心がけています。まずは(1)によって漫画の入り口に立ってもらい、(2)によって登場人物への親近感を抱いてもらうことで、物語のピリオドまで読んでもらうことを意識しています。後は自分の好きな関係性を欲望のままに描いています。

―――今作の構想からネームまで、どのような作業とスケジュールでしたか?
プロットが1週間、コマ割りや文字入れ等が3週間で、合計1ヶ月程度かかりました。プロットが長くなってしまったため、上限の55ページまでコマを削る作業に時間を要しました。

―――憧れている・参考にしている原作者の先生はいらっしゃいますでしょうか? また、理由も教えてください。
沢山いますが、今回は勇者モノを描いている山田鐘人さん(葬送のフリーレンの原作者)を挙げさせて下さい。言葉で表現するのが難しい感情の掘り下げや、間の取り方、人を傷つけない笑いの表現が非常に上手く、憧れています。

―――今後の目標について教えてください。
自分が描いたネームを作画家の方に仕上げてもらう経験を何度も体験したいです。そのために、沢山のネームを描いて、物語を魅せる力を磨いていきたいと思います。


【小東のら先生】
―――普段、もしくは今回の賞に応募するにあたって、ネームを描く際に大事にしていること、気をつけていることはありますでしょうか?
今回の賞のテーマが『特殊恋愛』でしたので、出来る限り変わったへんてこな恋愛を描けるよう努力しました。
普通恋愛出来そうにないテーマを探りつつ、ちゃんと恋愛の楽しさを演出できる場面を探ったところ、「骸骨との恋愛」というアイディアが浮かんできました。

―――今作の構想からネームまで、どのような作業とスケジュールでしたか?
「特殊な恋愛ってなんだろう?」という思考をぐるぐるぐるぐるとしていました。
それと「骸骨ならではの恋愛」という部分が難しかったです。ラッキースケベとかじゃ全然嬉しくないよなぁ、とか、しょーもないことばかり考えていました。
ネーム作業に2~3週間ほど掛かりました。へたっぴな絵ですが、あれでも一応丁寧に一生懸命頑張りました。

―――憧れている・参考にしている原作者の先生はいらっしゃいますでしょうか? また、理由も教えてください。
『Dr.STONE』の稲垣理一郎先生です!
毎週毎週、話に見所があり、物語にアイディアが詰まっているところが本当に凄いと思います。読者を楽しませる工夫がとても素晴らしく、ジャンプで毎週楽しませてもらっています!
それと原作者とは少し違うのかもしれませんが、『ワンパンマン』のONE先生もファンです。
『ワンパンマン』も『モブサイコ100』も予想外のアイディアが盛り込まれており、とても楽しく読ませて頂いております。

―――今後の目標について教えてください。
『面白い話を描く』という目標を軸に置いて活動をしています。
面白い話を描けば売れる、というわけではないのは分かっています。売れる作品を作るためには様々な要素を複合して工夫しなければならず、単純に話が面白ければ良いとは考えていません。もちろん売れる努力も精一杯頑張ります。
ただ、一番の目標が何かと考えた時、やはり『面白い話を描く』というのを自分の軸として頑張っていきたいと思います。


【宮野あのね先生】
―――普段、もしくは今回の賞に応募するにあたって、ネームを描く際に大事にしていること、気をつけていることはありますでしょうか?
セリフは極力少なくするように気を付けています。
長くても意味が有って面白ければ良いと思いますが、言わなくても絵で補える所は絵で伝えた方が読む方が疲れないのではと考えています。
何となく暇つぶしでペラペラと読んでてもどんな漫画か分かって楽しんでもらえるのが目標です。

―――今作の構想からネームまで、どのような作業とスケジュールでしたか?
最初考えた時(2年前位)に2日間、今回中盤から描きなおして1日です。なので合計3日です。
ネーム(というかお話)が頭に浮かんだら、忘れないうちに描かないといけないので基本丸々2日間です。でも頭に何も浮かばない事も多々あります…。
その期間が長いと凄く焦るし…落ち込みます。〆切が明確な時は今ある技術で何とか仕上げます。

―――憧れている・参考にしている原作者の先生はいらっしゃいますでしょうか? また、理由も教えてください。
審査員をして頂いた稲垣理一郎先生です。今回応募したのも、上位にいけば稲垣先生に見てもらえると期待したからです。
スポーツ漫画を描こうと思ってから何度も先生の作品を見返しています。
描いてみるとぶち当たるスポーツ漫画特有の難しさを全てクリアして最高のエンタメに昇華されている印象です。いつか読んで学んだことをちゃんとアウトプット出来るように頑張ります…。

―――今後の目標について教えてください。
思い付きといきおいで描くことが多いので、それが無くても(発想に詰まっても)お話が描けるような技術を得たいです。
あとはやっぱり連載したいです!


*****


以上。
各先生方の受賞作については、作画がついてパワーアップした形で少年ジャンプ+で随時掲載されます。今後のご活躍を楽しみにお待ちください。

また、初めての試みであったネーム原作マンガ賞の熱を受け、11月頃より『第1回ジャンプ+ 画力マンガ賞』を開催致します!
物語の面白さは一切関係なく、“画力だけ”が評価基準となります。
絵に自信はあるけれど、漫画を描いたことがない方でも投稿できるように編集部が公式ネームを用意する予定です。
詳細は追ってジャンプルーキー!のHP上に掲載しますので、皆様のご応募をお待ちしております。


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【第80回】意外と役立つ!? ルーキー賞受賞に近づく6つのヒント!!

いつも「ジャンプルーキー!」にご投稿ありがとうございます!

こちらのブログを毎月楽しみにチェックしてくれている方々は、きっと「ジャンプルーキー!」に投稿をしている漫画家志望の方が多いのかと思います。

投稿していただいている方々の中には、なかなか月間ランキングでTOP10に入れないいいジャン!の数が振るわない、そもそも閲覧数が伸びない、などせっかく一生懸命描いた作品があまり日の目を当たらず埋もれてしまい、悶絶する方もいるのではないでしょうか…!?

そんな方々に朗報!!

今回は「月間ルーキー賞」受賞に一歩近づくかもしれない意外と知られていない
「ジャンプルーキー!」投稿の秘策を特別に大公開!!


作品投稿の秘策をお教えする前に、まずは「ジャンプルーキー!」の仕組みについてちょっとご紹介します。

投稿いただいた作品の数々は、我々ジャンプ+編集者が全てチェックをして、才能の光る漫画家や素晴らしい作品と出会うべく、血眼になり読ませていただいております。

しかし、「ジャンプルーキー!」には、投稿作品を拝見している編集者だけでなく、サービスをつつがなく運営するための多くのスタッフがいます。そんな運営スタッフは、正しく投稿ができているのか、規約に触れる表現の確認、コンテストの管理などを日々行い、誰より「ジャンプルーキー!」を詳しく知る存在でもあります。


前置きが長くなりましたが、、、、つまり今回は!!
影で「ジャンプルーキー!」を支える運営の方々に聞いた、いつもと違った目線での「ジャンプルーキー!」投稿の秘策を大公開!!!!

これを読んで投稿すれば、他の投稿者と差を付けられること間違いなし!!!


*****


【1】投稿時期(時間)を見極めろ!!

「月間ルーキー賞」で有利と思われがちだからと思いますが、毎月「初旬」に投稿する方が多く見受けられます。しかし、「月間ルーキー賞」のランキングは、どのタイミングで公開しても平等になるよう、独自の計算式で決まります。
投稿数が多い毎月の初旬より、投稿数が少ない時期(時間)を見極めて投稿すると、注目を浴びやすく、上位にランキングされやすい可能性があります…!!

★運営担当Yコメント
「どのタイミングで投稿してもきちんとランキングに反映されるようにロジックが組まれていますが、より多くの人に自分の作品を読んで欲しい方は参考にしてみてください。
まず投稿を避けた方がいいのは漫画賞の締切日。この日は投稿が集中するので、賞の応募を考えていないのであれば他の日がオススメです。また、休日や連休明けも平日に比べると投稿数が多くなりがちです。読者が多い時間帯は平日・休日関係なく夜21時~1時頃ですので、20時台に投稿すると沢山読んでもらえるチャンスが増えると思います。」

もちろん、いつ投稿しても編集部が全ての投稿作品を読んでいるので、無理して時期を合わせずに都合のよい日時に投稿してもらっても大丈夫です!


【2】サムネイルにこだわれ!!

編集者はどんなサムネイルやどんなタイトルでも読むけれど、一般読者はそうはいかないもの。まずは興味を持って読んでもらえる工夫をしよう!

★運営担当Iコメント
「例えば、カラーだったり、キャラクターが大きいサムネイルの作品が閲覧数を集めやすい傾向があります。また、ジャンプルーキー!アプリでは、作品の1ページ目がそのまま表示されるので、表紙画像を1ページ目に入れたり、目を引きやすい大きなコマを入れたりするといいかもしれません。」

サムネイルの他にも、読みたいと思わせるタイトルを付けるのも大事だったりします。


【3】マルチ投稿やSNS活用で読者を増やせ!!

「ジャンプルーキー!」では他で発表済の作品でも投稿OKなので、手元にある作品はどんどん投稿してファンを増やそう!

★運営担当Iコメント
「一つ気に入った作品があったら、その作者の他の作品に流れる読者は多いです。
またSNSでの宣伝・発信についてなども積極的に活用しましょう。「ルーキーに投稿した」という誘導ツイートもアリですし、案外1話まるまるTwitterでアップしたような作品でも、後から読み返すのが不便なので、わざわざルーキーに登録してその作品をお気に入りしてくる読者ユーザーは多いです。」


【4】カテゴリー選びに一工夫を!!

「ジャンプルーキー!」では各投稿作品にカテゴリーを二つまで選択することが出来ます。メインカテゴリーとサブカテゴリーです。人気作品やオススメ作品など一部のコーナーでは、メインカテゴリーで選択したカテゴリーとして作品が掲載されます。なので、投稿があまり盛んでないカテゴリーをメインカテゴリーにすると、露出がアップして閲覧数が増えやすくなる可能性があります!
(※作品内容とまったく関係ないカテゴリーを選ぶのはNGです)


【5】投稿前にガイドラインを要チェック!!

せっかく投稿しても、利用ガイドラインにひっかかると非公開になってしまいます。投稿する作品に問題がないか事前にチェックをしよう!
「ジャンプルーキー!」の利用ガイドラインはこちらから。

★編集部コメント
「特に歌詞の使用についてが目につきます。歌詞の使用は第三者の権利の侵害にあたる恐れがありますので、ご注意ください。以前お知らせを出したので、そちらも確認してみてください。」
著作権侵害が見られる投稿や不正行為について


【6】読切作品は完結チェックを忘れるな!!

読切作品(連載終了作品)は「完結」にチェックを入れるべし!

★運営担当Tコメント
「ジャンプルーキー!WEB(スマートフォン)版には「完結した作品」というコーナーがあります。「完結」にチェックを入れ忘れると、このコーナーには掲載されませんので、もったいないです。連載中の作品ではなく、完結した作品を読みたいという読者ユーザーは一定数存在します。」


*****


以上、運営目線で見た「ジャンプルーキー!」投稿の秘策でした。
もちろん一番大事なのは『作品の面白さ』なので、それを磨いた上でさらにランキング上位や読者の拡大を目指すための、簡単に出来る工夫となります。
ぜひ参考にしてみてください!


作品の質を上げる秘策は、過去のブログにも紹介されておりますので、そちらもぜひチェックしてみてください。(全部は紹介しきれないので、一部ですが…)

【第78回】「SPY×FAMILY」「怪獣8号」「あやかしトライアングル」ネーム大公開!! 作品の魅力が伝わるネームづくりの極意
【第77回】間違えると致命傷!? 新人作家さん原稿ミスあるある3選!
【第68回】君の漫画をレベルアップさせる!『集英社漫画講座の埋蔵金』!!
【第65回】どうやって勉強すればいい?~映画から学ぼう~


また、運営目線からの読みやすさについても注意点をいただきましたので、よく読んで参考にしてみてください!

★運営担当Oコメント
「スマホで閲覧している読者が圧倒的に多いのでそれを意識した画角作りをしてみてください。
例えば、手書き文字よりフォント文字の方が読まれやすい、フキダシに対して文字が小さ過ぎる、原稿周りの余白を残しすぎているせいで画面が小さくなってしまう、など作品の面白さの前に1ページ目で「読みづらい」と感じてしまうのは、とても勿体無いです。途中で読むのをやめてしまうと、いいジャン!してもらえなくなるので、最後まで読ませる「見やすさ」を意識するといいと思います。」


今回ご紹介した秘策を元に、大切に描き上げた作品が少しでも多くの読者に読んでもらえることを、そして「ジャンプルーキー!」からより多くの漫画家さんたちが成功することを、運営そして編集部一同強く願っております!!

「ジャンプルーキー!」では皆様の沢山の投稿をお待ちしております!


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【第79回】編集者と新人漫画家がタッグを組んで競い合う『ミリオンタッグ』のお話。

漫画家志望者の皆さん、いつも「ジャンプルーキー!」に
作品をご投稿いただき、ありがとうございます。
少年ジャンプ+編集部のタマダです。

さて、突然ですが、
今回のブログは、
皆さんに、僕も出演している
YouTube番組を一つ紹介したいと思います。


その名も!
漫画家発掘バトルオーディション
「ミリオンタッグ」!!!


おおー。
なんだか改めて書いてみると、
すごい迫力のある名前ですねー。


↓「ミリオンタッグ」公式HPはこちらから!
https://sp.shonenjump.com/p/sp/million-tag/

↓「ミリオンタッグ」第1話〜第5話公開中!!(※8/5時点)
https://youtu.be/5nJJfxvsHLM


まだ観たことがない人のために、ざっくり説明しますと、
少年ジャンプ、ヤングジャンプ、マーガレット、
そして僕たち少年ジャンプ+編集部に所属する
6名の編集者が、7名(1組は原作と作画に分かれている)の作家さんの
担当につき、4つの課題作品に挑み競う
という新しい漫画賞企画です。


第1〜第3課題は成長のために、そして最終課題の優勝者にはなんと…
賞金500万円! 連載確約! 単行本化!
そしてNetflixでのアニメ化が贈られます!

↓ものすごく豪華な優勝賞品!!

各タッグがどんな打ち合わせをしているのか、
そして実際にどんな作品を作ったのか、
「観て」「読んで」楽しむことができる企画なので、
きっと漫画家志望者の皆さんにとっても、
何か創作に役立つ知識や気づきがあると思います。


この企画では、昨年末頃から
番組に出演してくださる新人さんを募集しました。
結果約200本の作品が集まり、その中から、
僕たち6人が、この人と組みたい!と思う
作家さんを選ばせていただきました。

↓「ミリオンタッグ」第1話より抜粋

二次選考では、面接までさせてもらったのですが、
お話を聞けば聞くほど、皆さん本当に面白くて、
その熱意と将来性にこちらもワクワクが止まりませんでした。


共通していたのは、今まで一生懸命漫画を描いてきて、
何か少しでも前に進む、成長する「きっかけ」が欲しくて
応募してくれた
ということでした。


実際に僕も出演してみると、想像していたよりも、
すごいスピードで作品に向き合い競い合うのに、めちゃくちゃ面食らいましたが、
それだけ新人さんにとっても成長の「きっかけ」になっているのではと思います。


余談ですが、カメラの前で打ち合わせをするというのも新体験でして、
最初はガチガチに緊張しましたが、それはなんか気づいたら慣れてました(笑)


さて、そもそもの企画立ち上げはどういった意図だったか、
確か、昨年の初春くらいに、ジャンプ+編集部で
宣伝隊長的役割をしている後輩Kが、こんなことを言い出したのでした。


「漫画編集者が作家さんと向き合っている姿を見せたい」


Kは少し前まで別の部署にいたのですが、
ジャンプ+編集部に配属され身近に打ち合わせなどを
見るようになって、もっと頑張ってる編集者の姿も
発信したいと、そんなことを思ってくれたらしいです。
どうかなぁ…。うまく見せられてると良いなぁー。


「黒子」とよく例えられる編集者が、
こんな形で外に出るべきか本当に迷いましたが、
素晴らしい才能と出会うこともできて、
僕自身も一つ一つの課題に刺激をもらい、
視聴者の方にも楽しんでもらえてるなら、
出て良かったです。


そして、
この文章を書いてる時点では、
最終結果は僕にもさっぱりわかりません!


一つだけハッキリとしていることは、
6組とも本当に頑張っているということです。
最後まで楽しんで応援してもらって、
ご自身の創作の、何かの糧にしてもらえたら嬉しいです!


*****


これからも少年ジャンプ+では、様々な漫画賞企画をしていきますので、
引き続き「ジャンプルーキー!」をよろしくお願いします!


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