日頃から「ジャンプルーキー!」へ投稿いただきありがとうございます。
2023年も残すところあと2ヶ月。今回の編集部ブログでは、「2023年面白かったもの&注目したもの」をテーマに、ジャンプ+編集部の若手編集者4人に、日頃どんなものにアンテナを張って、どのようにマンガ作りに生かしているかを聞いてみました。
◆編集T.K.
マスコットキャラクター「あさみみちゃん」
TikTok(@asamimichaan)のフォロワー640万人超え、人気急上昇中のうさぎのマスコットキャラ。ピンクのもちもちした2頭身の身体でお尻を振ったり、おやつをいっぱい食べたり…と、ファンが求める行動をしっかりしてくれるキャラクターです。「このキャラがどんな行動をすれば見る人が喜ぶか」という点が突き詰めて考えられており、マンガのキャラ作りに通ずる部分もあると思います。
バラエティ番組「新婚さんいらっしゃい!」
ご存知、新婚夫婦を紹介する長寿バラエティ。赤の他人の話なのに、なぜか興味を持って見ちゃう…という魅力を持つ番組です。おそらくその理由は、出演者のキャラがしっかり立っており、「この人たちの恋愛、結婚はどんな感じなんだろう?」と見る人の興味を強く惹けているからだと思います。「どうやったら強烈に魅力的なキャラを作れるんだろう…」と悩んでいる方にはヒントになる番組かもしれません。
★ABCテレビ・テレビ朝日系にて日曜午後0時55分〜放送。
野球選手「村林一輝さん」
元々守備固めや代走としての起用が中心でしたが、今年に入って打撃が覚醒。プロ8年目にして初めてショートのレギュラーを獲得しました。ファンも、村林選手が長い間、控えとして出番を待っていたことを知っていたため、苦労人の活躍を大いに喜びました。なかなか結果が出ずとも腐らず努力を怠らなかった人が、大活躍して報われる…という姿は、マンガのキャラやストーリーの参考にもなりそうだと思います。
◆編集T.M.
ゲーム「Fate/Samurai Remnant」
「宮本武蔵の弟子が剣の道を極めんとする」というコンセプトの強さと、キャラクターたちを魅力的に見せるエピソードがふんだんに盛り込まれていて、面白かったです。本作は、キャラクターそれだけでお金を払ってもらいたくなるよう様々な工夫がなされているので、何かヒントが得られるかもしれません。
★コーエーテクモゲームスより2023年9月28日発売。対応プラットフォームはPlayStation 5・PlayStation 4・Nintendo Switch・Windows(Steam)。
スポーツ「バレーボール ネーションズリーグ2023(男子)」
平均身長が低い日本代表ですが、圧倒的なディフェンス力とコンビ攻撃で強豪国を倒していく姿に感動しました。スポーツにもアンテナを張っておくと題材選びの参考になるかもしれません。
アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』
初の女性主人公、それに合わせた機体のフォルム、暗すぎない学園ストーリーなど、ガンダムの面白さを残しつつも、現代っぽい新しい要素を積極的に取り入れていて面白かったです。作り手が作りたいものと、観る人が期待しているものをうまく融合した作品です。
★アニメーション監督は小林寛氏。Season1は2022年10月2日 - 2023年1月8日、Season2は2023年4月9日 - 2023年7月2日に放送された。
◆編集I.T.
映画『雄獅少年/ライオン少年』
「獅子舞バトル」がテーマのアニメ映画。これ以上ないほどわかりやすく、アツく、少年たちの成長譚が描かれており、その構成の上手さに思わず唸らされました。ラストシーンも秀逸!!
★監督はソン・ハイポン氏。日本では2023年5月26日劇場公開。
小説『近畿地方のある場所について』(背筋著)
類を見ないほどの勢いで一気に拡散された本作。そうした過程も含め、現代人の心を上手く捉えたホラー小説だと思います。非常に良質なモキュメンタリーで、虚構と現実が入り乱れる読書体験に興奮しっぱなしでした。
★2023年1月28日よりカクヨムにて公開。単行本は2023年8月30日発売。
アイドル「櫻坂46」
音楽・映像・アートワーク・振り付け・衣装…その全てから作り手のこだわりと、コンセプチュアルな世界観を感じます。海外進出や展覧会の実施など時代に沿った新たな試みも盛んで、エンタメとしての手数の多さにも脱帽です。
◆編集S.H.
YouTubeチャンネル「ぽんぽこちゃんねる」
Vチューバーなのですが、実際の兄妹だからこその力の抜けた温度感がクセになります。本当にずっと観ていられます。“眺めているだけで楽しい”キャラ作りのヒントになるはず。
YouTubeチャンネル「でんじろう先生のはぴエネ!」
科学知識を3分で教えてくれます。特に“投石器で剛速球を投げる”、“鞭を音速で振り回す”など、でんじろう先生が想像を超えてアグレッシブに動く回は必見。とにかくでんじろう先生のギャップが魅力的で目が離せません。
アイドル「新しい学校のリーダーズ」
激しいパフォーマンスに加え、4人それぞれが異なる魅力を持っているのに統一感があり、ビジュアルも斬新でかっこいい! マンガにおけるキャラ配置やビジュアル作りの参考になりそうです。
いかがでしたか?
それぞれ個性豊かな回答が集まりましたが、「魅力的な人物・キャラクター像」「トレンドの作られ方・広がり方」「感動の生まれ方」など、マンガ作りにつながるような視点での分析には少しずつ共通項が見えましたね。
面白いマンガを作るためには、面白いマンガをたくさん読むことがもちろん重要ですが、マンガ以外にもいたるところに作品作りのヒントは転がっています。
皆さんも、好きなものや面白いものに触れるときに、「自分の作品に生かせることはないか」という視点を持って分析してみてみると、何か新たなひらめきが得られるかもしれません!
少しでも皆さんのインプットの参考になったら嬉しいです。
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