いつも編集ブログを読んでいただき、ありがとうございます!
我々ジャンプ+編集部は、まだ見ぬ才能に出会うため日々様々な漫画賞を企画・開催しています。そんな中でも今回紹介したいのは、現在開催中の一風変わった漫画賞。
その名も、『バトルシーンだけ!漫画賞』!
こちらは、「魅力的なバトルシーンを描けているか」のみを評価の基準とした、長いストーリー、展開、構成、一切不要の、まさにバトルシーンの描写に特化した漫画賞です。
「とにかく迫力のある、カッコイイバトルシーンを描きたい!」そんなあなたの応募をお待ちしております!
ただ、一口に「魅力的なバトルシーン」と言っても悩んでしまう作家さんは多くいらっしゃると思います。そこで今回は、ジャンプ+にて連載中の『マリッジトキシン』で作画担当を務める依田瑞稀先生にインタビューを行いました!
迫力満点で、個々のキャラクターがはっきり感じられる、まさに「魅力的」なバトルシーンを描く依田先生から、創作のヒントを伺います!
――バトルシーン・アクションシーンを描く際に気を付けていること、こだわっていることがあれば教えてください。
アクションをしているキャラクターを描く時は、のびのびとした線で構成したシルエットにすると、見ていて気持ちがいいと思うので、デッサンの正確さも大事なのですが、必要に応じてシルエット重視にしたりしています。
バトルシーンでは描き込みを増やすことも意識しています。
どこがどう動いているかわかるようなブレる部分を作ると、描き込みが増して、迫力が出たり、動きが出たりするのかなと思います。
構図を、場合によって前後で強めのパースをつけて迫力を出すことも有効だと思います。
ポーズが、スポーツの動きに近いかも?と思ったら、そのスポーツの画像や動画から参考にしたりもします。
――迫力あるシーンを描くために行なっている、特別な練習法・勉強法はありますか?
大好きなアニメーターさんの動画を流して、画面を見ながら、手元は見ずに、取り込みたい上手な部分を模写するイメージで、グルグルと手を動かすことをしています。脳が動く感じがして、いい絵が描きやすくなる気がします。
――先生が作中で一番気に入っているバトルシーン・アクションシーンを教えてください。
50話の見開きで、下呂の膝裏で、テルアキの首を捕えるように蹴り飛ばすシーンです。
下呂の静かな怒りが、表情に出せたかなと思います。静脈先生のネームのシチュエーションのおかげで、静かな病院内で人知れず大切な人を守る、ってすごくかっこいいなと、お気に入りのシーンになりました。
――先生が特に影響を受けた・リスペクトしている漫画家さんがいれば教えてください。
村田雄介先生です。ペン入れの仕方が特に大好きです。
同じく作画を担当されているという面でも、とても憧れの存在です。
――バトルシーンの中でそれぞれのキャラクターの特徴・魅力を出すために行なっている工夫があれば教えてください。
膝や肘や脇を、品のあるように閉じさせるかワイルドに開けさせるか、猫背にさせるか背中をピンと反らせるか等、キャラごとに動きの癖があると思うので、その印象に沿った動きになることを意識しています。
どこを風になびかせて、くびれさせるシルエットにするのかも、キャラデザの段階から意識すると、バトルシーンを描く時に動かしやすいです。
依田先生、ありがとうございました!
いかがでしたでしょうか。シーン一つ一つにしっかり意図を込め、「どうしたらより良い画面になるか」を考え続けること、漫画だけでなくアニメ作品や現実世界の写真・映像からも要素を取り入れる努力を続けること、どれもが「魅力的なバトルシーン」を作るためには重要なのだとわかりました!
バトルシーンだけ!漫画賞では、
- 異能力バトル部門
- リアルファイト部門
- 自由部門
の3部門で、バトルシーンを含む8p以上の漫画作品を募集しています!
異能力バトル部門・リアルファイト部門ではジャンプ+が公式プロットをご用意! ストーリーを考えるのが苦手な方でも簡単に参加可能な賞となっております。
賞金50万円の大賞作品は必ず1本以上選出! さらに、佳作以上に選ばれた作品には必ずジャンプ+編集部員の担当付を確約いたします!
締切は2/29(木)です。
皆様の力作、心よりお待ちしています!
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