【第67回】『さっちゃん、僕は。』の作者・朝賀庵先生はルーキー出身! 繊細な心理描写と魅力的なキャラクター作りの秘訣とは?

異色の恋愛マンガ『さっちゃん、僕は。』の作者・朝賀庵先生はルーキー出身!
繊細な心理描写と魅力的なキャラクター作りの秘訣とは?

はじめまして! ジャンプ+編集部1年目、新人のF田です。初めての編集部ブログにドキドキしておりますが、よろしくお願いします。
突然ですが、皆さん、さっちゃん、僕は。という漫画をご存じですか?

ジャンプ+で連載されている異色の恋愛マンガ『さっちゃん、僕は。』。「クズ」と評される主人公が繰り広げる歪んだ恋愛模様が描かれ、繊細な心理描写と危うくも魅力的なキャラクターが評判です。
作者・朝賀庵先生はまだ21歳。ルーキーに投稿してから1年半で、ジャンプ+での連載を開始しました。今回は朝賀先生、そして担当編集のTさんに、作品作りにあたって心がけていることや、新人時代の心構えについてお聞きしました!

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<Q:朝賀先生ってどんな方?>

――いつから漫画を描き始めましたか?

昔から絵を描くことは好きだったんですけど、ちゃんと漫画を描き始めたのは高校からだと思います。そのあたりに画材を集め出して、原稿用紙にGペンで漫画を描き始めました。

――なるほど。今までどんな作品に影響を受けてこられましたか?

そうですね、一番最初に触れたのは、ちゃお。絵柄とかはそこから影響を受けたのかなと思うんですけど。

――まさかのちゃおっ子!当時ちゃおで好きだった作品は何ですか?

きらりん☆レボリューション』…あとはもりちかこ先生が好きでしたね。それから、中学生になったらジャンプなどの少年向け作品を読むようになって。『家庭教師ヒットマンREBORN!』とか、『黒子のバスケ』も好きでしたね。

――ちゃおから少年漫画へということですね。

そうですね。

――Tさんが朝賀先生と出会った時の印象はどのようなものだったんですか?

お若い時に北海道の出張編集部で出会ってて、その時は19歳。そこから1年半で連載やって、という感じだったんですけど、当時から年齢にそぐわない大人っぽいものを描く人だなっていう印象でしたね。センスとしては女性向けの雑誌の方が向いているんですけれども、僕は一緒に仕事したいなあと思って、頑張った記憶があります。

――朝賀先生はなぜジャンプ+に?少女誌や女性誌の方で描こうとは思わなかったんでしょうか?

うーん、出張編集部に女性誌の方がいなかったのと、自分がどこで書けばわからないという状況だったので…。とりあえず、自分と一緒に作品を作ってくれる人と作ってみたいという気持ちの方が大きかったですね。


<Q:朝賀先生の作品作りについて>

――危うくて目が離せない魅力的なキャラクターたち。どんな風に生み出されているのですか?

色んな人の恋愛観を聞いたり、自分の考え方と擦り合わせたりして、生まれることが多いですかね。

――恋愛観!どの年代の方に聞いているのですか?

同年代の友人ですね。Tさんとも、打合せで恋バナをしましたね。


しましたね、恋バナ。


自分が人間関係で間違えた部分をキャラクターに受け継がせてしまっている部分も、多いかなと思います。

――朝賀先生の小さな間違いが色んなキャラクターに入っているようなイメージでしょうか?

そうですね、間違えまくりですね(笑)

――繊細な心理描写が評判ですが、どのようなことを意識されていますか?

自分にない考え方をするキャラクターの心情について考えるときは、少しでも自分にリンクする感情を見つけて、そこから膨らませるようにしていますね。うーん、最近だと紫乃さんですかね。話し合えばすぐに解決するのに、悩んで本人には伝えられずに遠回りしてしまう。あとは…恋愛じゃなくても、自分の中で友情、友達関係などに置き換えるようなことはあったかなと思います。


<Q:異色連載『さっちゃん、僕は。』の裏側について>

――『さっちゃん、僕は。』を書き始めた経緯はどのようなものだったのでしょうか?

Tさんから、「浮気」「女の嫉妬」「毒親」「カルト宗教」のどれかで読切を書いてみませんかという提案をいただいたことがきっかけですね(笑)

――濃いですね…(笑)Tさんはなぜそのテーマを提案したのですか?

朝賀さんに関しては、いわゆるジャンプ系のセンスとは違う方だと思っていました。逆にその異色さがジャンプ+に載ることで目立つだろうと考えて、浮気や不倫などウェブ漫画で売れるようなものを描いてほしいと思っていました。そしたら朝賀先生もドロドロ系がお好きだったというね。
そうですね(笑)

――朝賀先生はこの提案を受けてどう思いましたか?

ジャンプは、「友情・努力・勝利」の、夢がいっぱいの王道少年漫画というイメージでした。ジャンプでそんなものを描いていいのかなって思いました。びっくりしました(笑)

――そうですよね(笑)今までジャンプになかったジャンルを描くうえで、意気込みや意識したことってありますか?

意識したこと…応援をされづらい異質な感じの存在になるだろうなってことは最初から分かっていたので、覚悟はいるのかなと思いましたね。


京くんはまさにそうでしたよね。しかも当初の話だと、もうちょっと京くんがひどい人になりそうな展開があったんですよね、朝賀さん。


そうですね、ありましたね(笑)



コメント欄で叩かれている京くんが、そこから先に行けたらいいなって思っていて。過ちを犯してしまったその先に何があるのかっていうことを、朝賀さんがどう見せてくれるのか楽しみです。物語は終盤に入っているんですけど、打合せでラストのアイデアを聞いた時にえーって言っちゃったからね。そんなこと想像もしてなかったんですけど、みたいな。頑張ってください。

――それは楽しみですね…!

ふふ、頑張ります、最後まで。

――『さっちゃん、僕は。』のように、今までジャンプに無かった作品が掲載される意味って何だと思いますか?

ジャンプ+の幅が広がることだと思います。ジャンプ+からこういう作家さんもデビューするんだ!っていうのがやりたかったんです、編集者としては。朝賀さんがいることで、ジャンプルーキー!の幅が広がっていることも確実にあると思うんですよね。それは絶対成功していると思う。


<Q:終わりに>

――これから漫画を描く人、ジャンプルーキー!に投稿する人にコメントをお願いします。

うーん、自分が専門学校に通っていて強く思ったのは、どんなに絵がうまく描ける人でも、作品を完成させないとスタートラインにすら立てないということ。自分が未熟で、実力が足りてないことを受け止めて、どんどん漫画を描いて完成させることが大事です。いろんな人に、恥ずかしがらずに見てもらうことが大切なのかなと思います。
自分がジャンプ+のブースに持ち込んだのも、何も深く考えずに、ただいろんな人の意見を聞いてみたいと思ったからです。絶対ジャンプ+に持ち込む作品ではないと思いつつ、見せに行って今につながっているので、いろんな人に自分の作品を見てもらうというのはとても大事なことかなと思います。

――なるほど…。Tさんはいかがでしょうか?

朝賀さんは漫画を描くことにストレスがないというか、楽しくて描いているんだろうなっていうのが良く分かります。
描けば描くほど上手くなりますし、編集者が全て目を通しているのがジャンプルーキー!です。光るものがあればすぐに声を掛けさせていただきますので、これからも投稿してくださると嬉しいですね。

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いかがでしたか?デビューを目指すにあたって、とにかく作品を完成させること、そして恥ずかしがらずに色んな人に見てもらうことの大切さがお分かりいただけたかと思います。
ジャンプルーキー!ならコメント&「いいジャン!」機能で読者の反応が丸わかり!編集者も全ての作品に目を通し、才能を感じたら即スカウトしています!皆さんのご投稿を今後もお待ちしています。
朝賀先生、Tさん、ありがとうございました!

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