【第26回】目指すのは“面白く”て“売れる”漫画!ジャンプルーキーが近道な理由!

こんにちは。第26回ブログを担当する編集Tです。いつもジャンプルーキーにご投稿いただき、ありがとうございます。
突然ですが、ジャンプルーキーのポスターが2種類出来上がりました!全国の漫画学科がある専門学校・大学にお送りさせていただこうと思います。


編集部のスーパールーキーFくんに持ってもらいました。


さて、今回は編集部が目指す漫画について、少しだけお話しさせていただきたいと思います。
編集者それぞれで、具体的な好みや細かい目標は分かれますが、共通しているのはずばり、



「面白く」て「売れる」漫画を作ることです。



これは、私が新人時代、当時の上司だったレジェンド編集者に、最初に教わった理念でした。
では、「面白く」て「売れる」漫画とは何か。それは、


1. 多くの人が共感できて

2. 何か一つ全く新鮮である


漫画だと思います。言い換えれば、漫画家志望の皆さんには、読者の気持ちを考えられること、そして発明的なアイデアを捻り出すことが絶対に必要になります。



ジャンプルーキーがプロの漫画家への最短ルートである理由の一つはここにあると考えています。



今までは、志望者の皆さんが読者感覚を得る方法は、身近な友人や編集者に読んでもらうことでした。また、発明的なアイデアは、他者を知り、自分の武器を知ることで近づいてくると思います。そのために何度も持ち込みをしていくわけです。


もうお分かりかと思いますが、その積み重ねでようやく得られる感覚を、ジャンプルーキー投稿者の皆さんは、すでに獲得していっていると思うのです。投稿作の段階で読者の目に触れ、投稿者同士が、他の人の作品を読むことができる環境の中で、あなたの武器は何なのか、どうすれば読者に伝わるのかが、より磨かれると思います。


そして何よりも、ジャンプルーキーでは、ジャンプ編集部が投稿作品をすべて評価し、気になる作品があれば、


すぐにスカウトして担当につきます。


そこから、さらに打ち合わせを重ね、皆さんの武器を磨き上げ、ジャンプの看板漫画家になるサポートをしていきます。


とある漫画家さんとの打ち合わせ風景。2時間経過で少し散らかっています。


まだまだ粗くて構いません。自分の武器が発揮された挑戦作をジャンプ編集部に見せてください。そこから一緒に“面白く”て“売れる”漫画を作っていきましょう!


ルーキー賞だけでなく、世界一マンガ賞、ジャンプPAINTなど、ジャンプ編集部も様々な挑戦をしながら、皆さんの投稿をお待ちしています。


【第25回】外国人の新人漫画家がジャンプで続々デビュー!! その経緯に迫った!!

今回の編集部ブログは、最近増えている外国人の新人漫画家のジャンプデビューについて、その裏側を掘り下げてみたいと思います。

現在も多くの漫画家志望者たちが、しのぎを削りデビューを目指しています。しかし、デビューできるのはごくわずか。ジャンプデビューは新人漫画家にとって非常に険しい道のりです。

そんなジャンプでいま、外国人の新人漫画家が続々とデビューを果たしています!!

週刊少年ジャンプ(2016年第2号)には、中国人漫画家・第年秒先生による読切『ドミノ』が掲載され、人気を博しました。

さらに先月、第年秒先生に続き新たな外国人の新人漫画家が、ジャンプ+での読切掲載の会議を勝ち抜き見事デビューが決まりました!!
そこで今回ジャンプデビューが決まった韓国人の新人漫画家・Sparkle先生に、いかにして掲載を勝ち取ったのかインタビューしてみました!!

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―――まずはSparkle先生のジャンプデビューまでの経緯をお教えください。

以前、応募した「ジャンプ+ × メディバン 創作マンガコンテスト」で本当に運良く受賞することができました。
それをきっかけに作品を描いていくことができました。
韓国での経歴はまだありません。

「ジャンプ+ × メディバン 創作マンガコンテスト」の優秀賞『鉄に咲く花』。この時はまだソードという名のペンネームで活動しており、初めての創作作品とのこと。

―――日本のマンガ賞に応募したきっかけは何ですか?

半年くらい遊んでいて、このままじゃダメだと思い作品を描き始めました。
最初はゲームの2次創作だったんですが、すごく反応がよかったので、それで、自分のオリジナルマンガを描いてみたらどうかな?と思っている中、偶然ジャンプのコンテストを見つけて応募しました!

その後、『鉄に咲く花』が受賞をしたことにより、少年ジャンプ編集部の担当がつくことに。
そこから担当編集と一から打ち合わせをして作品を作り上げ、他の漫画家との競争を勝ち抜き、見事ジャンプ+の読切掲載を掴み取りデビューを決めました。

2017年8月15日(火)ジャンプ+にて配信する『平凡同盟』

―――日本と韓国という離れた環境や言語も違う中で、どのような打ち合わせをして作り上げたのでしょうか?また難しいところは?

打ち合わせはスカイプを通して行っています。
打ち合わせでは翻訳を手伝ってくれる方がいるので、言語に関しては問題ありません。
ただ、韓国語で執筆しているのですが、日本語に訳された時に文字数が変わったりするので、吹き出しの大きさを決めるのに最初は一番悩みました。

担当編集とSparkle先生、そして通訳の3人でのスカイプ打ち合わせの様子

―――日本のマンガ雑誌でのデビューを目指す外国人の新人漫画家へ何かアドバイスはありますか?

失敗して、つまづくのも前に進む為の過程だと思います。
つまづいて、辛い時は休んで、また進んで、そのうちきっと最後まで行けると信じています!
一緒に頑張りましょう!!

―――今後の抱負をお聞かせください。

やっとスタート地点に立てたと思います。
これからも頑張って、いいマンガを描けるように全力をつくします!
ありがとうございます!

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「ジャンプ」では、国籍・出身地問わずどんな漫画家さんの作品も大歓迎です。

そんな「ジャンプ」が、世界に向けてマンガ賞を開催中!!
その名も『ジャンプ世界一マンガ賞』!!!

日本語を含む8か国語で募集中!!審査委員長は『NARUTO-ナルト-』の岸本斉史先生!!

ご応募いただいた中で、未来の「ジャンプ」を担う新たな才能をお持ちの漫画家は、少年ジャンプ編集部がデビューに至るまでの様々な障害(言語の問題、文化の違いなど)を全力でサポートをさせていただきます!!

世界中の才能ある漫画家をお待ちしています!!

【第24回】「ハイキュー!!」など、週刊少年ジャンプのスポーツマンガ担当編集にインタビュー!!

少年ジャンプルーキー×J SPORTSによる「スポーツマンガ賞」。

スポーツマンガ賞の詳細はコチラ

現在、絶賛応募受付中のこの賞は…

なんと必ず大賞を選出! 賞金は100万円!

こんなに魅力的なマンガ賞は滅多に存在しません。だけど、スポーツマンガなんて描いたことない…。描きたいけど経験がない…。そもそもスポーツマンガに興味がない…。そんな人たちのために、週刊少年ジャンプで連載中のスポーツマンガを担当しているジャンプ編集者たちに特別インタビューを行いました。

今回インタビューを受けてくれたのは、こちら

・中路編集
入社14年目(担当:「シューダン!」)

・池田編集
入社7年目 (担当:「ハイキュー!!」)

・井坂編集
入社8年目(担当:「ROBOT×LASERBEAM」)

・田口編集
入社2年目(担当:「火ノ丸相撲」)

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―――まずは、担当編集者として感じるスポーツマンガの魅力を教えてください。

中路:スポーツの世界は日進月歩、取材するたびに新鮮な驚きがありますし、この面白さをどうやって伝えていこうかといつもワクワクします。名作と呼ばれるスポーツマンガは数多くありますが、今でしか描けない切り口は沢山あります。

池田:「ハイキュー!!」を読んでバレーボールに興味を持ち試合を観るようになったり、バレーボールを実際に始めました、という声を多く頂きます。他にも“インターハイ”や“春の高校バレー”といった 現実の大会ともコラボさせて頂いたりと、読者と競技を近づける 手助けにもなるのがスポーツマンガの魅力の一つではと感じています。

井坂:その競技を知らない、その競技に興味のない読者に “やってみたい”“観てみたい”と思ってもらえることでしょうか。 「キャプテン翼」は日本のみならず、世界の少年たちに影響を 与えました。ゴルフに関しても「ロボレザ」がゴルフ人口増加 の一端を担えるかもしれないと思うとワクワクします。

田口:色んな魅力がありますが、「火ノ丸相撲」の担当をしていて強く感じる魅力を1つあげます。“現実世界では実現できそうもない夢の対決や技を見ることができる” これこそがスポーツマンガの魅力ではないでしょうか?“八艘飛び”という相撲の技は 現実世界では滅多に見ることができない技なのですが、マンガ内であれば工夫次第で いくらでも出せる。そういうレアな技を見られたら、やっぱり嬉しい。これは他のジャンルのマンガにはない魅力だなーと思います。

―――スポーツマンガの担当編集として、どんな点を気にして作家さんと打ち合わせをしていますか?

中路:前作「背すじをピン!と」でもそうでしたが、“その時のその集団がもつ空気感”というものを大事にしています。その作品世界が“嘘”だと思われてしまうと読者の心は離れます。企画性やキャラも大事ですが、現実世界を描いているからこそ、そういった部分を疎かにせず丁寧に描くことで読者に信頼される作品になると思っています。

池田:バレーボールという競技の特性上ありえない展開や、バレーボール経験者の読者が読んで嘘くさいと感じたりしないように、とはいえマンガとしてのはったりや面白さを最大限に引き出せるように、という点など注意しています。他にも、ローテーションの順番がおかしなことになっていないか、といった競技ルールにも気をつけます。

井坂:ゴルフ自体に関しては読者の興味や知識が(まだ)ないと思うので 読んでいて用語や展開が理解できず ひっかからないようにというのは注意しています。 ただ、基本的には面白いキャラ・エピソードが生まれて、 主人公が際だてば問題ないので そのあたりはほかのストーリーマンガと一緒です。

田口:大雑把ではありますが、3点あげます。
1.納得できない勝利は避ける
読者に「なんだよ、その勝ち方萎えるわー」と思われた瞬間、作品の価値は下がります。根性論で勝つにしろ、技術で勝つにしろ、読者が納得できる形で勝利を提供するようにしたいです。
2.あくまで主役の話
みんな、そこまで興味のない試合のルールや脇役の解説に労力を割くよりかは、主役をより目立たせてあげたいです。
3.気持ち良い演出とセリフを用意
スポーツマンガは画面が地味になりがちです。敵を投げる場合にも色んな投げ方もありますし、そこにどんなセリフを載せるかで印象は大きく変わります。演出とセリフ… ここだけは何が何でも人と違うものを描いてほしいです。

―――スポーツマンガを描こうと考えている新人作家に向けて、メッセージをお願いします。

中路:その作品で描きたいと思った、自分の“好きなもの”を恥ずかしがらずに描き切ってほしいです。そのスポーツを知らない・興味のない人が「おっ」と思って手を止めるような作品には、作者の強烈な熱があります。へたな小細工はいらないので、今持てる力の限り思いっきり描いて、僕ら編集者の手を「おっ」と止めさせてほしいですね。

池田:学生時代に部活に打ち込んでいた方、やっていた経験は無くともそのスポーツが大好きという方、是非その経験を活かしてチャレンジしてみてください!ただ、普段持ち込みなどで新人さんの作品を拝見するとそのスポーツの紹介マンガになってしまっていることもままあり、そうでは無く「誰が」そのスポーツをやるから面白くなるのか、というようにキャラもしっかり意識した熱い作品をお待ちしてます‼

井坂:スポーツマンガこそ「キャラ」を意識してほしいです。 極論、面白いキャラクターがいれば どんなジャンルのマンガも面白くなります。 「何を」するか、ではなく「誰が」するのかというのが 重要だという考え方ですね。 ですが、スポーツを題材とした新人作家の作品を見ていると ついつい競技自体の魅力を描こうとして キャラがおざなりにしてしまっていることが多いです。 その人にどんな価値基準があるのか、どんな面白みがあるのかを 描写すること。そしてその描写されたキャラ性が競技にあったもの 。まずは上記のことを意識して描くのがいいとおもいます。

田口:スポーツマンガは需要があるのに、なぜか描き手が少ないです。 だから編集者は「もっとスポーツマンガを描いてくれる子が多いといいのにな〜」なんて考えたりもしています。もしキミが斬新なスポーツマンガを描いてきたら、編集者としては何が何でも「この子の担当編集になりたい!!」「この作品で連載を取りたい!!」と絶対に思ってしまいます。描くのは大変ですが、スポーツマンガの執筆はデビューへの近道でもあると思います。描くか迷っているのだったら、とにかく描いてみてはどうでしょう? 案外、描いたら即掲載が決まっちゃうかもしません。

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世界規模でその競技と読者を繋げ、作品を広めることが出来るスポーツマンガ。君の物語やキャラクターも世界中で愛されるようになるかも知れません。そして、ジャンプルーキー×J SPORTS「スポーツマンガ賞」がそのきっかけになると幸いです。

応募締切は7月31日(月)23:59まで。
引き続き皆様の力作お待ちしております!

【第23回】少年ジャンプ+「打ち切り」作家のその後とは!? もがき、あがく日々を赤裸々独白!

光があれば、闇もある…⁉ 今回のジャンプルーキー編集部ブログは趣向を変え、連載が「打ち切り」になった作者にインタビューをしてみたいと思います。
その作者とは、ルーキー出身で、2016年に『群馬アイドル神話 馬セブン』で少年ジャンプ+に連載をした、ブーメランパンツ野郎先生です。

鮮烈な作風、画風で見事に連載となったが…
「群馬アイドル神話 馬セブン」を読む

連載開始から人気も振るわず、早々に打ち切りが決定。コミックスが売れたら連載復活という話もあったようですが、全く売れず大爆死。
それから半年あまりの時間が過ぎた今、作者はどんな日々を過ごしているのか…?インタビュ-をしてみたいと思います。

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―――まずは、連載が打ち切られた時の心境と、その原因についてどう考えているか教えてください。

打ち切られた時は、まあ仕方がないなと。一生懸命やりましたけど、本当に自分が力不足だったなと思いました。コミックスが売れなかったのは、担当の我儘で値段設定が高すぎたのも原因だとは思いますが(850円+税)。
エゴサしても、ほぼ罵詈雑言でしたし…。でもそんな中で、面白いと言ってくれた方、コミックスを買ってくれた方の呟きとかもあって、それは本当に涙が出るほど嬉しかったです。総じて、連載できたことは感謝しかないです。

群馬から久しぶりに上京し、インタビューに答えるブーメランパンツ野郎先生。(神田の居酒屋にて)

―――その後は、何をして過ごしていますか?

打ち切り後、年末に少年ジャンプ+と、週刊少年ジャンプの増刊『ジャンプX(クロス)』に読切的なものを掲載することができて。担当から企画を振られて、それを描いた…という感じですが、それに取り組んでいる間は充実していました。
それからは……。

―――それからは…?

……打ち切りになりましたけど、担当も「次がある!」と言ってくれていますし、次回作のネームを描いてみようとはするんです。でも、冒頭で止まってしまう。自分の中だけで「これじゃまた打ち切りだ」とか「前作よりもつまらない」とか、ブレーキをかけてしまう感じで…ボツにしてしまう。で、また別のネタで描いて、また自分でボツにする…の繰り返しです。

―――他には?

いや、それだけです…。ぶっちゃけ、悩んでるだけで、実態はニートです。
い、いやいやでも! 自分を変えようと、何かしようと思って、R-1グランプリに出ました。ギャグ作家として、ギャグを鍛えようと思って。

―――結果は?

……1回戦敗退です。

―――おおよその、毎日の過ごし方を教えてください。

お昼に起きて、「ヒルナンデス!」を見ながらお母さんの作ってくれたご飯食べて…(ブーメラン氏は実家住まい)。その後、何かしなきゃと思って、一人カラオケ行ったりゲーセン行ったりして、でも別に何にも思い浮かばなくて。家に帰って夕ご飯を食べて、お風呂に入って…。後はネットしたりテレビ見たりして、朝寝る感じですかね。
僕、ゲームは3D酔いしちゃうんで、得意じゃないんですよ。

ブーメランパンツ野郎氏の作業デスク。苦悩の跡は…見られない。

―――……これからの展望を教えて下さい。

今はこんな生活ですけど、やらなきゃという思いは本物です。とにかく、次回作はもっと多くの人に面白いって言ってもらえるものを描きたいです。担当に見捨てられるまではあがくつもりです。

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現在の生活はともかく、次回作に懸ける意気込みは本物のようでした。
たとえ打ち切られても、何度もチャンスがあるのが少年ジャンプ+です。成功を目指し、何度もチャレンジを続けて下さい!

◆ブーメランパンツ野郎先生のデビューのきっかけとなった「第1回少年ジャンプ+連載グランプリ」のジャンプ現場編集による連載会議の模様はコチラ

【第22回】iPhone 6sで描いた漫画が「矢吹健太朗 漫画賞」の奨励賞を受賞!新人漫画家・あつもりそうさんインタビュー!

ジャンプ編集部が最近騒然となった新人漫画家さんのインタビューを今回はお届けします。
なぜ騒然となったのか・・・。

それは、矢吹健太朗 漫画賞(2016年開催)で奨励賞を受賞した作品「あなたが恋と言うのなら」が、スマートフォンで描かれた作品であることが先日判明したからです。

「矢吹健太朗 漫画賞」結果発表ページはコチラ

選考において、編集部はその事実を知らないまま奨励賞受賞を決定させていただきました。
スマホで描いた漫画が漫画賞で受賞するのは、ジャンプ史上おそらく初のことだと思われます。

そんな、新世代(?)の新人漫画家・あつもりそうさんにインタビューしてみました。

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―――「少年ジャンプルーキー」で開催した「矢吹健太朗 漫画賞」で奨励賞を受賞した「あなたが恋と言うのなら」はどんなツールを使って描いたのでしょうか?

iPhoneで「メディバンペイント」というスマホアプリを使って描きました。

「あなたが恋と言うのなら」を読む

―――タッチペンも使わずに描かれたのでしょうか?細かい線などは、どのように描いたのでしょうか?

タッチペンは使わずに指で描きました。細かい線はペンの設定を細くし、画面を出来るだけ拡大して描いていました。

実際にiPhoneで描いている様子

―――漫画を描けるアプリを使って、スマホのみで執筆したということですが、なぜスマホで執筆したのでしょうか?

「矢吹健太朗 漫画賞」に応募しようと思っていた時、同じくらいの時期にアプリの存在を知って、ちょうどいいなと思ってスマホで描くことにしました。

漫画賞の応募には「少年ジャンプルーキー」への投稿が必須で、デジタルでの作画の方が投稿が楽かなとは思ったのですが、デジタルで漫画を描く環境がしっかりと整っていたわけではなかったので、それならスマホで描こう、という流れでしたね。

家族で共用のPCはあって、ペンタブも持ってはいたのですが、PCの調子が良くなかったり、当時は受験生で家族の前でPCを使って漫画を描くというのはやりにくかった、というのも理由の一つです。

―――スマホで描いて苦労した点、よかった点などあれば教えてください。

とにかく画面が小さくて大変でした。描きやすいサイズまで拡大すると描いている部分以外ほとんど見えませんし、長い線を何回かに分けて描くので、その点は苦労しました。
ですが、画面が小さいというのは場所を取らずにどこでも描けるので良い点でもありますね。ちょっとした待ち時間も使えるので便利でした。それにスマホがあればいいので、ペンや原稿用紙、パソコンやペンタブといったものを用意しなくていいというのも手軽で良い点だと思います。

―――次回作は、PCで描かれると伺いました。これからどのような漫画を描いていきたいか、抱負をお聞かせください。

読んだ人が少しでも幸せになれたり、前向きになれるような作品を描いていきたいです。

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「少年ジャンプルーキー」は、どんな道具で描いた漫画でも大歓迎です!オープンから約2年で、連載&単行本化を果たした(または決定している)ルーキー出身作家さんは10名以上!
心からたくさんの投稿をお待ちしています!

【第21回】新連載『マッチョグルメ』作者・成田成哲「ルーキー投稿から連載獲得まで」

いつも少年ジャンプルーキーにご投稿ありがとうございます。
今回の編集部ブログはルーキー出身作家・成田成哲先生から頂いたコメントを掲載致します!

今月から少年ジャンプ+にて『マッチョグルメ』を連載開始した成田先生ですが、「少年ジャンプルーキーに投稿してから連載開始するまで」について教えて頂きました。
「いずれ自分も連載を!」と思っている投稿者の方も多いと思いますので、是非参考にしてください!

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●ルーキーに投稿したきっかけ
知り合いの漫画描きさんから、「気軽に漫画を投稿出来るサイトがある」という薦めを受けて、今までに描いた原稿を色んな人に見てもらいたいと思い、投稿を始めました。

成田成哲先生の少年ジャンプルーキー投稿作品はコチラ

●投稿してから編集部とやりとりが始まるまで
ルーキーに投稿して、自分の作品がランキングで他作品と競い合ってるのを見るのはワクワクしました。
少年ジャンプルーキーに投稿すると、漫画を描いてる他の人達と競い合える、というのも大きな魅力の一つだと思います。
投稿して3週間ほどで編集さんからメールが届きました。
正直、編集部からメールで声がかかるなんて都市伝説だと思っていたので、実際メールで声がかかった時は凄く驚きました。

●読切掲載
初めての読切掲載は、自分が元々描きたかったジャンルの漫画を貫いた結果、掲載に至りました。
でもこれは自分の力だけではなく、少年ジャンプ+本誌にちょうどそのジャンルが無かった、というのが大きな要因だったと思います。

成田成哲先生の少年ジャンプ+初掲載読切『那由他の蹴り』はコチラ

●連載獲得まで
初掲載のアンケートが連載に繋がる程の結果を出せなかったため、次の掲載会議に前作と同ジャンルの新作ネームを出しましたが、掲載には至りませんでした。
その結果を受けて、今の自分の実力では描きたい物を貫き通すだけでは会議を通せないと痛感しました。
担当編集さんからのアドバイスもあり、自分の特技を活かしつつ、前作となるべく違うジャンルの漫画を描く事を心がけました。
そうしてようやく、3度目の掲載作品のアンケート結果が良かった事もあり、連載会議にネームを出す事が出来ました。
それが現在連載しているマッチョグルメです。

読切版『マッチョグルメ』はコチラ

自分が連載に至ったのは、自分の実力だけではなく、周囲の環境、運、担当編集さんの力も大きかったと思います。
自分を評価する箇所が有るとすればただ一点で、読切を一度載せてから連載決定までの間、全ての掲載会議にネームを(時には2本同時に)出していた事だと思います。

なるべく読んで下さったルーキー作家の方々が少しでも参考に出来る内容を…と思ったので、赤裸々に語らせていただきました。
漫画は辛く険しい道のりだとは思いますが、少年ジャンプルーキーには好きな作家さんが沢山居るので、是非とも連載を勝ち取って欲しいと思っています!

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いかがでしたか?
成田先生のコメントを参考に、皆さんも是非連載獲得を目指してください!

『マッチョグルメ』は隔週火曜日に大好評連載中です!

少年ジャンプ+連載『マッチョグルメ』はコチラ

【第20回】ルーキー賞、受賞について

いつも少年ジャンプルーキーにご投稿ありがとうございます。
今回の編集部ブログは先日発表された12月ルーキー賞についてのお話です。
「シルバールーキー賞は少年ジャンプの増刊掲載では?」とお思いの方もいるかと思いますので、その辺を更に詳しくお伝えできれば。

副賞が少年ジャンプ+短期連載&単行本化に決まった「貧民超人カネナシくん」

ルーキー賞の編集部コメントでもあるとおり、この作品は「フルカラーの縦スクロール漫画」です。
ただ少年ジャンプの増刊含め紙の雑誌では「モノクロの横開き漫画」。そこは動かせません。
なので、受賞作をモノクロの横開き漫画に変更を加えて貰うしか増刊掲載の方法はありませんでした。

以前のシルバー受賞作である「高原の耳長族」はモノクロ横開き漫画ですので、問題なく増刊掲載でした。
「DAMAISM」は一部カラーを使用した漫画でしたが、基本はモノトーンでしたので、本来の魅力そのままとは言えないものの、ある程度良さを残したまま紙の増刊へ掲載できました。
ただ、今作の場合は「増刊に掲載する場合は、根本的に漫画の良さがなくなる」と判断せざるをえません。

その後、編集会議の結果「副賞のルールを変えてもシルバー賞を与えるべき」という意見で、統一されました。

今回の「ルール変更」は『従来の紙雑誌で魅力を収めることが難しい魅力的な作品が出てきた』という嬉しい悲鳴の結果です。
今後も「編集部やルーキー賞の想定外な作品だとしても、魅力的な作品にはそれに十二分に見合った副賞を用意することで対応する」という精神でルーキー賞は柔軟に運営していきます。

少年ジャンプルーキーは、力ある作品であれば即連載&単行本化へ最短距離のWEBマンガ投稿サービスです。
実力と漫画形式次第では、紙の週刊少年ジャンプ本誌即連載も当然用意しております。

プロアマ問わず大歓迎。他社のプロ作家さんや漫画賞受賞者の方も、既に数多く投稿いただいております。
これからも沢山の力作の投稿、お待ちしています!

◆「貧民超人カネナシくん」ぱげらった
投稿直後から話題沸騰の青春コメディ、少年ジャンプ+で即連載化!
特設ページはコチラ

「貧民超人カネナシくん」がシルバールーキー賞を受賞した、
月間ルーキー賞2016年12月期 受賞作発表はコチラ