【第23回】少年ジャンプ+「打ち切り」作家のその後とは!? もがき、あがく日々を赤裸々独白!

光があれば、闇もある…⁉ 今回のジャンプルーキー編集部ブログは趣向を変え、連載が「打ち切り」になった作者にインタビューをしてみたいと思います。
その作者とは、ルーキー出身で、2016年に『群馬アイドル神話 馬セブン』で少年ジャンプ+に連載をした、ブーメランパンツ野郎先生です。

鮮烈な作風、画風で見事に連載となったが…
「群馬アイドル神話 馬セブン」を読む

連載開始から人気も振るわず、早々に打ち切りが決定。コミックスが売れたら連載復活という話もあったようですが、全く売れず大爆死。
それから半年あまりの時間が過ぎた今、作者はどんな日々を過ごしているのか…?インタビュ-をしてみたいと思います。

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―――まずは、連載が打ち切られた時の心境と、その原因についてどう考えているか教えてください。

打ち切られた時は、まあ仕方がないなと。一生懸命やりましたけど、本当に自分が力不足だったなと思いました。コミックスが売れなかったのは、担当の我儘で値段設定が高すぎたのも原因だとは思いますが(850円+税)。
エゴサしても、ほぼ罵詈雑言でしたし…。でもそんな中で、面白いと言ってくれた方、コミックスを買ってくれた方の呟きとかもあって、それは本当に涙が出るほど嬉しかったです。総じて、連載できたことは感謝しかないです。

群馬から久しぶりに上京し、インタビューに答えるブーメランパンツ野郎先生。(神田の居酒屋にて)

―――その後は、何をして過ごしていますか?

打ち切り後、年末に少年ジャンプ+と、週刊少年ジャンプの増刊『ジャンプX(クロス)』に読切的なものを掲載することができて。担当から企画を振られて、それを描いた…という感じですが、それに取り組んでいる間は充実していました。
それからは……。

―――それからは…?

……打ち切りになりましたけど、担当も「次がある!」と言ってくれていますし、次回作のネームを描いてみようとはするんです。でも、冒頭で止まってしまう。自分の中だけで「これじゃまた打ち切りだ」とか「前作よりもつまらない」とか、ブレーキをかけてしまう感じで…ボツにしてしまう。で、また別のネタで描いて、また自分でボツにする…の繰り返しです。

―――他には?

いや、それだけです…。ぶっちゃけ、悩んでるだけで、実態はニートです。
い、いやいやでも! 自分を変えようと、何かしようと思って、R-1グランプリに出ました。ギャグ作家として、ギャグを鍛えようと思って。

―――結果は?

……1回戦敗退です。

―――おおよその、毎日の過ごし方を教えてください。

お昼に起きて、「ヒルナンデス!」を見ながらお母さんの作ってくれたご飯食べて…(ブーメラン氏は実家住まい)。その後、何かしなきゃと思って、一人カラオケ行ったりゲーセン行ったりして、でも別に何にも思い浮かばなくて。家に帰って夕ご飯を食べて、お風呂に入って…。後はネットしたりテレビ見たりして、朝寝る感じですかね。
僕、ゲームは3D酔いしちゃうんで、得意じゃないんですよ。

ブーメランパンツ野郎氏の作業デスク。苦悩の跡は…見られない。

―――……これからの展望を教えて下さい。

今はこんな生活ですけど、やらなきゃという思いは本物です。とにかく、次回作はもっと多くの人に面白いって言ってもらえるものを描きたいです。担当に見捨てられるまではあがくつもりです。

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現在の生活はともかく、次回作に懸ける意気込みは本物のようでした。
たとえ打ち切られても、何度もチャンスがあるのが少年ジャンプ+です。成功を目指し、何度もチャレンジを続けて下さい!

◆ブーメランパンツ野郎先生のデビューのきっかけとなった「第1回少年ジャンプ+連載グランプリ」のジャンプ現場編集による連載会議の模様はコチラ