【第44回】脱サラから異色のマンガ連載獲得へ! 土曜日の人気作『サイコアゲンスト』原作者・平石六先生インタビュー!


いつもジャンプルーキーにご投稿いただき、ありがとうございます。
今回は、ジャンプルーキーの元投稿者であり、昨年の連載グランプリをきっかけに連載を獲得したサイコアゲンスト原作者の平石六先生にインタビューをお願いしました。

平石六先生/Twitter→@pandah_6
第3回少年ジャンプ+連載グランプリにて『サイコアゲンスト』を投稿。
惜しくもグランプリは逃すものの、演出力部門にて特別部門賞を獲得。その後、作画に景山先生を迎え、2018年6月より「少年ジャンプ+」にて『サイコアゲンスト』を連載開始。


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―――平石先生が漫画家になろうと活動し始めたのはいつ頃でしょうか?また、ジャンプルーキーに投稿し始めてから、連載獲得までの期間はどれくらいでしょうか。

漫画を描き始めてからは今で5~6年目くらいだと思います。
私は元々会社員として働いていましたが、ふと血迷って漫画を描きたくなり脱サラしました!元々絵を描いていたわけではなく最初に描いた絵は酷いものでした・・・。
ジャンプルーキーに投稿したのは、第一回連載グランプリが最初なので2年~3年で連載させていただく、までに至りました。

平石先生が脱サラ後、初めて描いたという絵。平石先生曰く「この絵の仕上がりを見ても諦めない心の強さが連載までこぎつけた要因の一つだと思います(笑)」とのこと。


―――『サイコアゲンスト』は第3回連載グランプリに投稿され、「特別部門賞」に選ばれましたが、連載確約がされていない「特別部門賞」から連載へと至った経緯を教えてください。

二次突破の際に連絡を頂いた担当の方とグランプリに投稿した『サイコアゲンスト』をベースに新たに企画を練りました。会議用には1~3話を用意するのですが、色々未熟だったために苦労しました。会議締切4日前に2話3話全ボツを頂いたのは今ではいい思い出です・・・。



連載会議に提出した景山先生による初期イメージ。髪型や小物など、現在とは少しデザインが異なる。


―――ジャンプルーキーの投稿作はご自分の原稿でしたが、原作者になることに抵抗はなかったでしょうか?

前述の通り、私は絵が大好きで漫画を描き始めたタイプの人間ではなく、漫画を描く、自分の描きたいものを表現する手段として絵を練習していたので作画を付けて頂けると聞いた時はむしろ嬉しかったです
もちろんいずれは自身の絵で連載してみたいという気持ちもあります。

1話より抜粋。平石先生の演出力に、景山先生の画力が相乗効果を生み、非常に力のあるシーンとなっている。


―――作画の景山先生にネームを渡す上で気を付けていることはありますか?

まず気を付けているのはキャラの表情は最低限伝わるように心がけています。時にはその場面、そのキャラごとの心情を事細かに説明文として添えることもあります。漫画の作画は非常に大変なことは重々承知しているので、極力先方の負担を減らすため背景写真などはこちらで撮影し渡すようにしています。

9話ネームより抜粋。枠外に細かい部分までわかりやすく説明がされている。


―――ジャンプルーキーに投稿する上で、どんなことを気を付けていましたか?

読者の多くはスマホで閲覧すると考えていたため、とにかく文字を大きく、吹き出しを大きく取るという点でしょうか。あとは見開きは控えていました。
今は逆に見開き連打していますが・・・。


―――ジャンプルーキーに投稿している漫画家志望者の皆さんへ、メッセージをお願いします。

ジャンプルーキー、特に連載グランプリへの投稿、は商業漫画家へのルートの最先端系の一つだと思っています。
自分のような未熟な状態でうっかり運よく連載会議までこぎつけてしまった場合でも、担当編集にきっちり指導してもらえるので安心です。皆様の投稿作品は私も楽しんで読ませていただいております。今ではルーキー作品のジャンプ+への露出も多く、より沢山の方に読んでもらえると思うので、どんどんルーキー投稿者が増えるといいなって思います!


―――平石先生、ありがとうございました!


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