いつもジャンプルーキー!へのご投稿ありがとうございます!
このブログを読んでくださっている方の中には、「プロの漫画家になりたい!」「ジャンプ+で連載したい!」と思っている方も多くいらっしゃると思います。
そんな皆様に今回は、「出張編集部」をご紹介したいと思います!
まず出張編集部とは、というところから参加手順やメリットなどを説明しつつ、最後には、ジャンプ+出張編集部への持ち込みから1年以内で連載を開始した、現在ジャンプ+で『サチ録~サチの黙示録~』を連載中の茶んた先生からのインタビューを特別に掲載しています! ぜひ最後まで読んでいってください。
そもそも出張編集部ってなに?
漫画・アニメ関連のイベントにさまざまな編集部がブースを出し、そこで作家さんからの作品の持ち込みを直接受け付け・講評をすることを「出張編集部」と言います。大規模なイベントになると数十もの編集部がブースを出展することも!
基本手順は以下の通りです。(イベントによって手順はさまざまなので、わからない場合は各会場のガイドラインに従いましょう。)
2. 持ち込み用エントリーシートを記入し、該当編集部へ向かう。
3. 順番を待って、自分の作品を編集者に見せるだけ!
また出張編集部の大きなメリットとしては、以下二つが挙げられます。
➀ 出版社に行かずに、予約なしで直接持ち込みができる!
持ち込みというと、各編集部に予約の電話をして、日取りを決め、出版社に直接行って…という流れが基本です。しかし、お住まいの事情などで出版社へ行くのが難しかったり、予約が面倒だと感じたりする方も多くいるはず。
しかし出張編集部なら、東京以外の各都市で開催されることも多く、また予約も不要で当日参加大歓迎。日にちと場所さえ合えば、普通の持ち込みより断然手軽に編集者からの講評を受けることができます!
② 色々な編集部・編集者からのフィードバックがもらえる!
イベントにもよりますが、少年誌・少女誌・青年誌などバリエーション豊かな漫画編集部が一堂に会するのは、出張編集部ならでは。1日で複数の編集部・編集者に持ち込みができちゃいます。作品を客観的に見直すためにも、さまざまな意見をもらうことは有用です。(ただ全てを修正に反映することは難しいので、必要な意見の見極めには注意が必要。)
また自分の作風に合う編集部・編集者を探すためにも出張編集部はいい機会です。そこで担当編集がつくこともあるので、勇気を持ってどんどん色々な編集部に持ち込んでみましょう!
いかがでしょうか。志を共有する作家さんがたくさんいる環境に行けることも、大きなモチベーションアップに繋がるはず! ぜひ都合の合いそうな出張編集部を探して、参加してみてください。
ジャンプ+の出張編集部
ジャンプ+編集部は、年間を通してさまざまなイベントに出張編集部を出展しています。都度、ジャンプ+公式Xアカウントにて告知しておりますので、ぜひフォローしてチェックしてみてください!
最近のイベントでは、お持ち込みいただいた皆様に、「ジャンプ+特製漫画テクニカルブック」をプレゼントしております! ジャンプ+で活躍中の作家さんによるアドバイスをまとめた、プロを目指す方にぜひ読んでほしい一冊となっております。(数には限りがございます。お渡しできない可能性もありますのでご了承ください。)
ここで、ジャンプ+がほとんど毎回出展している参加率の高いイベントを3つご紹介いたします。
➀ 東京コミティア
主に東京ビッグサイトで開催される、自主制作漫画誌展示即売会です。年4回(春夏秋冬)ペースで開催されます。国内最大級の大型イベントのため、より多くの編集部に持ち込みたいと考えている方におすすめです。次回は8/18(日)に開催されるCOMITIA149です!
② 関西コミティア
京都または大阪で開催される自主制作漫画誌展示即売会です。関西にはデザイン系の大学も多いこともあり、いつも大盛況。次回は10/20(日)に開催されるコミティア71です!
③ 京都国際マンガ・アニメフェア2024
通称「京まふ」と呼ばれるこちらのイベント。西日本最大級のマンガ・アニメ・ゲームの祭典で、出張編集部以外にも見所多数です。今年は9月21日(土)・9月22日(日)に開催予定!(出張編集部出展日未定)
また最近では、福岡県で開催された九州コミティア8に参加するなど、全国各地の作家さんと出会う機会を増やすべく日々活動しております。ジャンプ+は、漫画家デビューを目指す皆様の作品を常に大歓迎でお待ちしています。新規作品・過去作品・同人誌・読切形式、連載形式なんでもOKです。いつでも気軽にお持ち込みください!
最後に、実際にジャンプ+の出張編集部ブースにお持ち込みいただき、そこから連載へとステップアップしていった経験のある、『サチ録~サチの黙示録~』の茶んた先生へのインタビューを公開します!
――茶んた先生は、2022年9月のコミティアにてジャンプ+の出張編集部にお持ち込みいただき、翌年7月に『サチ録~サチの黙示録~』の連載を開始しました。改めて、連載までの詳しい経緯をお聞かせください。
月刊少年チャンピオンさんで連載していた『死亡フラグに気をつけろ!』が終わって、まだ漫画業界のこともよく知らないし、何か別の所で今までに描いたことのないジャンルを描きたいなーと思っていて、コミティアへオリジナルの同人漫画誌を描いて出張編集部にふらふら行きました。そこで今の担当編集さんと出会い、数ヶ月後に読切『小学生歯みがき習慣ポスターコンクール』を掲載しました。そのまた数ヶ月後に『サチ録~サチの黙示録~』の連載が決定と、テンポよく話が進んでいったかたちです。
――その際は、どんな作品をどの編集部に持ち込んだのでしょうか。またその際の各編集部の反応はどうでしたか。
聖徳太子を題材にした歴史漫画と、鼻血を出す超能力を持った男の子の漫画と前作の『死亡フラグに気をつけろ!』の単行本を抱えて色々な編集部を回りました。同じ原稿でも編集部が違うと、こっちでは厳しい意見をいただきあっちではなんか褒められて…と全然違う反応が貰えて面白かったです。特にギャグとかは人によって良し悪し激しいだろうから、マッチングによるのかなあと思います。ジャンプ+に持ち込んだ理由は聞いたことある編集部から順番に回っていっただけです。その時は4つくらい回ったと思います。
――その後の掲載誌をジャンプ+に決めた理由はなんでしょうか。
褒められたからです。褒められるとそいつに尽くしてやろうという気分になるので、人を褒める行為は大変有効です。
――茶んたさんが感じている、出張編集部の一番大きなメリットはなんでしょうか。
一日でたくさんの編集部を回れる事です。会場には色んな出版社や編集部のブースがあったので、気軽に自分の漫画の色に合った編集者・編集部とのマッチングを見つけられるのは大きいなと感じました。直接出版社に単騎で乗り込むのとは緊張感も違うだろうし、カジュアルな感じで持込みが出来るのはありがたかったです。
――出張編集部への持ち込みを考えている作家さんへ、一言メッセージをお願いいたします。
良し悪し色々言われると思います。ですが漫画の好みは人それぞれですし、それは作家自身にもプロの編集さんにも言える事だと思っているので、褒められたら思い切り喜んで叩かれたらほどほどに受け止めて次の編集部に行くくらいの気分で挑むのが良いかなと思います。悔しくても悩んでもポジティブに筆を動かす原動力にしちゃいましょう。自分の漫画への自負を信じろ。
――ありがとうございました。最後に、ご自身の連載作品に関して何か読者にメッセージがあればお願いします。
今後も『サチ録~サチの黙示録~』を褒めてくれると嬉しいです。
いかがでしたでしょうか。本記事が、出張編集部への持ち込みを考える皆様の参考に少しでもなれば幸いです。
ジャンプ+編集部は、いつでも皆様の作品をお待ちしております!
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