【第87回】ジャンプルーキー!投稿から1年足らずでジャンプ+連載開始!! 「恋人以上友人未満」yatoyato先生インタビュー!

皆さま、こんにちは! 4月の編集部ブログを担当させていただく、K谷です。

今回は3/29(火)に少年ジャンプ+(以下、ジャンプ+)で連載が始まった「恋人以上友人未満」の作者yatoyato先生にインタビューを行いました!

第1話はこちらから!

yatoyato先生はジャンプ+への作品持ち込み・ジャンプルーキー!投稿から1年足らずでジャンプ+連載デビューをしたジャンプルーキー!出身作家です。
そんなyatoyato先生に今回はジャンプ+へ持ち込みのきっかけから連載作品についてまで、色々なことを聞いてみました。


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ジャンプ+持ち込みから月間ルーキー賞受賞まで

K谷本日はよろしくお願いします。まず、yatoyato先生がジャンプ+へ作品を持ち込みをしたきっかけについて教えてください。

yatoyatoコロナウイルス感染拡大の影響で対面持ち込みが難しかったので、オンラインで持ち込めるところを探しました。持ち込んだ「恋人以上友人未満」はラブコメですが、自分に向いている作品のジャンルが分からなかったのでまずは色々描いてみるつもりで…。ジャンプ+に掲載されている作品のラインナップが本当に幅広く、ジャンルやページ数に制限が無さそうだったのが最終的な決め手ですね。

「恋人以上友人未満」
元AV女優の宮子がお見合いで再会したのは、元仕事相手だった…!凸凹な2人が織りなすオトナ可愛いラブコメディ!

K谷そういう考えがあったんですね。「恋人以上友人未満」をジャンプ+に持ち込んだ後、同作品をジャンプルーキー!にも投稿しましたが、投稿してみていかがでしたか?

yatoyatoまず、沢山の閲覧やコメントが頂けて嬉しかったです。あとは自分で思っていた作品の売りとは違う部分を好きになってくれる方もいて、なるほどなぁと思いました。ジャンプルーキー!に作品を見に来る方は、漫画が凄く好きな人が多い印象です。作品の荒い部分はスルーして、気に入った部分を上手く褒めてくれてありがたかったです。

K谷コメントから自分の作品の新しい一面を知ることができるのはいいですね!

yatoyatoそれと個人的には編集さんに見てもらえることがモチベーションに繋がりました。(※編集部はジャンプルーキー!全投稿作品をチェックしています。)月間ルーキー賞(※ジャンプルーキー!で毎月開催される漫画賞、以下ルーキー賞)の結果次第でジャンプ+に掲載され、さらに多くの方に読んでもらえるのも嬉しいですね。(※ブロンズ賞以上の受賞作品はジャンプ各誌への掲載あり!)また、連載作品を投稿した時に画面が見やすいのも良いなと思います。あとは誤字脱字、絵の修正でページを差し替えるのがとても楽で良かったです。

K谷ページ差し替えは作家さんならではの視点ですね!今、ルーキー賞の話題が出ましたがyatoyato先生も「恋人以上友人未満」でブロンズルーキー賞を獲得されましたよね。ルーキー賞について何かご意見あれば教えてください。

yatoyatoルーキー賞について調べた時、ルーキー賞のランキングの上位の作品がページ数の多い大作が多かったので、求められている作品がそういうものかもと思っていました。なので賞を頂けて、とても驚きましたね。

K谷「恋人以上友人未満」はページ数が少なめなので、そう意味では珍しい受賞作かもしれませんね。

yatoyatoルーキー賞に応募するときにはジャンプルーキー!に作品を投稿するので、賞応募作品にももちろんコメントがもらえますし、さらに言うとその読者の反応も作品の評価として編集者の方に見てもらえると思うので良いな、と。例えば、作品を編集者の方が読んだとき、あまり刺さらなかったとしても読者からの反応が良ければ、「この作品、良いかもしれない…?」と思ってもらえるとかありそうで(笑)

K谷なるほど!(笑)確かに読者の温度感も賞を選考する編集者に伝えられますね。


Twitter での作品宣伝

K谷そういえば、ジャンプルーキー!に「恋人以上友人未満」を投稿後、作品紹介ツイートをしていましたよね?そのツイートがきっかけでジャンプルーキー!の作品を読みに来てくれた方もかなりいたかと思います。(2022年3月現在:9.1万件いいね 2.5万件リツイート)

yatoyato想像以上の方に読んでもらえて驚きました! Twitterの反響は何よりも、とにかく運が良かったと思います。作品のページ数が短かったことや、キャラの関係性が難しい設定じゃなかったことも、Twitterと相性が良かったのかもしれないですね。

K谷確かに相性はある気がします。最近、作家さんがTwitterで作品の宣伝をすることが増えていると思いますが、どう感じていますか?

yatoyatoダイレクトに反応が貰えるので良いと思います。ただ作風によってTwitter向き不向きがあるので、Twitterの結果がすべてではないと思いますね。

K谷ちなみに、私見で構わないのですがTwitter宣伝に向かない作品とはどういったものだと思いますか?

yatoyato世の中に出ている作品はどれも素敵なので難しいですが…強いていうなら、世界観やキャラクターの境遇などを最初に丁寧に説明しなければいけない作品、ですかね。Twitterだとどうしても4ページで区切られてしまうので、最初の4ページで読者の心を掴まなければなりません。そう考えると、最初の4ページで作品の面白さが伝わる構成だとTwitterでの宣伝に向いているように思います。

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恋人以上友人未満 1話P1〜P4:確かに、4ページまでで作品の肝になる面白さがわかるようになっている


持ち込みから1年足らずでジャンプ+連載開始…!

K谷持ち込みをした「恋人以上友人未満」で今回ジャンプ+連載デビューとなりました。連載決定時のお気持ちはいかがでしたか。

yatoyatoTwitterの件もそうですが、全体的に運がかなり良かったと思います。さすがにトントン拍子過ぎて、後の反動が怖いです。持ち込みや賞受賞後は担当さんと新しい作品を作って行くのが普通だと思うのですが、「恋人以上友人未満」の2人の関係の続きも描きたかったので、ダメ元でジャンプ+での連載を担当さんに提案してみました。その結果、快くOKして下さり連載会議に出して頂けて今に至ります。

K谷おっしゃるように珍しい連載開始方法だったと思います。かなり作品への思い入れが強かったということでしょうか。

yatoyato2人の続きが描きたいという気持ちはもちろんありましたが、必ずこの作品で連載会議を通すんだ!というよりも、チャンスがあるなら挑戦してみて、もしダメなら違う道で2人のお話を描こう、という気持ちでした。ジャンプルーキー!にはジャンプ+でのインディーズ連載権を獲得できる「連載争奪ランキング」もあったので、もしダメだった時にはそちらでジャンプ+の連載を目指すつもりでしたね。

K谷そういう柔軟な考えは新鮮ですね。強い気持ちも大事ですが、臨機応変に色々な可能性やチャンスを模索することも大事だと思います。持ち込みから1年足らずで連載開始とかなり早いペースだったかと思うのですが、その点についてはいかがでしたか。

yatoyato色々なタイミングが重なり、良いペースで連載することができてとてもありがたいことです。でも、近年はネット上の時間の流れが速いので、これでも焦りました。ジャンプルーキー!のコメントやTwitterで続きを楽しみにされている方の声はチェックしていたので。正直、忘れられてないかなと心配していました。

K谷ネット上の情報更新スピードは速いですよね。その危機感は今後マンガ界全体でも課題になってくると思います。

yatoyatoはい、なので連載決定をTwitterでお知らせする時には少し緊張しました…。多くの方に反応をもらえて、待っていてくださった方がいたんだと嬉しくなりましたね。

K谷待ってくださっていた読者にやっと作品が届けられる、ジャンプ+連載開始ということですが、今の正直な気持ちを教えてください。

yatoyato漫画に関する経験値が圧倒的に足りてないと思うので不安です。話の終着点はなんとなく決まっていますが、道中を考えていなかったのでお話作りがきちんとできるかどうか…。

K谷不安も大きいですよね。お話づくりは中々難しいことが多いと思うのですが、今回の連載作品の見どころはどんなところでしょうか。

yatoyatoちょっと変わった2人の関係ですかね。あとは全体的に雰囲気がほんわかしているので、そういったところも楽しんでもらいたいです。他にもあるのですが…今は言わない方がいいかなと!(笑)気になる方は作品を読んでいただけたら嬉しいです。

K谷ぜひ読んでいただきましょう! ここまでお話を伺っていて、作品や読者を大事にされている印象を持ったのですが、マンガを描くときに大事にしていることを教えてもらいたいです。

yatoyatoなるべく読みやすい漫画にしたいと思っています。なかなか守れていませんが、手癖で描かないようにしたいです。でも描くのが辛くなるので、背伸びしすぎないということも大事かと。目標は「読んだ方が手元に置いて何度か読み返してもらえるような漫画」なので、そこは忘れずに作品を作っています。

K谷今回の連載作品も多くの人が手元に置きたいと思ってもらえたら嬉しいですね! 最後にブログ読者の皆さまへメッセージをお願いします。

yatoyato初めての方へ。大人だけど可愛い恋愛、みたいな作品が好きな方は是非見てください!
ジャンプルーキー!やTwitterですでに知っていて続きを楽しみにして下さっていた方、お待たせしました!
漫画を描いている方へ、ジャンプルーキー!にはチャンスが詰まってます。ルーキー良いとこ一度はおいで。


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以上、「恋人以上友人未満」yatoyato先生でした。
yatoyato先生、ありがとうございました!

新連載「恋人以上友人未満」が気になった方は以下よりご覧ください!

「恋人以上友人未満」yatoyato 毎週火曜更新!


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少年ジャンプ+にルーキー出身作家の読切が掲載!

少年ジャンプ+でルーキー出身作家の読切作品が掲載決定!
掲載スケジュールは、以下の通りです。

◆4月7日(木)「美術部の上村が死んだ」三崎しずか
死んで生き返った上村。
学校に行って「全部ムダだな」と言い放ち自宅に籠もり始める。
お隣さんの西内は、彼を連れ出そうとするが……!?

これまでにジャンプデビューしたルーキー出身作家の実績はコチラ

 少年ジャンプ+にルーキー出身作家の読切が続々掲載!

ルーキー出身作家のジャンプコミックス4/4(月)発売!!

4/4(月)にジャンプルーキー!出身作家のジャンプコミックスが発売!!

◆サラダ・ヴァイキング【1】 ソウイチロウ
地球の命を喰らい尽くすために宇宙からやってきた最強の狩猟生命体・レオ。
そんな最強の怪物は、調査の最中に1人の少女と出会う。
捕食対象である彼女が勧めてきたのは、地を這い、言葉も持たぬ下等な存在<野菜>であった——。
そして、宇宙からやってきた怪物は理解する“この星の緑は美味い”と。
試し読みはコチラ

◆アフタースクールメイト【春夏】 海野久遠 ※こちらは電子版コミックスです。
トランスジェンダーのリカは母親から理解を得られないことに苛立ちを覚え、
ある日ケンカをして家を飛び出す。そこで出会ったのは、【理解されない】ことを共有できる少年・サツキだった…
出逢ったふたりは、逃げ続けた問題へと立ち向かっていく──
「個」を問いかける青春ドラマ開幕!!
試し読みはコチラ

作品はコチラからご覧ください。
[少年ジャンプ+]サラダ・ヴァイキング
[少年ジャンプ+]アフタースクールメイト

ルーキー出身作家のジャンプコミックス3/4(金)発売!!

ルーキー出身作家の新連載が少年ジャンプ+で3/29(火)スタート!

ジャンプルーキー!出身作家・yatoyato先生の連載がジャンプ+で3/29(火)からスタート!

◆「恋人以上友人未満」yatoyato
元AV女優・宮子がお見合いで再会したのは、まさかの元仕事相手…!?
秘密でつながる2人のピュアピュアが想像以上に大炸裂ッ!
オトナ可愛い新食感ラブコメディーにアナタも癒されること間違いなし♡

・yatoyato先生の少年ジャンプ+掲載作品コチラ

 ルーキー出身作家の新連載が少年ジャンプ+で配信スタート!

【第86回】『タコピーの原罪』タイザン5先生インタビュー

3月4日発売のコミックス上巻が即大重版!発売2週間にして早くも35万部突破、そして連載もいよいよクライマックスの『タコピーの原罪』最新話が更新するたびにTwitterのトレンド1位連発の衝撃的な初連載を飾ったタイザン5先生に執筆の裏側、そして「ジャンプルーキー!」などについて、担当編集者であるジャンプ+編集部・F田同席のもと語って頂いた!


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◆「思いつき」から打ち合わせで決める

――過去に発表された読切『ヒーローコンプレックス』『キスしたい男』は異なる方向性の作品ですが、どのように考えられましたか?

タイザン5読切はその時の思いつきから作ったので、決まった方向性がなかったのだと思います。『ヒーローコンプレックス』は「漫画家の友達が主人公をネタにしてきて、それが嫌だ」という話を思いつき、展開を派手にしようとふたりに収入格差をつけたり、分かりやすいように兄弟にして、F田さんと打ち合わせしながら形にしていきました。

↑「思いつき」をより活かすために兄弟、そして収入の要素も。

『キスしたい男』は、最初は主人公がTOEICの試験を受ける話でした。英語を勉強してアメリカに行くことを目標にしていました。

F田「夢に向かって進むキラキラした話にしましょう!」と打ち合わせしていましたよね。

タイザン5ただ、あまり上手くいきませんでした。その時F田さんに、ストーリーの中の主人公のトラウマみたいな苦悩が面白いと言われて、そこを主軸にシフトチェンジして、現在の形になりました。どちらも最初から全部を決めるのではなく、思いついたものを打ち合わせしながら決めていきました。

↑主軸を変えたことで、サクセスストーリーから大変貌!

――『タコピーの原罪』はどのように生まれましたか?

タイザン5F田さんに「好きな題材で描いてみては?」と言われて、『ドラえもん』が好きなので「陰湿なドラえもんをやりたい」と思いついたことが最初です。さらにタイムリープものにしたら連載として続けられるのではと思いました。

F田アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』の話もよくされていました。お好きな作品でしたよね。

タイザン5現代人の主人公が異世界に行く、という異世界転移ものですが、タコピーは異星人が現代に来るという、逆バージョンのイメージでした。

↑別世界から来たゆえに、持ち前のピュアさと現代の闇が引き立つ。

――人物や物語展開は当初、どこまで考えられていましたか?

F田まず連載会議を経た段階で、編集部では「この作品は2巻完結がベストでは」という意見がありました。それをタイザン5先生にお願いした上で考えて頂いた形になります。

タイザン5そこから全話のプロットを練っていきました。ただ最後の部分は連載中に少し調整しました。


◆最初に全話を組んだ『タコピーの原罪』

――全話のプロットやネームはどれくらい時間をかけられましたか?

タイザン5大まかなプロットは1~2週間くらいです。テキストで「第○話:何々をする」みたいなものを全話分作りました。

F田その時点で仮のサブタイトルも付けていましたよね。「まりなちゃんの家庭」とか、「兄vs弟」とか。

タイザン5話ごとに何となくテーマがあったのだと思います。その後はネームですが、半分くらいは連載前に作りました。最初に大まかなネームをF田さんにお送りして、打ち合わせして、2~3回の直しを経て、大体2日くらいで決定稿になりました。

F田結局、第1話の作画に入る頃には9話分のネームができていましたよね。

――ちなみに作画はどれくらいかけていますか?

タイザン5理想は5日間で1話ですが、たまに7日くらいかかる時もありました。

――執筆の各工程で、特に重視していることはありますか?

タイザン5ネームはできる限り、冒頭と引きのインパクトを出したいと考えていました。最初と最後が大事というイメージです。あとはばーっと描いて、打ち合わせで掘り下げていく感じでした。
作画では、顔のアップの大ゴマを意識しています。特に大事な台詞では、分かりやすいシンプルな真正面の顔にすることが多いかもしれないです。

↑表情が繊細だからこそ、シンプルな言葉の方が伝わる。

――『タコピーの原罪』は絵に関しても過去の読切と印象が異なりますが、意識されていることはありますか?

タイザン5読切の頃は今よりデフォルメして、アニメっぽく線の少ない絵にしようとしていました。『タコピーの原罪』ではちゃんと表情を描こうとして、頬の線などをしっかり入れて情報量を増やしたところ、最終的に今の絵になりました。意図的に絵柄を変えたというわけではありませんでした。

F田連載が始まる時に「絵を頑張るぞ!」と話し合いましたよね。しずかちゃんが可愛く見えてほしいなと思っていました。

タイザン5あとはアニメの表現も参考にしていると思います。アニメでキャラクターの泣き顔とか、たまにすごく崩した描き方があるのが好きで、模写したりもしています。

↑アニメ的なキラキラの表現で、読者の心にも訴えかける。

――『タコピーの原罪』はページや話ごとの情報量は多いのに、コマ数はかなり少ない印象がありますね。

タイザン5連載を始める時、とにかくコマを減らすことを考えました。そしてコマが少なくても、プロットで決めたものは絵を工夫して入れるようにしました。スマホだとコマ数が多いと読みにくいかなと思ったためです。同じ理由でフキダシもできるだけ大きくするようにしています。

――タイザン5先生は、読まれる際は紙とスマホのどちらを意識していますか?

タイザン5連載は完全にスマホを想定しています。見開きもどうしても使いたい時は描きますが、重要な場面は1ページで表情を大きく描いて、スワイプした時にインパクトが出ればと考えています。


◆作家としての興味や方向性

――タイザン5先生にとって「作品作りで、常に変わらず芯になっているもの」があればお聞かせ下さい。

タイザン5今のところは、ものすごい悪役を出していないことでしょうか?「巨悪を倒してハッピーエンド!」みたいなスカッとした結末が、自分だと面白く描けなかったからかもしれないです。タコピーでは特に、みんなちょっとずつ悪いところがある、という描き方を意識しています。

↑悪役と思われたまりなも、家庭事情を描かれて印象が変化。

――ご自身のルーツや、目指している作家さん・作品はありますか?

タイザン5浅野いにお先生が大好きです。自分の初期の読切から、特にコマ割りや背景はとても影響されていると思います。一番好きな作品は『おやすみプンプン』です。

――普段からインプットとして張っているアンテナ、心掛けている習慣はありますか?

タイザン5映画、アニメ、小説、ゲームはいろいろ見ていて、映画は有名どころや最近の受賞作品を、アニメも面白いと評判のものは観るように心掛けています。最近…ではありませんが、アニメだと『宇宙よりも遠い場所』が好きで、ゲームだと『UNDERTALE』が面白かったです。小説は重松清先生や伊坂幸太郎先生の作品をよく読んでいます。芥川賞を獲られた町屋良平先生の『1R1分34秒』も面白かったです。

――物語のまとめ方や絵の練習方法など、作品作りのための技術はどのように身に付けてきましたか?

タイザン5漫画は自分の好きな作品をたくさん読んで、何となく描いてきました。好きな作品の好きな巻だけをずっと読むので、それで染みついたのかも知れません。絵はネットでお勧めされているデッサンの本を見たりと、自分で練習方法を調べています。好きな漫画を模写したりとかもしました。

――今、興味がある題材はありますか?

タイザン5宇宙とか野球とかプロレスとか西部劇とか…若干渋めの題材かもしれないです。ただバトルシーンが苦手なので、実際に自分が描くことは難しいと思っています。


◆あらゆる作風を受け止める「ルーキー!」&「ジャンプ+」

――「ジャンプルーキー!」に投稿した理由と、投稿して「良いな」と感じたところがあればお聞かせ下さい。

タイザン5投稿したのは…有名な投稿サイトだったので何となく、です(笑)。ルーキー!内で受賞すると、すぐに「少年ジャンプ+」で読切が描けることがありがたかったです。他の投稿サイトだと、投稿すると担当編集さんが付いても、即座に読切まで繋がらないことが多い気がします。ルーキー!は工程を1つ飛ばせるところがいいと思いました。自分に合った担当さんとマッチングして頂けますし。新人の頃からすごく相談に乗って頂いています。

――「少年ジャンプ+」を活躍の場として選んだ理由と、連載しての感想があればお聞かせ下さい。

タイザン5ルーキー!で受賞したからというのもありますが、多様な題材の読切が掲載されているので、雑誌のカラーに縛られず色々な作品が描けると思ったからです。最初にルーキー!に投稿したものはサブカル的なものでしたが、その路線でも「ジャンプ+」だったらいけるかも、と思っていました。

F田初対面の頃、タイザン5先生は「ジャンプっぽくない漫画でもいいのでしょうか」と気にされていましたよね。

↑鮮烈で衝撃的な作風は、世間で思われている「ジャンプ」の枠組みを超える。

タイザン5はい。実際に連載してみると「ジャンプ+」はすごくたくさんの読者の方が読んで下さり、嬉しいです。しかも(連載中の作品はアプリ版で)初回全話無料なので、いつでも新しい読者が入ってくれるのもいいと思います。

――『タコピーの原罪』はいよいよ佳境です。読者にメッセージと、タイザン5先生の今後の目標をお聞かせ下さい。

タイザン5ここまで連載を読んで下さりありがとうございます。少しでも楽しんで頂けたら幸いです。よろしければぜひ、最後までお付き合い下さい。そして発売中のコミックスも手に取って頂けるとありがたいです。
今後の目標は、もう少し長く続けられる話を考えたいです。『タコピーの原罪』は元々が短いイメージだったので、長期連載できる作品に挑戦したいと思っています。これから頑張って考えます!

――ありがとうございました。


<タイザン5先生の作品はコチラ>
『タコピーの原罪』第1話
・ 読切『キスしたい男』
・ 読切『ヒーローコンプレックス』
・『ジャンプルーキー!』タイザン5先生の投稿作品


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ジャンプ+は少年向けに留まらず、あらゆるジャンルの作品を募集中です!
2021年は250作品以上の新作読切掲載!
プロアマ問わず、あなたの意欲的な作品を是非拝見させてください!

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2022年2月期のルーキー賞受賞作を発表しました!

本日、2022年2月に投稿された作品のランキング上位10作品の中から、ジャンプ編集部の選んだ月間ルーキー賞受賞作品を発表しました。

2022年2月期 受賞作発表はコチラ

受賞作はもちろん、最終候補作となったランキング上位10作品の全てに編集部がコメントしていますので、受賞作と合わせてご覧ください。

月間ルーキー賞は毎月開催しているマンガ賞で、現在は2022年3月期のランキングを毎日更新中です。月間ルーキー賞について詳しくは「月間ルーキー賞とは」をご覧ください。