「第6回ジャンプルーキー! アナログ部門賞」の結果発表です。
賞金100万円の入選が1本!、
準入選が2本、
佳作が5本出ました!!!
「第6回ジャンプルーキー! アナログ部門賞」について詳しくはこちら。
入選 賞金100万円&「少年ジャンプ+」掲載
風奏
対魔物殲滅部隊通称対魔
小須田大地(23歳)
[編集部コメント]
魔物を退治する王道ファンタジー。バトルシーンや見開きをかっこよく描こうという意識が強く感じられ、とても良かったです。線も安定しており、基礎的な力の高さを感じます。一方でドラマの練り込みが若干甘く感じられる部分があるので、今後意識して磨いていってください。次回作での成長に期待しております。
9月14日に掲載決定!
少女と毒蜘蛛
西尾拓也(19歳)
[編集部コメント]
描写一つ一つに独特のセンスが光り、引き込まれる作品でした。選び抜かれたセリフやページの余白も印象的で良かったです。一方で画面の引き算をしすぎて寂しく感じられてしまう箇所もあったので、バランスに気をつけつつ、より多くの作品を描いて力を伸ばしていってください。期待しております。
9月15日に掲載決定!
牛魚
杏田雨(15歳)
[編集部コメント]
悲しくもどこか心温まるストーリーが描けていました。「牛魚」というキャラをしっかりと作り込み、読者に感情移入させるところまで出来ていたのは力を感じます。絵や演出、セリフ、いずれもまだまだ伸びしろを感じますので、ぜひ色々なものに触れて、たくさん描いて、成長していって欲しいです。次回作にも期待しております。
カトレヤの涙絵画
秋村勇鶴(18歳)
[編集部コメント]
18歳という年齢を考えると、絵の描き込みが丁寧で、セリフにもこだわりがあることに好感が持てました。この調子で作品づくりを続けて、さらなる成長を遂げてください。中盤の展開によって、読者を驚かせようという意図は素晴らしいので、あとは「どうすればその意図を最大化させられるか」を考えて序盤・終盤の作劇をできれば、さらに良くなると思います。
CHANGE!
しばた(22歳)
[編集部コメント]
画面構成の部分でとても見せ方が上手な方だなと思いました。画力などまだまだ向上の余地はありますが、魅せコマの上手さ、アップや引きのコマのバランスの良さなど非常に読みやすくて良かったです。ストーリーとしてはまだまだアイディア不足や、既視感のあるものなので、今後はオリジナリティある魅力なものを模索していって欲しいです。
KINSAKU
本村蓮(22歳)
[編集部コメント]
荒唐無稽な展開が可笑しく、お爺さんやお婆さんのキャラクターが可愛かったです。コマ割りも読みやすく絵柄も含めてセンスを感じました。一方で、前半から、視点がコロコロと変わり安定しない印象で、誰の感情に注目すれば良いか、共感しづらさも感じました。
追憶のギギ
鑑一里(17歳)
[編集部コメント]
壮大な設定でありつつも、しっかりと現代日本の読者が共感できる人間ドラマを上手く紡いでいました。特にラストの畳みかけは審査員からも高く評価されました。もっと画力が身についてくれば、比例して読者評価も上がってくるので、まずはそこを磨きましょう。
言ノ葉はらり
ぺのじとたけちゃん(34歳)
[編集部コメント]
絵に安定感があり、物語にしっかり集中できました。ストーリーも丁寧に構成されており、キャラクターの気持ちを読者にしっかりと伝えられている作品になっていました。今回のキャラクターは少し読者と距離があった印象だったので、読者がもっとキャラクターのことを知りたい、と思うような演出ができればより魅力的な作品になったかと思います。次回作に期待しております。
師匠と修行とPRGバース
大雪加(34歳)
[編集部コメント]
ギャグのテンポが良く、主人公のキャラクターも魅力的で、終始くすりと笑える作品でした。シンプルで味のある絵柄も良く、もっといろいろな作品を見てみたいと思わせる力がある方だと思います。次回作にも期待しております。
アメフリ
四毛猫(16歳)
[編集部コメント]
台詞に力があり、作品を通して読者に伝えたいことが力強く表現された作品でした。キャラクターの心理描写も丁寧だったので、キャラクターの想いに強く共感できました。強い表情が上手く描かれていたので、次は柔らかい表情を描けるようになると作品の深みが増すと思います。また、表情だけでなくちょっとした仕草でもキャラクターの感情は伝えられるので今後はそういったことも考えていけると良いと思います。次回作に期待しております。
キミゴコロあれば
山口みう(19歳)
[編集部コメント]
絵にセンスを感じます。年齢を考えても、これからどんどん上手くなると思うので、引き続き精進を続けてもらえたらと思います。物語の方では「動物に好かれない」という体質の理由が曖昧なために、後半における主人公の成長具合もわかり辛くなってしまったように感じました。
SPECULUM
空本(24歳)
[編集部コメント]
繊細なペンタッチが世界観によく合っており、引き込まれる画面が印象的でした。一方でキャラクターとドラマの作り込みが平坦に感じられるのが残念でした。次回作ではより生き生きとしたキャラクターが見られることを楽しみにしております。
受賞まであと一歩
- 「アンサングヒーロー」壁崎 蒼(15歳)
- 「異郷の傾奇者」杏美(17歳)
- 「ツクモノコエ」しおりほんの(30歳)
- 「ハイエナ」真田佳帆(22歳)
- 「キリキリキ」月茂陽生(20歳)
- 「迷わない子羊ちゃんの涙戦」水玉橋司優(30歳)
第6回アナログ漫画賞へのご応募、誠にありがとうございました!
若い作家さんを中心に意欲的な作品が集まり、入選1本・準入選2本・佳作5本・編集部特別賞5本と豊作の回となりました。
作家性で魅せる作品や見開きの驚きを大事にした作品、心情描写の丁寧さで攻めた作品など、どの作品も作家さんの思い入れと尖ったセンスが感じられ、選考会も大いに盛り上がりました。
アナログ漫画賞では、今後も皆さまが大切に紡いだ物語を歓迎します。第7回は12月31日締切です。たくさんのご応募お待ちしております!
[編集部コメント]
魔女の力を利用され、囚われの身となった主人公を描くファンタジー。17歳にも関わらず世界観が完成されており、繊細な言葉選びや「風奏」登場シーンの引き込まれるようなペンタッチ全てから作家性が感じられる作品でした。構成力やネーム運びの力はまだまだ磨いていけると思うので、画力の研鑽も怠らず、ご自身のセンスを信じて頑張ってください。期待しております。
9月13日に掲載決定!