「第5回ジャンプルーキー!アナログ部門賞」の結果発表です。
賞金20万円の準入選が1本!、
佳作が5本、
編集部特別賞が3本出ました!!!
「第5回ジャンプルーキー! アナログ部門賞」について詳しくはこちら。
鷹見の爪
鈴木シオン(20歳)
地獄極楽もこの世にあり
藤岡優希(24歳)
[編集部コメント]
シンプルな復讐劇で、分かりやすく、画力も高く、アクションシーンも良く描けていると感じました。少し絵柄が古く感じるのと、ストーリー的には展開、驚きが少なく、物足りない感じがするのが気になります。読者の予想を少しでも上回りつつ、期待には答えるストーリーを目指してください。
花頼り
記代隣子(30歳)
[編集部コメント]
全編を通して、思春期の少女と祖母の心情描写が非常に丁寧に描かれていて、絵柄やタッチの美しさと相まって、強いオリジナリティーを感じました。一方で、前半からほの暗く、大きなカタルシスのない構成は、読者を選ぶ内容でもあると感じました。次回作では、ご自身の個性を大切にしつつも、より多くの読者に楽しんでもらえるように意識してもらえると良いと思います。
マリンスノーの夢
中村すすむ(28歳)
[編集部コメント]
特徴的な語りから入るオープニング、設定、絵柄で抜群にオリジナルな雰囲気をまとった作品。すらすら読める語りに引き込まれているうちに物語が進んでいくネーム力も光りました。
静と動のうち静で引っ張った作品ですが、次の作品はキャラクターや出来事の派手な動き・展開など、「動」の要素を上手く生かした作品を期待します。現状のセンスに「動」の魅力も加われば更に更に良い作品が描けるはず。期待しています。
ALICE
田中邦明(26歳)
[編集部コメント]
確かな画力とデザインセンス、勢いのある構図とアクションシーンが印象的な作品でした。
現実が徐々に歪んでいくような演出も見事です。ストーリーに関しては説明不足な部分もあり、設定まで含めて理解しきれないのがもったいなかったです。今後は読者にどれだけの情報を渡すべきか、意識してみてください。
キヨシと箒神
鈴伊アキヲ(36歳)
[編集部コメント]
今回の投稿作の中でも、画力や画角の見せ方など完成原稿のレベルが高い作品でした。また主人公のキャラの見せ方も上手でそれだけで楽しく読める作品になっており佳作を獲得しました。欲を言えば、ストーリーラインにもうひと展開オリジナリティーが欲しかった点と、主人公が敵を倒す際に発揮された特殊性に工夫があれば尚良かったと思います。ぜひ反省点を踏まえ更なる飛躍を期待します。
淡井蛍の葛藤、そして決断
藤藤ますみ(35歳)
[編集部コメント]
丁寧な作画と、キャラクターのニュアンスある表情が好印象な作品でした。主人公が自分を認め、1歩前進するラストも爽やかでよかったです。主人公の強気な性格も魅力的でした。今後は読者が共感できるだけでなく、好きになって応援したくなるようなキャラクターも意識してみてください。次回作に期待しております。
パトラをプロデュース
阿佐ヶ谷みなみ(34歳)
[編集部コメント]
画力が高く、物語の進行もわかりやすいので、スラスラと読むことが出来ました。 ただ、読み手の予想通りにキャラや話が動いていくので、もう一つ読者を驚かせる仕掛けが入れられると作品としてレベルアップ出来たかと思います。
戦闘記者
馳川海里(22歳)
[編集部コメント]
新聞記者が異形の存在と戦うというアイデアは新味があり、それを形にできる画力・表現力も備えているように感じました。ただ、全体的に原稿の粗削りさも否めなかったので、より丁寧に仕上げるように意識して行ってください。ストーリー面では、もっと主人公中心のドラマになるように、必要ない要素の取捨選択をしていくと、良くなると思います。
受賞まであと一歩
- 『Rim-リム-』黒沢茅乃(17歳)
- 『銀河鉄道のアリス』山口みう(18歳)
- 『ガンマン』副田暁人(19歳)
- 『忘却パレット』山形成翔(19歳)
- 『ウサギツキ』七曲佐転(20歳)
- 『魔王城にお届け』小須田大地(23歳)
- 『剣豪武蔵×子育て武蔵』倉(25歳)
- 『PSYCHO LOGIC7』『アウトロ』熊耳諦(26歳)
- 『HIGH SCHOOL DROPS』榛葉京佑(26歳)
- 『よろず様、町起こさない』安井有輝(32歳)
第5回のアナログ部門賞へのご応募、誠に有難うございます。
実験的な作品、挑戦的な作品、様々な投稿作が集まり、今回は、準入選1本、佳作5本、編集部特別賞3本を選出することが出来ました。
読者を楽しませるオリジナルな企みを込めた作品は、多々見受けられました。しかし、突き抜けるエンターテインメントのカタルシスが、少し物足りないと感じる作品が多かったです。
プロの作家の条件として、「読者を楽しませる」は必須条件です。作品であの手この手で楽しませ続けることが出来れば、必ずプロになれます。
ご自身の作品のどのシーンが読者の心を、どう揺さぶるのか、想像しながら練り込んで新作に挑んで下さい。
第6回は6月30日締切です。皆様の勝負作、ご応募をお待ちしております。
[編集部コメント]
主人公の、少し、ひねくれているキャラらしいモノローグの導入に惹き込まれます。覚悟の行動と情けなさ、必死さに心を打たれます。作画見やすく、ヒロインの表情も可愛らしかったです。少しセリフが冗長になりすぎていて、読みにくい箇所もあるので、次回作では「読みやすさ」を意識してレベルアップを目指して欲しいです。期待しております。
3月20日に掲載決定!