【第12回】数字で見る少年ジャンプルーキー

少年ジャンプルーキーはおかげさまで、プレオープンから約1年半、本オープンから丸1年を迎えました。そこで、今回は今までの投稿作品について、数字でひも解いていきたいと思います。

運営担当I(以下I):では早速ですが、まずは毎月の投稿作品数についてです。少年ジャンプルーキーには、平均して一か月あたり約250作品の投稿があります。

編集部担当M(以下M):いつも少年ジャンプルーキーへたくさんの投稿ありがとうございます。編集部では全投稿作品に目を通していますが、力作が多く、読み応えがあります。
毎月約250作品のうち、上位10作品が月間ルーキー賞の候補作品になっている…25作品中1本が最終候補ということになりますね。

I:投稿作のカテゴリーの割合は以下の様になります。少年ジャンプルーキーは二つまでカテゴリーを設定できますが、多いのは「コメディ・ギャグ」と「ファンタジー」です。過去2回「少年ジャンプに絶対載るギャグ賞!!」を行っていますので、その影響もありますが、それを抜いても多いですね。逆に少ないのは「ラブコメ」と「ミステリー・ホラー」です。

M:どのカテゴリーだと賞に有利ということはありません。でも、層の薄いところにあえてチャレンジするというのも面白いかもしれませんね。

I:ちなみに、過去の月間ルーキー賞の受賞作だけに限ると、一番多いのは9作品の「学園・スポーツ」で次いで8作品の「ファンタジー」です。

M:なるほど。

I:次はバッジについてですが、現在公開されている作品の約17%にバッジが付与されています。

M:編集部が拝見して、作品に“いいなぁ”と思う部分があればバッジをつけるようにしています。

I:複数のバッジが付く作品もありますが、割合としては「オリジナリティー」が一番多く、次いで「画力」、「構成力」の順番ですね。

M:それは、毎月作品を読んで感じている印象と同じです。オリジナリティーや画力に秀でた作家さんが多い印象があります。一方、キャラクターやストーリーに物足りなさを感じる作品が多いので、今後はこの部分により期待したいです。

I:投稿形式について見てみますと、読切作品が全体の約35%です。

M:連載作品でも読切作品でも、編集部はどちらも歓迎ですが、新たなキャラや作品にたくさんチャレンジをするという意味で、担当している新人作家さんへは読切をたくさん作るのを推奨することが多いです。

I:ヨコ読み、タテ読みの割合は、7:3で圧倒的にヨコ読みが多いですね。

M:コミックス化や雑誌掲載に合ったヨコ読みはもちろん、スマホで読みやすかったり、新しい表現という意味でタテ読みでの投稿も歓迎です。

I:確かにスマホでの閲覧者が圧倒的に多く、85%に達します。そういう意味ではスマホでの読者をもっと意識していただくといいかもしれません。

I:ここまでは、作品の傾向などについて触れてきましたが、次は実績について。
少年ジャンプルーキーのプレオープンから約1年半の間にたくさんの作家さんがルーキーからデビューしました。
2016年5月15日現在で「週刊少年ジャンプ」読切掲載が1名、「少年ジャンプ+」連載が4名、「週刊少年ジャンプ増刊誌」への読切掲載が決定済みを含めて2名です。ブロンズルーキー賞受賞作品の掲載も含みますが、「少年ジャンプ+」への読切掲載は36名になります。このうち16名の方はコンペを通過して新作読切を「少年ジャンプ+」へ掲載しました。
また今後、「少年ジャンプ+」連載が3名、「少年ジャンプ+」読切掲載が3名決定しています。

M:少年ジャンプルーキーは数ある漫画投稿公開サービスの中で、最もデビューに近く、編集部一同新しい才能を待ち望んでいると自負しています。実際に、1年半の間で100名以上の方をスカウトさせていただいています。
漫画家デビューを狙っている方はもちろんですが、プロ志望ではなく多くの人に作品を読んでもらいたい人、どんな方でも大歓迎ですので、お気軽に投稿をお待ちしております!
これからも、少年ジャンプルーキーをどうぞよろしくお願いいたします。