【第95回】読者を惹きつける主人公&物語を生み出す秘訣とは?『魔都精兵のスレイブ』の原作者・タカヒロ先生にインタビュー!

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今回は少年ジャンプ+で連載中、そして2023年にテレビアニメ化も予定されている魔都精兵のスレイブの原作者・タカヒロ先生にインタビューします!

12月1日から募集が開始された少年ジャンプ+漫画賞 2022年【冬期】の特別審査員も務めるタカヒロ先生に、今回は読者を惹きつける物語と主人公の生み出し方を伺います。

今期のジャンプ+漫画賞に応募を考えている新人作家さんは必読です!

第1話を読む

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――『魔都精兵のスレイブ』はどのような着想から生まれた作品なのでしょうか。

読者に幸福感を与えたいというコンセプトがありました。初期は、もう少し主人公の姉にスポットがあたっていたのですが、少年誌にしては倒錯的すぎたので打ち合わせを重ねて今の形になりました。とにかく分かりやすいエンターテイメントを目指しています。

――毎話の物語の見せ場を強くするためのポイントがありましたら、お願いします。

あらかじめ見せ場をひとつ決めて、それを目立たせるように構成を作ります。ご褒美がある回なら、そのご褒美の山場、バトル回であれば能力が初めて出た時や技が決まった時などです。ちなみに構成は単行本5巻ぐらいで1つの章になるようにしています。

――『魔都精兵のスレイブ』の主人公である和倉優希と羽前京香のような、読者を惹きつける主人公を生み出すための秘訣を教えていただきたいです。

スレイブのような作品では主人公へ嫌悪感をもたれない事が特に重要なので、優希は言葉ひとつ表情ひとつ凄く注意しております。ここらへんは長年の経験が活きているので、参考にはならないかもしれません。京香は親しみが持たれやすいように性格や信念、戦いの性能などをシンプルにして分かりやすくしています。

――少年ジャンプ+で連載中の『魔都精兵のスレイブ』は 100 話目の更新が目前に迫ってきていますが、長期の連載を紡いでいく中で、キャラクターや物語に関する良いアイデアが思い浮かばなかったときの対処法はありましたか。

とにかく考えて考えて考えまくる事ですね。散歩したり食事したり、何かをしながらもストイックに考えまくる。そうすると偉いもので、苦しみの末にアイデアは湧いて来ます。
なのでアイデアが尽きぬように定期的にインプットはしてます。

――「少年ジャンプ+漫画賞 2022年【冬期】」の特別審査員に、今回タカヒロ先生が就任されたということで、漫画賞に応募する新人作家さんに向けて、漫画を作るうえでのアドバイスがありましたら、お願いします。

インプットについてですが、インプット先は映画でもゲームでもアニメでも漫画でもお笑いでも特撮でも何でもありだと思います。周囲の友人や知人がキャラメイクの参考になったりもします。だから友達と遊ぶのもインプットです。鋭敏なアンテナを常に立てておいて下さい。

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タカヒロ先生、ありがとうございました!
惹きつけられる世界観、そして好感を持たれる主人公を読者に届けるためには、読者目線で振り返りの意識を持つことが重要だということが分かりました。

「少年ジャンプ+漫画賞 2022年【冬期】」の応募は始まったばかりです!締め切りは2月28日(火)とまだまだ時間はありますので、皆様のたくさんの力作をお待ちしております。

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