【第111回】『バトルシーンだけ!漫画賞』募集中!『マリッジトキシン』作画担当依田瑞稀先生に聞く、魅力的なバトルシーンの描き方!

いつも編集ブログを読んでいただき、ありがとうございます!

我々ジャンプ+編集部は、まだ見ぬ才能に出会うため日々様々な漫画賞を企画・開催しています。そんな中でも今回紹介したいのは、現在開催中の一風変わった漫画賞。
その名も、『バトルシーンだけ!漫画賞』

↓ 詳細はこちら

こちらは、「魅力的なバトルシーンを描けているか」のみを評価の基準とした、長いストーリー、展開、構成、一切不要の、まさにバトルシーンの描写に特化した漫画賞です。
「とにかく迫力のある、カッコイイバトルシーンを描きたい!」そんなあなたの応募をお待ちしております!

ただ、一口に「魅力的なバトルシーン」と言っても悩んでしまう作家さんは多くいらっしゃると思います。そこで今回は、ジャンプ+にて連載中の『マリッジトキシン』で作画担当を務める依田瑞稀先生にインタビューを行いました!
迫力満点で、個々のキャラクターがはっきり感じられる、まさに「魅力的」なバトルシーンを描く依田先生から、創作のヒントを伺います!

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*****

――バトルシーン・アクションシーンを描く際に気を付けていること、こだわっていることがあれば教えてください。

アクションをしているキャラクターを描く時は、のびのびとした線で構成したシルエットにすると、見ていて気持ちがいいと思うので、デッサンの正確さも大事なのですが、必要に応じてシルエット重視にしたりしています。

バトルシーンでは描き込みを増やすことも意識しています。
どこがどう動いているかわかるようなブレる部分を作ると、描き込みが増して、迫力が出たり、動きが出たりするのかなと思います。
構図を、場合によって前後で強めのパースをつけて迫力を出すことも有効だと思います。
ポーズが、スポーツの動きに近いかも?と思ったら、そのスポーツの画像や動画から参考にしたりもします。

【第4話20-21ページより】動きのある脚部を中心に描き込みを増やし、躍動感を表現!


――迫力あるシーンを描くために行なっている、特別な練習法・勉強法はありますか?

大好きなアニメーターさんの動画を流して、画面を見ながら、手元は見ずに、取り込みたい上手な部分を模写するイメージで、グルグルと手を動かすことをしています。脳が動く感じがして、いい絵が描きやすくなる気がします。


――先生が作中で一番気に入っているバトルシーン・アクションシーンを教えてください。

50話の見開きで、下呂の膝裏で、テルアキの首を捕えるように蹴り飛ばすシーンです。
下呂の静かな怒りが、表情に出せたかなと思います。静脈先生のネームのシチュエーションのおかげで、静かな病院内で人知れず大切な人を守る、ってすごくかっこいいなと、お気に入りのシーンになりました。

【第50話10-11ページより】城崎のピンチを人知れず救う下呂。派手なアクションと無音のギャップがカッコイイ!


――先生が特に影響を受けた・リスペクトしている漫画家さんがいれば教えてください。

村田雄介先生です。ペン入れの仕方が特に大好きです。
同じく作画を担当されているという面でも、とても憧れの存在です。


――バトルシーンの中でそれぞれのキャラクターの特徴・魅力を出すために行なっている工夫があれば教えてください。

膝や肘や脇を、品のあるように閉じさせるかワイルドに開けさせるか、猫背にさせるか背中をピンと反らせるか等、キャラごとに動きの癖があると思うので、その印象に沿った動きになることを意識しています。
どこを風になびかせて、くびれさせるシルエットにするのかも、キャラデザの段階から意識すると、バトルシーンを描く時に動かしやすいです。

【第35話16-17ページより】下呂と潮、初の共闘シーン。腰や肩周りの描き分けで、キャラの個性を演出している!

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依田先生、ありがとうございました!
いかがでしたでしょうか。シーン一つ一つにしっかり意図を込め、「どうしたらより良い画面になるか」を考え続けること、漫画だけでなくアニメ作品や現実世界の写真・映像からも要素を取り入れる努力を続けること、どれもが「魅力的なバトルシーン」を作るためには重要なのだとわかりました!

バトルシーンだけ!漫画賞では、

  • 異能力バトル部門
  • リアルファイト部門
  • 自由部門

の3部門で、バトルシーンを含む8p以上の漫画作品を募集しています!
異能力バトル部門・リアルファイト部門ではジャンプ+が公式プロットをご用意! ストーリーを考えるのが苦手な方でも簡単に参加可能な賞となっております。
賞金50万円の大賞作品は必ず1本以上選出! さらに、佳作以上に選ばれた作品には必ずジャンプ+編集部員の担当付を確約いたします!

締切は2/29(木)です。
皆様の力作、心よりお待ちしています!


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【第110回】2023年のジャンプルーキー!を数字で振り返る

日頃から「ジャンプルーキー!」へ投稿いただきありがとうございます。
そして、新年あけましておめでとうございます!
2023年も、多くの方々に「ジャンプルーキー!」を利用いただきました。そこで、今回は2023年の「ジャンプルーキー!」を、数字でひも解いていきたいと思います。

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◆ ユーザー(読者)数・閲覧数
まずは、ユーザー(読者)数です。2023年「ジャンプルーキー!」に訪れたユーザー数は、545万人!! 多くの人に訪れていただいています。
次に、閲覧数です。2023年「ジャンプルーキー!」の総閲覧数は、7,800万!! それだけ、あなたの作品が多くの人に読まれるチャンスも多いです。

◆ 投稿数
続いて、投稿作品数です。2023年に投稿された作品数は、9000超!!  話数は37,449話!!(いずれも11月時点)
1か月あたり800もの作品が投稿されています。2016年5月20日のブログでは、1か月あたりの投稿作品数が約250作品でした。その頃から比べると、3倍以上になっています! 編集部では全投稿作品に目を通していますが、力作が多く、読みごたえがあります。

◆ 投稿作品のカテゴリー
次は、カテゴリーについてです。ジャンプルーキー!では、7つのカテゴリーを最大2つまで設定できます。2023年全投稿作品のカテゴリー割合は、以下のようになっています。
比較的多いカテゴリーが、「バトル」「ファンタジー」「コメディ/ギャグ」となっています。ただ、とびぬけて多いカテゴリーというのはなく、幅広い作品が投稿され、読まれていることが分かります。もし作品を作っていて、普段と違うカテゴリーに挑戦するとしても、読まれるチャンスは十分にあります。

◆ 月間ルーキー賞候補作(毎月10位以内の作品)の特徴は?
続いて、「月間ルーキー賞候補作(毎月10位以内の作品)」「月間ルーキー賞受賞作」に限るとカテゴリー割合はどのようになるのでしょうか。その結果がこちら。

月間ルーキー賞候補作のカテゴリー割合(2023)

月間ルーキー賞受賞作のカテゴリー割合(2023)

投稿作全体のカテゴリー割合と、大きくは変わりません。受賞に関して、「賞を取りやすいカテゴリーはあるのか?」と疑問に思われることがあるかもしれませんが、ジャンプ+編集部は、特定のカテゴリーで受賞作を選ぶということはありません。

さらに、月間ルーキー賞候補作の投稿形式についても見てみましょう(下図)。2023年月間ルーキー賞候補作110作品(1~11月)のうち、読切作品は87作品、連載作品は23作品でした。また、月間ルーキー賞受賞作に絞ると、すべて読切作品でした。

月間ルーキー賞に絞ると、読切作品のほうが評価されやすいですね。もちろん、ジャンプルーキー!では連載作品の投稿も大歓迎!「連載争奪ランキング」も開催されています。
自身がどのような形態で、どのような作品を作りたいのか、それを大事にしていただきたいです。

*****

いかがでしたか? 2023年もジャンプルーキー!では、非常に多くの方に作品を投稿いただきました。
また1年間で、ジャンプ各誌(※)へ56名ものたくさんの作家さんがジャンプルーキー!からデビューしました。
ジャンプルーキー!は数ある漫画投稿サービスの中で、最もデビューに近く、編集部一同新しい才能を待ち望んでおります。投稿作品はすべてチェックし、有望だと思った方にはスカウトさせていただいています。

漫画家デビューを狙っている方はもちろん、プロ志望ではなく多くの人に作品を読んでもらいたい人、どんな方でも大歓迎ですので、お気軽に投稿をお待ちしています!

2024年は少年ジャンプ+、ジャンプルーキー!ともに10周年を迎えます。これからさらに盛り上げていければと思っております。今後ともよろしくお願いいたします!!

(※)ジャンプ各誌とは「少年ジャンプ+」「週刊少年ジャンプ」「少年ジャンプ増刊」「最強ジャンプ」です。


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【第109回】「個性的」って結局何!?『シバタリアン』のイワムロカツヤ先生に聞いてみよう!!

いつも編集部ブログを読んでいただき、ありがとうございます!

漫画家の皆さんは、担当編集との打ち合わせや漫画賞での講評で「もっと個性を!」と言われたことはあるでしょうか。
「そう言われても、具体的にどうすれば個性的な作品になるんだ…」と悩まれた経験もあるかもしれません。

そこで今回は、よく言われる漫画の「個性」って結局なんなのか…について、少年ジャンプ+で圧倒的な独創性を放つ『シバタリアン』を連載中のイワムロカツヤ先生に伺います。
驚きあり、納得感ありのご回答をいただけました!

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*****

――よく「個性的な作品を目指して」などと言われますが、イワムロ先生の考える「個性的」な作品の特徴とは何でしょうか。

ズバリ「個性的な作品を目指していない作品です」!!!
理由は次の質問で説明します。
ちなみにこれが「掴み」と言って、漫画の教科書があるならほぼ最初に書いてある基本的な技術です。


――「個性的な作品が作れない…」と悩んでいる新人作家の皆さんに、アドバイスがありましたらお願いします。

考える事は大切ですが悩まなくて良いと思います。

「個性的な今までに無い作品を描く!」とデカくて曖昧な事をやろうとするほど同じ事を考える人は多くなるし、思いつく事なんて同じ人間なので大差ないです。

どんなダメだと言われる漫画にも個性的な部分はどこかにあります。
ただそれが読んだ人に伝わっていないだけです。
何故伝わらないのかは基本を守ってないからです。
基本って何かと言うと、漫画の描き方とか脚本術みたいな本10冊読んだ時に共通して書いてある事です。

それらは全て読む人に伝えるための技術です。
だから「読みやすさ」とも言い換えられます。

視線誘導をしっかりやるとか、ページの最後のコマは引き、大事なコマは大きくとか、主人公は1番変化する人物とか、オープニングとラストは対になるとか……まだまだあと100個位はあります。
そんな事知っていると思うかもしれないですけど、連載してヒットしてる漫画ですら全部できている作品は少ないと思います。
もちろん僕も全然できてません。

漫画の常識を変えたとか、この先生にしか描けないとか、大袈裟な事を言われている作品ほどそういう基本を守って普遍的な「皆と同じ事」をしっかりやっていると思います。

だからあんまり個性的なものを描こうと思わずにちゃんと伝わる漫画を描く事が大切で、それができた時に初めて小さな個性の輝きを、読んだ人が勝手に見つけてくれるんじゃないでしょうか。

つまり「個性的な作品を目指さない事が個性を伝える一番の方法」だと、赤ちゃん漫画家の僕は信じてます。


――イワムロ先生がキャラや企画を考案される際に、普段から意識していること/気をつけていることがあれば教えてください。

企画は小さな経験を大きな話にする事を意識していて、キャラの服と髪型はそのキャラクターがそれを選んだ理由とか考えてます。
あとは心の声とか、モブキャラの語りでキャラの説明をするのは最終手段だと思って描いてます。
できるだけセリフや行動、服とか立ち方、姿勢、座り方、走り方とか、そういう事で伝える努力をしてます。
これは僕の好みですからやる必要は無いです。
こういうやらなくても良いのにやってしまう事が個性的と言うのかもしれないと今思いました。

――衝撃的な企画・展開で話題となっている『シバタリアン』ですが、どのようなきっかけで誕生した作品なのでしょうか。

まずホラーを描いてみようって決まって、
大群って怖いなぁ → 何が増えたら怖いだろう → 学校で一緒だったけど名前も顔も思い出せない人が怖い
そんな感じで膨らませていった気がします。


――イワムロ先生はアイデアに煮詰まることはあるのでしょうか。もしある場合は、その際の解決策を教えてください。

1人になる、人と話す、運動をする、乗り物に乗る、寝る、風呂に入る、線一本でいいから描いてみる、自分の漫画を読み返す、一度諦める……などなどしながらひたすら苦しんでます。
楽しいです。

*****

イワムロ先生、ありがとうございました!
確かに、持ち込み作品や漫画賞投稿作品を拝見する際も、いわゆる「読みやすい(=セリフ量が多すぎない、コマ割りがわかりやすくメリハリがある、視線誘導が丁寧、etc…)」作品の方が、キャラの魅力的な特徴や驚きのあるストーリー構成といった良さを見つけやすい気がしました。
ご自身の作品の「個性」に悩まれている方は、物語をわかりやすく伝える工夫について再考してみると、突破口が開けるかもしれません!


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少年ジャンプ+掲載読切ネーム大募集!

募集期間:2023年11月14日(火)~2024年1月31日(水)

応募は非公開 
漫画賞受賞・読切経験者なら応募可
原稿料1ページ10,000円以上(応相談)

※掲載にならなくても少年ジャンプ+編集部よりスカウトが届く場合がございます。


少年ジャンプ+は、No.1アプリ漫画雑誌を目指しております。
そのために、全雑誌全アプリで
一番の新作掲載量を目指して予定予算を組んでおります。
2022年は、230本の新作読切の掲載が決まりました。

「他誌ではボツになってしまったネームがある」
「今、担当が付いている雑誌と合わないかも…」
「より多くの人に自分の作品を読んでもらいたい」

etc.

どんなネームでも商業誌未発表の新作であれば応募可能です。

締切は2024年1月31日(火)です。
アナタのご応募お待ちしております!

掲載本数の上限はありません。
少年ジャンプ+が掲載したいものがあれば、全て掲載します。

応募は非公開です。
貴方から応募があったことは、少年ジャンプ+編集部員以外には分かりません。
後日、掲載の可否についての結果を必ず連絡させて頂きます。

原稿料はモノクロ・カラー1ページあたり10,000円以上※。
(※その後、連載される場合は12,000円以上となります。)
他誌でそれ以上の金額の実績がある方は
相談の上、原稿料を決めさせて頂きます。

奮ってご応募頂ければ幸いです。

※こちらはジャンプルーキー!への投稿ではなく、応募受付フォームから応募していただく企画です。

応募要項

  • 応募資格

商業誌(WEB商業誌含む)において賞受賞、または過去に読切(※)or連載で掲載されたことがある方
※連載経験がまだない読切掲載経験のみの方も大歓迎です。

  • 募集作品

商業誌(WEB商業誌含む)へ未発表の読切ネーム。ページ数の上限は無制限です。
※個人同人誌や個人アカウントのX(旧Twitter)・pixivなど商業誌(WEB商業誌)ではないものに掲載したものなら応募可能です。
※ネームに限らず、完成原稿のご応募でも構いません。
※日本語以外の言語でのご応募はご遠慮ください。

  • 募集期間

2023年11月14日(火)~2024年1月31日(水)23:59

  • 掲載する場合の原稿の締切、掲載時期の目安

(原稿の締切)2024年4月上旬予定
(掲載時期)2024年5月上旬予定
※相談の上、掲載・締切を後ろ倒しにすることも可能です。
※掲載の合否は2024年2月中旬頃にお送りします。想定以上に応募作があった場合は、お時間を頂戴する場合がございます。
※返信は応募要項を満たしているものに限らせていただきます。


少年ジャンプ+とは

少年ジャンプ+は現在2600万DLを突破したアプリ漫画雑誌です。


少年ジャンプ+の原稿料

読切の場合は、モノクロ・カラー1ページあたり10,000円以上(※)。
他誌でそれ以上の金額で実績のある方は相談の上、原稿料を決めさせていただきます。
(※)その後、連載される場合は12,000円以上となります。


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【第108回】ジャンプ+若手編集者が推す!「2023年面白かったもの&注目したもの大賞」

日頃から「ジャンプルーキー!」へ投稿いただきありがとうございます。

2023年も残すところあと2ヶ月。今回の編集部ブログでは、「2023年面白かったもの&注目したもの」をテーマに、ジャンプ+編集部の若手編集者4人に、日頃どんなものにアンテナを張って、どのようにマンガ作りに生かしているかを聞いてみました。

*****

編集T.K.
マスコットキャラクター「あさみみちゃん」
TikTok(@asamimichaan)のフォロワー640万人超え、人気急上昇中のうさぎのマスコットキャラ。ピンクのもちもちした2頭身の身体でお尻を振ったり、おやつをいっぱい食べたり…と、ファンが求める行動をしっかりしてくれるキャラクターです。「このキャラがどんな行動をすれば見る人が喜ぶか」という点が突き詰めて考えられており、マンガのキャラ作りに通ずる部分もあると思います。

 
バラエティ番組「新婚さんいらっしゃい!」
ご存知、新婚夫婦を紹介する長寿バラエティ。赤の他人の話なのに、なぜか興味を持って見ちゃう…という魅力を持つ番組です。おそらくその理由は、出演者のキャラがしっかり立っており、「この人たちの恋愛、結婚はどんな感じなんだろう?」と見る人の興味を強く惹けているからだと思います。「どうやったら強烈に魅力的なキャラを作れるんだろう…」と悩んでいる方にはヒントになる番組かもしれません。
★ABCテレビ・テレビ朝日系にて日曜午後0時55分〜放送。 

 
野球選手「村林一輝さん」
元々守備固めや代走としての起用が中心でしたが、今年に入って打撃が覚醒。プロ8年目にして初めてショートのレギュラーを獲得しました。ファンも、村林選手が長い間、控えとして出番を待っていたことを知っていたため、苦労人の活躍を大いに喜びました。なかなか結果が出ずとも腐らず努力を怠らなかった人が、大活躍して報われる…という姿は、マンガのキャラやストーリーの参考にもなりそうだと思います。


編集T.M.
ゲーム「Fate/Samurai Remnant」
「宮本武蔵の弟子が剣の道を極めんとする」というコンセプトの強さと、キャラクターたちを魅力的に見せるエピソードがふんだんに盛り込まれていて、面白かったです。本作は、キャラクターそれだけでお金を払ってもらいたくなるよう様々な工夫がなされているので、何かヒントが得られるかもしれません。
★コーエーテクモゲームスより2023年9月28日発売。対応プラットフォームはPlayStation 5・PlayStation 4・Nintendo Switch・Windows(Steam)。 

 
スポーツ「バレーボール ネーションズリーグ2023(男子)」
平均身長が低い日本代表ですが、圧倒的なディフェンス力とコンビ攻撃で強豪国を倒していく姿に感動しました。スポーツにもアンテナを張っておくと題材選びの参考になるかもしれません。

 
アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』
初の女性主人公、それに合わせた機体のフォルム、暗すぎない学園ストーリーなど、ガンダムの面白さを残しつつも、現代っぽい新しい要素を積極的に取り入れていて面白かったです。作り手が作りたいものと、観る人が期待しているものをうまく融合した作品です。
★アニメーション監督は小林寛氏。Season1は2022年10月2日 - 2023年1月8日、Season2は2023年4月9日 - 2023年7月2日に放送された。 


編集I.T.
映画『雄獅少年/ライオン少年』
「獅子舞バトル」がテーマのアニメ映画。これ以上ないほどわかりやすく、アツく、少年たちの成長譚が描かれており、その構成の上手さに思わず唸らされました。ラストシーンも秀逸!!
★監督はソン・ハイポン氏。日本では2023年5月26日劇場公開。 

 
小説『近畿地方のある場所について』(背筋著)
類を見ないほどの勢いで一気に拡散された本作。そうした過程も含め、現代人の心を上手く捉えたホラー小説だと思います。非常に良質なモキュメンタリーで、虚構と現実が入り乱れる読書体験に興奮しっぱなしでした。
★2023年1月28日よりカクヨムにて公開。単行本は2023年8月30日発売。 

 
アイドル「櫻坂46」
音楽・映像・アートワーク・振り付け・衣装…その全てから作り手のこだわりと、コンセプチュアルな世界観を感じます。海外進出や展覧会の実施など時代に沿った新たな試みも盛んで、エンタメとしての手数の多さにも脱帽です。


編集S.H.
YouTubeチャンネル「ぽんぽこちゃんねる」
Vチューバーなのですが、実際の兄妹だからこその力の抜けた温度感がクセになります。本当にずっと観ていられます。“眺めているだけで楽しい”キャラ作りのヒントになるはず。

 
YouTubeチャンネル「でんじろう先生のはぴエネ!」
科学知識を3分で教えてくれます。特に“投石器で剛速球を投げる”、“鞭を音速で振り回す”など、でんじろう先生が想像を超えてアグレッシブに動く回は必見。とにかくでんじろう先生のギャップが魅力的で目が離せません。

 
アイドル「新しい学校のリーダーズ」
激しいパフォーマンスに加え、4人それぞれが異なる魅力を持っているのに統一感があり、ビジュアルも斬新でかっこいい! マンガにおけるキャラ配置やビジュアル作りの参考になりそうです。

*****

いかがでしたか?

それぞれ個性豊かな回答が集まりましたが、「魅力的な人物・キャラクター像」「トレンドの作られ方・広がり方」「感動の生まれ方」など、マンガ作りにつながるような視点での分析には少しずつ共通項が見えましたね。

面白いマンガを作るためには、面白いマンガをたくさん読むことがもちろん重要ですが、マンガ以外にもいたるところに作品作りのヒントは転がっています。
皆さんも、好きなものや面白いものに触れるときに、「自分の作品に生かせることはないか」という視点を持って分析してみてみると、何か新たなひらめきが得られるかもしれません!

少しでも皆さんのインプットの参考になったら嬉しいです。


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【第107回】「2.5次元の誘惑」橋本悠先生にインタビュー!プロとしてこだわるキャラクターデザインのポイントとは?

皆さんこんにちは。「ジャンプルーキー!」をご利用いただきありがとうございます。少年ジャンプ+編集部のS浦です。

マンガにおいて重要なものは「ストーリー」「セリフ」「演出」など数えたらキリがないですが、ぜひ意識してみて欲しいのはキャラクターデザイン!! かっこいいキャラ、可愛いキャラはマンガを読むうえでとても重要です。
今回は2024年にアニメ放送も決まっており、たくさんの魅力的なキャラクター、そして目に映えるコスプレ衣装が目白押しの「2.5次元の誘惑」橋本悠先生にインタビューしました!

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*****

――キャラクターデザインについて、気を遣っていること、こだわっていることは何ですか?

ありきたりな回答になりますが、シルエットの差や記号的パーツを用いてキャラを見分けやすくすることです。

まず、なぜ「見分けやすくする」ことがそんなに大事なのか。
漫画はストーリーがメインで、読者はセリフを通じてストーリーを追っていきます。
そこでセリフを「誰が」発しているか、瞬時に判断できないとストーリーを追うのがかなりのストレスになるからです。
読者は余計なストレスをとても嫌います。
約束されたカタルシスの前フリとしてのストレス(後で徹底的にやっつけるための嫌なキャラの登場など)は上手くやれば我慢してくれることもありますが、「な~んか読みづらいな」というタイプのストレスは「切られる」原因になりやすく、プロの漫画家としては避けたいところです。

実は4人のキャラが会話しているページだが、それぞれのキャラが簡単に見分けられるのでストレスなく読むことができる!

次にどうデザインするかですが、「にごリリ」は現代が舞台で、リアリティをある程度重視する作風なので、あまり突飛なシルエットやパーツは利用できません。
そのため主に髪型や体型のシルエットに差をつけたり、前髪や目の形をある程度記号的に表現する、などで差別化を図ることになります。

「シルエットに差をつける」というコツは誰にでも納得しやすいかと思いますが、例えば「目の形を記号的に表現する」というのは少し難しい話かもしれません。
例えば作者の心の中で「このキャラはちょっとツリ目、この子は丸い目」と思って描いていても、意外と読者には伝わっていなかったりします。
これをより分かりやすくするには、例えば「目尻のマツゲをひと際長く伸ばす」とか「下睫毛のハジっこを尖らせる」とか「ジト目」と記号的に認識できるように上まぶたを直線的にデザインするとか、絵ではなく「記号」で表現するのも一つの手です。

泣きボクロとかヘアバンドとか傷とか、そのキャラ唯一無二のパーツがつけられれば一番分かりやすいのですが、目や前髪の形の中にもそういった記号表現が可能なので試してみてください。

ちなみに「にごリリ」における各キャラの体型の細かい描き分けは特にシルエットの差別化を意識したものではなく、「単なるフェチズム、こだわり」に該当するものですが、そういった「このキャラではこれを表現しよう」という拘りも差別化に繋がります。
「にごリリ」の例では まり姉ではふっくらした女性の柔らかさを表現をしたい、とか、美花莉では華奢な女の子の可愛らしさを表現したい、とか、リリサは主人公なので皆の中心となるバランスのいい表現にしようとか、各キャラに表現コンセプト(デザインコンセプトとは別)があります。

衣装だけでなく、キャラの体型にも注目!

――「2.5次元の誘惑」では、魅力的なキャラクターや多様なコスプレ衣装が出てきますが、キャラクターのデザインとコスプレ衣装のデザインで、それぞれ注意しているポイントなどは異なるのでしょうか?

作品の中核として「現実に生きている人間がコスプレによって2次元のキャラに近づく」という表現テーマがあるので、なるべくコスプレ前の服はリアルっぽく描くようにしていて、制服や私服、インナーなど、漫画的表現になりすぎないよう気を付けています。
漫画なので、コスプレの服は勝手に漫画っぽくなるのですが、コスプレも現実の服には違いないので、物理的に不可能な挙動はさせない、とか、現実的に不可能なデザインは出さないようにしています。
基本的に登場するコスプレ衣装は、どういう素材でどう縫ってるとか、一応設定はしてあります。(そこは漫画的に無視することもありますが)

――「2.5次元の誘惑」の中で一番デザインがお気に入りのキャラクターは誰ですか?

基本的にキャラクターデザインが得意というわけではないのですが、強いて言えば「リリエル」は会心のデザインだなと思っています。
コンセプトがわかりやすくて見どころがあるし、可愛いし(ツインテールだし)、ゴチャゴチャせずシンプルなのに一目でリリエルだと分かります。
本当に手前味噌でお恥ずかしいのですが、リリエルはある程度「いい」デザインと言えるのではと思っています。

他のキャラはリリエルからの派生や差別化で作っていけるので、連載前、最初にリリエルを描けたことが、天からの贈り物だったなと思います。

リリエルの初登場シーン!「2.5次元の誘惑」はここから始まった!!

*****

ありがとうございました!
ぜひ、見分けやすいキャラクターを考えてみる、それぞれのキャラで何を表現したいか決めてみるなど、ぜひ皆さんも試してみていただけると嬉しいです!


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【第106回】「漫画家のツドイ」東京会場イベントレポート!

2023年6月25日(日)、東京・WITH HARAJUKU HALLにて「少年ジャンプ+」主催のイベント「漫画家のツドイ」が開催されました。このイベントは漫画家や連載漫画家志望者を後押しする企画で、漫画作りの参考となる様々なコーナーをご用意しました。
イベントは午前・午後の2部構成で、抽選招待の約500名の作家が来場。皆さんそれぞれトークステージや展示物、編集者や作家仲間との交流で、執筆のヒントを探していました。以下、大盛況だったイベントの様子を紹介します。

◆普段は聞けない執筆の裏話も⁉ 連載作家陣トークステージ!

会場内のステージでは「少年ジャンプ+」連載作家によるトークショーが開催されました。午前の部は『姫様“拷問”の時間です』の原作者・春原ロビンソン先生が、午後の部は『幼稚園WARS』の千葉侑生先生が登場。それぞれ約30分、担当編集とともに作品や連載の実情を率直に語ってくださいました。
以下、その貴重なお話の一部を特別公開!

● 午前の部/春原ロビンソン先生(担当編集・赤)

――漫画の勉強はどのようにされましたか?

春原 漫画家志望の頃、自分のことを天才だと思っていたので、一切勉強しませんでした(笑)。しかし持ち込みに何度も失敗し、「もしかして自分は天才ではないのかも?」と思い、ようやく勉強するようになりました。例えば雑誌の漫画賞があったら審査員コメントを読み、掲載されていれば受賞作品も読んで、どこが評価されてどこが注意されているのかを照らし合わせたりして。他にも、世にある「漫画の描き方」といった本を読みあさったり、友達の家に4コマ雑誌が大量にあったのでそれも受賞ページを全部読みました。特に4コマは、審査員コメントでも「キャラクターをしっかり描く」「説明しすぎない」とよく注意されていたので、自分でも気を付けるようにしていました。

 技術的なものは本で勉強されたと思いますが、他に勉強したものはありますか?

春原 ちょうど「ニコニコ漫画」ができた頃で、運よく最初の連載陣に加えていただきました。連載形式で漫画を描けるのは勉強にもなりましたし、ニコニコ漫画は作品を掲載したらすぐに読者からコメントがもらえたことが良かったです。描いたものに対する読者の反応がすぐに分かるので、当時とても参考になりました。

――企画を立てる際に気を付けるポイントを教えてください。

春原 『姫様“拷問”の時間です』(以下、『姫様』)は、担当の「可愛い女の子がご飯を食べて笑顔になっているところが見たい」から始まりました。それで「どんな子にご飯を食べて笑顔になってもらいたいか?」と考え、「普通ならご飯をたくさん食べられないような子?」「それはどういった子?」「捕まっているお姫様?」と考えていきました。そして頭で考えるだけだとピンとこないので、僕は実際にネームを描くようにしています。漫画にすると善し悪しがわかりやすいですからね。『姫様』のトーチャーも最初は男でしたが、男が拷問官だと必要以上に可哀そうに見えるので女性にしました。

――キャラクターを作る際に気を付けているポイントは?

春原 『姫様』の場合、主人公の姫様の色々な面が見えるように他のキャラクターを配置しています。このキャラと話す姫様は友達の顔、このキャラだったらお姉さんの顔、このキャラなら幼い顔…と。

 周囲のキャラに主人公のあらゆる側面を引き出してもらう、役割分担ですね。春原先生は、よく言われる「キャラを立てる」についてはいかがお考えですか?

春原 そのキャラを色々なシチュエーションに置いて、言動がそのキャラらしいかですね。読者が「このキャラはこんなことしない!」と想像できる状態です。無理に奇抜なことをさせなくても、人として一貫していればキャラは立ちます。例えば実在の友達とか、どんなことをするか想像できますよね。友達ってキャラが立っているんですよ。

 「友達はキャラが立っている」。たしかに…!

春原 親しい人間は「こういう人」って分かるじゃないですか。漫画のキャラクターも同じです。キャラの受け答えが想像できて、想像させる要素が物語中に描かれているか、でしょうね。ただ椅子に座っている場面でもキャラは出ます。きちんと足を揃えているか、だらしなく足を投げ出しているか、とか。こういった描写の繰り返しです。難しく考えず、周囲の人間を観察するといいと思います。

● 午後の部/千葉侑生先生(担当編集・林)

――漫画の勉強はどのようにされましたか?

千葉 アシスタントの経験がなかったので、とにかく本を読んで勉強しました。「少年ジャンプ+」で連載が決まった時も、「絵の描き方」「コマ割りの仕方」みたいな技術的なものから、自分が好きなSF関連の資料まで色々と。あとは林さんに勧められて色々な映画も観ましたね。

 「これは観てください!」と、お勧め映画のリストをお送りしましたよね。

千葉 上からひとつずつ観ていきましたが、私の好みと違ったのか全部面白くなくて(笑)。でも「普段触れないジャンルにおける、自分の好き嫌い」を知ることができました。なので、好きなものを探すことも大事だと思いますが、好みではないジャンルを観てみることもお勧めです。

――企画を立てるときに気を付けていることはありますか?

千葉 「女子大生がドリフトする話」「イケメンが死にまくるラブコメ」とか、一言で表すことができて面白そうだと思える話を意識しています。企画打ち合わせの時はネームを見せることが多かったですね。

 これは人によりますね。プロットで打ち合わせされる作家さんもいらっしゃいます。

千葉 あとは、出だしの面白さで作品の良し悪しは決まると思っています。『幼稚園WARS』も、最初のページで幼稚園の先生と思ったら次のページで銃を持っている…というギャップを一番大切にしていました。

 実際、世の中にめちゃくちゃ漫画が溢れている今、新連載は1話目が面白くないと読者は追いかけてくれません。連載作品の1話目は、死ぬ気で読者をつかんでいただきたいです。

――作画の際、カラー原稿とモノクロ原稿の違いはありますか?

千葉 ものすごくかいつまんでお話しすると、連載作品の作画としては、カラーの方がモノクロよりも楽です。カラー原稿は背景や塗り分けなど、1枚の絵をアシスタントさんと分担して作業できます。モノクロだと並行作業が難しいことと、絵のタッチやニュアンスなど自分じゃないと出せない繊細な作業になるので、時間がかかります。カラーはマニュアルさえあれば、他の方にお願いできることが多いんですよ。

 分業の仕方やアシスタントさんへの依頼方法って、実は学ぶ場所があまりないんですよね。人にお願いしつつ自分の思う通りの絵に仕上げるのは、かなり難しいことだと思います。

◆編集部員による超実用Q&A!「創作のギモン」「デビューのギモン」

先生方のステージの前後では編集部員によるトークイベントも。参加者より寄せられた質問にお答えするという内容でしたが、皆さんの本気度合いが感じられる率直な質問ばかりで、答える編集部員にも熱が入りました。

●「創作のギモン」

ストーリーやキャラクターの作り方など漫画執筆におけるQ&A。編集部員が実際の担当作品を例に、できる限り具体的な回答を努めました。漫画を描く皆さんにも、少なからず参考になったのではないでしょうか…?
以下、質問と回答の一部を抜粋して紹介します。

――どんな主人公を求めていますか?デビューさせた作品を例に教えてください。

片山 多くの読者が感情移入できて、さらに飛び抜けた個性があるキャラクターがいいですね。『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴)の原点となる読切『鬼殺の流』の主人公は、無口で目が見えず、背景も語られず、クールに鬼を狩りまくるキャラクターでした。しかし連載作品の主人公としては感情移入できず、吾峠先生に相談して竈門炭治郎が生まれました。炭治郎は言動も戦う理由も多くの読者が共感できて、物語が進むにつれて「ものすごく優しい」という個性も見えてきた、良い主人公です。

――人気になる作品、売れる作品などの特徴を教えてください。

藤田(K) よくお話しするのが「この作品がコミックスになった時、帯にどんな文言が書かれるか想像してください」ということです。この文言がすぐに出る作品は売りのポイントがはっきりして、他人に伝えやすいから口コミでも広まりやすく、売れる可能性が高いと思います。

――連載漫画と読切のネタの違いはありますか?

籾山 「少年ジャンプ+」の読切は、連載をそこまで意識していない作品も多いです。読切のみのネタはストーリーに驚きがあり、まとまりがあるものが向いていると思いますが、主人公キャラクターに読者の支持を得られるネタは読切としても連載ネタとしても通用すると思います。

――企画はキャラクターと設定、どちらが先行になることが多いですか。

片山 僕の場合は設定先行の作家さんが多い印象です。例えば『鬼滅の刃』はキャラ先行に見えますが、元になった読切作品『過狩り狩り』が「明治・大正の頃の日本に吸血鬼がいたら」という設定から作られた作品です。そして他の作品・作家さんも先に設定を作り、「この設定を一番面白くするのは、どんなキャラクターを主人公に据えれば良いか?」と作られている印象がありますが…これに関して正解はないと思います。

この他にも「衝撃の展開を作る際に意識すること」「魅力的なキャラデザを作るコツ」など、人気を獲得するための実践的な質問が挙げられました。

●「デビューのギモン」

もう1つのトークイベントでは「少年ジャンプ+」におけるデビュー手順、編集者やアシスタントの付き合い方など、漫画家として活動を続けるための、より突っ込んだ内情が語られました。
以下、質問と回答の一部を抜粋して紹介します。

――連載作家さんのスケジュールを教えてください。

高橋(A) 「少年ジャンプ+」では隔週連載の方が多いので、2週間内のスケジュールを例にします。ネームが速い作家さんだと2日で上げて、作画は7~8日ですね。逆にネームに時間をかけられ、その分作画は速い方もいらっしゃいます。どちらも大体10日を執筆に充てていただき、できるだけ週2日は休んでいただくようにしています。

――漫画家になる上でアシスタント経験はあった方がいいですか?

岡本 アシスタント経験がない連載作家さんもいらっしゃいます。ただ個人的には、2つの理由で経験した方が良いと思います。1つは自分が連載した時に直面する苦労を知ることができます。「2週間で20ページ描くということはどういうことか」を、実際に見ることができます。もう1つは自分がアシスタントを雇う場合、どういう指示を出して、どういうコミュニケーションを取ればいいのか知ることができます。

――担当はなるべく1人(1社)に絞った方がいいのでしょうか?

角谷 そんなことはありません。複数人担当がいることでチャンスが増えたり、様々な意見を聞くことができます。ご自分の可能性を広げる意味でも、複数の担当さんとやり取りをしてみてもいいと思います。

――持ち込みから読切の掲載まで、どのくらい時間がかかりますか?

藤田(K) 大体2、3ヵ月のイメージがありますが、これは作家さんそれぞれです。ただ「少年ジャンプ+」は紙の雑誌のようなページ数の制限がないので、雑誌内での調整もそれほど必要なく、面白ければ掲載されるというシンプルなものです。実際、毎年200本以上の読切を公開しています。

他にも「原稿料や印税」「漫画家として生活が確立できるステージとは」「原稿執筆や単行本作業以外の漫画家の仕事」など、デビューや連載獲得を見越しての質問が寄せられました。

◆漫画のヒントが散りばめられた数々の展示!

さらに会場では「少年ジャンプ+」連載作品の原画も展示されました。プロの手による線の入れ方や塗り方を間近で確認できて、作画の勉強にもなったはず。

また、編集部が50名以上の連載作家陣に行ったアンケートもパネル展示しました。「主人公を描く時に気を付けていること」「アイデアに詰まった時にすること」「新人の頃の自分に伝えたいこと」といった質問に対し、様々な回答が寄せられました。プロ作家がそれぞれの執筆を積み重ねて至った大量の最適解は、まさに壮観!

◆デビューのチャンス! 持ち込み&フリートークコーナーも

開催時間を利用して、事前予約して原稿を持ち込んだ作家との打ち合わせも行いました。このチャンスを逃すまいという熱量の高い作家ぞろいで、この持ち込みで担当が付いた新人作家も多数いました。

また打ち合わせテーブルの横に、編集部員と来場者が語らうフリースペースも用意しました。その場で編集部員に疑問をぶつけたり、新人作家同士がそれぞれの悩みを相談したりと、創作の刺激にしていただけたのではないでしょうか…?

◆その他、様々な施策で新人作家を応援!

会場エントランスには、来場者が自由に描き込めるお絵描きパネルも設置。漫画家としての立身を目指す新人作家に混ざり、春原ロビンソン先生の絵も…!

他にもiPadやAmazonギフトカードなどが当たる抽選会、来場者プレゼント…といったお楽しみもご用意。配付した特製トートバッグには、今イベントのために編集部が作成した創作に役立つ特製小冊子も入れさせていただきました。「少年ジャンプ+」ならではの漫画作りのノウハウを詰め込んだので、参考にしていただけると幸いです。

以上、「漫画家のツドイ」の様子を簡単にご紹介いたしました。
「少年ジャンプ+」にとって、次なる漫画界を担う作家はまさに要! そんな皆さんの努力や才能を後押しすべく、編集部は今後も様々な企画を実施していきます。ぜひ編集部のサポートを活用しつつ面白い漫画を生み出して、「少年ジャンプ+」でのデビューや連載獲得を目指してください!
 撮影:中村力也(配布物写真を除く)

◆当日のイベントの様子を動画で公開中!


www.youtube.com

◆「漫画家のツドイ」大阪会場で開催決定!参加者募集開始!!

2023年11月18日(土)に大阪でも開催することが決定しました。
参加をご希望の漫画家のみなさま、ぜひ下記の「漫画家のツドイ」サイトからご応募ください。
※本イベントは漫画を描いたことのある人なら誰でも参加できる漫画家を対象としたイベントです。
※応募には「ジャンプルーキー!」または「マンガノ」への作品投稿が必要です。
※応募多数の場合は抽選で決定します。



■現在募集中!
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