
いつも「ジャンプルーキー!」へのご投稿ありがとうございます!
初めて編集部ブログを担当させていただきます、少年ジャンプ+新人編集のKです。
これから作家さんの漫画制作をサポートできるように頑張りますので、よろしくお願いいたします!!
さて、今回の編集部ブログでは漫画の現場の最前線で連載作家さんをサポートしている「アシスタントさん」にインタビューしました!
「アシスタントって聞いたことはあるけど、結局何をするの?」
と感じている方も多いかと思います!
そんな方はぜひこのブログを読んで、アシスタントさんの凄さを感じてください!!
また、
「プロの現場に、新人の自分が入っていいの?」
など、アシスタントに興味はあるけどやるかどうか迷っている漫画家志望さんもぜひ最後までお読みください!
しかも、今回は特別に2回のブログに分けて!!
「通い」と「リモート」という2つの働き方で活躍しているアシスタントさんに、それぞれリアルな声をお聞きしました!
①:通いアシスタント:先生の作業場に直接出向き、一緒に作業するスタイル。
→今回のブログ
②:リモートアシスタント:自宅などからオンラインで作業を進めるスタイル。
→『おかえり水平線』のアシスタントさんにインタビューさせていただいた後編はこちらから!
今回は前編の通いアシスタント編ということで
現在少年ジャンプ+にて大好評連載中の『幼稚園WARS』のアシスタントさんへのインタビューを掲載します!
*****
※『幼稚園WARS』あらすじ
ここは世界の重鎮の子が通うブラック幼稚園。リタ先生は彼氏募集中だけど出会いが全く無かった。
ある日、子供を狙った殺し屋が現れ、超イケメンで!?
世界一“安全”な幼稚園で繰り広げられるアクション×ラブコメ!?
第1話を読む
今回インタビューにお答えいただくのは『幼稚園WARS』のアシスタントさんのこそうねすみさんです!
――早速ですが、簡単な自己紹介と『幼稚園WARS』で好きなキャラクターをお願いいたします!
はじめまして、こそうねすみと申します!
『幼稚園WARS』が始まる少し前、3年半ほど前から千葉先生の所でアシスタントをしています!
自分は漫画賞受賞を目指して漫画を描いているところです!
漫画は小学生の時に少し描いたことがあったのと、大学生になってから4コママンガを少し描いたことがある…くらいでした!
『幼稚園WARS』の登場人物の中では、ハナちゃんが好きです!
クールなように見えて実は一番表情豊かだったり、コマの端っこで動き回ってたりするところがコミカルでかわいいです!!!
あとはアシュリーもかなり好きです!メガネをかけてる大きいお姉さんが好きなので……
――週に何日、どのくらいの時間働いているのか教えてください。
1日8時間で週4日、余裕をもって働かせていただいてます!
10時~19時までの8時間(途中お昼休憩1時間あり)です!
千葉先生はアシスタントを大切にしてくださっていて、残業などないように気を遣ってくださいます。
ですので、限られた時間内でしっかり原稿を仕上げるサポートができるよう、時間には常に気を配っています……!
自分は、アシスタントとして描いた絵のラフ、下書き、ペン入れの時間を常に記録しています!
そうして作画時間全体の長さを決めてから、それぞれの工程の時間を割り出すようにしています。
――今、主にどんな作業を担当しているのか教えてください。
メインの作業は背景作画です!
背景はアナログで描いているので、ペンとインクでガリガリ描いてます!!!
キャラの大きさとざっくりしたパースの指定をもらって、背景を書き起こします。
また、物の配置や建物のデザインを、資料を調べながら作画します。
最初は窓ひとつ書くのも怪しかったのですが、資料をしっかり観察すること、調べることを徹底することで少しずつ描けるようになってきました!
なんと!特別に実際にアシスタントさんがペン入れをする前と後の貴重な原稿データをご共有いただきました!!
ペン入れ前
ペン入れ後
背景が入ることで作品の世界観の魅力がぐっと増しています!
アシスタントさんの作業が作品にとって非常に大切なことが伝わってきますね!
――職場の雰囲気はどんな感じでしょうか?
アットホームな職場です!
アシスタントと同じ部屋に集まって、机で作業しています!
実際の作業風景
先生が描けた原稿を見せてくださるので、みんなで「かわいい〜〜〜!!!」と盛り上がったりもします!
お昼休憩の時にはみんなで一緒にご飯を食べます!
映画をみんなで見て感想を言い合ったり……とにかく仲がいいと思います!
資料用のポーズ写真のモデルをすることも!
同じ空間で長時間一緒に仕事をするということもあって、コミュニケーションには特に気をつけています!お互いを気遣う思いやりの精神で過ごして、心地よく仕事ができるようにしています!!
――アシスタントに入って、どんな成長を実感しましたか?
自分の場合は、集中線の引き方から始まって、一から教えていただいたので全てが成長しましたが……特に成長したと思うことは、背景力です!
自分はモブキャラクターなどは描かないので、建物や風景を描く力が一番上がっています!
実際にこそうねすみさんのアシスタントに入る前と後のご自身の漫画原稿のデータを見せてもらいました!
アシスタントに入る前の原稿
アシスタントに入った後の原稿
元からかなりお上手ですが、比べてみると確かにアシスタントに入った後の方が背景はもちろん全体的に画力が良くなっているのが分かりますね!
――アシスタントに入ってから1番印象に残っていることを教えてください。
千葉先生の担当編集の林士平さんが、「背景のレベル上がりましたね〜」とおっしゃってくださったことです。『幼稚園WARS』が始まってしばらくして、そう言ってくださったことを先生づてに聞きました。
それまでは、自分にできる精一杯をやっているけれど、未経験ということもあり役に立てているか不安でした。
なので作品に貢献している自信が少しついたこの出来事が、今も心の支えになっています!
もう一つ、紙の単行本に自分の絵が印刷されたことも同じくらい強く印象に残っています……!!
先生のところでのお仕事中に『幼稚園WARS』1巻の献本が届いた時、真っ先に自分が書いた背景の部分を確認しました笑
アプリに掲載された時も感動しましたが、自分の仕事が本に載って形になる感動はひとしおです!!!
――対面だからこそ良かったことを教えてください。
コミュニケーションがとりやすいというのが、最大のメリットかと思います。
時々リモートで作業することもあるのですが、コミュニケーションの密度と早さでは対面に軍配が上がるかなと言うのが実感です。
自然物の細かいニュアンスや画面の雰囲気などを、その場で修正して見せていただけるのもとても参考になりました!
それに加えて、線の引き方やペンの持ち方を間近で見せていただけるのがとても勉強になります!
――最後にアシスタントに応募するか悩んでいる漫画家志望にアドバイスをお願いいたします。
興味があるなら、思い切って応募してみましょう!
連載している先生の現場でコンスタントに原稿に携わることは、必ず自身のレベルアップにも繋がります!
お金を頂いて、仕事として漫画に携わることになるので、実際の現場の雰囲気やシビアな部分なども知ることができます。
自分がやっていけるか不安……という方もいるかと思いますが、謙虚に取り組めば心配することはないと思います!
何よりも、アシスタント先の先生にリスペクトを持つことです!
アシスタントをすることは、絵のやり取りに限らず、人と人の関わり合いです。
それぞれの現場の雰囲気があると思うので、その職場のやり方に適応できるようにするのが大事なのではないかと思います!
実際の現場に入ることは必ずいい経験になると思います!
アシスタントに挑戦するみなさんを応援しています!
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前編の通いアシスタント編は以上です。
こそうねすみさん、快くインタビューを引き受けてくださって誠にありがとうございました!!
今回のインタビューで、連載作家のアシスタントというお仕事が少しでもイメージできたなら幸いです。
まだ「リモート編」を読んでいない方は、そちらもぜひチェックしてみてください!
最後にお知らせです!
「ジャンプルーキー!」では非公開プロフィール欄にて、ご自身のアシスタント希望の有無を設定できます。
手順:設定 → 非公開プロフィール → アシスタント と進んでいただき、ご希望の勤務形態をご選択ください。
今回の編集部ブログを読んで、少しでもアシスタントに興味を持った方はぜひ設定してみてください!
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