【第116回】先が気になる展開を生み出す秘訣とは?『enigme【エニグマ】』『ラブデスター』『深東京』の榊健滋先生にインタビュー!

日頃から「ジャンプルーキー!」へ投稿いただきありがとうございます。

今回は、現在少年ジャンプ+で深東京を連載中、過去にはenigme【エニグマ】』『ラブデスターを連載していた榊健滋先生にインタビューします!

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週刊少年ジャンプでも連載経験のある榊先生に、読者を引き付ける展開やテンポ感の作り方を聞きました!

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――『enigme【エニグマ】』『ラブデスター』など、読者の興味を誘うコンセプトの作品を手掛けていると思いますが、どのようなことを意識して企画を立てていますか。

スリルを大事にしているので、最初に絶望的状況から始まるようにしています。

『enigme【エニグマ】』第1話
『enigme【エニグマ】』では、学校に閉じ込められ、一定時間以内に抜け出さなければならない状況から始まる。

『ラブデスター』第1話
『ラブデスター』第1話では、「告白」を強要し、失敗すれば死ぬ、という絶望的な状況が提示される。


――『深東京』では、テンポよく物語が進んでいくと思いますが、テンポ感を出すためのポイントはありますか。

畳みかけるように絶望を与えていき、キャラクターに目の前の状況を打破することに集中させています。説明は後回しにしています。

『深東京』では、見知らぬ世界「深東京」へ連れていかれ、

橋が壊れていて移動できず、

敵の「べんけい」に襲われる。深東京やべんけいの具体的な説明はせず、主人公たちに次から次へと絶望を与えることで、テンポ感を生み出している。


――長く連載を続けるうえで、新しく、物語に関するアイデアを出していく必要があるかと思いますが、どのようなことを意識していますか。

一つは友人と好きなものについて語りまくる事です。
自分が興味を持っているものがあぶり出されてきます。
もう一つは漫画以外の作品にたくさん触れることです。
海外ドラマや小説など話題のものがおすすめです。


――WJ時代を含め、これまで週刊連載を主として来たと思いますが、連載中の日々の作業時間や過ごし方などを教えてください。

〈作業時間〉
 ・ネーム2日
 ・一日の作業枚数は5-7枚
  空いた時間に他の細々した仕事をする
〈過ごし方〉
 ・徹夜はしない(睡眠時間6~8時間は取る)
 ・雨の日以外はランニングをする
 ・朝晩の食事は作る
 ・家族との時間を作る


――漫画家を目指す新人作家にアドバイスをお願いします。

〆切ギリギリで進めると精神的に追い詰められ、かなりきつい事になります。
自分に最適なペースを知っておくことをお勧めします!

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榊先生、ありがとうございました!
先が気になる展開を生み出すには、展開が動きやすいような状況を作り、説明をしすぎないことが重要だと分かりました。



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