【第91回】「インディーズ連載」から初のコミックス化!! 『ゴダイゴダイゴ』『ラーメン赤猫』作家に聞く ぶっちゃけどうなの「インディーズ連載」!?

この度、少年ジャンプ+の「インディーズ連載」から初めてコミックスが出ることが決定しました!

「インディーズ連載」とは、編集部のネームチェックを経ずに個人で自由に連載できて、各話の閲覧数に応じて原稿料+αが上下する、新しい形の連載。この連載形式が「本当のところどうなのか?」気になっている方も多いはず!


そこで今回は、9月2日(金)に『ゴダイゴダイゴ』1,2巻が、10月4日(火)に『ラーメン赤猫』1巻が発売されるコウノスケ先生・アンギャマン先生に、通常の連載形式とは少し異なる「インディーズ連載」について聞きました!


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『ゴダイゴダイゴ』 コウノスケ先生

<ジャンプ+で読む>

――「インディーズ連載」に興味を持ったきっかけは何ですか?

ゴダイゴダイゴの前身となるマンガを一人で描いていたとき、見開きで投稿、発表できるウェブサイトを探していて、ジャンプルーキー!を見つけ、インディーズ連載という仕組みがあることを知りました。
いわゆる漫画家の激務に耐えられないと思っていたので、「最低でも2週間で8ページ上げられればいい」という仕組みが決め手になって、インディーズ連載を目指してランキングに参加しました。

――「インディーズ連載」は「個人で自由に連載できる」ということですが、本当に誰にも相談せずに連載を進めているのでしょうか?

誰にも相談せずに連載をしています。
私は人の意見に流されやすいので、相談する相手がいたら全く違うマンガを描いているだろうなと思います。
しかし、一人で描いていると、「このマンガ、人が見て面白いのか?」という疑問に答えてくれる人が居ないまま進めなくてはなりません。
ですので、「自分が面白ければそれでいい」と徹底的に割り切って描くようにしています。

――「個人で自由に連載できる」に感じるメリットやデメリットがあれば教えてください。

デメリットとしては、自分のレベルを上げてくれる出来の作品が生まれづらいのかなと思いました。
編集の方とマンガを作るときは、自分だけでは生み出せなかったマンガを作れて、自分のレベルアップを体験することもありましたが、そういうことが起こりづらいと思いました。
自分の力量がそのまま作品の限界になってしまうので、力量不足を悔しく思うこともあります。
メリットは「個人で自由に連載できる」ことです。このメリットが大きすぎて、上記のデメリットはほとんど気になりません。

――「インディーズ連載」は「閲覧数に応じて原稿料+αが上下する」という特徴がありますが、連載してどう感じていますか?

原稿料の変化はほとんど気にしていません。
もともと好きで無償で描いていたマンガをそのまま連載させて頂けているせいか、仕事という感覚が薄く、原稿料を意識することがあまりないのかもしれません。
ただ、閲覧数自体はジャンプラでの掲載順や、連載の継続に関わるので気にしています。

――「インディーズ連載」に興味がある作家の方たちに何かメッセージをお願いします。

インディーズ連載は、「たくさんの人が見ている誌面で自由に連載ができる」という夢のような素晴らしい仕組みだと思います。
ただ、デメリットとして上げたように、インディーズ連載は一人でできてしまうので、成長に繋がりにくい場合もあります。
ですから、「自分の力を試したいのならインディーズ」、「自分の力を鍛えたいと思うのなら編集の方と打ち合わせ 」といったふうに、自分に合った方法をとるのが良いのではないかと思います。

――最後にコミックスの宣伝を!
出ないと思っていたのにとうとう出た、私にとって夢のようなコミックスです!
私自身、昔からマンガはコミックス派で、特におまけページが大好きでした。
ですので、わざわざコミックスのページ数を増やしてもらって、おまけページや扉絵をできるだけたくさん描きました!
ぜひ、お手にとって確かめてもらえればと思います。
どうぞよろしくお願いします。


<JC1・2巻 9月2日(金)発売!!>


『ラーメン赤猫』アンギャマン先生

<ジャンプ+で読む>

――「インディーズ連載」に興味を持ったきっかけは何ですか?

連載決定までのプロセスが非常に明快なので興味をもちました。
通常連載会議は時間をかけて準備して結果の連絡を待つだけですが、インディーズ連載は争奪ランキングの結果がリアルタイムで見れるのでわかりやすかったです。
投稿から一月後には結果が出るという早さも魅力でした。

――「インディーズ連載」は「個人で自由に連載できる」ということですが、本当に誰にも相談せずに連載を進めているのでしょうか?

家族に意見をもらうことはありますが基本的にはすべて自分で判断しています。
良くも悪くも本当に自分次第なので毎回不安と緊張感があって公開ごとにドキドキしています。

――「個人で自由に連載できる」に感じるメリットやデメリットがあれば教えてください。

メリットとしては本当に好きなように描けることだと思います。
セオリーやお約束に従わなくてもよいので、いつかとんでもない作品が登場するのではないかと期待してます。
デメリットは製作段階で人の意見を聞きにくい側面もありますが、それをデメリットだととらえず突っ走って良いのがインディーズ連載だとも思います。
私は弱い人間でうまくいかないときは誰かのせいにしたくなってしまいますが、すべてが自分の責任だという認識をもって連載できるのは大きなメリットだと感じています。

――「インディーズ連載」は「閲覧数に応じて原稿料+αが上下する」という特徴がありますが、連載してどう感じていますか?

良いシステムだと思います。
常に閲覧数を意識するので緊張感があります。
評価基準がシンプルでハッキリしてるのでわかりやすく、創意工夫の方向性が決めやすいです。

――「インディーズ連載」に興味がある作家の方たちに何かメッセージをお願いします。

直接読者から反応をもらえる場としてジャンプルーキー!は画期的でしたが、さらに発展した形がインディーズ連載だと思います。
連載経験を積む場所だととらえてもいいし、ほかではできない実験作を試す場としても最高だと思います。
インディーズ連載だからこそ生まれる作品が今後多く生まれることを期待しています。

――最後にコミックスの宣伝を!

この度、インディーズ連載作品でありながらも「ラーメン赤猫」のコミックスを出していただける事となりました。
偏に読んでくださるたくさんの読者さまのおかげです。
本当にありがとうございます。
10月発刊予定です ぜひ買ってください!

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