月間ルーキー賞2025年6月期 受賞作発表 シルバー賞1本、ブロンズ賞2本出る!読者が楽しめる要素を意識しよう!
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング12位
編集部コメント
マスコットキャラの可愛さと、殺し屋の描写のギャップが良かったです。演出力があり、画面構成が上手いのも、読みやすくてよかったです。ただ、キャラクターが多く、展開が早く進みすぎて、読者を振り落としてしまいそうなのがもったいなかったです。話の軸を意識して構成を考えてみてください。次回作も期待しております。
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング13位
編集部コメント
短いページながら、セリフや展開の工夫で3人のキャラクターと関係性をしっかり描けていて、技術の高さを感じました。画力も非常に高く、特にキャラクターデザインの描き分けや冒頭の光の表現が印象的でした。今回はキャラクター紹介が中心の内容でしたが、今後はその魅力的なキャラクターを活かしたまとまったストーリーにもぜひ挑戦していただけると、さらに読み応えのある作品になると思います。次回作も期待してます。
最終候補作
月間ルーキー賞ランキング1位
編集部コメント
やりたいことが明確で、キャラも可愛らしく魅力的でした。方向性がはっきりしているのはとても良い点だと思います。読者にとって初見のキャラであることを意識し、人物紹介や関係性の描写を丁寧に行うことでさらに感情移入しやすくなるはずです。また、場面ごとの断片ではなく、ひとつのエピソードとして展開し、キャラの心の動きをしっかりと描き切ることで物語の厚みがより増していくと思います。次回作を楽しみにしております。
月間ルーキー賞ランキング2位
編集部コメント
鬼の好物がきび団子という設定がユニークでした。分かりやすいモチーフなのも良かったです。一方で、設定に頼りすぎて主人公の人物像がやや薄く、感情移入しにくい印象を受けました。作画面では線の整理が課題です。主線をはっきり引き、髪や衣服と肌の重なりを意識することで画面が引き締まると思います。次回作も期待しております。
月間ルーキー賞ランキング4位
編集部コメント
まず、駅の中を舞台とされたのが良かったと思います。どの読者にとっても身近でありながら一期一会の寂しさもある場所で、お話や絵の雰囲気にもよく合っています。ストーリーもよくまとまっていて、読みやすかったです。ラスト、余韻があって良かったのですが一方できれいに着地しすぎた感もあり…続きものを想定されているとのことなので、読者に「次の話も読みたい」と思わせるためのしかけ、例えば何かしらの驚き(予想外)を最後に作れると、より2話以降への期待感を高められるかと思いました。
月間ルーキー賞ランキング5位
編集部コメント
主人公が変化した瞬間を印象的に大きく描いており、感情の起伏が物語の面白さにしっかり繋がっていました。具体性のある主人公に対し、「心」の最終的な帰結がやや曖昧・類型的に感じます。アイデアを尽くし、細部までこだわりましょう。次回作にも期待しております。
月間ルーキー賞ランキング6位
編集部コメント
自分の欲望に正直な勇者のキャラが面白かったです。また、魔王が人間(ただし勇者以外)と友達になるというオチも良かったです。一方で、やや印象に残る絵の見せ場が少なかった印象を受けました。今後は物語を視覚的にも強く印象づけられる画面作りを意識すると、より魅力的な作品になると思います。次回作も期待してます。
月間ルーキー賞ランキング7位
編集部コメント
独自の舞台設定ながら、読み手に設定を届けようとする姿勢が感じられて好印象でした。「主人公は何者か?」という疑問を軸に、物語の引きも自然に生まれていたと思います。一方で、説明が多く台詞が詰まり気味な箇所も見受けられました。セリフはコンパクトに整理し、ひとつの吹き出しに収める文字量を少なくすると、読者の負担も軽減されるはずです。引き続き応援しています。
月間ルーキー賞ランキング8位
編集部コメント
非常にわかりやすい企画で、楽しく読めました。あの手この手で直球のアプローチをたたみかける女の子が可愛かったです。単語のチョイスにもセンスを感じました。結果としてセクシャルな表現の印象も過剰にならず、テンポよく読みやすくなったと思います。現状では2人きりの閉じた世界なので、女の子が主人公に執着する理由をもう少し深堀りする等で奥行を出せると良いかもしれません。セリフをつめこみ過ぎているコマ(必ずしも逐一読ませない想定と思われる箇所も含め)が散見されたので、もう少し絞っていただくとさらに読みやすくなると思います。
月間ルーキー賞ランキング10位
編集部コメント
物語の狙いが明確で、とても楽しみやすい作品でした。また、高い画力で難しい構図にも挑戦しており、女の子の可愛さをしっかり表現できていた点も素晴らしかったです。今後はヒロインや主人公に、他作品と差別化できるような個性を加える意識を持つと、作品の魅力がさらに高まるなと思います。次回作も期待してます。
月間ルーキー賞ランキング11位
編集部コメント
これだけたくさんのページ数をストレスなく読ませる構成、テンポの良さが上手いと思いました。早々に生贄を拒否する主人公も、つかみが早い上に素直な性格が伝わってきてよかったです。依代の格で強さが決まる等、設定もしっかり考えられていると感じました。総じて、起承転結がうまくまとまっています。一方で、思いの力(利他心)だけで勝ててしまうという展開は、物語のクライマックスとして少し性急な印象がありました。画力の向上とあわせて、もう一つ展開の山場を作れるとさらに楽しめる作品になるかと思います。次作、期待しております。
月間ルーキー賞ランキング14位
編集部コメント
キャラクターが自然にストーリーを動かしていて、非常に読みやすかったです。絶妙に昭和がブレンドされた令和の職場風景もリアリティがありました。「肩もみ」をアクセントにしつつ、爽やかなラストへつなげる展開も良かったです。本作の良い意味での日常感を残しつつ、読み手の感情をより強く揺さぶるシーン(ドラマ)があれば、さらに多くの読者を惹きつけることができるようになるかと思います。次作、期待しております。
月間ルーキー賞ランキング15位
編集部コメント
内容は暗いのですが、デフォルメされた絵柄で描かれていて読み進めやすかったです。人間関係を丁寧に描写していたのも良かったです。ただ、説明をほぼモノローグでしてしまっているので、もう少しセリフで状況やキャラを見せられると、より分かりやすくなるかと思います。次回作も期待しております。
月間ルーキー賞ランキング16位
編集部コメント
演出に力を入れ、主人公たちの恋愛を印象的に見せていこうとする意思を感じる作品でした!今作では最初から告白シーン〜クライマックスの流れが描写されていますが、この2人が普段どんな人たちなのか、という点についてキャラ描写をしっかり加筆し、最後のシーンがどのくらい説得力があるものなのか/ギャップがあるものなのかをより強調して見せられると理想的だと思いました。
月間ルーキー賞ランキング17位
編集部コメント
背景やキャラクターの表情など、細部までこだわりを持って描かれていて、作家性を感じました。前向きな終わり方も良かったです。ただ、エピソードが断片的に描写されているため、それぞれのキャラクターに共感しきれなかった印象です。キャラクターの感情をもう少しシンプルに描けると良いかと思います。次回作も期待しております。
月間ルーキー賞ランキング18位
編集部コメント
「カモられ顔」というキャラ設定にアイデアがあり、楽しく読ませていただきました。この題材で前向きな終わり方に仕上げているのも良かったです。一方で、主人公がやや受け身な印象を受けました。今後は読者が主人公に感情移入しやすくなるよう、自ら行動を起こす展開を入れると、さらに魅力的な作品になると思います。次回作も期待してます。
月間ルーキー賞ランキング19位
編集部コメント
バトルシーンの作画に熱量とフェチズムを感じる作品でした!構造もシンプルなデスゲームもので、今後の楽しみ方が明瞭だと思いました。一方で、この特殊な展開/世界観に対して、全体的にキャラクターの理解が少し早い印象を受けました。より読者目線で世界の異常さにツッコむようなキャラクターにするか、あるいはキャラクターが世界の異常さに適応するのが異様に早いのであればその理由を描写したりすると、一層読みやすい作品になると思いました。
月間ルーキー賞ランキング21位
編集部コメント
キャラクターたちのコミカルな掛け合いが楽しく、謎のメモもストーリーの良いアクセントになっていました。一方で登場人物が多い分、それぞれの印象がやや分散されている印象を受けました。今後は特に主人公のキャラクター性が際立つような物語作りを意識すると、より読者を惹きつける作品になると思います。次回作も期待してます。
月間ルーキー賞ランキング22位
編集部コメント
インパクトのある設定と、それを活かした演出や、細かいセリフが光る作品でした。色気のある表情も魅力的です。読者目線のキャラがおらず、状況やセリフの意図が掴みづらいシーンが散見されました。読者を置いていかないよう、要素を整理しましょう。次回作にも期待しております。
編集部からの総評
シルバー賞1本、ブロンズ賞2本出る!読者が楽しめる要素を意識しよう! 今回は、シルバー賞1本、ブロンズ賞2本という結果になりました。全体的に、描きたいモチーフやキャラクターが明確で、個性あふれる作品が多く、楽しく読ませていただきました。ただ、その反面、何の話かが分からなかったり、どんなキャラクターか分からないまま話が進んだりなど、読者を置いていってしまう作品も目立ちました。描きたいものを描くのは素晴らしいですが、読者が読んだときにどう思うかをぜひ考えてみてください。
編集部コメント
高いレベルで画力が安定していました。ギャグの手数が多い上に、その一つ一つが良質で、コメディとして終始楽しく読める作品だったと思います。終盤で驚かしも用意していたりと、最後まで読み手側の興味が持続するよう工夫されていたのも好印象でした。今後はこのセンスを活かし、様々なモチーフに挑戦して描けるものの幅を広げていってください!