月間ルーキー賞 2024年12月期 受賞作発表

月間ルーキー賞202412月期 受賞作発表 シルバー賞1作、ブロンズ賞3作!作品の差別化された魅力を求む!

ランキング上位20名の作品から編集部の審査で選んだ月間ルーキー賞の発表です!
投稿者は受賞作品と編集部によるコメントを比較して作品作りに活かそう!
ルーキー賞について詳しくはこちら

シルバールーキー賞

「少年ジャンプ増刊」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥300,000-

月間ルーキー賞ランキング5

編集部コメント

ユイと店長の関係性が丁寧に描かれていて、面白かったです。途中に喋る小鳥たちを入れていたのも、アイデアあって良かったです。全体的に、コマとコマとのつながりを意識して、視線誘導が出来るようになると、より読みやすい画面になるかと思います。次回作も応援しております。

ブロンズルーキー賞

「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-

月間ルーキー賞ランキング1

本物をこの手に

あなたは今までどんな涙を流してきましたか。

にしのり

編集部コメント

キャラクターの感情の流れがはっきり描かれており、感情移入しやすかったです。見開き以降、やや尻すぼみな印象を受けました。泣かされてしまった後、主人公の立ち直りをもう少し丁寧に見たかったです。また、引きの絵や座ったり寝たりしているシーンでデッサンが乱れて見えます。すべてのコマで安定した絵柄を提供できるよう鍛えましょう。次回作を楽しみにしております。

ブロンズルーキー賞

「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-

月間ルーキー賞ランキング13

昼夜逆転兄弟

砂漠のど真ん中で出会った老人は,自らのある特殊な体質について語る。「兄と弟,一方が起きている時,もう一方は寝ていなければならない」。彼の身に何が起きたのか。

ナオタロ

編集部コメント

驚きの展開を入れつつ、兄弟を丁寧に描写していて面白かったです。最後、前向きになれるオチにしていたのも良かったです。全体的にアップのコマが多く、圧迫感の強い画面になっている印象でした。メリハリをつけた画面構成を意識してみてください。また、兄弟のキャラのギャップをもう少しつけられると、より読みごたえが生まれるかと思います。次回作も応援しております。

ブロンズルーキー賞

「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-

月間ルーキー賞ランキング14

わたしのクラスの菩薩ちゃん!

発光する女の子のお話です。

三奈戸琉葦

編集部コメント

キャラクターの表情や、各ページの演出に強い力を入れていることが伝わる作品でした。物語全体が単純明快な構造で、わかりやすいエンタメ作品として成立していると思います。今後は画力の向上に努めるとともに、より一層キャッチーな企画で作品を描けるよう様々なテーマ/モチーフを試してみていただければと思います。次回作も期待しております。

最終候補作

月間ルーキー賞ランキング2

編集部コメント

タイトルのキャッチーさと、冒頭本当に太った主人公を出していて、フックが考えられていたかと思います。終盤にかけて、丁寧にドラマを描いていたのも良かったです。主にバスケのシーンで、もう少し躍動感持たせた絵を意識するとより読みごたえがある作品になるかと思います。また、全体的にダイジェストで進んでいる印象だったので、主人公の描写をもう少し丁寧にしてみても良いかもしれません。次回作も応援しております。

月間ルーキー賞ランキング3

編集部コメント

医療×バトルが斬新で楽しんで読めました。戦い方や武器もユニークです。アクションの画作りはまだこだわれると思います。バトル漫画の殺陣シーンを模写するのがおすすめです。コミカルなセリフ回しも面白かったです。引き続き応援しております。

月間ルーキー賞ランキング4

編集部コメント

思春期の、繊細な感情を抉り出す、描写が光っていました。ネーム運び、セリフのテンポにも、溢れるセンスを感じました。キャラの表情力にも惹かれるものはあったのですが、全体の画力がいま一歩、表現したい漫画を表現しきれていないのが、勿体なかったです。次回作では、線の丁寧さを強く意識して、欲しいです。期待しております。

月間ルーキー賞ランキング7

編集部コメント

デザインがキャッチーで分かりやすかったです。1話だけだと「どこを楽しむ漫画なのか」がまだ曖昧に感じました。また、この世界独自のルールが多くなると思います。読者が理解できるよう、「どの情報をどの順番で渡すか」は精査が必要です。これからも応援しております。

月間ルーキー賞ランキング8

編集部コメント

キャラを立てようという意識が随所に感じられ、起爆シーンの演出もカッコよかったです。ただ、登場人物二人の立場や関係性がいまいちわからず、物語を途中から読んでいるような感覚がありました。面白い発想を持っていると思いますので、コマ割りなど含め伝わりやすい原稿作りを意識してみるとレベルアップ出来そうです。

月間ルーキー賞ランキング9

編集部コメント

世界観の広がりが魅力的な作品でした。一方、設定の説明に終始してしまっているので、1話内に魅せ場が欲しくなりました。キャラとの会話がなく、独り言で物語が進行すると、いつか飽きが来てしまうと思います。早めに掛け合いができるキャラを作りたいところです。今後とも応援しております。

月間ルーキー賞ランキング10

編集部コメント

縦読みであることを生かしながら、下へ下へとスクロールしたくなる仕組みが面白かったです。降りるたびに、様々な展開が待っていて、飽きないよう工夫されているのも良かったです。大穴の中について、もう少しディテール細かく描けると、この世界観の魅力がより伝わるかと思います。次回作も応援しております。

月間ルーキー賞ランキング11

編集部コメント

短いページ数の中で、絆の構築、キャラの悩みから解決に至るまでを無理なくストーリーに載せて描いた構成力が素晴らしかったです。今後は、読者を良い意味で裏切るような驚きの展開や仕掛け、この話ならではの武器が出せるともっと上位を狙えると思います。

月間ルーキー賞ランキング12

編集部コメント

画力の基礎レベルが抜けていました。絵を見ているだけで楽しかったです。一方、必要な情報説明が欠けていて、ところどころ理解できない箇所がありました。バトルの勝利条件は分かりやすく明示して欲しかったです。キャラクターデザイン/クリーチャーデザインは大きな武器になると思います。次回作を楽しみにしております。

月間ルーキー賞ランキング15

編集部コメント

投稿時の季節に合った、タイムリーな企画だったと思います!内容としても非常にシンプルで、肩肘張らず読むことのできる作品でした。次回作以降では、更にキャラクターを深掘りし、「どんなキャラクターの恋愛だったらより一層初見の読者に応援してもらえそうか/興味を持ってもらえそうか」という点が練り込まれた作品を期待したいなと思いました。

月間ルーキー賞ランキング16

編集部コメント

少しずつ情報が明かされていく、不気味な展開が面白かったです。ヒロインのデザインも、かっこよさがあり良かったです。1話目で、主人公とヒロインとの関係性をもう少し描写できると、フックになり、より多くの読者が続きを読んでくれるかと思いました。次回作も応援しております。

月間ルーキー賞ランキング18

編集部コメント

ネームの読みやすさが好印象な作品でした!連載作品の第1話として考えると、いじめを取り扱った既存の作品にはない(第2話以降に出てくるであろう)この作品ならではの企画の新しさ/面白さを第1話の段階でしっかり見せた方が、更に多くの読者が第2話まで興味を持続させることができると思いました。また、第1話の段階で主人公が問題を解決したり、周囲の状況が彼自身の行動によって変化したり…というような変化をつけると、より満足度の高い第1話になると思います。

月間ルーキー賞ランキング19

編集部コメント

「自転車登校の時に抜けない子が1人いる」という、素朴ながら想像がつきやすい始まりが上手でした。キャラの好感度も高いのですが、後半のドラマが駆け足になってしまい、ご都合的な解決になってしまったようにも思います。ラストに向かってドラマの帳尻を合わせないよう、丁寧に組み立てることを意識してみましょう。

月間ルーキー賞ランキング20

編集部コメント

だんだんと男性に心を許していく九尾の狐…という企画の旨みが、わかりやすく描写されていると思いました。今作ではキャラクターのバックボーンや人となりがセリフで軽く触れられているのにとどまっていましたが、よりページ数あたりの展開を絞り、各キャラの人間的な魅力を深くじっくり描いた恋愛作品もぜひ拝見したいなと思いました。

月間ルーキー賞ランキング21

編集部コメント

馴染みのあるテーマの中で、読者視点の主人公が元気になっていく過程に癒しと共感を覚えました。主人公が「睡眠不足」という大事な役割を全うしている反面、キャラとしてのドラマは不足しているように感じました。場所や設定でなく、あくまでキャラに焦点を当てて物語を作りましょう。次回作にも期待しております。

月間ルーキー賞ランキング22

編集部コメント

キャラの動きやポージングが愛らしく、またセリフ選びにも独特の雰囲気があってキャラに愛着を覚えました。一方で、キャラの初登場シーンや、二人の仲が進展するドラマパートなど大事な部分があっさりしているので、少々地味な印象です。独自性の高い作品となるよう、各シーンにアイデアを凝らしましょう。次回作にも期待しております。

編集部からの総評

シルバー賞1作、ブロンズ賞3作!作品の差別化された魅力を求む! 選考対象作品が倍増した今月は、シルバールーキー賞1作品、ブロンズルーキー賞3作品と多数の作品が受賞する結果になりました。受賞した4作品は、キャラ/企画/演出など何か一つ「ここで読者に心を動かしてもらう」というセールスポイントがわかりやすく作れていた印象を受けます。数ある漫画作品の中で抜きん出るために、どこで既存作品と差別化するのか…という意図を持った作品を引き続き楽しみにお待ちしております。