月間ルーキー賞2024年11月期 受賞作発表 ブロンズ賞2作・編集部期待賞2作!感情を揺さぶる展開を!
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング6位
編集部コメント
コマ割りや演出など見せ方に遊びがあり、読んでいて楽しかったです。メインキャラが全員特殊な設定なので、感情移入するのにややハードルを感じました。脚本の都合で出てくる説明セリフを減らせると、さらに読みやすくなると思います。次回作も楽しみにしております。
編集部期待賞
賞金¥50,000-
編集部コメント
この作品は最終候補の10名以内に含まれない作品でしたが、複数の編集者の強い期待を集めたので「編集部期待賞」を贈呈します。ルーキー賞の仕組みはこちらを参照ください。キャラクターの感情の流れが丁寧で、感情移入しやすい物語でした。小学生特有の生々しい行動原理がリアルで素晴らしかったです。また、絵に立体感を感じにくいので、遠近や奥行きを意識すると、飽きない画作りになると思います。最後まで「おじさん」が結局何なのか分からないまま、物語が締まったのがもったいなく感じました。感情描写は大きい武器になると思います。次回作も期待しております。
編集部期待賞
賞金¥50,000-
編集部コメント
この作品は最終候補の10名以内に含まれない作品でしたが、複数の編集者の強い期待を集めたので「編集部期待賞」を贈呈します。ルーキー賞の仕組みはこちらを参照ください。最初から最後まで、飽きさせない展開が続いていて面白かったです。盗撮していたカメラのアングルを適宜入れていたのも、緊迫感があって良かったです。もう少し細部まで丁寧に線を描くと、より読みやすくなるかと思います。また、驚きの展開だけでなく、各キャラ同士のドラマも入れられると、感情移入しやすく、より面白く読めるようになるかと思います。次回作も応援しております。
最終候補作
月間ルーキー賞ランキング2位
編集部コメント
個性のあるキャラクター作りや、主人公との関係性の特別感など、長所がしっかりある作品でした。表情の豊かさも素敵です。すっきりまとまってはいるもののクライマックスの展開がやや地味なのは気になります。二人の関係性が進展する、固有性の高いエピソードのアイデアを練りましょう。次回作にも期待しております。
月間ルーキー賞ランキング3位
編集部コメント
可愛らしい絵柄、読みやすいネーム運びは強みだと思います。カルネ、魔姫の二人が友達になっていく過程の、会話と認識のズレで笑いに繋げているところも、スムーズでした。物語の転換点、想定を超える展開がなかったので、読みやすい反面、スルッと読み切ってしまった印象でした。次回作では、読者の心を刺す、シーン、感情の発露、驚きを探してみてください。
月間ルーキー賞ランキング4位
編集部コメント
能力バトルとして、駆け引きが丁寧に描かれており面白かったです。躍動感ある絵が、テンポの良い展開にマッチしていたのも良かったです。主人公含め、各々がどのような動機で戦っているのかを明示すると、キャラの魅力が分かりやすくなり、読みごたえも増すかと思います。次回作も応援しております。
月間ルーキー賞ランキング5位
編集部コメント
生活に対する観察眼が鋭く、個々のエピソードが具体的で固有性があり、読みごたえがありました。シンプルなタッチとコマ割りも強みだと思います。1話で示された作品コンセプトとはやや関係ないエピソードも多く見られるので、コンセプトをさらに強化し、作品の特別性を高めましょう。次回作にも期待しております。
月間ルーキー賞ランキング7位
編集部コメント
企画がはっきりしていたのが素晴らしかったです。冒頭3ページ、扉絵までで「何を楽しんでもらうのか」が明確でした。一方で、脚本の波がやや緩い印象を受けます。読者の予想を裏切ることと、期待に応えること、どちらもできると更に良い作品になると思います。
月間ルーキー賞ランキング8位
編集部コメント
コミカルな演出を効果的に入れ、読者を楽しませようとする強い意識を感じる作品でした!一方で第一話としては、キャラに関する情報の説明がやや多いようにも感じました。よりキャラの魅力をシンプルに絞って描写している作品もぜひ読んでみたいな、と思いました。
月間ルーキー賞ランキング9位
編集部コメント
シンプルに読むことができ、かつ独特な切り口から猫を描いているオリジナリティも目を引く作品でした!第一話の段階で、具体的に「お尻の冷たくて硬い猫」にどのような面白さ/魅力があるのかまで読者にわかりやすく伝えられると、なお多くの方に強い興味を持って読んでもらえるような作品になると思います。
月間ルーキー賞ランキング10位
編集部コメント
学校での振る舞いとゲーム内での振る舞いが真逆という2人の組み合わせ、面白かったです。2人が互いを信じて共闘し、勝つ流れも良かったです。互いに憧れる構図も良かったのですが、結果的に姫野さんだけが直接救われる構図となっており、れむの学校での孤高さも直接肯定してあげられたらよりバランスが良かったかと思いました。
編集部からの総評
ブロンズ賞2作・編集部期待賞2作!感情を揺さぶる展開を! ブロンズ賞を受賞した2作品は、どちらも山場をしっかり作り、セリフ・演出・絵を駆使して読み手の気持ちをしっかり揺さぶろうという意識が感じられました。山場の満足度は作品全体の満足度に大きく影響します。ご自身の描きたいとっておきのシーンを妥協せずに読者にぶつけてみてください。来月からは一年間に期間限定で選考対象が2倍になります。ぜひ奮っての挑戦をお待ちしています。
編集部コメント
怪人・サネのキャラクターを、ビジュアルや設定とのギャップをうまく使って魅力的に描写しながら、山場を絵とセリフでしっかりと盛り上げられていました。ただ、ストーリーとしては、前半、少女・クランとの出会いや会話を軸にストーリーが進んでいく分、後半の突然現れた敵との思想の違いをベースに作られた山場に感情移入がしづらく感じます。次回作では構成をより意識してみてください。