月間ルーキー賞2024年8月期 受賞作発表 ブロンズ1本&編集部期待賞2本出る!読者を意識した展開を考えよう!
編集部期待賞
賞金¥50,000-
編集部コメント
この作品は最終候補の10名以内に含まれない作品でしたが、複数の編集者の強い期待を集めたので「編集部期待賞」を贈呈します。ルーキー賞の仕組みはこちらを参照ください。キャラクター好感度が高く、それぞれキャラクターを好きになりました。構成も巧みで、主人公を救っていた男が実は…という仕込みが面白かったです。一方で、段取りのためにキャラに言わせているセリフや唐突な場面転換が目立ちます。どういう状況だったらスムーズな展開になるのか考えてみてください。脚本都合でキャラに言わせるセリフにはどうしても違和感を覚えます。そのキャラがキャラとして言うセリフを意識しましょう。カメラの位置やコマ割りなどは初作品とは思えないレベルです。次回作を楽しみにしております。
編集部期待賞
賞金¥50,000-
編集部コメント
この作品は最終候補の10名以内に含まれない作品でしたが、複数の編集者の強い期待を集めたので「編集部期待賞」を贈呈します。ルーキー賞の仕組みはこちらを参照ください。後藤さんの、序盤に顔を見せず、少しずつ主人公との関係値を出していくところに演出力の高さを感じました。読みやすい画面構成だったのも良かったです。後藤さんのことが分からないまま、ぶつ切りで終わってしまった印象なので、読後感をどのようにするかを考えてオチをつけられると更にレベルアップできるかと思います。次回作も応援しております。
最終候補作
月間ルーキー賞ランキング1位
編集部コメント
絵に力強さを感じました。特に24ページのクリーチャーデザインには迫力があります。1枚絵に凄みを感じるので、更に磨きをかけていってください。「漫画家を目指す主人公」は読者からやや遠い位置のキャラです。抱える悩みや苦しみが独自のもので感情移入するのにハードルがあります。主人公と読者の立ち位置が近くなるよう、具体的なエピソードを入れることを意識しましょう。絵の力は十分にあるので、今後は色々なモチーフやアイテムを描いて、作品の幅を広げていきましょう。次回作も楽しみにしております。
月間ルーキー賞ランキング2位
編集部コメント
転生ものという入りやすい設定でありながら、科学者が異世界を攻略するという新しい切り口で面白かったです。コミカルなキャラの掛け合いや、展開の引きも良かったです。全体的に文字量が多く、セリフで説明している部分が多かったため、読みやすい画面を意識するとより分かりやすくなるかと思います。次回作も応援しております。
月間ルーキー賞ランキング3位
編集部コメント
他に類を見ないモチーフ、シンプルで可愛いデザインとギャップのあるオフビートな笑いが面白い作品でした。文字数少なくほぼ絵だけでギャグが成立しており、読みやすかったです。キャラクター性を強める、各4コマに多少の連続性を持たせるなどの工夫で、先を読ませる力はもっと高められるかと思います。次回作にも期待しております。
月間ルーキー賞ランキング4位
編集部コメント
18ページという短い作品にも関わらず、起承転結がしっかりしており、物語に没入して読み進めました。学校に幽霊がいるという定番のネタでありながら、違和感のないネーム運びやドラマの深さが素晴らしかったです。
月間ルーキー賞ランキング5位
編集部コメント
「キノコ」というモチーフで時代劇的な世界観を描く、という独特な企画の作品でした!物語の流れ自体は普遍的な時代劇の流れをそのまま踏襲したものだったので、より深いキャラ描写や驚きのある構成など、何か一つご自身ならではの強みが反映できると、より一層多くの読者に読まれる作品になっていくと思いました。
月間ルーキー賞ランキング6位
編集部コメント
ほっこりとした読後感で、心が優しくなったのを感じます。特に羽が生えてから物語が着地するまでの数ページで心が動きました。可愛らしい絵柄のキャラを使って、鋭い視点で脚本が進むのが痛快でした。ギャップが楽しかったです。一方で、特殊設定を理解するのが大変でした。ほとんどセリフで説明されるので、序盤の情報量が多いです。せっかくの柔らかい雰囲気が説明セリフによって壊れてしまっています。読者に提示する情報の順番や濃度にも気を配ってみてください。今後とも応援しております。
月間ルーキー賞ランキング7位
編集部コメント
テンポの良さが印象的な作品でした!一方で、主人公2人をより応援しやすくなったり、強い興味が持てるような具体的なエピソードが描かれていると、なお多くの読者に愛されるキャラクターになっていくと思いました。
月間ルーキー賞ランキング9位
編集部コメント
明快なコンセプトと、そこから生み出される主人公の特別性が楽しい作品でした。勢いよく大ゴマでアクションを見せていた点も好印象です。最初からキャラ数が多いために、主人公の存在感・お話自体のコンセプトが薄まってしまっている点は惜しく感じます。要素を絞り、作品の固有性を強調できるといいかと思います。次回作にも期待しております。
月間ルーキー賞ランキング10位
編集部コメント
展開に驚きがあり、読者をミスリードさせる試みが上手くはまっている読切です。この二人の関係性はとても良いのですが、これからどんなやり取りが…というところで終わってしまった印象があったため、次は関係性を提示したうえで、キャラクターたちの魅力、楽しい掛け合いをどう見せていくか、ということを考えてみてください。
編集部からの総評
ブロンズ1本&編集部期待賞2本出る!読者を意識した展開を考えよう! 今回はブロンズルーキー賞が1本、編集部期待賞が2本という結果になりました。全体的に個性あふれる、印象に残る作品が多かったです。しかし、読者を意識できている作品が少なかったように思います。作品の中で、どこが読者にとって感情を揺さぶるところなのか、そのポイントを意識しながら作品を作ってみてください。
編集部コメント
まず絵柄の可愛らしさに惹かれました。視線が吸われるキャラクターデザインです。特に24ページで手をぎゅっと握るコマにグッと来ました。読者の間口を狭くしないシンプルな企画も非常に好印象です。一方で、最後まで予想の範囲内で収まってしまっていて、もったいない印象を受けます。このページ数であれば、1つ裏切りや驚きの展開が作れると脚本にメリハリが付くと思います。かわいいキャラクターが描けるのは大きな武器です。次回作も期待しております。