月間ルーキー賞2024年3月期 受賞作発表 ブロンズルーキー賞1作、編集部期待賞3作受賞！君だけのキャラを見つけよう！
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ＋」連載枠に掲載 賞金￥100,000-
月間ルーキー賞ランキング5位
編集部期待賞
賞金￥50,000-
編集部コメント
この作品は最終候補の１０位以内に含まれない作品でしたが、複数の編集者の強い期待を集めたので「編集部期待賞」を贈呈します。ルーキー賞の仕組みはこちらを参照ください。銀河と蛍介、すれ違いつつ信頼で結ばれる兄弟二人の関係性をしっかりと描けているのが良かったです。さらに、この設定でしか描けない結末に導いているのに感動しました。課題としては、SF描写に堪え得る背景や装置の描写などができるとよいと思いました。また、視点がやや上下に動くようなコマ割りが散見されたので、次回は読者の視点誘導も意識して描けると良いと思います。
編集部期待賞
賞金￥50,000-
編集部コメント
この作品は最終候補の１０位以内に含まれない作品でしたが、複数の編集者の強い期待を集めたので「編集部期待賞」を贈呈します。ルーキー賞の仕組みはこちらを参照ください。コントラストの効いた演出が非常に魅力的な作品でした。しっかり見栄えのする一枚絵が描けていると思います。主人公のキャラクターがやや淡白になってしまった印象を受けるので、もっとキャラクターのセリフや仕草一つ一つで読者を惹きつけられるように工夫してみて欲しいと思います。次回作も期待しております。
編集部期待賞
賞金￥50,000-
編集部コメント
この作品は最終候補の１０位以内に含まれない作品でしたが、複数の編集者の強い期待を集めたので「編集部期待賞」を贈呈します。ルーキー賞の仕組みはこちらを参照ください。様々な名画が主人公に語り掛けてくるという独特の設定が面白く、引き込まれる作品でした。大ゴマや見開きの使い方も派手で、読者を楽しませようとする気概を感じます。ただ絵に連れられて空を飛べたり、濡れた絵が透けてピンチに陥ったり、展開のために絵に関わる設定を増やしたことで、ストーリーに納得感が薄まってしまったように思います。次回作にも期待しております。
最終候補作
月間ルーキー賞ランキング1位
編集部コメント
主人公の一挙手一投足、またセリフがとても可愛らしく描かれておりました。また子育てや家事から来る母親パンダの疲れも、とてもリアルに描写されているからこそ、ラストの主人公による行動が「癒し」に直結していたと思います。キャラクターの言動が読者からどういう印象を持たれるかの客観性が武器になっているかと思われますので、そちらを活かし次回作にも挑戦してみてください。
月間ルーキー賞ランキング2位
編集部コメント
脱力感のある台詞回しにセンスを感じます。短尺ながらしっかりとオチをつけ、心地の良い読後感を作ることができていましたが、一方で、展開は想像の域を出ない印象で、なにかしらひねりを入れられるとなおキレのあるストーリーになったかと思います。今後も頑張ってください。
月間ルーキー賞ランキング3位
編集部コメント
予想のつかない展開の連続、独特の言語センス、細部に至るまで個性があり、楽しい作品でした。冒頭からは予想のつかないラストへと読者を引っ張っていく力も魅力的です。個性はそのままに、物語を汲み取る難度の高さやセリフの多さ、印象的な決めごまの不足など改善できると対象読者はより増やしていけるかと思います。次回作も期待しております。
月間ルーキー賞ランキング4位
編集部コメント
勇者として力を手に入れる代わりに、全裸になってしまうというコンセプトが良かったです。どんなドラマでも絵面でシュールに映ってしまう演出にこだわりを感じました。構図・コマ割りにメリハリをつけられると、より読みやすくなるかと思います。また、この設定だけだと、今後同じ読み味ばかりになってしまうため、もう一つ読者のフックとなる要素を入れられると、飽きずに読み進められるのではないかと感じました。
月間ルーキー賞ランキング6位
編集部コメント
コンパクトにまとまった話でオチまできれいに繋がっていた作品でした。小さな幸せを掬い取った終わり方で読後感もよかったです。キャラクターのセリフはもっと生々しく表現できる余地があるかと思います。よりリアリティある表現を追求してみて欲しいです。次回作も期待しております。
月間ルーキー賞ランキング7位
編集部コメント
センスあふれる作風で、キャラの掛け合いが良く描けており、面白かったです。タイトルの「無人島に1つ持っていくなら」という誰もが知る問いを1つの作品に落とし込んでいるのにも力を感じました。連れていかれた無人島が何を意味するのか、示唆できる答えが用意してあると、よりスッキリとした読後感になるかと思います。次回作も期待しております。
月間ルーキー賞ランキング8位
編集部コメント
ありそうでなかったコンセプトに強く興味が惹かれました。生活に対しての解像度が高いため共感しやすく、またその見せ方のアイデアが豊富なので、対象読者を飽きさせないようにもなっている点も良かったです。食事の描写にアイデアが集中しているので、キャラの前振りをもう少し丁寧に行うなどして、主人公そのものの魅力も高めていけるのではないかと思います。
月間ルーキー賞ランキング9位
編集部コメント
綺麗な構成で読後感も良く、一定のレベルに達している作品でした。ただ描かれる感情に既視感があり、そのキャラクター発の感情としての説得力が薄いように思えました。また画面の細部まで描き込まれており非常に良かったのですが、線がやや粗いので、より丁寧に、より強弱をつけられるように意識してみるとより画面に立体感が出るかと思います。
月間ルーキー賞ランキング10位
編集部コメント
親友からの突然の告白に戸惑う主人公の心情がよく描けていたと思います。一方で、漫画のキャラクターは読者にとっては本来赤の他人です。その「他人」の恋愛に興味を持ってもらうために、そのキャラだからこその応援できる要素や、更に深く共感できるような描写を入れられると、より多くの読者に愛される作品になっていくかと思います。
編集部からの総評
ブロンズルーキー賞1作、編集部期待賞3作受賞！君だけのキャラを見つけよう！ 今回は1作品がブロンズ賞を、3作品が編集部期待賞を受賞する結果となりました。次回作に期待できる才能が集まりつつも、受賞数としてはやや少なめな回に。さらに上の賞を目指すために、新しい物語コンセプトや綺麗な構成などももちろん大事ですが、何より「魅力的なキャラ」になっているかを意識しましょう。心情描写・演出など、最後までより良い形を考え抜くことが受賞への近道です。皆様の力作、引き続きお待ちしております。
編集部コメント
主人公と育ての親「おばあちゃん」とのドラマがよく描けていました。この2人だからこそ成立する特別な関係性になっていたと思います。今後はご自身の描きたいシーン、世界観が読者にとってもより魅力的に映るよう、画力の向上に努めていただければと思います。期待しております。