月間ルーキー賞2024年2月期 受賞作発表 演出力が光る2作品がブロンズルーキー賞受賞！
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ＋」連載枠に掲載 賞金￥100,000-
月間ルーキー賞ランキング3位
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ＋」連載枠に掲載 賞金￥100,000-
月間ルーキー賞ランキング5位
編集部コメント
「天使が人殺しをする」という部分に惹きつけられました。どうやったら読者が興味を持ってくれるかをよく考えた作品だと思います。演出にこだわりが見えたところも良かったです。キャラクターの表情のレパートリーが増えるとより演出が映えてくる印象でした。表情だけでなく、仕草もキャラクターを表現する大事な要素の1つになるので、今後研究してみてほしいです。次回作も期待しております。
編集部期待賞
賞金￥50,000-
編集部コメント
この作品は最終候補の１０位以内に含まれない作品でしたが、複数の編集者の強い期待を集めたので「編集部期待賞」を贈呈します。ルーキー賞の仕組みはこちらを参照ください。主人公である真のキャラが立っている作品でした。しっかりドラマも描けていたと思います。今後は引き続き画力の向上に努めていただければと思います。次回作も期待しております。
最終候補作
月間ルーキー賞ランキング1位
編集部コメント
デジタルならではの“色”を生かした企画で、しっかりと読者が楽しめることを考えていた作品でした。萌えもありつつ、キュンとする瞬間もあり読んでいて描き手がイキイキと作品に取り組んでいることが伝わります。基礎がしっかりあるので、読者の日常や常識を踏まえた細かい部分をしっかりと見直し、違和感を取り除いていくとさらにキャラクターに没入しやすくなると思います。頑張ってください、期待してます！
月間ルーキー賞ランキング2位
編集部コメント
ご自身の経験を丁寧に描写され、エッセイとしてきっちり成立している作品でした。キャラクターの好感度も高かったです。あえて少年漫画の観点でコメントさせていただくならば、読者の感情を具体的に動かすことは少し狙ってみて欲しいです。そのためにはまずご自身の経験が嬉しかったことなのか、悲しかったことなのか、驚いたことなのかなど、どのように感情が動いた経験なのかを考え、同じ感情を読者に抱いてもらうように描写の仕方を工夫してみるといいかもしれません。
月間ルーキー賞ランキング4位
編集部コメント
アイデアがあり、短いページでもとても満足感がありました。「デスゲーム」という前振りを活かした強烈な掴みから、キャラへの興味を掻き立てる後半の展開まで、高い密度と疾走感でした。構成的に仕方ない部分はありますが、主人公をはじめ各人のキャラが伝わる演出がもう少しあると、先を読む推進力になるのかなと思います。
月間ルーキー賞ランキング6位
編集部コメント
胸がキュンとする初恋の物語というだけではなく、しっかりとキャラクターが何を思って生きてきたのかが描かれており、繊細で豊かな表現力でしっかりと魅せる漫画となっていたと思います。まだ画力自体が安定しないのか、キャラクターが所々子供か大人か分かりにくく、背景も足りないため、どこの描写か見にくいところがありますので、画力を磨いていくと、さらに作家さんの描きたいものの表現の幅が広がると思います。頑張ってください、応援しております。
月間ルーキー賞ランキング7位
編集部コメント
別れたカップルがネトゲではイチャイチャする…というシチュエーションが面白く、サクサクと読めました。キャラも表情が豊かで好感度高く、思わず応援したくなります。このパッケージとしての面白さは保ちつつ、同じようなテンポにならないよう、新しい要素を盛り込んでいけると、飽きずに読み進められるようになるかと思います。次回作も期待しております。
月間ルーキー賞ランキング8位
編集部コメント
個性的なキャラクターデザイン、そして予想のつかない展開で、最終候補作の中でもかなりユニークな魅力を放った作品でした。すでに別媒体で連載されていた企画とのことですが、キャラクターを面白がってもらうだけでなく、好きになってもらうという意識を持って描写すると、より広い読者に楽しんでもらうことができるのではないかと思います。今後も頑張ってください。
月間ルーキー賞ランキング9位
編集部コメント
予想のつかないダークで驚きのあるオチはもちろん、まず、キャッチーで目を引くタイトルが優れていると感じました。ラストコマで絵のタッチを変えている点も芸が細かく、楽しかったです。ここからどうなっていくかは不明ですが、次なる展開を予感させるような演出があると先への期待感はより高められるのかなと思います。
月間ルーキー賞ランキング10位
編集部コメント
演出に非凡なセンスを感じる作品だったと思います。一方で、作品世界を説明する情報量そのものが多いのに加え、1ページあたりの情報量も多く、読みづらさを感じるシーンも少なからずありました。次回作に向けて画力を向上させていくとともに、読切で扱いきれるモチーフ選びにも気を配っていくと、更なるレベルアップが期待できるかと思います。
編集部からの総評
演出力が光る2作品がブロンズルーキー賞受賞！ 2024年2月期のルーキー賞は、2作品がブロンズルーキー賞受賞、1作品が編集部期待賞という結果になりました。今回は、総じて作家性あふれる作品が多く、「新しさ」を含んだ作品が多かったです。その中でも、ブロンズルーキー賞を受賞した『砂漠のごちそう デザート・デザート』『あこは天使』は、演出力が高く、心動かされる作品でした。読者の心を掴む演出を詰め込んだ作品をお待ちしております。
編集部コメント
とてもセンスあふれる作風で、ポストアポカリプスな世界観でありながら、ポップなキャラとコミカルな展開で、楽しく読み進めることが出来ました。キャラの特性に基づいたオチも良かったです。コミカルさがありつつも、ドラマを意識した展開を作れると、より読み応えのある作品になるかと思います。次回作も期待しております。