月間ルーキー賞 2023年8月期 受賞作発表

月間ルーキー賞20238月期 受賞作発表 大豊作!シルバー賞×1、ブロンズ賞×5、編集部期待賞×1!

ランキング上位10作品から編集部の審査で選んだ月間ルーキー賞の発表です!
投稿者は受賞作品と編集部によるコメントを比較して作品作りに活かそう!
ルーキー賞について詳しくはこちら

シルバールーキー賞

「少年ジャンプ増刊」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥300,000-

月間ルーキー賞ランキング1

トンカツ食べたいだけなのに

原稿を完成させる練習として描いてみました

たけざ

編集部コメント

既視感のないシチュエーションと予想のつかない展開の連続で、ぐいぐい読み進めさせる力のある作品でした。画面構成もシンプルで読みやすく、クライマックスを見開きでしっかり気持ちよく見せていた点も好印象でした。「キャラクター」の意識・丁寧な絵作りなどの改善点を意識しつつ、すでにある個性を大事にしながら次回作に挑戦してください。応援しています。

ブロンズルーキー賞

「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-

月間ルーキー賞ランキング4

殺し屋ドッチの小屋

殺し屋ドッチ、趣味はミニチュア、豆というハエトリクモを飼っている。 今は豆と一緒に人生の目標を探している

秋タタ

編集部コメント

「ミニチュア好きで他者と関わることが苦手な最強の殺し屋」というユニークで魅力的なキャラクターを、ハエトリクモとの交流や迫力たっぷりのアクションを通していきいきと描くことができていました。キャラクターの行動や心情の変化をより丁寧かつ多面的に描きドラマに厚みを増すと、さらに読み応えのある作品にできると思います。これからも期待しております。

ブロンズルーキー賞

「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-

月間ルーキー賞ランキング5

パラレルカラー

天才発明家がロボットと地球温暖化を解決する話

小原ケイ

編集部コメント

主人公の深い後悔、葛藤がありありと伝わる心情描写が魅力的でした。終盤の展開にアイデアがある点、ラストのハッピーエンドに繋がる丁寧なドラマ作りも大きな強みかと思います。一方で設定やセリフが少々複雑で、話を完全に理解するのに時間がかかる印象も受けました。情報の取捨選択とネーム力の向上を意識し、次回作に繋げていただければと思います。応援しています。

ブロンズルーキー賞

「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-

月間ルーキー賞ランキング6

振袖と日本刀

舞妓さんが刀ふり回す話です。あぶないよ。

はちやま

編集部コメント

ご自身の描きたいシーンやキャラクター、演出を真っ直ぐに描こうという熱量が伝わってくる作品で、キャラクターの個性の乗ったセリフや表情も臨場感を生み出していました。緩急を意識しながら各キャラの魅力に焦点を当ててドラマを描写することで、ラストの感動をさらに大きなものにすることができたのではないかと思います。どんどん作品数を重ねて、表現力を磨いていってください。今後も期待しております。

ブロンズルーキー賞

「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-

月間ルーキー賞ランキング8

烙印

人を殺すと消せない烙印が体に刻まれる世界で、その烙印を持ちながら犯罪者たちと戦う物語。

ザイノ

編集部コメント

構成にメリハリがあり、主人公の次の行動への興味を上手く持続させられていました。また基礎画力が高く、アクションシーンをはじめ細かい武器・乗り物まで丁寧に作画している点も好印象でした。主人公の変化・成長を描こうとしていた点は良いと思いますが感情の軌道が不明瞭で、細かい理屈を繋げきれていない印象も受けます。ドラマ作りとセリフ運びに一層力を入れましょう。応援しています。

ブロンズルーキー賞

「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-

月間ルーキー賞ランキング9

編集部コメント

丁寧なドラマ、毒があっても可愛い絵でバランスがとれており、オチもただ暗いだけではなくて構成力も感じる作品でした。 ところどころ、コマ割りの読みづらさ、演出に一瞬どう読むか考えて止まってしまうこともあるので、読者からどう見られるか、どう読まれるかを俯瞰して作品を作れるようになると、さらに一歩上に行けると思います。頑張ってください、期待してます!

編集部期待賞

賞金¥50,000-

清水が楽しくしてみせる

死のうとしている少年を見て、ある少女がそれを止める。「3日だけ生きて」と。

木下優治

編集部コメント

この作品は最終候補の10位以内に含まれない作品でしたが、複数の編集者の強い期待を集めたので「編集部期待賞」を贈呈します。ルーキー賞の仕組みはこちらを参照ください。ヒロインの個性が強烈でした。「この子についていけば何か面白いものが見れそう」という期待感がありました。次回作以降では、画力やセリフのナチュラルさを更に磨いていくことで、キャラの強さと読みやすさを両立させた作品が作れるようになっていくと思います。期待しております!

月間ルーキー賞ランキング2

編集部コメント

家族愛が伝わる優しい空気感の作品だったと思います。表情の繊細な書き分けも素敵でした。しかし、もともとの魔王の描写が少ないため、転生という枠組みを活かしきれていない印象を受けました。勇者も同様です。「魔王」ではなく、「どんな魔王が」まで掘り下げてみると、よりこの魔王ならではのエピソードを増やすことが出来ると思いました。次回作も期待しております。

月間ルーキー賞ランキング3

編集部コメント

「人生のレール」から落ちてしまった、絶望の底にいる主人公が丁寧に描かれていたと思います。そんな主人公を救うきっかけとなる絵をカラーで表現しているのも良かったです。しかし、主人公の心情説明がほとんど文章であったため、文字数が多く、漫画としては読みにくい印象です。例えば、主人公の挫折シーン(一流会社を辞めてしまう、婚約していた彼氏と破局してしまう)などは、実際にそのシーンを描写するなどしてみましょう。次回作も期待しております。

月間ルーキー賞ランキング7

編集部コメント

「危険度」というわかりやすい指標を用いることで、キャラクターの能力がどれほどのものなのか読者に興味を湧かせている点が秀逸でした。ヒロインのギャップも魅力的です。更に画力や演出力のレベルが上がれば、より一層完成度の高い作品が作れるようになっていくと思います。

月間ルーキー賞ランキング10

編集部コメント

鬼になって、迫害された主人公の感情が上手く表現されていました。たった一人取り残されてしまった主人公の生き様を見せて終わるという終盤の演出も良かったです。全体的に、鬼の設定について整理できると思います。鬼人化したら理性を失うはずが、終盤は普通に喋れていたり、危ないはずの鬼を島に閉じ込めたとはいえ、自由に生活させていたりなど、所々違和感があります。「鬼になる人がいる世界」という仮定で本当にこのような状況になるのか、世界観を整理しながら物語を作ってみてください。次回作も期待しております。

編集部からの総評

大豊作!シルバー賞×1、ブロンズ賞×5、編集部期待賞×1! 今月は、編集部期待賞を含め計7作品が受賞を果たしました!受賞した各作品は、キャラクターや演出など、何かしらの強みが作中に明快に現れていましたが、中でもシルバー賞の「トンカツ食べたかっただけなのに」は企画のユニークさや読みやすさが頭一つ抜けていた印象です。まずはご自身の描きたいこと、得意なことを全面に押し出した作品が作れるよう意識しつつ、初見の読者に興味を持って作品を読み続けてもらえるような気配りもしていきましょう。