月間ルーキー賞 2023年7月期 受賞作発表

月間ルーキー賞20237月期 受賞作発表 ブロンズ賞×3、編集部期待賞×1!熱量感じる力作集まる!

ランキング上位10作品から編集部の審査で選んだ月間ルーキー賞の発表です!
投稿者は受賞作品と編集部によるコメントを比較して作品作りに活かそう!
ルーキー賞について詳しくはこちら

ブロンズルーキー賞

「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-

月間ルーキー賞ランキング1

編集部コメント

「調心法」や感情を巡るSF設定の斬新さと、それをアクションバトルに絡めつつ、ドラマにして描ききった構成力が、とても良かったです。キャラの可愛さ、緊張感とコメディの具合も絶妙でした。画力は、まだまだ伸ばさなければならないレベルにあります。丁寧に作品を重ねて、描きたいシーンの迫力を、思い描いた形で演出できるよう、鍛えていきましょう。期待しております。

ブロンズルーキー賞

「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-

月間ルーキー賞ランキング4

ほしのうた

夢に破れたり、諦めてしまったすべての人に読んでほしいです。 きっとあの時間は無駄なんかじゃないから。

小林鮎

編集部コメント

ストレートに気持ちのいいドラマが作れていました。迫力のある画面作り、主人公の心情がしっかりと乗った語り、臨場感をうむ演出などから、たしかな表現力も感じます。どんどん作品数を重ね、新たなキャラクターや題材に挑戦し、成長していっていただけることを期待しております。

ブロンズルーキー賞

「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-

月間ルーキー賞ランキング10

参踊る(まいおどる)

戦乱の時代。 寂しがり屋の女武芸者が、友に舞を披露するため都へ向かう話。

友江 投

編集部コメント

コンセプトや世界観がわかりやすく、殺陣をやりたいというのが一貫していて 時代劇の一幕を見ているようなお話でカッコ良かったです。 まだまだコマ割りの見辛さや絵力のアップなど基礎を磨く必要がありますが、 しっかりキャラを魅力的に見せようという意図や力を感じます。 どんどん漫画力を磨いてください。期待してます!

編集部期待賞

賞金¥50,000-

死ねない女の子

死なないJKと、もうすぐ死ぬJKのお話です。 性虐待シーンがあります。ご注意ください。

矢鳥すい

編集部コメント

この作品は最終候補の10位以内に含まれない作品でしたが、複数の編集者の強い期待を集めたので「編集部期待賞」を贈呈します。ルーキー賞の仕組みはこちらを参照ください。お話にアイデアがあり、後半部分にはしっかり驚きが込められていました。また演出・セリフも個性的で、読み応えがありました。「描きたいもの」は大事にしつつ、今後はどうすれば読者を楽しませられるか、喜んでもらえるか、さらに工夫を凝らしましょう。読後感まで計算できるとなお良いかと思います。

最終候補作

月間ルーキー賞ランキング2

編集部コメント

トゲトゲのヒロインという斬新な設定を生かした演出が光る作品でした。主人公とヒロインが信頼関係を築いていく展開も丁寧に描かれていました。ただ、他のキャラクターの勧善懲悪に則った言動によって、「差別ある世界」が浅く感じてしまいます。主人公・ヒロインを虐げるキャラクターたちは、どのような良心を持っていて、どのような動機で行動するのか、解像度高く描写してみてください。

月間ルーキー賞ランキング3

編集部コメント

戦場でキッチンカーを行う少女は、好奇心を掻き立てる面白いキャラ設定だと思います。周りのサブキャラの好感度も高かったです。ただ、少女が一切喋らないため、どうしてもなかなか共感がしにくかったです。また、コミカルな描写がシリアスな場面にも放り込まれていて、それぞれのページが真剣に読んで欲しいのか、コメディとして読んで欲しいのか分かりませんでした。このページはシリアスに読ませる、このページはコミカルに読ませるなどメリハリをつけた狙いがあるといいと思います。次回作も期待しております。

月間ルーキー賞ランキング5

編集部コメント

昨年の10月期にTOP10入りを果たし2度目のランクインということで、ギャグの質とテンポの良さはさすがの実力で楽しく読めました。ただ今作も設定という1つのアイディアでの展開に頼りがちな印象で、今後受賞をする為、さらなる飛躍を目指す為にも、魅力あるキャラクターを模索して欲しいです。

月間ルーキー賞ランキング6

編集部コメント

メリハリが利いた演出と表情豊かなキャラクター、予想の付かない展開など、見どころが非常に多い作品でした。しかし、どうしても一番見どころの部分がパロディに頼ってしまっている印象も受けます。パロディはどうしても元ネタを知っているかどうかで読者を狭めてしまうため、ご自身ならではのギャグを増やして欲しいと思います。次回作も期待しております。

月間ルーキー賞ランキング7

編集部コメント

「時を止める能力」というモチーフを、独自の切り口でユーモラスに表現できていたと思います。一方で、現状主人公の妄想を軸に話が進んでいく状態なのがやや気になりました。読者が主人公に直感的に共感できる描写や、主人公のことをカッコよく思える描写が増えると、より親しまれるキャラクターになっていくと思います。また次回以降は、1話の中でも主人公の心情や周りの状況が明確に変化するような、なお一層読み応えのある作品を読んでみたいと思いました。

月間ルーキー賞ランキング8

編集部コメント

キャラクターのギャップ・変化がしっかり描かれており、好感度の高い物語でした。キャラクターデザインや背景描写なども丁寧で、読みやすかったです。一方で、演出や展開・キャラ設計にはやや既視感があります。持ち味を生かしつつ、他作品との差別化を意識して次回作に挑戦してみてください。

月間ルーキー賞ランキング9

編集部コメント

どんな目に遭っても怒らない甲賀と、「怒り」を食べたいスマリとの掛け合いがよく描けています。終盤の、怒りを認識した甲賀の演出も迫力がありました。怒りの発生について、我慢していても発生しているなら「怒り」は食べられるのではないか、獲物を1ヶ月間変更できないのは何故か、など怒りの設定をもう少し詰められると思います。また、全体的にコマの文字数が多いので、台詞の整理をして読みやすいコマづくりをしてみてください。

編集部からの総評

ブロンズ賞×3、編集部期待賞×1!熱量感じる力作集まる! 今月は3作品がブロンズ賞を、1作品が編集部期待賞を受賞する結果となりました。最終候補10作は、キャラや題材への熱量を感じる作品が多く集まっていましたが、特に心情の変化を丁寧に生っぽさと説得力を持って描けている4作品が受賞につながっていました。リアルな心情描写は作品の濃度をグッとあげ、読後の満足度も高くなるため、ぜひ妥協せずに取り組んでみてください。来月も皆さんの力作を楽しみにしております!