月間ルーキー賞 2023年6月期 受賞作発表

月間ルーキー賞20236月期 受賞作発表 ブロンズ賞1本、期待賞2本!キャラと企画を大事にしよう!

ランキング上位10作品から編集部の審査で選んだ月間ルーキー賞の発表です!
投稿者は受賞作品と編集部によるコメントを比較して作品作りに活かそう!
ルーキー賞について詳しくはこちら

ブロンズルーキー賞

「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-

月間ルーキー賞ランキング2

家の怪異

親友の家に''何か''居る。

怠眩翼

編集部コメント

丁寧に構築されたホラー読切。幽霊のデザイン、驚きの演出、キャラの心理描写、祓魔アクションの迫力、全てがしっかりと噛み合っている作品でした。描けば描くだけ、成長する時期だと思います。丁寧に作品を重ねて、描ける題材・キャラ・感情を増やして、連載作家を目指して下さい。期待しております。

編集部期待賞

賞金¥50,000-

山田、部活やめるってよ

部活をやめようとする山田の前に現れたのは…

ほな

編集部コメント

この作品は最終候補の10位以内に含まれない作品でしたが、複数の編集者の強い期待を集めたので「編集部期待賞」を贈呈します。ルーキー賞の仕組みはこちらを参照ください。華を感じる絵柄、魅力的なキャラの表情、青春の儚さを、丁寧に描き出していて好感度が高い漫画でした。ドラマの盛り上がりが、予想出来る範疇の展開ではあったので、若干弱く、「驚き」が足りない印象ではありました。持っている武器を活かすために、物語の転換点、感情の波を意識して、新作に挑んでみてください。期待しております。

編集部期待賞

賞金¥50,000-

そして彼女は入れかわる

心を無くしたい少女がアンドロイドと入れかわる話

津村木はな

編集部コメント

この作品は最終候補の10位以内に含まれない作品でしたが、複数の編集者の強い期待を集めたので「編集部期待賞」を贈呈します。ルーキー賞の仕組みはこちらを参照ください。主人公とアンドロイドの人格が入れ替わるシーンでは、SFホラーとしての怖さがしっかり描かれており、終盤では家族愛で感動させる見事な構成でした。場面の変化や時系列の経過が分かりづらい点が解消されるともう少し読み易さが増すかと思います。次作も期待しています。

最終候補作

月間ルーキー賞ランキング1

編集部コメント

ギャップのあるキャラクター性が光る、コンセプトのわかりやすい快作でした。展開の構成が明瞭でわかりやすく、全体的に読みやすい点も良かったです。2人の関係性の変化も素敵でした。一方で、キャラの立て方・演出やピンチの作り方に既視感を感じる場面もいくつかありました。他作品を研究し、この作品にしかない魅力を最大化できると良いかと思います。次回作も期待しております。

月間ルーキー賞ランキング3

編集部コメント

「悪魔×人間の異種族間恋愛」という、明快なテーマを扱っていた作品でした。一方で、漫画のキャラクターの恋愛に関心を持つためには、読者がそのキャラの恋愛を応援したくなったり、思わず好きになってしまうような魅力を描くことが必要不可欠です。主人公とあくまさんの好感度の高いエピソードをしっかり描いていくことで、読者がより2人の恋愛に興味を持ちやすくなると感じました。

月間ルーキー賞ランキング4

編集部コメント

企画アイディア、キャラのドラマと作家さんのやりたいことと読者にどう伝えたら面白いかがきちんと考えられた漫画で面白かったです。またしっかり画力やネームの読みやすさも上がっており、努力が伝わってくる内容でした。まだ、キャラクターの絵が見づらかったり、導線が読みにくい印象があるのでこのあたりを意識して描いてみてください。応援しております!

月間ルーキー賞ランキング5

編集部コメント

全員ゾンビになった描写から始まる掴みが強烈な作品でした。ゾンビと家族愛をきっちり関連付けて描いていて読みやすかったです。しかし、後半の主人公の行動の動機があいまいに感じました。なぜ主人公が決意するのか、ぼやかすことも演出の一つの選択肢ではありますが、具体的に捉えて描いてみると、読みごたえが増すと思います。次回作も期待しております。

月間ルーキー賞ランキング6

編集部コメント

キャラクターデザインや丁寧な仕上げ、マシェリとメリィ姫の関係性の丁寧な描写など、確かな実力を感じる作品でした。冒頭で少し説明があるとはいえ、この世界の歴史や詳細な状況を理解するには至らず、セリフや状況の意味が分からなくなってしまう部分がありました。特に冒頭は読者へ丁寧に情報を与えていく意識を大事にしてください。

月間ルーキー賞ランキング7

編集部コメント

「背中にヘラクレスオオカブトが止まった」という突飛なシチュエーションを活かして物語が展開できていました。最後主人公の好感度が上がる形でクライマックスに繋げたのも素晴らしかったです。しかし、キャラクターの個性がやや弱い印象でした。キャラクターの個性を定め、その個性に基づいて行動させてあげると、より読者に覚えられるようなキャラクターになるかと思います。次回作も期待しております。

月間ルーキー賞ランキング8

編集部コメント

主人公のコンビのキャラが立っていて魅力的でした。その一方で同じくらいの割合で出てくる刑事のコンビのキャラがあまり立てられていなく、出てくる割合を減らして主人公達をもっと描くか、こちら側もキャラを立てる工夫が必要なように感じました。読者に見せたいポイントに向けて、描写を重ねる意識で話を作れると、より良くなりそうです。

月間ルーキー賞ランキング9

編集部コメント

表紙を含め、かなりインパクトのある構図が多く、読者の続きが読みたいという気持ちをかきたてる作品でした。コマも大きく、見やすかったです。演出意図も感じた部分もありつつ、アップのコマが多く、ややテンポが悪くなってしまった印象がありました。引きのコマの使い方を研究してみてください。また、勢いのある絵を描けるようになるとさらにテンポ感を出すことができると思います。キャラクターの動きのどの部分を絵として切り出すのが良いのか、検討してみてください。次回作も期待しております。

月間ルーキー賞ランキング10

編集部コメント

「何でも一つだけ願いを叶えてくれる」というお地蔵様に助けてもらう…と読者をうまくミスリードしながら、オチに繋げる構成は見事でした。ラブコメとしての完成度も高く、主人公が苦悩しながらも精神的に成長して告白する流れが自然で、構成力の高さを感じます。画力がこれからの課題だと思います。手先を描き切っていないコマがあるなど、仕上げの段階でより丁寧に描けるのではないかと思います。最後まで描き切ることを意識しながら、更なるレベルアップを目指してください。期待しております。

編集部からの総評

ブロンズ賞1本、期待賞2本!キャラと企画を大事にしよう! 6月期は1本がブロンズ賞、2本が期待賞を受賞する結果となりました。全体的に、個性的なキャラクターや興味を惹く企画に挑戦している意欲的な作品が多い印象でした。その一方で、キャラと企画の両方に意識が向いている作品は少なかったように思います。「個性的なキャラ」が「興味を惹く企画」で動かせるように両取りを目指して欲張って描いてみてほしいと思います。