月間ルーキー賞2020年3月期 受賞作発表 ブロンズ賞2作。今一度、読み手への意識を…!
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング3位
編集部コメント
最近はやりのよくある魔女ものではありますが、独特のキャラ設定・舞台設定でうまく料理していた作品。特にキャラデザインは覚えやすく魅力的です。さらに欲しいのが丁寧な描写と演出、読者を楽しませるための構成力です。ここを磨いていけば今の実力をさらに伸ばして、もっと深く美しい世界観を描いていけると思います。期待してます、頑張ってください!
編集部期待賞
賞金¥50,000-
編集部コメント
この作品は最終候補の10位以内に含まれない作品でしたが、複数の編集者の強い期待を集めたので「編集部期待賞」を贈呈します。ルーキー賞の仕組みはこちらを参照ください。個性溢れる作品が多かった今回の中で、読み手への意識を非常に感じた作品でした。少しお色気があるラブストーリーの中に、種族間の違いというシリアスなテーマを上手く落とし込んでいます。オリジナリティ溢れる世界観に自然とのめり込み、続きが気になりました。更なる画力の研鑽を心がけながら、漫画作りに励んでください。
最終候補作
月間ルーキー賞ランキング2位
編集部コメント
シンプルな設定でわかりやすくその上でしっかりと主人公の感情を描けているのがこの作品の凄いところ。プロで活躍されているだけあって演出力が高い。ただ、単純にいい話で終わってしまっているのが残念。演出以外のところで、しっかりと作品の魅力を引き出せるようにすると、よりいい作品になると思います。
月間ルーキー賞ランキング4位
編集部コメント
主人公と呪いの人形の組み合わせが良く、読み応えのある会話が描けており、コメディとして満足感がありました。しかし後半部分、人形の姿が変わること・復活することにしっかりとした理由がなかったり、説明をほぼセリフで補填していたりと、かなり詰め込み感があったのが残念でした。重要なシーンこそ丁寧に描くことで、シリアスなパートもより重みが増すのではないかと思います。
月間ルーキー賞ランキング5位
編集部コメント
以前よりジャンプルーキーで人気を博していた作品のリメイク版。コマ割りを一新する事で、作品の魅力がグッと増したと思います。何気ない日常が流れていく中で、ネコの可愛さが引き立つ作りになっていました。背景、キャラ絵共に上手くなっており、商業誌でも通用する力があると思います。残念なのは企画が弱く、読み味があっさりしすぎている点です。次は、新しい作品をご投稿いただけるのを楽しみにしております。
月間ルーキー賞ランキング6位
編集部コメント
設定や世界観が独特で面白かったです。とはいえ内容が内容だけに、このままだと読者を選んでしまうでしょう。ハッピーエンドにしろとまでは言いませんが、ラストで女の子の黒い感情を出しても、驚きがあるだけ。キャラ自体に現状だと魅力が薄いので、このままだと地味な終わりになってしまう。キャラの見せ方をもう少し工夫できると良かったと思います。
月間ルーキー賞ランキング7位
編集部コメント
ちょっとした一言でのキャラクターの魅せ方など、随所にセンスの光る作品でした。「空を飛ぶ」というテーマと、主人公とヒロインの立ち位置が巧みだと感じます。全体的にモノローグ・セリフが多く、説明っぽく感じてしまったので、次はキャラクターや設定をいかに「言葉以外で」伝えていくか模索してみてください。
月間ルーキー賞ランキング8位
編集部コメント
絵柄が可愛く、女の子の表情や仕草にもこだわりを感じて楽しく読ませていただきました。これまでの投稿に比べて、画作りやコマ割りに工夫が感じられました。気になった点は“企画”です。この作品は<女子力の低いヒロイン可愛い!>を描いた作品だと思いますが、そこが上手く表現できていない印象でした。次作では、作品のテーマを意識しながら描くよう心がけてくださいませ。
月間ルーキー賞ランキング9位
編集部コメント
お父さんが幼女体系という設定はとても面白いと思いました。しかしお父さんが特殊という状況で、周りの人たちも変わったキャラクターで固めているので、お父さんがツッコミ役に回っておりせっかくの設定が活かせていないように思いました。企画の面白さと狙い、それを活かすキャラクター配置をしっかりと考察して欲しいと思います。次回作もお待ちしております。
月間ルーキー賞ランキング10位
編集部コメント
召喚した悪魔との奇妙な関係、軽妙な会話がとても面白かったです。キャラクターを意識して漫画を描けているのですが、キャラクターの魅力、企画の新しさなどの力が足りなかった点が、受賞には届かなかった要因です。自分の武器を見つめ直し、自分にしか描けない魅力あるキャラクター、漫画を意識して探っていって欲しいと思います。
編集部からの総評
ブロンズ賞2作。今一度、読み手への意識を…! 全体的に個性豊かな作品が多い回となりました。自身の武器をよく理解して、それを設定や世界観に落とし込んでいる作家さんが目立ちました。そういったテクニックは素晴らしく、個性を出すことも非常に大事です。しかし、<自分の好きなもの>、<自分が描きたいもの>を読者に共感してもらう事が商業誌ではとても重要になってきます。その意識が受賞した2作、期待賞の1作には感じられました。皆様の更なるご投稿お待ちしております。
編集部コメント
流行の魔女・異形ものですが、独自のスタイルが見える作品。特に“好き”の勢いだけでなくしっかりとストーリーがあるのが良かったです。もったいなかったのが背景への描き込みや人物の描写。さらに丁寧に描けるようになると、作風にあった迫力や演出がやりやすくなると思います。頑張ってください、次回作楽しみにしてます。