月間ルーキー賞2019年10月期 受賞作発表 個性光る物語が多数!さらなる表現力の研鑽があると◎!ブロンズ賞は3本!
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング4位
編集部コメント
ヒロインが可愛らしく描かれていて、楽しく物語を読むことができました。<ヒロインがトキめいたら負け>というテーマもわかりやすく、物語に没入できる秀逸なネーム運びが受賞の要因となりました。ただし、絵柄や画力に関しては更なる研鑽が必要です。演出面での絵や、背景など細部にまで拘った原稿作りを心がけてください。
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング7位
編集部コメント
人質であり探偵という設定の組み合わせが面白かったです。演出も上手く、主人公の不安や葛藤、作品全体の緊迫感が出ていて良かったです。ただ主人公としてはキャラがまだ弱いので、兄との関係性など含め、もう少しキャラを立たせる工夫があるといいと思いました。
編集部期待賞
賞金¥50,000-
編集部コメント
この作品は最終候補の10位以内に含まれない作品でしたが、複数の編集者の強い期待を集めたので「編集部期待賞」を贈呈します。ルーキー賞の仕組みはこちらを参照ください。オリジナリティありながらもキャッチーな絵柄。独特な設定をスムーズに読者へ導入できています。設定の小さな驚きはあるのですが、設定から発展したドラマや笑いどころが、少し少なく感じました。読者に「面白い」と思ってもらえるシーンの密度を上げる企みが欲しかったです。演出力、キャラ力は丁寧に伸びているので、次回作で受賞を目指して欲しいです。期待しております。
最終候補作
月間ルーキー賞ランキング2位
編集部コメント
<この作品は他商業誌に発表済みの作品であるために、公開規約に則り最終候補ではありますがルーキー賞の受賞対象外とさせていただきました。>叙情的な空気感がとても素敵な作品でした。篠田あやさんは毎作品、唯一無二の世界観で描かれていて、いつも楽しく拝読させていただいています。今作に関しては、他社での掲載作品ということで、選外となってしまいますが、今後も新たな作品のご投稿お待ちしております。
月間ルーキー賞ランキング3位
編集部コメント
ヤンデレキャラを目指すヒロインの暴走具合と、キャラの関係性と面白さがある漫画です。絵柄もキャッチーで、読者を惹きつける力があります。ただ、全体的に、セリフ量が多く、少し読みにくい点を改善すると、より読者を獲得できると思います。キャラ立て、企画の立て方にセンスを磨き続けて、次回作で受賞を狙って、研鑽して欲しいです。
月間ルーキー賞ランキング5位
編集部コメント
4ページと短いページ数ながらもしっかりとしたフリとオチ、そして読者を驚かせる演出が出来ていました。ただ、キャラや企画部分に目新しさがあるわけではなかったのが残念でした。その部分を意識したもう少し長めの作品にどんどんチャレンジして頂きたいです。
月間ルーキー賞ランキング6位
編集部コメント
絵が上手いことはもちろん、企画がハッキリとしているので読みやすかったです。構図や絵の入れ方にもこだわり、工夫があります。各4ページと短く物足りなさもあったので、もっと長いページになると、どのような展開が作れるのかぜひ読んでみたいです。※編集部選考ではブロンズ賞に選出されましたが、作者様が受賞を辞退されましたので最終候補作とさせていただきます。
月間ルーキー賞ランキング8位
編集部コメント
冒頭の導入がスムーズで上手くキャラが立てられており、個性的な絵柄も相まって非常に魅力的なキャラクターが描けていると思います。ただページ数の少なさもあって、作品としての読み応えという点では今一歩という印象でした。主人公の目的に対してどんな障壁が立ちはだかるのか、主人公をより「困らせる」ための展開を用意できればより満足感のある作品になるかと思います。
月間ルーキー賞ランキング9位
編集部コメント
2人の「幼馴染」という関係性が上手く表現されていると感じました。ヒロインの言動一つ一つも愛らしく、シチュエーションごとに見せる様々な表情に魅力を感じられました。惜しむらくは画力です。特に女の子をより可愛く描くことができれば、この作品は格段に魅力が増すと思います。
月間ルーキー賞ランキング10位
編集部コメント
4コマとしてまとまりがよく、仕上げも丁寧で最後まで読みやすいです。設定もしっかり生かせていたと思います。しかし、ゆるいギャグ系にありがちなネタで、もうひとつ突き抜けた面白さを追求できるとさらに面白くなると思います。構成は上手なので、今後はキャラクターを際立たせるためのオリジナリティをさらに追及していただくと、次のステップに進めると感じました。今後も頑張ってください。
編集部からの総評
個性光る物語が多数!さらなる表現力の研鑽があると◎!ブロンズ賞は3本! 今回はストーリーを読んでもらう作品と笑いをとる作品とに分かれていました。どの作品もテーマが明確で読者にもわかりやすく作れていたと思います。特に今回ブロンズ賞を受賞した作品はどれもテーマがはっきりしており、ストーリー性、演出力に優れていました。それとあわせて、さらに精進してもらいたいのが「丁寧に描く」ということです。漫画はフィクションの世界ではありますが、現実を生きる人が読むものですので、共感できるように描くことも必要です。なので、普段から人間観察をして、その場に適した表情やセリフをより厳選し、使い分けられるように意識してみてください。リアリティが加わってさらに作品を一段上に押し上げられるはずです。
編集部コメント
記憶と人格をテーマに描いたミステリーが非常に秀逸で、物語に引き込まれました。お話の核となる部分の演出や、各話毎の引きも見事で続きが気になるように工夫されているのも好感が持てました。あとはとにかく画力です。原稿の隅々にまで拘って絵を入れて精進していけば更なる飛躍に繋がると思います。