月間ルーキー賞2019年11月期 受賞作発表 読み手の心に残る2作が受賞!
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング6位
編集部コメント
雨の背景が美しく、また女の子の感情と天候がリンクしているのがいいですね。恥じらいや恋している様子など、背景と合わせて演出も上手いなと思いました。ただストーリーは弱いので、設定や演出だけではなくそれらを活かしたストーリーを描くことでより魅力的な物語にできると思います。
最終候補作
月間ルーキー賞ランキング1位
編集部コメント
シンプルなストーリーですが、可愛らしい絵柄と演出の上手さでキャラクターの心理描写が秀逸です。キャラの描き分けもできており、3話全て楽しく読ませていただきました。ただ全体的に絵本のような雰囲気なので、今後は漫画としてのインパクトも意識して描くといいと思います。
月間ルーキー賞ランキング2位
編集部コメント
<この作品は他商業誌に発表済みの作品であるために、公開規約に則り最終候補ではありますがルーキー賞の受賞対象外とさせていただきました。>圧倒的な画力と描き込みでした。服や髪型など、細部のデザインにも非常にこだわりを感じます。電車を見送るシーン、告白→両思いが発覚→告白した側が断る、という流れに違和感を感じてしまいました。ストーリー上2人が結ばれないのは仕方ないのですが、ここまでの勢いを失わず、かつ読後感の良い結末(あるいはそう感じさせる演出)を考えてほしいです。
月間ルーキー賞ランキング4位
編集部コメント
テーマが明確で定番の日常系に一味加えてるのがわかる。何より作家の思い入れが伝わってくる物語である。ですが、妖怪と人間という設定をあえてとっているのに、ネタの内容がよくある方向でまとまってしまっており、せっかくの設定が生かし切れていないのがもったいない。妖怪である部分をもっと生かせるとさらに作品として一歩抜きんでるのではないでしょうか。話数を重ねるごとに画力も向上しているので、そこもあわせてさらに磨けば、もっと素敵な作品になると思います。頑張ってください。
月間ルーキー賞ランキング5位
編集部コメント
ツッコんだら死ぬとわかっていても、ついツッコんでしまう会話作りが上手でした。また、テンポ・リズム感も秀逸で力を感じました。しかし、一発ネタであることは否めず、今後は設定の面白さだけでなく、キャラクターを立てて、主人公を中心にまわしていくギャグマンガにも期待したいと思います。
月間ルーキー賞ランキング7位
編集部コメント
ネームでの投稿ながら、優しい絵柄に可愛い表情など随所に作風の良さが伝わってきて良かったです。ストーリーとしてもう一歩読者を楽しませる工夫が展開できるとなお良かったように思います。次回はぜひ作画も含め完成度の高い作品を期待します。
月間ルーキー賞ランキング8位
編集部コメント
設定がわかりやすく、仕上げもキレイでマンガとして読みやすい。キラキラとした少女漫画らしい描写とコメディ部分のギャップが面白く、読み進めたくなるテンポの良さがあります。ですが、あえてヤンキーとタイトルに入れているにも関わらず、全くそれらしい描写がないのがもったいない。キャラ設定としてメインに据えるなら、そこも描き切っていくと、さらに面白い作品に仕上がったと思います。これからも頑張ってください。
月間ルーキー賞ランキング9位
編集部コメント
しっかりキャラの可愛い部分、キャラ同士の関係性で、しっかり笑えるネタを盛り込んだ、くノ一コメディでした。読みやすさ、テンポの良さ、は読者の心を掴む武器になるレベルだと思います。小ネタのレベルの高さはあるのですが、キャラの魅力が大きく爆発する瞬間が、少し足りない印象でした。地力の高さを生かして、「勝負」のエピソードやドラマを作れるよう、練り上げていって下さい。次回作、期待しております。
月間ルーキー賞ランキング10位
編集部コメント
非常に丁寧に描かれており読みやすかったです。世界滅亡後の世界観をもっと魅力的に描ければ、楽しさもさらに高まるように感じます。その点でアップばかりの構図でもっと引きの絵を効果的に入れられると良かったように思います。
編集部からの総評
読み手の心に残る2作が受賞! 全体としてはコメディ作品が多く、キャラの魅力で漫画を作ろうという意識を感じる作品が多い回でした。少なめのページ数で、キャラの魅力を散りばめている作品も素敵ですが、読み味があっさりしすぎている印象でした。その中でも『野良猫男子に懐かれた話』は可愛い二人の関係性が、『雨と一緒に』は、画力の華と演出の巧みさが、評価されての受賞となりました。キャラの魅力を見せつつ、読み手の心に残るドラマ作りにもトライしてみて下さい。皆様の次回作を楽しみにしております。
編集部コメント
三毛のギャップの作りかたが巧みで、魅力のあるキャラクターになっていると感じました。寡黙なキャラクターですが、行動や表情で上手く内面を表現できています。ただページの短さもあり、2話、3話と話が進むごとに物足りなさも感じられました。陽和と三毛のキャラクターを掘り下げていく、ずっと見ていられるような掛け合いを展開していく、など読者を飽きさせない工夫をしてみてください。