月間ルーキー賞2019年8月期 受賞作発表 多彩なラインナップ!キャラクターの魅力が光る受賞作4本!
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング2位
編集部コメント
デザインも含め、林原さんのキャラクターが非常に魅力的でした。ギャルが苦手な陽菜の視線を通して描くことによって、更に彼女が持つ優しさが強調され、読者が「好きになれる」キャラクターになっていたと感じます。話の展開がワンパターンになってしまっているのは否めないので、2人の関係を進めたり、いろいろな表情、魅力を引き出し、読者をより惹きつけるための展開を考えてみてください。
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング3位
編集部コメント
思春期のヒロインの生きづらさを切なく描きつつ、終盤ではしっかりとヒロインの成長や、彼女が報われる展開が待っていて素敵な作品でした。ネームの構成は見事でしたが、課題はやはり作画です。まずは原稿の隅々まで丁寧に描くことを心がけてください。
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング5位
編集部コメント
全編通して演出がとても上手く、何でもないようなシーンでも、先が気になって読み進めることが出来ました。「切裂ジャック」の伏線を散りばめながら、読者を驚かせようという意識があるのも素晴らしいと思いました。一方で何故「おにいさんレンタル」をしているのかと冥界の設定に、繋がりと説得力が増すとさらに良くなるように感じました。次回作を楽しみにしております。
編集部期待賞
賞金¥50,000-
編集部コメント
この作品は最終候補の10位以内に含まれない作品でしたが、複数の編集者の強い期待を集めたので「編集部期待賞」を贈呈します。ルーキー賞の仕組みはこちらを参照ください。安定した画力と過不足ないストーリー展開、読み手のテンポをしっかりと作れている構成力と、とてもレベルの高い作品でした。ただ、キャラの強さや、企画の見せ方といった部分はもっと工夫が出来たかと思います。次回作ではより多くの読者に見てもらえるようキャラ・企画を意識してみてください。
最終候補作
月間ルーキー賞ランキング4位
編集部コメント
前半と後半のギャップで読者を驚かせようとする企みがよかったです。また、誰もが知っている物語を下地にした入りやすさや、eelさんの緻密で迫力やえぐみのある絵柄もこの企画にあっているように思いました。次回作では、より連載に耐え得る企画やキャラクター作りにもチャレンジしてもらいたいと思います。
月間ルーキー賞ランキング6位
編集部コメント
ネーム運びが巧みなので、グイグイ引き込まれました。ただ、引き込むための仕掛け要素自体は「四角い円柱」というキーワードだけなので、派手さやキャッチ―さは正直乏しいです。その点で「(編集者ではなく)移り気な一般読者を実際どれだけ惹きつけられるか」についてはパワー不足も感じました。次回作は演出力やオリジナリティを活かした一般読者に刺さるキャッチ―な企画を期待しています。
月間ルーキー賞ランキング7位
編集部コメント
丁寧に練り込まれた構成が光る作品。設定に翻弄されず、キャラの感情が伴ったドラマを描ききっていて、確かな実力を感じます。画力ですが、トーンを多用しすぎているのが原因か、目線が散りやすい画面構成になってしまっています。基本のキャラの線を最優先で、画力を引き上げて、新作に挑んで下さい。基礎的な漫画力はあるので、絵の魅せ方、演出を工夫することも楽しんでみてください。
月間ルーキー賞ランキング8位
編集部コメント
それぞれのギャップを印象的に描くことで魅力的なキャラクターになっています。めくりを使って読者を驚かせようという工夫も見事でした。ただ2話から引き込まれる展開がなく、薄味な印象を受けます。1話目のような驚きを与える手段や、繰り返しの展開でも輝きを失わない強度のあるキャラクターを考えてみましょう。
月間ルーキー賞ランキング9位
編集部コメント
1話目、短いページ数の中でも驚きのあるストーリーが展開できており、丁寧な心情描写、セリフの巧みさも手伝っていい読後感でした。絵にはまだ拙さがあるものの、絵柄には魅力を感じます。しかしこちらも特に3話以降、息切れしているような印象を受けます。短いページの中でも読者を惹きつける展開を意識して、1話ごとの満足感を高める工夫をしてみてください。
月間ルーキー賞ランキング10位
編集部コメント
昨今流行中の、キャラ同士の関係性とシチュエーションの可愛さ一点突破漫画。読みやすく、目に残りやすいカラーリングで、スッと読めて楽しめるのは、今の時代に適しているかと思います。ただ、量産されているジャンルではあるので、他とは違う、キャラや展開、何かしらの「驚き」を探すことが必要かと思います。安心して楽しめるけど、どこか新しい何か、を探す癖をつけると、沢山の読者に刺さる漫画を描けると思います。頑張って下さい。
編集部からの総評
多彩なラインナップ!キャラクターの魅力が光る受賞作4本! 今回は骨太なテーマを扱ったものからポップな短編まで、ページ数もジャンルも多様な作品があつまり、受賞作品も多彩な陣容になりました。特にキャラクターに魅力を感じる作品が多かったように思います。ギャップで読者を惹きつけようという工夫が随所に見られました。その中でもブロンズ賞を受賞した4作品はそれぞれのキャラクターをどう演出するか、が非常に巧みだったと感じます。キャラクターは設定と同じぐらい「見せ方」が重要です。どうすればキャラクターの魅力を届けられるか、常に考えて作品作りに活かしてほしいと思います。
編集部コメント
典型的な「落ちもの」導入ではあるが、エイリアンのキャラの可愛さと、主人公のキャラとのバランス・シチュエーションが、今っぽく、楽しく読めました。カワイイキャラの所作や、表情は描けていて、そこが武器の作家だと思います。ただ、絵柄の拙さが、勿体なく感じます。線の強弱、入抜きを全体的に丁寧に仕上げることを心がけましょう。グッズが欲しくなるようなキャラを描けるよう、画力を重点的に引き上げる努力をしてみて下さい。期待しております。