月間ルーキー賞2019年7月期 受賞作発表 完成度の高い絵と演出力、シルバー賞出る！ブロンズ賞も3本選出！
シルバールーキー賞
「少年ジャンプ増刊」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金￥500,000 賞金￥500,000-
月間ルーキー賞ランキング1位
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ＋」連載枠に掲載 賞金￥100,000-
月間ルーキー賞ランキング3位
編集部コメント
短いページながら女刑事とヤクザにそれぞれギャップと美味しい関係性があり面白かったです。絵も丁寧でレベルが高く、特に幅広く緻密な表情力は今後も大きな武器になると思います。構成力が必要な長いページの作品だと、どのような作品を書かれるのか、見てみたくなりました。次回以降の作品も楽しみにしております。
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ＋」連載枠に掲載 賞金￥100,000-
月間ルーキー賞ランキング4位
編集部コメント
まず読んだ瞬間に企画が即分かる構成力の巧みさを感じました。 またそれだけだと出落ち漫画で終わってしまうところですが、回を重ねるにつれキャラクターが三者三様で好感度が高くその魅力が分かる作りになっており、出落ちで終わらないキャラクター漫画としてもしっかりしていました。
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ＋」連載枠に掲載 賞金￥100,000-
月間ルーキー賞ランキング5位
編集部コメント
絵柄の拙さが、勿体ない作品でした。キャラの関係性から産まれる可愛さは、とても今っぽい漫画でした。Twitterに適した、短い尺で、しっかり「美味しさ」を描けています。ただ、「今っぽさ」と「可愛さ」を売りにした、漫画は昨今、増加傾向にあります。どのキャラ・どの設定に「斬新さ」があるのか、読者が読む目もシビアにはなっています。次回作では、時代を先取る気概で、キャラや物語を練り込んでみて欲しいです。
最終候補作
月間ルーキー賞ランキング2位
編集部コメント
可愛らしい絵柄に、しっかりとキャラを立ててお話しを作れている点が良かったです。さらに上を目指す意味でも、より読者に刺さるキャラ、キャラ回しだけでも十分に楽しめる設定や枠組み、キャラだけでなく展開やストーリーでの読み味など意識していってください。
月間ルーキー賞ランキング6位
編集部コメント
繊細で洗練された線、安定した画力、画面の完成度は随一でした。キャラクターも非常に魅力的で、短い作品のなかでそれぞれの個性がよく表現されています。しかし肝心のギャグに関しては物足りず、少しテンポの悪さを感じます。コメディ・ギャグは「めくり」が重要です。ページをめくった先の1コマ目で読者を笑わせるつもりで、ギャグの配置を考えてみてください。
月間ルーキー賞ランキング7位
編集部コメント
描きたいものをしっかりと持っているのはとても良かったと思います。骨太な作品を描ける才能も感じました。ただ、企画の部分で「生き返り」、「戦いの業」といった要素の中に、どこか一つ独自性を加えて欲しかったです。また、絵に迫力はあったのですが、戦闘シーンなどで止まって見えてしまったのと、キャラの表情が硬かったのが残念でした。よりレベルアップした、次回作を期待しています。
月間ルーキー賞ランキング8位
編集部コメント
シュールで独特なギャグセンスがあり、思わず笑ってしまう場面が多々ありました。基本的に1話完結型ですが、最後の15～16話で今まで見えなかった主人公とヒロインとの関係性が綺麗にまとめ上げられ、演出もいいなと思いました。課題としては絵をもっと磨くこと、下ネタにあまり頼らないようにすれば、さらにクオリティが上がると思うので次回作に期待です。
月間ルーキー賞ランキング9位
編集部コメント
ギャップを利用して主人公のキャラクターを面白く伝えようとする作りが良かったです。今後、そのキャラクターに新しさや雨宮さんならではの魅力など出てくると、より商業誌での連載のレベルに近づくことができるように感じます。
月間ルーキー賞ランキング10位
編集部コメント
設定の面白さと、ネームのうまさが光る、作者の力を感じる作品でした。次回作では読切形式ではない連載の形にチャレンジした作品も読んでみたいと思いました。画力については、よりレベル向上を期待したいところです。
編集部からの総評
完成度の高い絵と演出力、シルバー賞出る！ブロンズ賞も3本選出！ 7月期は高い画力と、読者を作品に引き込む演出力を持つ『夜明けのオペレート』がシルバー賞、「キャラ同士の関係性を作る」という意識がしっかりとあった３作品がブロンズ賞となりました。マンガのキャラは一人ではなかなか立ってくれません。その人物と掛け合わせるキャラが居て、初めて輪郭がハッキリとしてきます。「キャラにどんなギャップがあると面白いか」だけでなく、「関係性にどんなギャップがあると面白いか」も考えて作品作りに取り組んでみてください。そのキャラが実際に「生きている」と読者に感じさせられれば、面白さが一段階上がるはずです。
編集部コメント
華があるキャラクターの作画、魅力ある画面構成、丁寧な物語構成が目を引く期待できる作家さんです。AIの扱い方、就職活動に悩む主人公、要素の組み合わせが良く、設定に入りやすい物語でした。１点、アクションシーンの描き方、演出はまだ描き慣れていないように感じました。新作でもしアクションを取り入れた物語を描くのであれば、丁寧にカメラワークから研究して、より高いレベルを目指して欲しいです。基礎漫画力が高い作家さんですので、沢山の漫画を発表してほしいです、意欲的な、新作を期待しています！