月間ルーキー賞2019年6月期 受賞作発表 ブロンズ賞5本!されど、今一度基礎力を!!
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング2位
編集部コメント
安定した画力で、感動の場面を作れる演出力がありました。最後のオチへ向けて、物語にしっかりと軸を通した構成になっていたのも良かったです。ただ、コマ割が独特な部分が多いため、視線が散ってしまうのと、画面が窮屈な印象がありました。基本に忠実なコマ割と、注目して欲しい部分で使う独特なコマ割。その使い分けを、もっと意識できると良いと思います。次回作にも期待しております。
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング4位
編集部コメント
「幽体離脱」という王道の設定ながら、キャラと展開を丁寧に構成していて、物語的驚きと喜びを用意出来ている、秀作でした。読みやすいネーム運びに、とても魅力を感じました。主人公とヒロインの会話劇にも、センスを感じました。課題は絵柄です。描けば描くだけ成長するはずなので、是非にガッツリ絵力を鍛えて、読切・連載と挑戦していってほしいです。
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング7位
編集部コメント
バカバカしいながらも熱い情熱。突き抜けたキャラと、それはそうなるだろうというネタの帰結。シンプルに笑えました。演出や、絵柄に、描き始めの拙さは感じましたが、量を描けばすぐに洗練されていきます。ギャグはキャラと手数が重要です。沢山読み切りを描いていって、宝物のようなキャラに出会ってみて下さい。
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング9位
編集部コメント
ヒロインの可愛さを、設定でも絵柄でも演出でも丁寧に描けています。まだ3話なので、可愛さの面が、1パターンしか描けていないのが、少し残念でした。「アナログ」というテーマで、どれだけ可愛さのパターンを描けるのかが、このキャラと企画の勝負のしどころかと。絵に関しては、かなり高いレベルにあると思います。勝負の設定・キャラを見つけられるよう頑張って下さい。次回作にも期待しております。
編集部期待賞
賞金¥50,000-
編集部コメント
この作品は最終候補の10位以内に含まれない作品でしたが、複数の編集者の強い期待を集めたので「編集部期待賞」を贈呈します。ルーキー賞の仕組みはこちらを参照ください。特殊な性癖を持った登場人物たちの感情と葛藤が巧みに描かれていて驚きました。また、その設定の中でも人と人の間に絆が生まれていく様子が気持ちよく、きちんとハッピーエンドで終わっている所に、ギリギリのところで大衆向けに作られているという印象をうけ、そのバランスにも非凡なものを感じました。心情の解決だけではなく、何か事件を解決する物語を作る時に、どのような作品を描かれるのか、読んでみたくなりました。次回作を楽しみにしております。
最終候補作
月間ルーキー賞ランキング3位
編集部コメント
老婆に大胆なアドバイスをさせる、というアイデアは面白いと感じました。内容もバラエティ豊かで、最後はほっこり、と1コマネタながらも1話の中に展開が作れており、読み応えのある作品でした。ただストーリーや設定が不在で、商業誌というくくりでは評価しづらいと感じます。読者の心に残るキャラクターは描けているので、是非この強みを活かしてストーリー・設定のある作品にも挑戦してほしいと思います。
月間ルーキー賞ランキング5位
編集部コメント
構成の妙が素晴らしい。企みがしっかり練り込まれています。前半部分のネタ振りを、丁寧に後半で回収している良作でした。青春特殊部活コメディ、かと思いきやラブコメディ。意外性がありました。キャラの可愛らしさと、オチまで、丁寧でした。絵でもキャラの可愛らしさを表現できるように、次回作は”キャラ絵”を一番の課題にして、執筆してみて下さい。期待しております。
月間ルーキー賞ランキング6位
編集部コメント
作者が、祖母の広島の被爆体験を描いた作品でした。実際の出来事を丁寧に考証して淡々と着実に描いた姿勢がよかったです。丁寧さは保ちつつも、より表現する力を向上できるとより良いと思います。
月間ルーキー賞ランキング8位
編集部コメント
非常に魅力的なキャラクターが描けており、特に表情には読者の心に訴えかける力があります。設定も面白いのですが、そこから話を膨らませられていないのが残念です。互いに素直になれない2人のじれったさを描くのか、バレていないつもりの2人と優しく見守る周りの様子を軸にしたラブコメなのか、狙いを明確にして、2人のやりとりにも様々なバリエーションを持たせてみてください。
月間ルーキー賞ランキング10位
編集部コメント
独特の雰囲気がクセになる作品です。要所の小ネタも面白く、ギャグっぽさはありながらも夢や仕事といった王道のテーマにも触れ、心に残るものがありました。ただこの内容に対してこの絵柄が最適かどうかは要検討です。またセリフまでの溜めが時にしつこく感じてしまい、話の展開もゆっくりすぎるように思われます。セリフ回しを工夫してテンポよく、読者にグイグイ読ませることを意識してみてください。
編集部からの総評
ブロンズ賞5本!されど、今一度基礎力を!! 今月もたくさんの力作が集まり、豊作の回となりました。その中でもブロンズ賞の5作品は、自身の得意なジャンルや武器を理解して物語を構築している印象でした。感動的なドラマや、読者のことを意識した魅力的な企画、オリジナリティ溢れるコメディなど、それぞれ素晴らしい作品ばかりなのですが、あと一歩完成度を高めて欲しいです。そのためにはやはり“基礎力”を。特に画力は毎日、コツコツと研鑽を積めば必ず上手くなります。さらなる飛躍を期待しています。
編集部コメント
4月期のシルバー賞を受賞しました同作家の作品という事で、さすがの読み味でした。4月期の寸評にある作家の長所をしっかりと表現出来ているかと思います。しかし前回の受賞作から何か上乗せしたものがあるかというと、まだまだな部分も見受けられました。とはいえ作品自体は評価に値するということで今回はブロンズ賞となります。この2作品で作家の力は充分に証明されたので、ぜひ次のステージへ向けて頑張っていただきたいと思います。