ジャンプ世界一マンガ賞 結果発表-「ジャンプPAINT」リリース&創刊50周年記念 ジャンプ世界一マンガ賞

応募総数 1513本!!

日本語を含む8か国語で募集した「ジャンプ世界一マンガ賞」は
世界中からたくさんの応募をいただきました!
喪喪丸(ソーソーマル)
喪喪丸(ソーソーマル)
『喪喪丸(ソーソーマル)
あク(一谷一樹)
あらすじ
命の器、それは一部の人類が生まれてくる時に持つもの…。命の器の力により、変容した世界の最下層で、喪喪丸は虐げられながら暮らしていた。この弱肉強食の世界を変え、人々を幸せにするべく、喪喪丸は空を目指す…!

岸本斉史先生コメント
命の器というアイテムのアイデアが面白く、そのアイデアをうまく活かした物語となっている。キャラクターも熱く成長もちゃんと描けていて、決めの大切なターニングポイントのセリフも決まっている。後は画力をもっと磨けばさらに良くなる。
最終候補 賞金5万円
オヤユビマンと心を知り抜く兎
『オヤユビマンと心を知り抜く兎』
luyisluyis16
あらすじ
正義のヒーロー「オヤユビマン」に憧れる少年・陳濤濤は、いつものように先生にゴミ生徒と罵られていたある日、ミステリアスな転校生の劉に一冊の本を渡される。それは、子供には似合わぬ「メンタルヘルス」の本で…!?
岸本斉史先生コメント
ちゃんとつかみがあり、引き込ませてからドラマを展開している。キャラクターも明るく好感がもて画力も高く表情も豊かに描いている。ただ組織の設定や敵の説明不足があり唐突に感じるかも。
家に帰る道
『집에 돌아가는 길(家に帰る道)
푸석요고<韓国語>
あらすじ
美術の専門学校に通うヒョジョン。家族関係に問題を抱える彼女だが、専門学校の講師キョンスと仲が良くなり…!?


岸本斉史先生コメント
やさしい絵とストーリーに好感がもてる。多くを語らないがキャラクターの抱えている悩みをうまく自然に表現している。 派手さはないが先が気になる。子供達がかわいい。少しありきたりな作品になっている。
隋唐札異
『隋唐札異』
waicomics<中国語(繁体字)>
あらすじ
舞台はとある古代の帝国。最強の武人を目指す程饒金は、 ある名家に赴き、賊との戦いに従事しようとするが…!?

岸本斉史先生コメント
描き込みはていねいでやる気が伝わって来る。キャラクターに軽いノリはあるが少しテンプレすぎる。話の展開も読めてしまう。武器のアイデアはよく練られている。アクションをちゃんと描いている。もう少し動きをなめらかに描いてほしい。
越後瞽女 小林ハル
『越後瞽女 小林ハル』
下西輝
あらすじ
明治三十八年、生まれながらに目の見えない少女ハル。過酷な環境に置かれる彼女には、低く延びのある、まるで狼の遠吠えのような“唄”があった。
岸本斉史先生コメント
伝えたい事があるとは思うが伝わって来にくかった。キャラクターの成長を冒頭のナレーションで語るのではなくマンガを通して見せるともっとよくなるはず。未完成のようなラストなので、最後が入るようにしてほしい。
Bring You Home
『Bring You Home』
Darkness<英語>
あらすじ
捜査官のツェトマイは、不慮の事故により恋人を失った。しかし、亡くなったとされた彼は不老不死の研究に使用するため、体をバラバラにされながらも生き永らえているのだった…。

岸本斉史先生コメント
絵に関して世界感のある背景をていねいに描き込んでいて好感が持てるが人物の描写が硬い。アイデアがちゃんと用意されているがキャラクターの心理描写、変化がなくキャラクターが弱い。
INKER
『INKER』
果果<中国語(簡体字)>
あらすじ
世の中には五感を超越する認知できぬ生物が存在する。その生物はあるものを媒介し、人々に恐怖を与えることに…。そんな事は知らずに、何もかも平凡に生きてきたキャラクターデザインが夢の蘭軒は、ある面接先で不思議なインクを拾うのだが!?
岸本斉史先生コメント
絵は上手だがトレースに近い書き方のせいか動きを感じない。アクションの躍動のあるシーンを見たかった。絵から出て来たキャラクターが世界感の違う絵柄なのは面白い。ただ主人公への説得が飛躍し過ぎてしまっている気がする。主人公のがんばりとラストをリンクさせてほしかった。
最終候補まであと一歩
『鉄セン花』
浅野キミヒロ
あらすじ
機械たちが多く暮らす街で、工芸品の傘を売る少年・学とじっちゃん。しかし、その街はどこか異様で…!?
編集部コメント
アクションが派手で良い。世界観や主人公の説明が足りないままに物語が進んでいくので、 感情移入しづらい導入になっているのが課題。
『FREE HAND』
特文
あらすじ
日本をGDP世界一に押し上げた新たな技術 「パレットインキ」。多発するバラバラ殺人事件の裏には…!?
編集部コメント
描写にとてもリアリティがあり、丁寧な画面構成にも非常に好感が持てる。アイデアも面白いので、ぜひ最後まで描きあげて欲しい。
『サボ店長』
石井亮祐
あらすじ
花屋のバイトの面接に訪れた縦嶋よし子。彼女が出会ったのは、人の形をしたサボテンの店長でした…。
編集部コメント
テンポよく、サボテンの特性を活かしたギャグが秀逸で面白かった。次回はもっと多くの人に愛されるキャラを模索してみて欲しい。
『JOONO』
bigson<英語>
あらすじ
獣人の賞金稼ぎ・ジョーノ。死にかけの友・バキーの命を救うアイテム「キングスハート」を狙うためマフィアの巣へ単騎で突入していく。
編集部コメント
抜群にカッコいいアクションが素晴らしい。兎の獣人であるジョーノのカッコいい色気も感じた。ストーリーとしてもう少しまとまりがある終わりならば更に良かった。
『La Ronce de Noël(クリスマスの荊棘)
Tpiu<フランス語>
あらすじ
クリスマスも迫りサンタは大忙し。そんな中、プレゼント配達に就けなかった妖精ロンスはこっそりソリに乗り込むが、皆と逸れてしまう。その先でクリスマスを嫌う少年ウゴに出会うのだが彼は大きな問題を抱えていて!?
編集部コメント
圧倒的な画力と演出力で、ファンタジーの世界を描き切るその力は圧巻。ストーリーも上手くまとめてはいるが、もう少しロンスとウゴの間で徐々に打ち解けていくシーンを丁寧に描いて欲しかった。
『황금의 핸드메이커(黄金のハンドメーカ)
텅빈장고<韓国語>
あらすじ
時は“金本位制”時代。手にするもの全てを黄金に変える「ザ・ゴールド」と呼ばれる者がいた。能力欲しさに狙れる中、強い者を求め旅する紅燐のハンドメーカが現れる!激しい戦闘の中、貧困に苦しむ少年に腕を奪われて!?
編集部コメント
非常に丁寧な作画に、見やすいコマ割り、迫力ある戦闘シーン、そしてテンポの良いコメディなど非常に読みやすく技術の高さが伝わった。ただ主人公の能力の凄さ、圧倒的な強さなどもう少し工夫が欲しかった。
『КРЫЛАТЫЕ(翼の持ち主)
+Z<ロシア語>
あらすじ
2018年、いくつかの新しい外惑星が発見された。そこから人類のもとへ舞い降りたのは白い翼を携えた異形の生物だった…。
編集部コメント
異形の生物に対する人々の感情がリアルに描かれている。見せるべきシーンが絞られていて、スラスラと読むことができました。ただ読切としては未完の状態だと思うので、バトルの描写も見せて欲しかった。
『Wolfpack』
josenevado<スペイン語>
あらすじ
ある日、デートロボの少女は赤ん坊を拾った。ルキと名付けたその子供は大きくなり、次は育ててくれた機械の母を救うため旅に出る。
編集部コメント
デザインが可愛く、武器や世界観のアイディアも素晴らしかった。トーン等の効果を使用すると更に物語に深みが出ると思う。
岸本斉史先生総評

力のこもった画業をする作者が多く、色々な絵柄があり目で楽しめた。物語も色々な世界感があり、キャラクターの表現の仕方も個性があったがこれだ、というキャラクターがいなかった。
作者の持つ文化や背景が反映されていて楽しく選考できた。

  • <現在開催中の漫画賞>
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  • <毎月開催の漫画賞>
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