月間ルーキー賞2022年7月期 受賞作発表 作風の違う2作品がブロンズ賞を受賞！
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ＋」連載枠に掲載 賞金￥100,000-
月間ルーキー賞ランキング2位
編集部コメント
テーマに独自性があって惹きつけられた作品でした。ストーリー展開にもしっかり盛り上がるポイントがあり、読者を楽しませることができたと思います。キャラクターの感情表現のレパートリーが増やせるとよりインパクトのあるコマ作りができるので、表情や仕草について研究して見てください。また、ページのめくりなどを意識していくとより読みやすい作品になると思います。次回作も期待しております。
編集部期待賞
賞金￥50,000-
編集部コメント
この作品は最終候補の１０位以内に含まれない作品でしたが、複数の編集者の強い期待を集めたので「編集部期待賞」を贈呈します。ルーキー賞の仕組みはこちらを参照ください。印象的なシーンが多く、読み進めるにつれて面白くなっていく作品でした。細かく描き分けられた表情も魅力的で、主人公の心情を上手く描写できています。しかし、天使と出会うテーマや世界観、キャラクターのデザインが見慣れたものであるため、導入がややパワー不足に感じました。この作品独自の設定があるともっと最初から読者を引き込めると思います。次回作も期待しております。
最終候補作
月間ルーキー賞ランキング3位
編集部コメント
「ダークエルフちゃんがピギャる」ことにテーマを絞り、そこまでの様々なアプローチを楽しめる作品になっていました。しかし、その反面で展開が読めてしまうため、どうしても3話目ではパワー不足に感じられました。読者にこの作品を読んでもらう理由を作るためにも、次の話が気になる引きを用意してあげるといいと思います。
月間ルーキー賞ランキング4位
編集部コメント
普遍的なテーマながら、少年漫画的なドラマチックな演出を駆使して捉え直すことで読者に新たな驚きを与える作品となっていました。オチも爽やかで良い読後感だと思います。一方で、テーマ選定の都合上物語展開自体に意外性はない印象も受けます。今後はオリジナリティのある独自の物語にも挑戦してみてください。期待しております。
月間ルーキー賞ランキング5位
編集部コメント
勢いのある作品で、テンポ感も軽快で読みやすかったです。個性的なキャラクターをたくさん生み出せている点もよかったです。文字が多くなってしまうコマがあったので、1コマあたり・1ページあたりの文字数をもう少し整理できるとより読みやすくなると思います。また、描ける絵の種類を増やせると作品の面白さも多彩になるので、今後の課題の1つにしてみてください。次回作も期待しております。
月間ルーキー賞ランキング6位
編集部コメント
自分の体内に異世界転生するアイデアが斬新でした。また、主人公が自身を蝕む病魔に恋するというテーマによって生じる主人公の葛藤は大変魅力的でした。しかし、葛藤した末の主人公の行動が問題解決に繋がらないため、クライマックスとしては物足りなく感じました。次は主人公が最後にどのような行動をとると面白くなるか考えてみてください。次回作も期待しております。
月間ルーキー賞ランキング7位
編集部コメント
独自性のある設定と世界観、キャラクターに惹きつけられ、続きを読み進めたくなる作品でした。ところどころ状況がわかりづらくなるところがあったので、盛り込む要素の取捨選択を意識できるとより読みやすい作品になりと思います。次回作も楽しみにしております。
月間ルーキー賞ランキング8位
編集部コメント
日常的な場面に特殊能力を持つ主人公を配置することで、共感しやすくも斬新な笑いが生まれていました。個性的な画のタッチと高いデザインセンスも大きな強みだと思います。ただセリフ量は多く、一目でわかる笑いが少ないようにも感じます。「漫画」であることを活かし、絵で見せる笑いも取り入れてみてください。期待しております。
月間ルーキー賞ランキング9位
編集部コメント
描きたいテーマが明確で、力強さと勢いを感じる作品でした。今後は、キャラクターの表情や動きでの心情描写ができるようになると、伝えたいテーマをより深く表現できると思います。また、読者とって読みやすいセリフ量や構図になっているかも意識してみてください。成長を楽しみにしております。
月間ルーキー賞ランキング10位
編集部コメント
しっかりとストーリー展開が組まれた作品でした。最後の最後まで気を抜かずに読者を驚かせる・楽しませる展開を作れていたところが良かったです。キャラクターの感情表現を表情に依存しきっていたので、ちょっとした仕草など表情以外の感情表現の方法について研究して見てください。また、作品の要素がやや多い印象だったで、作品の要素をもう少し絞れるとよかったと思います。次回作も期待しております。
編集部からの総評
作風の違う2作品がブロンズ賞を受賞！ 今月は2作品がブロンズ賞を受賞しました。作品のテイストは違いますが、どちらの作品も作品としての強みをしっかりと持っていたと思います。読者を惹きつける強みを作品に入れることができると、作品に独自性が生まれます。しかし、その独自性を表現する術がないと読者にせっかくの作品の魅力が伝わりません。画力、構図、ページ作りなど基礎を忘れずに読者が読みやすい作品を目指しつつ、自分だから描ける作品を見つけてみてください。皆さんの熱量のある作品を楽しみにお待ちしております。
編集部コメント
作品の空気感を絵で作れている作品でした。キャラクターの表情が豊かだったところも良かったです。キャラクターの関係性が深まるエピソードがやや薄い印象だったので、もう少しそういった部分を読者の印象に残るようなエピソードで厚くできたらよかったです。また、セリフもこの作品だからこそのセリフを作れるようになるとより読み応えが増すと思います。次回作も期待しております。