月間ルーキー賞2022年1月期 受賞作発表 ブロンズ賞3作品!その世界で“生きている”キャラクター作りの意識を持とう!
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング7位
編集部コメント
演出力があり、気持ちの良い読後感の物語が作ることが出来ていました。まだ、画力が安定していない部分や、セリフやコマ数が多い部分はありますので、これからの練習を通して、成長していけると良いと思います。期待しています。
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング9位
編集部コメント
主人公のキャラクターが魅力的でした。絵にも勢いがあり、キャラクターがいきいきと動いているところが良かったです。ストーリーの描き方に少し粗い部分があった印象だったので、もう少し読者に親切なストーリーを組み立てられるとより読みやすい作品になると感じました。次回作も期待しております。
編集部期待賞
賞金¥50,000-
編集部コメント
この作品は最終候補の10位以内に含まれない作品でしたが、複数の編集者の強い期待を集めたので「編集部期待賞」を贈呈します。ルーキー賞の仕組みはこちらを参照ください。「顎」というモチーフで最後まで勢いよく走り切った作品でした。読者を楽しませる要素が作中にたくさんあったところも良かったです。構図をもう少し工夫するとよりキャラクターの面白さを引き出せるかと思うので、今後はよりキャラクターの魅力を引き出せる構図をかんがえてみてもらいたいです。次回作も期待しております。
最終候補作
月間ルーキー賞ランキング1位
編集部コメント
ニッチさを感じる企画ではありますが、回を重ねるごとに、登場人物が増えていき、それぞれのキャラクターの立ち位置が上手に描き分けられているところが素晴らしかったです。一方で、1回1回の読み味は超短編なため、そこまで大きな驚きや見せ場はなく物足りなさも感じました。次回作も楽しみにしております。
月間ルーキー賞ランキング2位
編集部コメント
高い画力と読み易いコマ割りで構成されていて、作家さんのレベルの高さを感じました。人殺しを買うお嬢様という冒頭も今後の展開が期待できて良かったと思います。気になった点としては、ヒロインの家族のこと、この世界での犯罪者の扱い等、説明がなく進んでしまうところが目につきました。あとはオチです。企画や冒頭に対して行き着く結末がふわっとしすぎている印象でした。例え連載作であったとしても1話の引きはとても大事です。ご自身の作品に、もう一歩踏み込んで細部まで血を通わせる意識を持ってもらえると幸いです。
月間ルーキー賞ランキング3位
編集部コメント
ある日転生した先で巨大な魔物に襲われる。と思わせてからの意外な展開は読む側に驚きがあり、ページをめくらせる工夫がされており良かったです。ただオチに向かっていく中で、二人の関係値が描ききれず、主人公の新たな感情の芽生えに対して唐突な印象でした。感動するお話を目指す場合は、読者がキャラの感情とズレのないように丁寧にドラマ描写を描くことを意識しましょう。短いページ数で描かなければならない場合は、驚きと感動のどちらかに絞るのも手かと思います。
月間ルーキー賞ランキング4位
編集部コメント
キャラクターの変化とギャップの作り方が巧みで、画力も高く、先輩の可愛さが楽しめる作品でした。ただ内容としては、先輩の抱えたものと、クライマックスで起こる事件の内容にあまり関連性がないように感じたのが勿体無かったです。魔法少女という定番のジャンルだけに、キャラの内面や、展開についてもう一歩深く掘り下げ、既存の作品との差別化を狙ってみてください。
月間ルーキー賞ランキング5位
編集部コメント
シンプルかつ勢いのあるストーリーで、あおい君の覚醒など、気持ちの良いシーンがしっかりある作品でした。ただ、やはり殺し屋を扱う作品としては既視感のある内容で、展開が予想の範囲内に収まってしまっている印象でした。次回作では、どうやって同じジャンルの他の作品と差をつけるか、考えてみてください。
月間ルーキー賞ランキング8位
編集部コメント
画面の密度が濃く、画力は新人さん離れしているように感じました。物語の方もキャラの破天荒さはよく出ていましたが、描きたいテーマに対してページ数が足りないためか、共感しきれないままにお話が進み、ややダイジェスト感があり消化不良な印象でした。よりテーマをシンプルに絞った作品を見てみたいです。次回作も楽しみにしております。
月間ルーキー賞ランキング10位
編集部コメント
悪魔と欲賀のすれ違いが面白く、テンポよく読める作品でした。欲賀のまっすぐなキャラクターも好感度が高く良かったです。ただ2人の掛け合いが中心で、最後の契約部分まで話に変化がないように見えてしまったので、次はドラマも練りこんで満足感の高い作品を作れるように意識してみてください。
編集部からの総評
ブロンズ賞3作品!その世界で“生きている”キャラクター作りの意識を持とう! 今回はランキングに様々なジャンルの作品が上がり、見応えがありました。特に、『近所のニコラ』『忘却のカノジョ』『八百万相談所』はしっかりと目的意識を持った作品に仕上がったと思います。しかし、どれもキャラクターのドラマが物足りなかったり、ストーリーのために動かされている印象が強かったので、物語を進めるための駒ではなく、物語の舞台で人間社会で“生活している人”という意識を持って描けると、さらに作品の濃度が上がると思います。そこをしっかり組み立てられると、読手にも満足感を与えられる構成とストーリーも考えやすくなるかと。皆さんの次回作を期待しております!
編集部コメント
設定を上手く演出につなげられていた作品でした。キャラクターの心理描写も丁寧でストーリーに深みを生んでいたと思います。線がやや硬い印象だったので柔らかい線を描けるようになると、より作品の雰囲気を表現できたと思います。また、表情以外での感情描写の方法も研究してみてほしいです。次回作も期待しております。