月間ルーキー賞 2021年12月期 受賞作発表

月間ルーキー賞202112月期 受賞作発表 やや低調な印象。"何で勝負するか"を明確に!

ランキング上位10作品から編集部の審査で選んだ月間ルーキー賞の発表です!
投稿者は受賞作品と編集部によるコメントを比較して作品作りに活かそう!
ルーキー賞について詳しくはこちら

ブロンズルーキー賞

「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-

月間ルーキー賞ランキング1

努努─yume yume─

人生を変えるために家を出た話。

舛谷隆太郎

編集部コメント

キャラクターの感情描写に勢いがあったところがとても印象的でした。ストーリー構成も丁寧だったので、読後に確かな爽快感を得られました。表情でキャラクターの感情を表現する演出がやや多かったので、今後はちょっとした仕草や後ろ姿などを使った表現ができるようになるとより作品に深みが生まれると思います。次作も期待しております。

ブロンズルーキー賞

「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-

月間ルーキー賞ランキング5

その薬草も少しまかりませんか

世知辛いダンジョン事情!

小中 中

編集部コメント

「勇者稼業」というものに現実的な説得力を持たせつつ、その要素をキャラの個性にも結び付けているのが上手いです。画力も安定して高いと思いました。次の作品では、読者の印象に強く残るシーンを1つ作れるよう心がけてみてください。期待しています。

編集部期待賞

賞金¥50,000-

窒素60%

読み切りです。

米黒ホン

編集部コメント

この作品は最終候補の10位以内に含まれない作品でしたが、複数の編集者の強い期待を集めたので「編集部期待賞」を贈呈します。ルーキー賞の仕組みはこちらを参照ください。気持ちの良い構成とセンスのある構図が武器で、爽やかな読後感も良かったです。ただアクションシーンで何が起こっているか分かりづらく感じられる箇所があったので、省略しすぎないようにバランスを意識してみましょう。次回作も期待しております。

最終候補作

月間ルーキー賞ランキング2

編集部コメント

あどけないながら欠落を抱えたエマと、対照的なゴーマの組み合わせが楽しめる作品でした。心温まる、シンプルで分かりやすい関係性なのですが、それだけに既視感、物足りなさを感じてしまう部分もあったので、まずはそれぞれのキャラについてしっかり掘り下げ、「この二人ならでは」のセリフ、シーン、展開を目指してみてください。

月間ルーキー賞ランキング3

編集部コメント

とても可愛らしいキャラクターを生み出せていたと思います。読者に何を楽しんでもらいたいかが明確で、意図した部分でしっかり読者の心を掴むことができていました。次回作ではこういった魅力的なキャラクターを主人公にもう少し長めのお話にもチャレンジいただきたいと思いました。次回作も期待しております。

月間ルーキー賞ランキング4

編集部コメント

キャラクターが生き生きとしており、勢いが感じられた作品でした。また、ラストページの展開も予想外で読者を楽しませることができていました。キャラクターの同じような表情が続いてしまっていたページがあったので、描き方のレパートリーを増やしていくとより楽しいページづくりができるかと思います。次作も期待しております。

月間ルーキー賞ランキング6

編集部コメント

読者の興味をそそるキャラクターが魅力的な作品でした。独特なペンタッチが世界観に合っていて、読者を作品に引き込んでいました。作品にかなり勢いがあるので読んでいけたのですが、やや情報の整理が不足しており読後に疑問が残ったので次作ではそういった部分を工夫できると読み応えが増すと思います。次作も期待しております。

月間ルーキー賞ランキング8

編集部コメント

シンプルで見やすい絵柄が話によく合っており、先が気になる構成も良かったです。ただ、「見た目が少女のアラサー」という主人公の要素と「探偵」の掛け合わせのうまみが少しぼんやりしていること、また推理が少し強引な箇所があったことが気にかかりました。この主人公だからこそ解決できたなど、見せ方を工夫するとより引き込まれる作品になるかと思います。

月間ルーキー賞ランキング9

編集部コメント

スマホで見てもらうためのタテ漫画を十分に考えられた構成、ネームで非常に読みやすく、それだけでなくテーマもしっかりタイトルとリンクしていたと思います。色使いの演出もデジタルならではを存分に生かされていました。今度は縦スクロールらしく、コマ割りを変更してみると、さらにタテ漫画としての読み味が増すかと思います。応援してます!

月間ルーキー賞ランキング10

編集部コメント

多重人格の彼女全員に惚れさせる、という展開が新鮮でした。華やかで丁寧な作画も良いですね。ただ主人公のキャラクターを掘り下げる前に新人格登場→即オチの流れが確定してしまっており、主人公が話を進めるために存在する設定のように見えて残念でした。魅力的なヒロインたちが描けていると思うので、主人公も掘り下げられるよう意識してみてください。

編集部からの総評

やや低調な印象。"何で勝負するか"を明確に! 全体的にやや低調な印象でしたが、その中でも主人公の熱量あるドラマを描き切った『努努ーyume yumeー』、RPG風ストーリーを「経営」という斬新な目線を通して描いた『その薬草も少しまかりませんか』がブロンズ賞を受賞しました。商業誌を目指す以上、賞段階でも連載でも、常に「読者」という第三者が存在します。「どうやって楽しませるか?」「この作品の、自分の強みは何か?」をしっかり意識し、自身の想定と結果を見比べてズレを修正しつつ、読者に自分の思いがしっかり届くよう、試行錯誤しながら実力を磨いてみてください。皆さんの次回作に期待しております。 ※7位の作品は作者により削除されたため審査対象外です。