月間ルーキー賞2021年6月期 受賞作発表 なんと今期はブロンズ賞4本!
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング4位
編集部コメント
黒井さんの魅力が段々明らかになっていく過程が丁寧に描かれており、続きが読みたくなるラブコメ作品でした。ペンタッチが繊細かつ黒井さんの表情も多彩で、基礎的な画力の高さも伺えます。少しコマ割りが分かりづらく感じられる箇所があったので注意しつつ、今後も様々なジャンルに挑戦していってください。期待しております。
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング5位
編集部コメント
心情の描写が丁寧で、主人公の懊悩がしっかり伝わってきました。画力・キャラクターデザインもレベルが高く、見やすい画面が作れていると思います。ただ惜しかったのは、「半端者」と感じている主人公がどういった生い立ちなのか、どういう立場なのかが少々分かりづらかった点です。キャラクターの根幹に関わる部分は、それを理解するのに必要な情報がしっかり伝えられるように意識しましょう。
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング9位
編集部コメント
作品全体の雰囲気作りが上手な作品でした。見せ場を用意しつつ、すっきりとまとめあげていたので、読後の余韻に浸ることができました。ラストの締め方がそこまで怖くなかったので、怖い話だと思って読んでいた読者は物足りない印象を受けたかと思います。どのように楽しむお話かを序盤である程度読者に伝えることができれば、より印象に残る作品になったかと思います。
編集部期待賞
賞金¥50,000-
編集部コメント
この作品は最終候補の10位以内に含まれない作品でしたが、複数の編集者の強い期待を集めたので「編集部期待賞」を贈呈します。ルーキー賞の仕組みはこちらを参照ください。所々に入る情念のこもった絵や、ドキリとさせられるような演出が魅力的でした。自分の描きたいものを詰め込んで、少しまとまらなくなってしまっている印象ですので、適切なネーム運び、物語の構成力を身に付けられれば、大きく成長できると思います。次回作に期待しております。
最終候補作
月間ルーキー賞ランキング2位
編集部コメント
キャラクターが非常に魅力的で、吸血鬼を寿司で退治するという行為にもしっかり裏付けがあり、その点も含めて楽しめる作品でした。ただ、独特の勢いがある分、事件のタネ明かしなど展開がかなり強引に感じた部分がありました。キャラクターの個性は大事にしつつ、読者が理解・納得できる展開も心がけてみてください。
月間ルーキー賞ランキング3位
編集部コメント
記憶を消すことでヒーローをメンタル面からサポートするという発想が面白く、主人公のキャラクターも興味を惹かれるものでした。基礎的な画力も高く、生き生きとした表情が描けていたと思います。一方で、実際に記憶を消すエピソードがやや小さく、冒頭で読者が期待したイメージとは異なりギャグ寄りに話が進んでいったのが気になりました。ストーリーやドラマが読者の期待を良い意味で上回ってくるようなお話を描けるように、読者の期待値という観点を意識して頑張ってください。
月間ルーキー賞ランキング6位
編集部コメント
構えの大きな壮大な物語を予感させてワクワクする漫画。ただ、逆を言えば、明確な強い縦軸で引っ張る形ではないので、他の漫画よりこの雰囲気を好むか否かで読者を選ぶ作品ともいえました。
月間ルーキー賞ランキング7位
編集部コメント
自分から血を飲んでくれという主人公とその血が不味かったという設定が新鮮でした。コマを大胆に使ってキャラクターを見せていたので、読んでいて自然とお話に引き込まれました。このお話では血液の匂いや味が重要なポイントになるので、ヒロインにとってそれらがどれくらい重要なのかを描くことができたら作品の説得力が増したと思います。また、台詞が多めのコマがいくつかあったので、そういったところを改善できるとさらに読みやすい作品になるように思いました。
月間ルーキー賞ランキング8位
編集部コメント
キャラクターの魅力を分かりやすく伝えていたので、すぐにキャラクターに興味を持つことができました。キャラクターの会話の内容も可愛らしく、テンポも良かったです。台詞が多いコマがあったので、台詞を取捨選択するとさらに読みやすい作品になると思います。また、キャラクターの仕草が少し硬い印象があったので、キャラクターがより魅力的に見える仕草を考えていただくとさらに読み応えのある作品になるかと思います。
月間ルーキー賞ランキング10位
編集部コメント
絵のレベルが高く、独自の世界観も絵で表現することが出来ていました。ただ1話分が短く、構成として一区切りのタイミングがわかりにくいのがもったいなかったです。ある程度、難しい話ではあるので、読者に興味を持続してもらう工夫を毎話入れられるよう意識してみてください。
編集部からの総評
なんと今期はブロンズ賞4本! 前回に続き、今回もブロンズ賞4本という大豊作回でした。ブロンズ賞を獲得した4作品はどれもキャラクター感情が丁寧に伝わってくる作品で、一気に作品に没入できました。編集部期待賞作品も序盤でしっかり読者の心を掴む演出があったことが印象的でした。今回も様々なテイストの作品が並んでいたことが非常に嬉しかったです。何かに囚われることなく、自由な発想で自分の描きたいものを存分に描いていただきたいです。今後も期待しております!
編集部コメント
とても見やすい絵、コマ割りで描かれており、スルスルと読むことが出来ました。また、キャラの好感度が高く、物語の構成もきちんと読者を感動させられるものになっていたと思います。動きのある絵が少し固いので練習して欲しいのと、次はより大きな話にチャレンジしてみてください。期待しております。