月間ルーキー賞 2020年11月期 受賞作発表

月間ルーキー賞202011月期 受賞作発表 全体的にはやや低調…しかしシルバー賞1本選出!!

ランキング上位10作品から編集部の審査で選んだ月間ルーキー賞の発表です!
投稿者は受賞作品と編集部によるコメントを比較して作品作りに活かそう!
ルーキー賞について詳しくはこちら

シルバールーキー賞

「少年ジャンプ増刊」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥500,000 賞金¥500,000-

月間ルーキー賞ランキング5

編集部コメント

とてもシンプルなテーマや設定ですが、主人公とヒロインのやりとりが軽快で面白く、物語のオチも秀逸で気持ちの良い作品でした。前作から画力も上達していて、編集部満場一致のシルバー賞となりました。

ブロンズルーキー賞

「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-

月間ルーキー賞ランキング4

窓内少女

恋に悩み自殺を考える少女。絶望の中彼女の部屋の窓が開き、見知らぬ女が現れる。現れた女は魔女っ子OLを名乗り少女の苦しみの解決を買って出るのだが...!

松田 遊

編集部コメント

生き生きとした表情と小気味よいテンポの一作。また作品の端ばしから伸び代を強く感じる所も評価を集めました。次回は良さを更に伸ばしつつも、よりキャラクターを強めた作品や読者の記憶にいつまでも残る強い企画など「読者へ強く訴えかける作品のウリ」を獲得できるようレベルアップしていきましょう。

編集部期待賞

賞金¥50,000-

レディース・メイド・メイト

元ヤンの女の子がメイド喫茶でバイトをする話です。取材と称してオムライスを食べに行きましたが滅茶苦茶楽しく、良い人達でした。よろしくお願いします!

さくまよしはる

編集部コメント
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この作品は最終候補の10位以内に含まれない作品でしたが、複数の編集者の強い期待を集めたので「編集部期待賞」を贈呈します。ルーキー賞の仕組みはこちらを参照ください。コマ割や画面構成に読みづらさや粗さを感じる部分はあるものの、キャラクターの描写がとても面白く将来性を感じました。絵も難しい構図を描いているのが好印象でした。企画のコンセプトが伝わりづらく、掴みが遅い印象もあるので、次回作以降では、最大の売りとなるコンセプトが冒頭から伝わるように意識してみてください。次回作を楽しみにしております。

最終候補作

月間ルーキー賞ランキング1

編集部コメント

主人公と勇者が互いをきっかけにして高め合い、最後同じパーティに誘われることで報われるという、気持ちいい読後感のお話でした。シンプルなコマ割り・構図も読みやすかったです。ですが、「忌む目」の謎が明かされなかったことや、オウルタニアさんのキャラクターが曖昧なまま話が終わってしまう点が気になりました。今後も画力の研鑽を続けながら、多くの作品を描いて経験を積んでいってください。

月間ルーキー賞ランキング2

編集部コメント

丁寧な作画、テンポのよいネーム運び、1話のラストのキャラ同士の関係性の可愛らしさ。スルスルと読めて、物語の謎へ引き込む上手さがある漫画です。疫病神の謎を明かすポイントは、サラッとしていて、少し溜めや前フリが欲しかったシーンでした。物語をしっかり構成して、キャラを魅せる技術が高いので、是非に連載を狙えるキャラ・企画を探してジャンプ+での読切掲載に挑戦してみてください。期待しております。

月間ルーキー賞ランキング3

編集部コメント

最初にご投稿いただいてから、漫画のレベルがとても上がっているなと感じました。画力も上がり、キャラクターの繊細な感情が丁寧に描けています。気になったのは、宝くじで大金が当たるというテーマとメインストーリーが上手く絡んでないなと感じました。絵の面ではキャラクターのデザインに少しだけ古さを感じてしまいます。上記を意識・改善した次作を楽しみにしております。

月間ルーキー賞ランキング6

編集部コメント

シンプルながら丁寧に構成され、読みやすい作品でした。ただ、このレシピが奪われると何が起こるのか、手に入れるとどんなメリットがあるのか…という説明が不在であるため、登場人物たちのドラマがぼんやりしてしまった印象です。キャラの動機に関わる部分は、特に丁寧に説明するよう心がけてみてください。

月間ルーキー賞ランキング7

編集部コメント

馴染みのある昔話をおじいさん・おばあさんというキャラクターの魅力で上手くアレンジし、「この二人の子供なら面白くなるに違いない!」と続きに期待させる展開を作れていました。特徴ある絵柄やモノローグのテンポからも作家らしさを感じます。セリフ量の調整に気を付けつつ、昔話の枠に収まらない、ひとひねりある展開を期待しております。

月間ルーキー賞ランキング8

編集部コメント

画力、バトルシーンの迫力、敵を倒すアイデアなど、バトル漫画として満足度の高い作品でした。もう一歩、特に主人公のキャラクター(人間的な魅力・性格の部分)が伝わりきらず、すぐバトルに入ってしまった印象でしたので、彼にどんな魅力を持たせるか、その魅力をどう演出するか…を研究してみてください。

月間ルーキー賞ランキング9

編集部コメント

キャラクターの描き方が上手く、カプラベルが悪役の「異世界人」をかっこよく倒すというすっきりとした物語になっていました。ですが、現地人・異世界人とカプラベルの関係が分かりづらい導入により話の期待値が上手く組み立てられておらず、また最後に設定を畳みかけることで読者に不親切な構成となってしまっていました。基本的なお話の構成はしっかりできている印象なので、画力の向上と、読者にとってストレスのない情報の出し方を模索してみてください。

月間ルーキー賞ランキング10

編集部コメント

甘い言霊という発想が素敵で、二人が結ばれる嬉しいハッピーエンドでした。ですが、途中キャラクターの視点が呉葉→義久→呉葉へと次々入れ替わるため、誰に感情移入していいか分かりづらく感じられました。また、呉葉にも言霊が使えたり、時を戻したりできるなど、二人の能力が被ってしまっていると感じられる箇所があり、何でもありという印象を受けます。キャラクターの能力や悩みに見合ったエピソードを厳選し、読者を混乱させない話構成を意識してみてください。

編集部からの総評

全体的にはやや低調…しかしシルバー賞1本選出!! 全体的にはやや低調な印象の回でしたが、その中でもバカバカしいテーマを最後まで全力で描き切り、意外性のあるオチで締めくくった「すごくえっちな本が欲しい」がシルバー賞選出となりました。読者の理解を得るのが難しい題材は、それだけで作品を読んでもらうハードルが上がります。多くの読者が知っている題材を、どのような新しい切り口で作品にするのかを意識してもらえると良いと思います。皆さんの次回作と成長を楽しみにしております。