月間ルーキー賞2020年10月期 受賞作発表 ブロンズ賞2本出る!更なるウリの探索を!
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング3位
編集部コメント
可愛いものを可愛く、怖いものを怖く描けており表現の幅が広く素晴らしいです。キャラクターのデザインが似ているために画面が均一になっているところがあるのでデザインも含めてより印象的なキャラクター作りを心がけていただけるとさらに良くなるかと思います。
最終候補作
月間ルーキー賞ランキング2位
編集部コメント
ルーキー賞上位の常連作家さんだけあって、テンポの良い流れで楽しく読めました。キャラも基礎的な手法のギャップを意識して作られているので、この順位も納得のいく作品です。受賞に届かなかった要因としては、そのキャラ性、展開が単調な為に初動の期待を超えられなかった点が大きいように思います。次回以降は連載にも耐えうる企画とキャラの模索を期待します。
月間ルーキー賞ランキング4位
編集部コメント
「顔を見せない家族」をめぐるサスペンスホラー。好奇心旺盛な主人公のおかげでサクサク読めるからこそ、突き落とすようなラストの構成が巧みに感じられました。一つの設定に忠実に描き切る作品だけでなく、キャラクター間のドラマを描く作品も楽しみにお待ちしております。画力の研鑽を続けながら、引き続き頑張ってください。
月間ルーキー賞ランキング5位
編集部コメント
小さい沖田総司が可愛らしく、彼が各キャラクターと満遍なく絡むことで「推し」を作って楽しめる構成となっていました。ですが、キャラクターの魅力が「新選組」の既存のイメージに頼ったものとなっており、K池さんのオリジナリティが感じられないことが残念でした。持ち味である優しい雰囲気を大事にしつつ、「他では読めない」と感じさせるようなオリジナリティを模索してみてください。
月間ルーキー賞ランキング6位
編集部コメント
呪いの人形とOLが心を通わせていく過程が上手く描かれており、しっかり良い話になっていると思いました。商業誌的な目線で見ると、「一般的には恐れられるもの」が意外と可愛い、怖くないなどいわゆる「ギャップ萌え」の作品はかなり飽和している印象なので、その中に埋もれないためのキャラクター、設定などの新しさが欲しいと感じました。
月間ルーキー賞ランキング7位
編集部コメント
丁寧に構成された物語です。世界と命運を共にする、というヒロインのアイデアには魅力を感じました。彼女が抱える葛藤、それが見事に裏返るラストなど見応えがありました。ただ全体的な地味さ、特に主人公の動機や能力の薄さは否めず、爽快感や引きが乏しい印象です。特に連載物を描く場合には必要な要素かと思いますので、是非次作では「魅力的な主人公」を追求してみてください。
月間ルーキー賞ランキング8位
編集部コメント
淡い色使いで主人公の感情をうまく表現しており、ラスト2コマ目からは色味を変えて感情の変化を表すあたりはとても上手だなと思いました。作品の雰囲気を伝えるのに長けており、その雰囲気だけで十分読めてしまうのですが、逆にキャラや企画へのアイディアの乏しさも目立ってしまった印象です。感情を伝える力はあると思うので、今度はキャラをしっかりと作り込み、また作品としての企画などを考えられると更に良いマンガが作れるようになると思います。
※2015年10月期ルーキー賞1位獲得作品のため審査対象外としています。
月間ルーキー賞ランキング9位
編集部コメント
とても読みやすい画面作りと絵柄、そして何よりキャラクターで物語を作られている点が評価を集めました。またそのキャラクター性とお話のオチをうまくまとめている点も良かったと思います。設定上仕方がないですが、終盤まで会話劇だけになってしまっているのは残念です。今後はそのキャラクター性を活かして、大きく物語を動かし読者の心も深く掴む物語を期待します。
月間ルーキー賞ランキング10位
編集部コメント
絵のレベルが高く、見せたいもの・シーンもしっかりと意識されていると思いました。ただ、コメディとしては少し重い設定と、セリフ数が多い部分もあり、読者が入りづらくなってしまっているようにも感じました。次回作では、よりテンポ良く読者にコメディを見せる工夫をしてみてください。期待しております。
月間ルーキー賞ランキング11位
編集部コメント
ツッコミが不在という独特な構成で、新感覚のギャグマンガでした。ヒロインの表情も丁寧に描けており、良く作りこまれていると感じます。一方で、男性キャラのキャラデザがやや古く感じられること、オチの付け方がなげやりに見えてしまうことが気になりました。画力の研鑽は続けつつ、最後の一コマにまで気を配ったギャグ漫画にトライしてみてください。期待しております。
編集部からの総評
ブロンズ賞2本出る!更なるウリの探索を! 今月は画力も高く漫画としてしっかりしている最終候補が集まった印象でその中からブロンズ賞2本を選出させていただきました。ただ、まだまだご自身の作品の「ウリ」を模索して欲しいです。「一度見たら忘れない」「他の漫画では味わえない」など売れる商業作品にはしっかりとしたウリがあります。内容でも絵の面でも構いません。自分の好きや、自分だけの興味を取り入れてかつ読者に楽しんで貰える作品を目指してください。
編集部コメント
画力が非常に高く、ヒロインの魅力がしっかりと描けていました。キャラクターの心情を丁寧に描写した物語も素晴らしかったです。強いて言うのであれば、読者の心をグッと掴む見せ場を用意して欲しかったです。次作では、持ち前の画力を活かして、大ゴマや見開きにチャレンジするなどもう少し大胆にネームを描いてみてください。