月間ルーキー賞 2015年1月期 受賞作発表

月間ルーキー賞20151月期 受賞作発表 ブロンズ賞2本!キャラを意識した作品求む!

ランキング上位10作品から編集部の審査で選んだ月間ルーキー賞の発表です!
投稿者は受賞作品と編集部によるコメントを比較して作品作りに活かそう!
ルーキー賞について詳しくはこちら

ブロンズルーキー賞

「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-

月間ルーキー賞ランキング3

時をかけるテレホン

過去に電話できる不思議なテレホンカードのお話

しゃど地蔵

編集部コメント

いじめを題材に二人の関係性を通して友情を描ききった物語は、心に染みるものになっておりとても良かったです。さらに過去に電話を掛ける事ができる不思議なテレフォンカードを使って繰り広げられる不思議な体験は読者を驚かせる展開となっていて物語としての質の高さを感じることが出来ました。その一方で、ラストにかけて終息感も出てしまっているので、読切りとして話の盛り上げ方も意識するとなお良いものになると思います。

ブロンズルーキー賞

「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-

月間ルーキー賞ランキング7

負け、時々タンポポ組

高校三年の春、陸上部であるフジは後輩のイッチーにレギュラーをとられてしまって・・・。  結果がすべてじゃない、結果がすべてだ。大人たちはいろんなことを言ってきます。結果が出なくても好きなものは好きでいいんでしょうか。

吉谷光平

編集部コメント

青年誌な漫画ではありますが、「息づくキャラクター」は抜群。オープニングの入りへの意識、背景や構図みせる感情表現も含めて高い評価を受けました。ただ、実も蓋もない言い方をしてしまうと「地味な漫画」でもあります。お手本は海外ドラマや青年誌漫画には溢れていますが、「地に足を着けた漫画を描ける」という強みを生かしたまま、キャッチーな企画性を探して欲しいです。

最終候補作

月間ルーキー賞ランキング1

編集部コメント

ネーム力があり、スルスル読ませる力があります。絵的には表情も上手くキャラクターの感情を非常に掴み易いです。ただ、昨今このようなパニックサスペンスは溢れているのが実情なので、先発のヒット作品とは違う味付けをどこかで見たかったです。主人公の置かれている立ち位置、職業、「スミノース」のデザインや設定、などなど。力はあるので、そのアイディアの発見・練りこみに期待したいです。

月間ルーキー賞ランキング2

編集部コメント

前回ブロンズ賞を獲得しているだけあって安定の完成度をみせています。地球を作る過程や終わり方など発想にオリジナリティーがあり良かったです。読切りとしての完成度は高いので、今後は連載にも耐えうる魅力あるキャラが登場するものに挑戦して欲しいと思います。そのような願いも込めて今回は受賞を見送らせて頂きました。物語にはキャラがとても重要なので、自分だけのオリジナル溢れるキャラを意識した作品を期待しています。

月間ルーキー賞ランキング4

編集部コメント

独特の雰囲気を持った始まり方の作品。「え、この二人は何者なの?ここからどうなっちゃうの?」という謎に引っ張られていくうちに意外な結末を迎え、最後まで面白く読めました。突然空から指が現れるシーンなどコマ割にもセンスを感じます。とはいえ一発ネタの作品ではあるので、次回以降どんな作品を描いていくのか非常に楽しみです。

月間ルーキー賞ランキング5

編集部コメント

家庭という親しみやすい舞台で、セリフを省いたアクションのみでストーリー展開をさせていく手腕はお見事。結末もお母さんやお父さんの優しさが染みるハートウォーミングな形で、読後感が良かったです。この優れた演出力を今後どんな設定、どんな主人公にあてはめて描けば更に面白くなるか考えてみるとよいでしょう。また画力をアップさせれば今以上に読者の目を惹きつけられるようになるでしょう。

月間ルーキー賞ランキング6

編集部コメント

主人公の過去の出来事や克服してアヤカシに立ち向かう姿など構成が最後までしっかりとしていて、また可愛らしいキャラや細かい描写が丁寧に書かれている所が良かったです。またジャンプ作品らしいバトルものにチャレンジする姿勢は評価できます。しかし、今回に限っては躍動感溢れるバトルシーンに可愛い絵柄が違和感を感じさせてしまいました。今後は自分にはどのような作風・絵柄が合うのかを踏まえて考えてみるといいでしょう。

月間ルーキー賞ランキング8

編集部コメント

縦スクロール漫画ということで、スマホでスムーズに読むことが出来ました。また、「彼女の彼氏を募集」というキャッチーな切り口もよかったです。次回作では、キャラクターにそのキャッチーさを集約できるとよいと思います。ヒキが強い面白いキャラクターを是非生み出してください。また、画力アップにも期待したいところです。次回作も引き続きがんばって下さい。

月間ルーキー賞ランキング9

編集部コメント

入りやすい内容と、良い意味でアホなノリが良かったです。楽しく読めました。一方、膨らませそうな設定が色々登場するにも関わらず、話があっさりし過ぎていたので、であれば沢山登場する女の子キャラたちのエロめなシーンがもっとあった方が読み応えや満足度があがったと思います。その場合、より画力の向上が必要だとも思います。また、次回作に期待しています。がんばって下さい。

月間ルーキー賞ランキング10

編集部コメント

メインキャラがおじいちゃんとおばあちゃんのみという少年ジャンプでは斬新な設定でありながら、日常をうまい視点でボケに変えていき、飽きさせないで最後まで読ませるところがすごいと思いました。所々でキレのある、でも温かみのあるボケやツッコミで癖になる面白さは高レベルにあると思います。今後としましては、少年ジャンプ読者を意識してもっと若いターゲット層が共感出来るようなキャラや作品に挑戦して欲しいと思います。

編集部からの総評

ブロンズ賞2本!キャラを意識した作品求む! 今月も多数の力作をご応募いただきありがとうございました!選考会では前回以上に編集部員の評価が割れ、白熱した議論となりました。その中で登場人物の「友達を救いたい」という切実な想いをひとつの仕掛けと共に描ききった「時をかけるテレホン」と、部活に打ち込む高校生の感情の機微を緻密な絵で表現した「負け、時々タンポポ組」がブロンズ賞受賞という結果となりました。
今月の投稿作は一風変わった設定や終盤でのどんでん返しなど、読者を驚かせるための企みに富んだものが多く、全体的にどれも完成度が高かったです。
そしてプロの漫画家を目指す方に更なる要望を出すとすれば、主人公のキャラクターにこだわった作品を意識して欲しいということです。無論設定やストーリー上の仕掛けも漫画作りにおいて大事な要素ですが、連載を続ける上で設定やどんでん返しで読者の興味を惹き続けるのは至難の業です。いつの時代も長く読み継がれる作品には魅力的な主人公が欠かせません。作者自身がずっとそのキャラを描いていたくなるような、そしてより多くの読者がそのキャラを見ていたくなるような、そんな主人公を探してみてください!