月間ルーキー賞2014年12月期 受賞作発表 第1回目につき受賞作を特別に「少年ジャンプ電子版」&「少年ジャンプ+」連載枠へダブル掲載決定!!
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング1位
編集部コメント
ドラマ自体はさほど珍しい内容ではありませんが、主人公と両親との親子の絆や周囲の人間の感情を丁寧に描いており、強く心を揺さぶられました。絵柄も可愛く、主人公のキャラクターにも好感が持てました。
人間関係を描くことが上手い方だと思うので青春群像ドラマとして続きを読んでみたいと思いました。逆にスポーツ漫画としてテニスを取り扱う場合、コマ割や構図の面でよりレベルアップする必要があるでしょう。
最終候補作
月間ルーキー賞ランキング2位
編集部コメント
「写真部」が舞台ということで、被写体を絵に表すことの難しさがあると思いますが、それを見事に乗り越える画力が素晴らしいです。また色使いも上手く絵の見せ方が良かったです。
今後としては、可愛い女の子は描けているので、可愛いだけじゃなくキャラの立つ、魅力ある女の子が描けたら尚良いです。キャラが立つことにより物語も一段と深みが出ますし、展開もありきたりな恋愛物から更に一段良いものになると思います。
月間ルーキー賞ランキング3位
編集部コメント
戦闘シーンなどの見せ方や所々の演出はとても上手で良かったです。少年ジャンプらしいバトルものは今回あまりなかったのでそういった所でも評価を集めました。一方で、世界観や能力などの設定に関しては説明があるのですが、そこにオリジナリティが感じられない為に読んでいても引っ掛かるものが見られなかったのが残念です。
今後としては、もう少しキャラや設定にオリジナリティを出して読者の目に止まるものを意識した上で物語作りをして欲しいです。
月間ルーキー賞ランキング4位
編集部コメント
こちらも『東京ブラックホール』同様に、随所に演出の良さがあり読み応えのある漫画になっていた所が評価できます。バトルものには欠かせない絵の勢いもしっかり出ていて良かったです。しかし、バトルを描くにあたって、キャラが立っていないもの同士が戦っていても物語自体の魅力は半減してしまうのでやはりキャラを練りオリジナリティ溢れる漫画を目指して欲しいです。
月間ルーキー賞ランキング5位
編集部コメント
よくありそうな雰囲気4コマとも言えるのですが、作者独特のテンポ、キャラの弄りは癖になる感じで好評価です。
欲を言えば吸血鬼、狼男などとキャラに企画はあるのですが、そのキャラ達に「何をさせるのか?」という部分にも企画があれば、なお良かったです。それが出来れば漫画自体にもオリジナリティがより出てきて、より癖になる良い漫画になっていくと思います。更なるレベルアップを期待してます。
月間ルーキー賞ランキング6位
編集部コメント
子どもの時に願っていた能力が大人になってから発症をしてしまい、中二病になってしまうという発想と設定が面白かったです。一方で、その面白い設定を活かしきれていないと感じる所もあり残念です。もう少し大人の冷めた気持ちの部分と中二病を発症している気持ちの部分での葛藤など設定を活かしたギャグや展開を読んでみたいと感じました。
いずれもキャラクターにもっと深みを持たすことによってギャグも話の展開も自然と良くなると思うので、キャラづくりを意識して、持ち前の発想を活かした漫画を期待したいです。
月間ルーキー賞ランキング8位
編集部コメント
日常系の漫画は色々ありましたが、作者の年齢の若さゆえか、不思議なキャラクターの雰囲気と演出のテンポが新鮮でした。
後は、この作品も「企画」の部分に目を向けて欲しいです。ファンタジー要素で派手にしろという意味では必ずしもないのですが作者の雰囲気にあった温度で目立つ「企画」を見つけられるかが、より良い漫画を描く鍵になると思います。絵も含めて自分の方向性を見つけつつ、精進して欲しいです。
月間ルーキー賞ランキング9位
編集部コメント
難易度の高い「デスゲームもの」に挑戦しようという心意気は素晴らしいです。読者の予想を裏切るための仕掛けもちゃんと施されており、面白く読めました。
しいて言うならば視点人物たる主人公へ感情移入がしづらかったのと、登場人物の「絶望的な状況から脱出したい」という心理描写がやや希薄だったので、そうした面を意識して話作りをすると、よりデスゲームが切実になって面白くなると思います。
月間ルーキー賞ランキング10位
編集部コメント
「モザイク」「温泉」という題材が、とてもキャッチーで、そのセレクトが良かったです。わかりやすくてテンポも良く、楽しく読むことが出来ました。一方、今作はシチュエーションだけの「一発ネタ」である一面も感じました。
次回への課題としては、キャラクターで物語を作ることに挑戦してほしいです。面白いキャラクターを沢山生み出して是非また投稿して下さい。お待ちしています。
編集部からの総評
ブロンズ賞二本出る!更なる力作求む!
沢山の力作のご応募ありがとうございました。選考会は各編集部員がお気に入りの作品を推し合い非常に議論が紛糾しましたが読切としての面白さと完成度で「楽尽哀楽~この世で一番愚かな事~」と読者の圧倒的支持を考慮して「アクセルスター」がブロンズ賞に輝きました。
投稿作全体への感想・お願いとしては、描かれる作品のどこかにオリジナリティを意識して欲しいと思いました。勿論、全ての要素にオリジナリティがあったら逆に読みにくくなるだけなので、一部分でも良いのですが、「キャラ」「ドラマ演出」「展開・ストーリー」「画力」「台詞まわし」「作品の企画」など、どこかに『新しい何か』を盛り込んでいる作品は評価に値します。なので自分が極めたい、他の作品より目立ちたい作品の要素を探って欲しいです。※ただこう言うと「設定」説明に始終して分かりにくい漫画を描いてしまうのだけは注意下さい。
編集部としては、今後も「ジャンプ」っぽい面白い漫画と「ジャンプ」っぽく無い面白い漫画の両方の投稿をお待ちしています。言い換えると「少年が楽しむ漫画」と「大人や女の子が楽しむが少年も楽しめる漫画」です。期待しています!
編集部コメント
誰もが一度は考える「夏休みが終わらないで欲しい」という強い気持ちをこのような形で表現させたのが新鮮で良かったです。また、もう一つレベルを上げる意味でも、ただのホラーで終わらせないように意識して、もう一歩企画を練り原因や解決方などを描くと更に良くなると思います。
今後としては、キャラクターで物語を描くことを意識して欲しいと同時に、更に画力の方も継続して力をつけていって下さい。