月間ルーキー賞2018年9月期 受賞作発表 自分の味を出した作品集うも読み手のことをより意識して
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ＋」連載枠に掲載 賞金￥100,000-
月間ルーキー賞ランキング2位
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ＋」連載枠に掲載 賞金￥100,000-
月間ルーキー賞ランキング3位
編集部コメント
独特のリズムと世界観、キャラの反応が、心に残る漫画でした。思わず笑ってしまう、予想外の展開、キャラ同士の不思議なやり取りが、癖になる味でした。 読みやすく、入りやすい絵柄とキャラデザも、とても良いです。9話のラストが、キャラの関係性を育ててきてこそ描けるもので、作者の巧みさを感じる話数でした。持っている武器を消さず、連載で沢山の読者に届く漫画を描き続けて欲しいです。期待しております。
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ＋」連載枠に掲載 賞金￥100,000-
月間ルーキー賞ランキング7位
編集部コメント
人生の踊り場で上手くいかず、キリキリする主人公の感情を丁寧に描き出せています。確かな台詞回しで、不器用でも真っ直ぐな主人公に好感が持てました。見開きの使い方も、感情の流れと噛み合っていて、綺麗に描けています。ただ、全体的な絵、特にキャラの絵が不安定なのが気になりました。キラリと光る表情は描けているので、次回作では絵の基礎力の向上を目指して欲しいです。
最終候補作
月間ルーキー賞ランキング1位
編集部コメント
小気味よく読めるネームで技術の高さを感じます。ただ、アイディアとしては珍しさを感じるものではないので、「短く読んだその場を楽しませる」というところで止まってしまってる印象です。
月間ルーキー賞ランキング4位
編集部コメント
キャラ作り、関係性の作り方が上手かったです。読者の読みたいものがわかっている企画だと思います。それだけに漫画として未完成な部分、絵の荒さが気になりました。また、セリフ数やめくりなど、読者にテンポ良く読んでもらえるような工夫も意識してみて下さい。本作の続き、次回作に期待しております。
月間ルーキー賞ランキング5位
編集部コメント
短いページ数ながらも起承転結がしっかりしていて非常に読みやすかったです。絵柄も可愛らしく好感が持てる作品でした。欲を言うと、大沢くんの恋心やヒロインの苦悩が、キャラの表情でも描けていると更に物語が深くなったと思います。次作はもっと長編にチャレンジして、表情をしっかり描くよう心がけてみてください。
月間ルーキー賞ランキング6位
編集部コメント
状況設定とキャラの暴走具合が、勢いたっぷりな導入でした。コマ運び、カメラワーク、演出力が高く、「読ませる」力が高い作品でした。主人公・雷の「女性恐怖症」という設定と、共学化というシチュエーションを利用した展開も巧みです。ただ、クライマックスの主人公のピンチの流れが、少し冗長で、長く感じてしまった点が残念でした。キャラで物語を回す力は確かなので、ドラマの見せ方、テンポを意識して、次回作に挑んでみてください。
月間ルーキー賞ランキング8位
編集部コメント
目が止まる表紙画像で、絵力があります。テンポ良いコメディで、キャラの掛け合い・セリフが秀逸でした。主人公キャラの暴走、ツッコミのヒロインの属性の組み合わせで、しっかり漫才になる構造です。ただ、2話目は落ちに他作品のネタを使っているのは、少し早い印象でした。このキャラなら、もっとキャラ同士で笑いは作れたはずなので。読者に、キャラを好きになってもらうことを、より意識してみて下さい。
月間ルーキー賞ランキング9位
編集部コメント
美女が温泉入っている絵は楽しそうに描いていて、魅力的です。ただ1話目、キャラ設定状況設定の説明導入が、少し駆け足過ぎて、分かりにくいのが残念でした。2話目も、妹の泣きが、急すぎて感情についていきにくかったです。絵の魅力はあるので、キャラの感情やドラマで、しっかり魅力を出せるよう、物語の練り込みを深めて欲しかったです。次回作では読者を楽しませるキャラを意識してみて下さい。
月間ルーキー賞ランキング10位
編集部コメント
ありそうでなかった、斬新な設定。可愛らしい絵柄と相まって、思わず引き込まれる漫画でした。ホンワカした癒やしキャラが売りではあるのですが、似たテンポが続くのは気になりました。読者を驚かせたり、キャラの反応を変えたりして、展開に変化をつけると、普段の「癒やし」も際立つはずです。次回作では、描くキャラの表現の幅を模索してみて下さい。
編集部からの総評
自分の味を出した作品集うも読み手のことをより意識して 今回集まった最終候補は、自分の色や味を出した作品が多く読んでいて楽しめました。ただ、その反面「読者にどう楽しんでもらうのか？」という点でもう1歩の作品が多い印象も受けました。個性＝芸術性と読者への意識＝商業性を両立する作品を模索してみてください。
編集部コメント
こっくりさんと、小夜の距離感、二人の絶妙な恋心の描き方が丁寧で、微笑ましい関係性をしっかり描けています。キャラの感情描写と展開で、グングン読ませる力があります。全体的に、読みやすいのですが、もっと丁寧に描くことを意識してみて欲しいです。特に、キャラ絵です。読者に刺さるキャラ絵を描けるようになると、一気に読者を獲得する作家になると思います。次回作期待しています！