月間ルーキー賞2018年8月期 受賞作発表 バラエティに富む、ブロンズ賞3作出る!
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング2位
編集部コメント
タテ漫画の強みを生かした目を引く企画で、序盤から引き込まれました。また、その企画をアピールしながら、一方でその企画の新鮮さが失われる(飽きられる)前に、キャラクターやミステリーを徐々に押し出して「読者の興味を増やしていく」手法に技術を感じました。
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング3位
編集部コメント
ありそうでない新鮮な時代性を捉えた企画に評価が集まりました。キャラクター2人のドラマとしても質が高く、読切作品としてクオリティの高い1本でした。何話も続きが読みたくなる(連載に耐えうる)企画とキャラクターを探してみてほしいです。
編集部期待賞
賞金¥50,000-
編集部コメント
この作品は最終候補の10位以内に含まれない作品でしたが、複数の編集者の強い期待を集めたので「編集部期待賞」を贈呈します。ルーキー賞の仕組みはこちらを参照ください。キャラクターや企画が派手な作品ではありませんが、1P目から興味を引くシーンの選択とキャラクターに入り込める見せ方でレベルの高い1作。ネームではありますが、表情も巧みでそれにより一層の没入感を演出してます。
最終候補作
月間ルーキー賞ランキング4位
編集部コメント
作品としての切り口をはっきり作っている点がよかったです。しかし、生まれつき怖い顔をしているけど実は可愛い女の子を目指しているという切り口自体にそこまで目新しさがあるわけではなく、さらにレベルアップするためには、主人公のギャップや可愛さの出し方を、より強化する必要があると感じました。
月間ルーキー賞ランキング5位
編集部コメント
ネームの絵ながら、読みやすいコマ運び。また、キャラが楽しげに自由に行動している点は、魅力です。設定、キャラ配置は、説明が足りないまま進んでいくので、少し疑問な点が多かったです。主役の行動原理、モチベーションの向かう先が3話目まで読んでも、まだ不明瞭だったので、読み手が続きを読みたくなる、物語の入り口を作れたら、より面白くなったと思います。
月間ルーキー賞ランキング6位
編集部コメント
2Pにも関わらず、キャラの関係性がわかりやすく描かれていて、マンガとしての面白さも表現できていたと思います。ただし、商業誌として考えてしまうと物足りなく感じてしまうのも事実です。この短いページ数の中でも“キャラの表情”や“キャラ同士の会話”など、もっと工夫できるポイントはあるはずです。次回作はもう一歩、町田さんの<こだわり>が感じられる作品を期待しています。
月間ルーキー賞ランキング7位
編集部コメント
ブログ記事をもとに描かれていますので、権利者の許可を取っている前提での講評となりますが、ルポ漫画としてとても読みやすかったです。セリフのテンポも良く、スラスラと読むことができました。ただ、漫画としての絵のインパクトの強さや、感情面の演出部分ではもっと工夫ができるように感じます。次回作に期待しております。
月間ルーキー賞ランキング8位
編集部コメント
主人公の勢いのあるキャラや、会話ひとつひとつの面白さに力を感じました。一方、ストーリーや舞台に、主人公の魅力がより広がっていったり、続きのストーリーが気になるような可能性に、課題を感じました。キャラクター、ストーリー、それぞれの要素に必然性があり、絡めば絡むほど面白くなっていくような組み合わせを次回作では研究してもらいたいと思います。
月間ルーキー賞ランキング9位
編集部コメント
読者と遠い世界観でありながら、「妹を助ける」というわかりやすい目標を最初に示すことで、物語に入りやすかったです。セリフ回しや演出にもテンポの良さを感じます。ただ、絵やコマ割りの部分では、もっとわかりやすく伝えるために改良の余地があると思いました。今作の続き、次回作に期待しております。
月間ルーキー賞ランキング10位
編集部コメント
丁寧で安定した高い画力と、迫力ある、バトルシーンが目立つ作品。反面、姉キャラの不思議な暴走行動はよいとしても、何故、暴れるのに、描いているシチュエーションなのか、展開に置いていかれてしまう、物語構成が勿体なかったです。キャラの感情・行動原理を意識して、次回作に挑んで欲しいです。
編集部からの総評
バラエティに富む、ブロンズ賞3作出る! キャラの魅力、物語展開の魅力、設定アイディアの魅力、それぞれの作品に、長所が見える作品が、ブロンズ賞を獲得する回でした。各々の長所は、意識して伸ばしつつ、商業で戦うのに、足りない武器を、丁寧に研究して伸ばして欲しいです。沢山の読者に響く、刺さる、作品を描くためにも、漫画家としての武器探しが、新人作家時代の課題であり、楽しみでもあります。自身が持っている、漫画家としての武器で、磨いたら使えるものは何なのか。何も持っていなかったのなら、他作品を観察研究して、新しい武器を探してみてください。あなたの、挑戦作を楽しみにお待ちしております!
編集部コメント
ヤンキーで甘いものが好きな猛虎のキャラクターと心の成長がとても面白かったです。また原稿も全体的に非常に丁寧で、テーマも絞れているので読みやすく楽しめました。この好感度の高さと読みやすさは武器になると思います。欲を言えば、短いページで物語をまとめる構成力が上がれば、もっと良いように思いました。次回作を楽しみにしております。