月間ルーキー賞2023年4月期 受賞作発表 シルバー賞1本!ブロンズ賞2本!編集部期待賞1本!力作が並ぶ!!
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング1位
編集部コメント
”突然死神に余命宣告をされる”というキャッチ―な導入とコミカルな掛け合いが光る前半から、驚きと感動でしっとりと魅せる後半への空気感の切り替えが巧く、読み応えのある作品でした。また、ユニークで魅力的なキャラ造形と、それを生っぽく伝える丁寧な描写も見事です。今後もさらに表現力や台詞運びを磨きつつ、多くの魅力的なキャラクターとドラマを生み出していただけることを期待しています。
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング3位
編集部コメント
セリフが少ないですが非常に練られていて、読みやすさと感慨深さが両立された作品でした。加えて、個性的なキャラクターやメカニックのデザイン、独特な世界観も魅力的です。しかし、主人公が比較的スムーズに自分の悩みを解決してしまった印象も受けました。次回は主人公をもっと他のキャラには出来ないやり方で葛藤させるような状況を描くことに挑戦してみて欲しいと思います。次回作も期待しております。
編集部期待賞
賞金¥50,000-
編集部コメント
この作品は最終候補の10位以内に含まれない作品でしたが、複数の編集者の強い期待を集めたので「編集部期待賞」を贈呈します。ルーキー賞の仕組みはこちらを参照ください。丁寧で迫力のあるバトルシーン、強い女戦士を描きたい意志を感じました。 まだまだネームが単調で、動線が見づらかったり、物語やキャラクターの魅力よりも バトルをやりたいが優先されてる印象です。 まずは、作品の魅力を押し上げるためのキャラやキャラの目的意識を明確にし、 ドラマの盛り上げ方をバトルに頼ったものではなく、キャラ自身で光らせるように 意識すると良いと思います。頑張ってください、期待しております!
最終候補作
月間ルーキー賞ランキング4位
編集部コメント
「rabbit…」の可愛らしさと、うさぎを飼う生活の中で起こる小さな笑いが楽しい作品でした。柔らかい線の引き方も作風とマッチしていて素敵です。引きとアップのメリハリを意識して、動きや表情など、より多彩な角度で可愛さを演出できると良いかと思います。
月間ルーキー賞ランキング5位
編集部コメント
お嬢様と苦学生の学園青春ラブコメ。ヒロインを魅力的に見せるアイディアが面白かったです。周囲のキャラクターたちの好感度も高く、デザインも素敵だったのですが、 絵の硬さが少し気になってしまいました。背景の処理にも拘っていただくと この作品の空気感をよりリアルに感じることが出来ると思います。
月間ルーキー賞ランキング6位
編集部コメント
アクションシーンの描き込みに強いこだわりを感じました。ヒロインが見せる多彩な表情も好印象です。ただ、メイドという職業と殺し屋との親和性が(良くも悪くも)高いため、企画に意外性を感じにくい点が気になりました。また、今のままだとヒロインのキャラ紹介に終始している印象を受けます。1話の中でも、物語の最初と最後でキャラの心情や状況が変化するよう構成を見直してみると、より満足度の高い作品になるかと思います。
月間ルーキー賞ランキング7位
編集部コメント
インパクトのある冒頭から、驚きのある展開・予想外のまっすぐなメッセージ性に繋がるそのギャップが面白い作品でした。主人公の成長がしっかり描けていた点も良いと思います。ただ遠藤との会話シーンが、展開を先に進ませるための会話のようになってしまっていたようにも感じました。次回作では、キャラの関係性・掛け合いから生まれる面白さにも挑戦してみてください。
月間ルーキー賞ランキング8位
編集部コメント
分かりやすく驚きも複数回用意されている構成が非常に巧みでした。絵は荒いですが非常に読みやすく、技術の高さを感じます。しかし、おばあさんが自分自身で救われたように見えてしまい、100%主人公のおかげだとは思えませんでした。主人公にしかできない発言や行動によって誰かを助けることが出来ると、もっと主人公が報われる結末に応援されやすくなると思います。
月間ルーキー賞ランキング9位
編集部コメント
まだ掴みだけの段階ですが、興味のひかれる始まり方、キャラクターの断片だけでも興味が持てる作りになっている印象です。この興味を広げながら展開を作るのはまた別種の難しさがあると思いますが、それを期待できる始まりでした。
月間ルーキー賞ランキング10位
編集部コメント
原作の魅力的な世界観や雰囲気を、しっかり表現できていると思います。他方、作画一本で勝負していく場合、さらに突き抜けた画力が要求されてしまうのも事実です。背景の描き込みやキャラクターデザイン等で、更なるレベルアップを期待しています。
編集部からの総評
シルバー賞1本!ブロンズ賞2本!編集部期待賞1本!力作が並ぶ!! 今月はシルバー賞1本、ブロンズ賞が2本出ました!どれもストーリー、キャラクターが丁寧に作られ、読者の気持ちをきちんと掴める力作でした。設定や展開、ストーリーに独自性を作り、かつその独自性の部分が作品を良い方向に進めている部分も良かったです。中でもシルバー受賞作品は構図による演出やキャラクターの表情により読者が作品に没入できるような作りになっていた印象でした。皆さんの熱量ある、読者の気持ちをグッと掴む作品を今後も楽しみにお待ちしております。
編集部コメント
情景描写豊かな演出力を持って、序盤は惹きを付けつつ、一方で後半は展開力で引っ張っており、終始読み見応えがありました。ただ話が切り替わる場面で追加情報が多くなり、前半と比較して、多少の読みづらさは否めません。今後、設定説明を盛り込む際は、取捨選択を意識して描いていただけると、読み味としてつっかえる感じは解消できると思います。