月間ルーキー賞 2018年12月期 受賞作発表

月間ルーキー賞201812月期 受賞作発表 ブロンズ賞1本のみ。読者の予想を裏切るような作品を。

ランキング上位10作品から編集部の審査で選んだ月間ルーキー賞の発表です!
投稿者は受賞作品と編集部によるコメントを比較して作品作りに活かそう!
ルーキー賞について詳しくはこちら

ブロンズルーキー賞

「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-

月間ルーキー賞ランキング1

ようこそ亡霊葬儀屋さん

亡霊が視える葬儀屋さんと、とある姉妹のお話です。

吉良いと

編集部コメント

全体的に丁寧な作品で楽しませていただきました。特に、短いページにしっかりと構成し、優しく感動的なドラマが作れているのは、素晴らしかったと思います。逆に、なぜ「亡霊葬儀屋」をやっているのかなど、主人公には謎が多く、キャラクターの情報・魅力は少し物足りない印象もありました。とても高いレベルにあると思いますので、今後は、連載でも通用しそうなキャラクターを意識して、今一歩掘り下げてもらえたらとと思います。次回作を楽しみにしております。

最終候補作

月間ルーキー賞ランキング2

編集部コメント

タイトルにもあるように、すごく短いページ数でサラッと読めました。ただ、その短いページの中でも、サンタに夢を見るはずの子供が超現実的な考え方をしているというキャラの面白さが作れていたように思います。さらに逆にオチのピュアな可愛さも上手くギャップが出ていて良かったです。長いページ数になっても、このまま見せたいものを絞って構成が出来るよう意識してもらえたらと思います。次回作を楽しみにしています。

月間ルーキー賞ランキング3

編集部コメント

非常に読みやすく、1ページ1ページ丁寧に描かれていて好感が持てる作品でした。ただし、丁寧に描きすぎて必要のない会話も多く、テンポの悪さが目立ってしまいます。読者を早く物語に引き込むための工夫と、読者を満足させるドラマ作りを心がけて次回作に励んでください。

月間ルーキー賞ランキング4

編集部コメント

編集者としては耳が痛いところもありますが、あくまでフィクションとして楽しく読まさせていただきました。ジャンプルーキー!という場において、このような漫画は読者層をしっかりと捉えておりとても良かったです。リアルなエピソードがより読者の共感を得て楽しめるのだと思いました。ただ話を読み進めるごとに、主人公とK氏の同じような会話、展開に飽きてしまい、中弛みの印象を感じたのが残念です。演出や展開などで読者を飽きさせない工夫をしていきましょう。

月間ルーキー賞ランキング5

編集部コメント

絵のクオリティが高く、テンポの良いコメディ漫画になっていたと思います。ただ、「悪の幹部と女勇者」というタイトル以上の設定がキャラに無いため、どこか既視感のある作品になってしまっているのが残念でした。キャラ物マンガとして描くなら、主人公達にもっと飛び抜けた特徴を持たせてほしかったです。また、ページ数の多い作品にもぜひチャレンジしてみて欲しいと感じました。次回作に期待しております。

月間ルーキー賞ランキング6

編集部コメント

主人公たちの状況と、キャラの関係性導入がとても分かりやすく、良かったです。キャラ絵も可愛らしく、読みやすい漫画でした。ただ、話数を区切り過ぎているのが気になりました。ショートギャグとはいえ、ネタのテンポでの区切りではなかったのが気になります。めくりと、話数の区切りは別ではあるので、1話のページ数を意識した漫画作りを意識して欲しかったです。読みやすさの武器と、キャラの可愛さを伸ばしつつ、戦える企画を練り込んで次回作に挑んで下さい。

月間ルーキー賞ランキング7

編集部コメント

インパクトの強い導入で物語に引き込まれ、作中の感情描写も素晴らしかったのですが、設定を詰め込みすぎている印象です。<記憶喪失の王子の苦悩なのか>、<世話役の女の子との恋なのか>、この物語を通して読者に何を一番楽しんで欲しいかを意識することが大事です。読者への意識を忘れずに次回作に励んでみてください。

月間ルーキー賞ランキング8

編集部コメント

企画・設定がそのままキャラクターとなるわかりやすい作品で、ギャップが生み出すボケはテンポも良くて楽しめました。ただ残念なのが、その企画・設定以上のキャラが出せていないのが感じ取れました。この主人公がどのように読者を魅了するのか、または魅力を伝えるような展開はどんなものか、などを考えて描いて欲しいと思います。

月間ルーキー賞ランキング9

編集部コメント

独特な世界観が描けているのはとても良いと思いました。ただ、絵としても演出としても淡々と進んでしまう印象があり、もっと盛り上がりを作って欲しいと感じました。また、最後のオチの部分にあまり救いが無く、そこを楽しむ構成にもなっていないので読後感が良くありませんでした。どこが読者に一番見せたいシーンなのか、そこを見せるためにはどうしたら良いかを逆算して作品を作ってみて下さい。次回作に期待しております。

月間ルーキー賞ランキング10

編集部コメント

ストーリーのヒネリ、そして絵柄も、時代に合った高いセンスを感じました。今後は、そのセンスをキャラクターに落とし込んでいくことができると、さらにレベルアップできると思います。次回作も期待しています。

編集部からの総評

ブロンズ賞1本のみ。読者の予想を裏切るような作品を。 先月の受賞作6本と打って変わり、受賞作1本のみと今一歩及ばない作品が多い月となりました。その中でもストーリーの作り込み、絵のクオリティの高さがあった『ようこそ亡霊葬儀屋さん』が、ブロンズ賞を受賞しました。キャラが前面に推し出された作品が多い月でしたが、そのキャラが読者にとって魅力的に映っているのか、目新しさはあるのか、企画の段階から良く考えて作品を作ってみて下さい。読者の期待は裏切らず、予想を裏切れるような作品を期待しております。