月間ルーキー賞2018年6月期 受賞作発表 ブロンズ賞2作出る!ただ、更なる進化を!!
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング8位
編集部コメント
画力、構成力、演出力と全体的に丁寧で非常にレベルの高い作品でした。スカイダイビングという題材も珍しく、あまり見たことがない空から見下ろす絵がとても新鮮で気持ちよかったです。一方で、主人公が持っている兄へのコンプレックスと、「なぜスカイダイビングなのか」により強い繋がり、必然性を作れれば、さらに良くなるように思いました。次回作を楽しみにしております。
最終候補作
月間ルーキー賞ランキング2位
編集部コメント
『さかさまプラネット』と同様にとてもレベルの高い作品でした。途中に挟まるギャグも可愛く、何よりも好感度の高さに驚きました。2人に助けられる人々のお話一つ一つも良いのですが、一方で主人公である2人のエピソードが若干希薄に感じました。何故2人が修理人をしているのかを早めに物語の中心に持って来て、ウルとネネにもっと感情移入できるようになれば、さらに良くなるのではと思います。次回作を楽しみにしております。
月間ルーキー賞ランキング3位
編集部コメント
1~2Pのオープニングは始まり方として仕掛けがあり、思わずニヤリとする高レベルなものでした。掴みはバッチリだったのですが、それ以降の実際のドラマとなると掴みに比べて、キャラクター・ドラマ共に受賞に推すには物足りなく感じてしまいました。演出などを磨き上げた次回作を期待します。
月間ルーキー賞ランキング4位
編集部コメント
5ページと非常に短い作品でしたが高い画力と演出が素晴らしく、編集部内でも評価が高い作品でした。ホラーかと思いきや、主人公の幽霊へのズレた感覚が面白く不思議な読み味で楽しめました。次回は是非、このセンスを活かした読み応えある長編にチャレンジしてみてください。
月間ルーキー賞ランキング5位
編集部コメント
5月期に『魔女と呪われた狼』でブロンズ賞を獲得したあやめゴン太さんが、6月期もランクインしたということで、やはり基礎力の高さを感じました。おじさんと女の子のギャップのある関係性から、キャラを見せることが出来ています。ただ、もっと欲を言えば絵の迫力が欲しいと感じました。感情面で大きな起伏を作り、それを絵で見せることで、もう一つ上の心を打つドラマにして欲しいです。次回作も楽しみにしております。
月間ルーキー賞ランキング6位
編集部コメント
変身シーンや必殺技などデザインが凝っていて好感が持てました。独自の世界観をしっかり漫画で表現していて、この作品への熱意を感じます。ただし、1ページにおける情報量が多く読みづらい部分があります。どうすれば読者がもっと読みやすく物語に没入できるかを意識して、セリフの量やコマの数を調整してみてください。あとは画力の研鑽も引き続き頑張って欲しいです。
月間ルーキー賞ランキング7位
編集部コメント
まったりした内容に流れる空気感が魅力的でした。
しかし、おじさん3人同居のグルメ漫画、という企画・切り口が珍しい面白さもあるものの、描き方を工夫するか、より強い企画・切り口を模索しないと、珍しい止まりになってしまっているように思います。
月間ルーキー賞ランキング9位
編集部コメント
常に一人称視点で進むのは、ほかの作品との明確な差別化を狙っていてよかったです。3位の作品もそうですが、「読者に対する仕掛け」を考えることに意識が回っている新人さんは希少なので頼もしく感じます。ただ欠点は3位と同じく、仕掛けの先の「中身」でもう一歩のレベルが欲しいと思ってしまいました。このままだと、「仕掛け」を出落ち的に読者に消費されて飽きられてしまう作品になってしまうので、その点でのレベルアップを期待します。
月間ルーキー賞ランキング10位
編集部コメント
可愛いヒロインと憎たらしい相棒の関係性が面白く、テンポの良いギャグが非常に魅力的でした。縦スクロールで構成にも工夫が感じられ非常に読みやすかったのですが、コマの大きさにメリハリがないのが少し残念でした。しっかりと笑いを取る力があると思うので、その武器をもっと活かすためにコマ割りや演出を工夫して<読者の心に残る>作品を追求してみてください。
編集部からの総評
ブロンズ賞2作出る!ただ、更なる進化を!! 先月と同様に最終候補としてレベルの高い作品が集まりつつも、一方受賞作として推したい作品は少ない、という印象の10本でした。画力がもう少し欲しかったり、己の武器を磨き足りなかったりと全体的に新人作家としても更なる精進を期待したいです。受賞した2本はその意味で、他より1歩「クオリティが高い作品」でした。プラスに掲載され広い読者の目線を経験することで、更なるレベルアップを!
編集部コメント
絵のクオリティが高く、物語の構成にもしっかりとした基礎力を感じます。説明が多くなりがちな設定を、わかりやすく読者に伝えられているのも好印象でした。ただ、それだけに「どこかで見たストーリーやキャラ」という読み味になってしまっているのが残念です。どこか1点、他の作品にはない「売り」を作れると、さらにレベルアップできると思います。次の作品に期待しております。