月間ルーキー賞2018年2月期 受賞作発表 個性派作品続々!ブロンズ賞受賞作3本出る!
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング1位
編集部コメント
わかりやすい設定と気持ちの良いストーリーで、非常に楽しく読めました。これまでの投稿作に比べて、キャラクターも活き活きと動いており、アクションや顔の表情など細部までこだわって描いているように感じます。ただ、1ページにおける<セリフ量>と<コマ数>が多すぎて読みづらい部分もありました。どうすれば読者にとって読みやすく、効果的な演出になるか意識して次回作に励んでみてください。
ブロンズルーキー賞
「少年ジャンプ電子版」もしくは「少年ジャンプ+」連載枠に掲載 賞金¥100,000-
月間ルーキー賞ランキング6位
編集部コメント
映画を見ているような秀逸な演出が散りばめられていて、作品に引き込まれました。可愛らしいキャラクターデザインもこの作品の魅力の1つだと思います。しかし、ストーリーにおいて説明不足な点も感じました。物語の核となる<人間の存在>や<ロストテクノロジー>をもう少し丁寧に見せて欲しかったです。次回作はテーマや設定をもう少し整理して、『読者に何を伝えたいのか』『なにを一番見て欲しいのか』を意識してみてください。
最終候補作
月間ルーキー賞ランキング2位
編集部コメント
4コマ漫画として非常にテンポよく、キャラクターも読者が興味を持ちそうな個性を持っていた点が良かったです。ただ、その良さも含めて、まだ「どこかにありそうな漫画」という領域でとどまってしまっている印象です。「キャラクターの個性そのものにオリジナリティがある」という解決法は中々難しいですが、「似たキャラは居そうだが、見せ方に作家の個性がある」「絵柄自体が他になく魅力的である」などなど何らかのオリジナリティを付与して欲しいです。
月間ルーキー賞ランキング3位
編集部コメント
綺麗な彩色で、非常に読みやすい縦スクロールフルカラー漫画でした。お互いすぐにキレてしまうカップルの掛け合いが不思議と可愛らしく、キャラの好感度も高かったです。しかし、展開が単調に感じてしまったのも事実です。照れる、キレる、泣く、という同じ流れでキャラの魅力を引き出していたのですが、商業作品として考えると物足りなさを感じました。もっと読者にとっての”意外性“や“驚き”を意識することで作品がもっと良くなると思います。
月間ルーキー賞ランキング4位
編集部コメント
魔王×ラジオ好きという設定のギャップをうまく使って、キャラクターを中心に構成できていてよかったです。しかし、ありきたりな域を超えてない印象もありました。ラジオならではのエピソードでもっと主人公の魅力を引き出したり、読者の想像を超える展開で驚かせるなど、もっと面白さを尖らせることができるとよりよいと思います。
月間ルーキー賞ランキング7位
編集部コメント
イムさんがとても可愛くて素晴らしいと思います。短いやり取りながら、2人の関係性が特に光っていました。一方でお話の構成にはまだまだ課題を感じます。出会うまでをコンパクトにして、出会ってからの展開をもっとたくさん読ませてくれたら、さらに上位を狙えるのではないかと思います。次回作に期待しております。
月間ルーキー賞ランキング8位
編集部コメント
独特な雰囲気で、壮大な設定を想像させるような読ませ方が上手いと思います。細かい設定などを伝えずとも、ワクワクする世界観を感じることができ、興味深く読むことが出来ました。しかし、現状の話では万人の方が楽しめるかというと難しいのかもしれません。やはり世界観のワクワクだけでなく、物語としての面白さ、キャラクターでの魅力をもっと追求していってください。
月間ルーキー賞ランキング9位
編集部コメント
誰もが知る「運命の赤い糸」をうまく使った物語で、ネームの上手さもありとても楽しく読めました。ラブコメとしての切なさや、女の子の可愛さなど魅力的な作品に仕上がっていると思います。欲を言えば、もう一つ盛り上がりの山を作れると、受賞も間違いないと思います。また、レベルの高さ故に求めてしまいますが、商業作品として戦うにはさらに画力の向上をしていって欲しいです。次の作品に期待します。
月間ルーキー賞ランキング10位
編集部コメント
画面の密度や世界観の雰囲気にまず魅力を感じました。全体的にも高いレベルにあると思いますが、読者が身近に感じるような視点キャラクターが不在で、特殊な設定も多く出てくるために、理解が追いついていかない印象が強かったです。入り口に日常のパートを入れてキャラクターで読者の興味を引き付けることができると、もっと良いと思います。次回作に期待しております。
編集部からの総評
個性派作品続々!ブロンズ賞受賞作3本出る! 今月は非常に個性的な作品の集まった月となりました。どの作品も作者の方の「これが好きだ!」という思いの詰まった力作で粒ぞろいでしたが、好感度の高い登場人物の話を手堅くまとめた『花婿のプレリュード』、非常に魅力的な絵柄で女の子の表情を生き生きと描いた『なやみちゃんの悩み事』、そしてハイセンスなSFを独特のキャラクターで描いた『GooWow』の3作品がブロンズ賞受賞となりました。その他の作品は、個性を感じながらもやや独りよがりになっている面もありました。漫画においては尖るだけでなく、多くの読者に読んでもらおうという志が必要です。「自分の大好きなものを、より多くの人に」届けるために何をすればいいか、今一度考えて作品作りに取り組んで欲しいと思います。
編集部コメント
まるで漫才の様なセリフ回し・展開ですが、しっかり「漫画」に落とし込めており非常に力を感じました。悪く言えばシチュエーションが変わらないのにも関わらず、センス良く楽しく読めるというのは中々ありません。画でも実力と魅力を感じます。この作品だけに留まらず、「他にも色々な引き出しと才能を持っていそうだな。見てみたいな」と作家さん自体にも強い興味を惹かれる1作でした。文句なしの受賞です。