月間ルーキー賞2017年1月期 受賞作発表 極めて低調!つまり、チャンス大なので一層の力作求む!
最終候補作
月間ルーキー賞ランキング1位
編集部コメント
少女と老人のドラマが丁寧に描かれていて、とても感動的な物語に仕上がっています。ラストのシーンの演出などもとても印象的ですね。
が…、ストーリーラインに既存の作品の影響を非常に強く感じてしまいました。それでも、読者の皆さんから評価されたという事は、人の心を震わせる力がある、ということだと思います。この作風を生かし、また別の作品に取り組まれることを望みます。
月間ルーキー賞ランキング3位
編集部コメント
優しい漫画で読んでいて幸せになる雰囲気があるのですが、いかんせん刺激が薄すぎます。その低刺激がこの作品の良さでもあるのですが…。もし低刺激のまま行くならば、もっとキャラを立てて読者に「中毒」になってもらう仕掛けが必要かと思います。何かしらの形で「もう一歩」踏み込んで、面白い漫画を作っていただきたいです。
月間ルーキー賞ランキング4位
編集部コメント
外国人という自分ならではの体験(?)を漫画にし、また日本を訪れた外国人という読者の興味があるテーマを描いたことも評価できます。
読者の視点が抜けていることと、読者にとってもっとインパクトのある出来事を描けるとよりよかったです。
月間ルーキー賞ランキング5位
編集部コメント
一つ一つのネタや具体的なエピソードが面白かったです。
しかし、キャラクターの好感度が低いため、続きを読みたいという気持ちに読者がなりにくいのが課題です。
ネタだけでなく、次回作ではもっとキャラクターについて工夫できるとよいと思います。
月間ルーキー賞ランキング6位
編集部コメント
女の子ばかりの保育科に男の子が混ざったら、という日常系漫画ということで、今月の最終候補作品の中では一番企画として面白みを感じました。ただ、漫画としての読みやすさという点においては、もっと改善が必要です。例えば、一つのコマでしゃべるキャラは二人まで、会話のターンは1往復まで、などちょっとした意識で画面としての読みづらさは改善できると思います。次回以降意識してみてください。
月間ルーキー賞ランキング7位
編集部コメント
キャラを意識した作りなので、登場人物は少ないですが楽しく読むことができました。サクサク読めるところもウェブ向きで良いかと思います。
しかし、さすがに二人のやりとりのテンションがずっと同じなので、読み味が単調に感じてしまいました。違う切り口での話など工夫ができれば尚良いと思います。
月間ルーキー賞ランキング8位
編集部コメント
よくあるストーリーのラブコメですが、男女のやり取りの軽妙さや、ヒロインのキャラクターなど、良く描けていたなと。
ただ、画面の見難さが気になります。アップカットを減らすのと、白と黒のメリハリをつけるだけで印象は変わると思いますので、次回作に生かしてください。
月間ルーキー賞ランキング9位
編集部コメント
悪魔と少女の不思議な交流を高い画力で描いています。
不思議な雰囲気の作品ですが、流石にこのページ数ではキャラクターの魅力を伝えきるのは難しいと思います。光るものがあるので、次はもう少し長いエピソードにチャレンジしてみるとよいでしょう。またもう少し背景も描いた方が状況を読み取りやすくなり読者に対して親切な作品になります。
月間ルーキー賞ランキング10位
編集部コメント
絵柄もキャラクターも可愛く、読んでいて心が温かくなる作品でした。
キャラクターの心情描写も丁寧で、表情もよく描けていると思います。
今後は同じ内容でも読者が興味を持ちやすいタイトルや、キャラクターの関係性をよりわかりやすく打ち出す工夫をするとよいでしょう。
編集部からの総評
極めて低調!つまり、チャンス大なので一層の力作求む!
今月は、歴代最多受賞だった先月とはうってかわって、全体的にレベルの低さを感じざるをえませんでした。
各作品の具体的な評価や課題は、上記の編集部によるコメントを参考にしていただきたいと思いますが、加えて「たくさん描く」「常にチャンスを狙っていく」重要さをお伝えしたいと思います。
月によって、クオリティの高い作品が集まる月と、そうでない月があります。また、ジャンルに偏りがある月もあります。つまり、様々な作品を描き、できるだけ沢山投稿をすることで、受賞できる可能性が高まる、ということです。
月間ルーキー賞に限らず、マンガを描く上で、チャレンジの数が多いほうが上達するきっかけも増えて、チャンスをモノにできる可能性が高まります。是非、毎月新作を描いて投稿することをおすすめします。
編集部コメント
可愛らしい宇宙人や、読みやすくわかりやすいストーリー構成など、一定の水準には達しているかと思います。しかし、主人公をはじめとするキャラたちの活かし方など、いま一歩物足りなさも感じました。物語はいわゆるベタな展開ではあるので、より強烈に読者の心を動かす為の演出が必要だと思います。ベタな展開が悪いわけではないので次回はぜひ、その中でより個性が光る作品をお待ちしています。